鉱山で裏切られ死んでしまった俺は新たに最強の魔術師として生まれ変わりました

天々

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第五章 王国への奇襲

第三十二話 キュズリアの危機

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「よし…突入!」



「なぁリエ明日暇?暇ならバベルティア王国に遊びに行こうぜ」

リアクとリエはグランフラントの首都でもありグランフラント魔法学校もある街キュズリアの商店街にいた。

「遊びに?別にいいよ」

リエは少し笑いながら言った。

「なんだよ、笑う要素あったか?」

俺も少し笑いながら言った。

「いいやなんでバベルティアなのかなってさ」

「バベルティアって大陸の中枢じゃん?だから行ってみたいんだよ」

「そういうことね。じゃ明日ねこの後久しぶりにお父さんが帰ってくるんだよ」

リエはそう言って走っていった。

「ねぇ、君私もバベルティア行っていいかな」

後ろに手を組み、髪は長く黒色。そして笑顔でありどこかで見たことあるようなものすごく綺麗な赤い瞳。

「あんた…どっかで…?」

「私はララ・アペニア。確か、7歳くらいの時に助けてもらったね」

「あー!その時の」

「なんでーえーっと」

「ララでいいよ」

ララは笑顔で言った。

「じゃあ、ララ。なんで一緒に?」

「私実はねグランフラント王国海軍少佐。戦艦『ベズディナック』担当副長官なんだ」

「え、少佐!?まじかよ…てかさ担当副長官ってなに?」

「担当副長官、つまり担当官って言うのはグランフラント王国軍の戦艦ひとつに長官と副長官、つまり2人。担当官はその担当の戦艦がどこにいるかとか把握しなきゃ行けないんだ。私は長官の不在時とかに長官代理を務める役目ってかんじ」

「見た目から全然想像出来んな…」

可愛いのに軍人。これをギャップ萌えと言うのかわからない。

「私、バベルティア王国海軍長官のメリズア・ジョイニキ海軍大将に用事があるんだよね」

俺は頷いた。

「てかその制服」

「そう、グランフラント魔法学校君達と同じだよ」

ララはにっこりしながら言った。

「え、何組?」

「6組だよー、リアクは?」

「俺は2組よろしくな。ま、今頃勝手話だけど」

俺とララは笑った。

「じゃあララ、またあしたな」

「うん!じゃあね」

ララは笑顔で言って去った。

「じゃ、俺も行く─。なんだあの人下水道に入って」

リアクは目を離さなかった。

「ん?あれ火打石─!」

その瞬間街の人々が少し浮いた。そして地面に敷きつめられていた石の隙間から光が出てくる。石も少しうき、まるで時間が止まったようだ。謎の人が火打石を投げ込んた場所から段々と地面が浮いて迫ってくる。そう、ガスに着火し爆発したのだ。それも街全体が─その後の記憶はないだろう。
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