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3話
しおりを挟むリリアードはハルトに連れられて温室へやってきた
「ここは……!温室……?」
リリアードが驚いているとハルトは頷いた
温室には繁殖能力が低く、ここでしかとれない貴重な植物が育っている
そのため、王族と王族に許可された者しか入ることができない
「貴方様は、一体……!?」
リリアードがハルトをみつめるとハルトは扉を開きながら言った
「僕の名はハルト・スニール・エーテイルだよ」
ハルトが言うとリリアードは驚いた顔をした
彼が自分の結婚する相手だと気づいたからだ
「ハルト皇太子殿下!?今までの御無礼、お許しください」
リリアードはすぐにハルトにお辞儀をした
ハルトはそんなリリアードを起こし、
「リリアード王女様、頭を上げてください」
と言った
リリアードは慌てた
「皇太子殿下、様なんてつけないでください」
リリアードはシャリーヌ国の王女ではあったが、母親の身分を考えると皇太子の方が確実に位が高い
「そうですか?では、リリアードと呼ばせてもらいます」
ハルトはそうこたえた
その後2人は温室にある珍しい植物をみてまわった
温室を出た後ハルトはリリアードを部屋に送った
「リリアード、今日はありがとうございました。1週間後の結婚式までもう一度会ってくれませんか」
ハルトは少し顔を赤らめて言った
リリアードも少し照れながら
「はいっ」
と返事をした
その3日後、リリアードとハルトは王宮の庭園でもう一度会った
「リリアード、今日は来てくれてありがとうございます」
ハルトがリリアードの手をとった
リリアードは手を握り返した
「ハルト皇太子殿下も、私を呼んでくださり、ありがとうございます」
2人は庭園にあった大きな木の下で話をしていた
話に夢中になっていたため、気づけば日が沈んでいた
2人は惹かれあっていた
その日、リリアードが部屋に戻ろうとすると騎士達の話し声が聞こえてきた
「ハルト皇太子殿下の人をみる目も落ちたものだな」
するともう1人の騎士が
「本当にな。あんなブサイク王女と結婚するなんてな」
と話していた
リリアードは悲しくなった
自分が悪く言われるのは構わなかった
しかし、自分の好きな人、ハルト皇太子まで悪く言われるのは耐えられなかった
リリアードは考えた
どうすればハルトが悪く言われないか
リリアードは急いで自分の部屋に戻るとスーヒに頼んだ
結婚式当日、リリアードの部屋のドアが叩かれた
「リリアード皇太子妃様、そろそろお時間でございます」
迎えの者がやってきた
「はい、ただいま参ります」
部屋から出てきたリリアードをみて迎えの者は驚いて開いた口が塞がらなかった
「……どうかなさいましたか?」
リリアードがそう問いかけると迎えの者ははっとした
「なんでもございません。では、参りましょう」
とリリアードを式場まで案内した
式場にはアリスとシャリーヌ国の国王であるサルス・イニタ・シャリーヌも来ていた
アリスとサルスをみて貴族達はひそひそと話していた
「あんなに堂々と……」
「よく来れたものですわね」
アリスはその声に気がついていた
アリスの苛立ちはピークに達そうとしていた
「リリアード皇太子妃が来られました」
ハルト皇太子は少し緊張して体が強ばっていた
もうすぐあの子が来る
誰になんと言われようと俺はかまわない
彼女が何か言われたら俺が守る
だから、だからはやくあの子を俺の花嫁にさせてくれ
笑顔が可愛いあの子を……
式場のドアが開かれた
リリアードは真っ白なベールをかぶっていた
花束には初めて会った時ハルトがプレゼントした薔薇が中央にあった
リリアードがゆっくりと絨毯を歩いてハルトのもとに向かっていく
そんなリリアードをみた貴族達が驚き、ざわめいていた
「嘘だろ、あれが本当にリリアード王女……!?」
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