異世界転生したら世界最強になった

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第一話 転生の時

ー西暦2018年8月9日木曜日ー



現在東京
一人のごく平凡な高校生が歩いていた。
名を鈴井 将人という。

｢おーい、まさとー｣
道の遠くの方から走りながら拓馬が叫ぶ。
将人振り向き発した。
｢なんだよ｣
少し怒りっぽかった。
｢怒ってるのか？｣
拓馬が言った。
｢いいや｣
｢別に朝から超うるさい声で叫ばれて怒ってるとかじゃないから｣
いかにも怒った理由を伝えてるようだった。
｢う～ん、やっぱ怒ってるじゃないか｣
拓馬が将人の顔を見ながら言った。
｢まぁいい早く学校行こうぜ｣
将人が急ぎめで言った。



教室のドアが開く。
｢あ、将人おはよー｣
美咲が元気よく言った。
美咲はクラスでマドンナ的な存在だ。
｢おはよう｣
将人も繰り返すかのように元気よく言った。
｢美咲！好きだぁ！｣
拓馬が学校中に響き渡るほどに言った。
｢あははは｣
美咲が笑う。
｢このやり取り何回目？｣
美咲が拓馬に質問する。
｢三十七回目だ！｣
拓馬がハッキリとした声で言った。
｢いや、なんで知ってんだよ｣
将人が笑い気味で言った。
｢告白した回数は覚えないとな！｣
拓馬が元気に言った。
覚える必要は無いと将人は思った。
｢拓馬は何回美咲に告白すれば気が済むの｣
葵が呆れた感じに拓馬に質問した。
『ピーンポーンパーンポーン』
校内放送の音が鳴った。
『全生徒の皆さん！』
竹山先生が全力で叫ぶ。
『学校に不審者が侵入しました！』
『不審者は刃物を持っていますので、すぐにドアを閉めて鍵をし机でバリケードを作って下さぁ、！』
『ピィィィィン』
急に放送が途切れた。
恐らく不審者が放送室に侵入したのだろう。
｢あれ、放送が途切れた？｣
美咲が不安そうに言った。
｢と、とりあえずさっきの言うとうりに、ドアの鍵をしてバリケードを作ろう｣
委員長の竹川がみんなに聞こえるように発した。
｢そうだな｣
クラスのみんながそろって発した。
｢おい！あ、あれ…｣
山田が震えた声で廊下を指さした。
｢はっ！｣
みんなが驚いた。
不審者がこちらに歩いて向かってくる。
｢今すぐドアを閉めろ！｣
将人が怒鳴った。
｢あ、あ、あ、｣
みんな震えて過呼吸になっている。
｢おい！早くしろ！｣
将人がまた怒鳴る。
｢みんな早くして！｣
美咲がみんなに発した。
だが反応したのは拓馬、葵他、他二人。
｢もうしょうがない、俺があいつを止める！｣
将人は格闘経験がある。
その言葉に反応したのか、みんなは正気を取り戻した。
｢やめとけ将人！相手は刃物を持っているぞ！｣
｢そうだよ！将人君危ないって！｣
クラスのみんなが危険だと言った。
｢お前らは、俺を置いてドアをしめろ！｣
将人は精一杯声を張った。
｢ここは将人を信じて閉めよう｣
拓馬は冷静に言った。
｢将人を見捨てるのか！｣
クラス中が拓馬に言った。
｢将人の思いを無駄にするな！｣
｢あいつを信じるんだ｣
クラス中がうなずいた。
｢不審者！お前は俺が止めてやる！｣
将人は廊下に響く声で言った。
『ガチャ』
教室のドアが閉まり鍵をかけた音がした。
俺がたとえ死んだとしても美咲や、拓馬達は安全だな。
｢さてどうしようかな｣
｢お前しか残んなかったのか｣
不審者が喋る。
｢その勇気を称えて苦しまずに殺したあげよう｣
｢そいつは結構だな｣
緊張気味に将人は言った。
｢そうかどちらだとしても殺すがな｣
｢さぁ！こい！｣
｢オラァァァァ！｣
不審者が刃物を真っ直ぐにし突進してくる。
｢うぉぉぉ！｣
将人も走る。
｢おりゃ！｣
『ドッ！』
『カタン』
将人は不審者が持っていた刃物を蹴り落とた。
｢へっ！俺の勝ちだな｣
『カチャ』
不審者は懐から拳銃を取り出した。
｢なっ！｣
『バァン！』
発砲音は学校中に響き渡った。
｢な、何今の音｣
｢銃声、？｣
美咲と葵が喋る。
｢うっ、、｣
『バタッ』
将人は右肺を撃たれ、吐血した。
｢がはっ！｣
｢まだ死なんか、ならあと二発かな｣
『バァン！』
『バァン！』
｢う、、、｣
銃弾は二発とも命中し将人は動かなくなった。
｢将人、、大丈夫かな、、、、｣
美咲が心配そうに言う。
｢大丈夫！あの将人だぞ！｣
拓馬が震えながらみんなを落ち着かせるように言った。
｢俺…｣
｢死ぬのか…？｣
｢まだやりたいこと、あったん、だけど…な…｣
将人は最後に小さな声で発した。