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1話
しおりを挟む「リリアード……。美しくなっては、可愛くなってはダメよ殺されてしまうわ……。せめて成人するまで……」
それは幼い日の記憶
毒を盛られ、死んでしまった母、ナナ・ユリス・シャリーヌの最後の言葉
それから私は約10年間、ずっと醜くなるメイクをしている
私は小国、シャリーヌ国の第六王女リリアード・ユリス・シャリーヌ
国王(サルス・イニタ・シャリーヌ)である父は妃を15人も娶っている
母は国で最も美しい令嬢だったが身分が低いことと体が弱いことから第十三夫人だった
しかし母が王宮に来た際、噂以上の美貌に父は母を溺愛していた
それを良く思わない14人の妃達
特に正妻のアリス・ワトル・シャリーヌ
彼女は国で一番権力をもつワトル公爵の令嬢だったため第一夫人で正妻だ
母が王宮に来るまでは国王に一番愛され、王子を2人、王女を3人産んでいた
そして母に毒を盛り、殺した人
父はこのことに気づいていなかった
私が父に伝えようとすればその前に母と同じように殺されてしまう
だから言えなかった
さらに私が15歳になり成人すればエーテイル帝国の皇太子に貢物として嫁がせるつもりだ
国王の愛が私に向かないようにするために
幸いなことに、貢物ではなく正式に嫁がせてもらえることになった
10年間もメイクをし続けたため国王の私に対する愛はうすれていったからだ
「私とナナの子であることは間違いないが、顔が全く似てないな」
と父はいつも言っていた
私の髪はシャリーヌ国の王族のみが受け継ぐことのできるハニーレモンのような金髪
目はユリス男爵家のみの特徴的な淡いピンク
この2つの点から私が父と母の子であることは間違いなかった
ハニーレモン色の髪を受け継いだものはシャリーヌ国の国王になれる
確実に王族の血が混じっているからだ
この髪のせいで私はアリスに帝国に送られるのだ
ハニーレモン色の髪を持つものは王女では私1人、王子ではアリスの産んだ第三王子、それから国王の3人のみだった
あと2ヶ月後、私は15歳になり帝国に送られる
初めは嫌だった
けどここにいるよりマシだと気づいてからははやく嫁ぎたくてたまらない
「今までアリスの嫌がらせに耐え抜いた私ならどんな困難にも立ち向かえる」
そう思えた
帝国に嫁ぐ日
私は用意されていた馬車に乗りこんだ
馬車は3台用意されていて、1台はリリアードとメイドのスーヒと執事のトルタの3人が乗るためのもの
もう1台はリリアードとメイドと執事の荷物
最後の1台には帝国との国交を良くするための贈り物
見送りにはアリスと父と私に仕えていた数人の従者が来てくれた
「……リリアード、頑張ってきなさいな」
初めにアリスが口を開いたことに驚いた
「……はい、お義母様」
私がそう答えるとアリスはふっと笑っていた
「元気でな」
父にそんな風に声をかけられたことにびっくりして少し呆気に囚われてた
「はい、お父様。少しでも国の力になれるよう、頑張ってまいりますわ」
馬車は走り出して帝国に向かった
それから三日三晩、休まず馬車は走り続け、ようやく帝国に着いた
ラッパの音が高らかと鳴り響く
リリアードが帝国に着いたことを知らせるラッパだった
馬車の窓からみえるリリアードの顔に帝国民はがっかりした
ナナ・ユリス・シャリーヌの美貌は帝国でも噂になっていた
確かにユリス男爵家の人間のみが受け継ぐ目とシャリーヌ国の王族のハニーレモン色の髪
ナナ・ユリス・シャリーヌとサルス・イニタ・シャリーヌの娘であることは確かだった
王宮ではリリアードの顔の醜さについて噂されていた
あんな姫をもらう皇太子が可哀想だとか
シャリーヌ国も大したことがないとかと
リリアードの醜さは皇太子の耳にまで届いていた
「……」
そしてリリアードは王宮に入り、皇帝に挨拶を済ませ、用意されていた部屋へ向かった
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