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隔離エリア
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大阪郊外で起こった奇怪な暴動事件では一般的に「大阪郊外一般人暴動時間」も比喩されるようになった。事件の現場となった街は阪仏町と呼ばれる化学工業地帯の街だった。田舎に続く道や隣町に隣接する山道は府警と自治体が封鎖することになっていた。府警にとっては有難い助っ人としてジェネラル社の私兵要員も秘密裏に参戦することになった。彼らの任務は街で起こっている現状の調査だった。しかしそれは表向きの話だった。本当の任務は本社の研究と直結するものと疑わしい箇所を調査することだった。
ジェネラル社のヘリコプターは街の上空を飛来して私兵要員達をロープで降下させた。
私兵要員の所属部隊の名称はJSCRであり略してジェネラル・セキュリティ・コンバット・レジメントでいざ会社で万が一の時が起こった時に迅速に対応する私兵部隊のことだった。ほとんどはジェネラル社直属の警備員からなっていて最も任務に身を投じる要員だった。
JSCRに所属する日本人要員である外海辰信はMP5A3サブマシンガンと5.7口径のハンドガンを装備して出動する準備をした。
外海は元右翼構成員で北欧の紛争地域で少数民族で結成された民族解放軍の義勇兵として戦っていた。戦いを終えて帰国するも働き口が思いつかずジェネラル社の警備員として就職した。ジェネラル社からすれば実戦のある日本人要員は貴重らしくあっさりと歓迎してくれたのだった。
「地獄へと前進ね。」
外海は同僚と共にバンから降りて出撃した。
街並みは静けさを漂わせて無人の気配を感じさせていた。大通りのあちこちには車やバイクが乗り捨てられておりパトカーのガラスも無残に割られていた。
「みんな射撃訓練を受けたはずだ。練習した通りに奴らを撃て。躊躇うな。」
分隊長クラスの男が仲間達に言った。
外海と仲間の中国人カンウとフィリピン人ダウ3人で建物の壁に張り付いて周囲の安全を確かめた。
「前方2時の方向に人が1名。」
カンウは外海に報告をした。
「慎重に近づくぞ。危険を察知したら確実に仕留めろ。1発の失敗が命取りになるからな。」
外海は2人に指示をする。
「あの大丈夫ですか?怪我は無いですか?」
ダウが近づいて確かめる。
発見した相手ははうつむいたまま動かなかった。特徴は男で普段着姿だった。
さらに近づいてみると男はダウの方に振り向いた。
男は目が赤くなっており口周りは血が付着していた。男はダウに襲いかかる。
カンウはハンドガンで男の頭を狙い撃ちにした。
3人はホームセンターに逃げ込み中にいる感染者を一掃した。JSCR隊員は基本的に空気孔付きのマスクをしておりゴーグルも着用していた。まるでサバイバルゲームに向かう人のようだった。
「ひと通り店の中は制圧完了ってとこかな。しかし気は抜くなよ。」
外海は2人に忠告した。
恐る恐る前へ進んでいきスタッフルームに入った。スタッフ待機場所と休憩場所を調べて次は警備員室も調べた。
警備員室は幸い無人で防犯カメラもあった。ここで中を監視できる。
「用を足してくる。」
外海はトイレに向かった。
トイレで用を足した時に後ろから物音がした。大便器のところからだった。静かにドアを開けると感染者と同じようになったスタッフに襲われそになった。そしてナイフで首と顎の間から刺して脳に直結するようにしてから仕留めた。
警備員室に入って中の監視カメラの様子を確かめた。
「まだ気配は無い。できるだけ弾は節約した方が良いな。ここぞという時に使うぞ!」
カンウはダウに言った。
ラジオでは警察とレスキュー隊のヘリコプターで人命救助を行っているという情報が入った。
一方、住宅地では外海達と同じJSCR隊員が感染者に対して銃撃を開始していた。感染者の姿はもはや映画「28日後」に登場するゾンビに近かった。そのゾンビの動きがとろくなったバージョンだった。
「クソッ、数が多すぎず。グレネードを投げろ!!」
隊員がグレネードを投げた。
グレネードは車の付近に着弾して爆発した。車は大破して周りにいた感染者の群れは吹き飛ばされる。残りの感染者をハンドガンで一掃して前進して行った。
「制圧完了。」
隊員は分隊長に報告をした。
制圧した箇所は防護マスクをした要員達が死体や汚物を火炎放射器で焼却していく。車の中にいる感染者も見事に焼き殺された。
感染者を撃滅した地域に救出用ヘリを待機させた。逃げ遅れた生存者を探す為だった。
外海ら3人はホームセンターを出て他の生存者の捜索に向かった。通りを歩いていると他のチームの姿がありそこに向かった。
「このチームも無事だったか?俺らはぐれたきりだったからな。」
外海が他のチームの隊員に言った。
「トランシーバーが使えない。」
隊員がトランシーバーで連絡を取ろうとする。しかし全く反応しない。
「おそらく外部に情報が漏れないように通信や電子機器が妨害されている。完全に遮断しているんだよ。」
ダウはトランシーバーをいじくってる隊員に言った。
他の隊員は自分の携帯電話を確かめてみた。
「マジかよ。携帯電話の電波も圏外になっている。」
その言葉に隊員のほとんどが絶望的になった。
「もしかしたら俺たち、見捨てられたのか?」
カンウは疑う。
遠くから感染者達が向かってきた。全員サブマシンガンを構える。
「撃て!」
全員感染者達に向かってサブマシンガンを発砲して駆逐していった。感染者達は倒れて行くが数が減りそうにも無い。大量にわいてくるようだった。
「一旦、引き上げるぞ!」
外海は叫んだ。
隊員達は走ってその場を離れた。
裏路地を進んでいくと感染者のホームレスが1人の隊員に飛びかかって首にかぶりついた。かぶりつかれた隊員は悲鳴をあげて絶命した。
カンウがハンドガンでホームレスの頭を撃ち抜いた。ホームレスは倒れて動かなくなった。絶命した隊員は震えだして起き上がった。
「生きていたか?」
ダウが近寄ると隊員は気が狂ったかのように飛びついた。そしてダウの上腕筋を噛んだ。
「クッソ。迂闊にやられた。」
ダウは噛まれた部位を抑える。
カンウはいたるところから現れる感染者をサブマシンガンで狙い撃ちしてダウを安全な場所に連れて消毒液を傷口にかけた。
「クソ、奴らかなりくるぞ!」
ダウはハンドガンで感染者を撃ちながらカンウと外海と共に退却をして感染者を振り切ろうとする。
走って役場にたどり着き中を見渡すと同僚の隊員の死体があちこちに散らばっていた。
どうやらほとんど部位欠損している状態になっているようだ。どうやら近くにかなりの奴が潜んでいる。
外海は確信した。
ダウは具合が悪そうな顔をして何か吐き出した。
「おい、大丈夫か?」
カンウはダウの心配をする。
ダウは顔を青ざめさせた状態でカンウに飛びかかった。動揺したカンウはハンドガンを数発ダウに撃ち込んだ。
「さすがに助からなかったか…」
カンウはうなだれた。
今、その場に残っているのは外海とカンウだけだった。
街の大通りの道には感染者達が軍隊のように群れをなして徘徊しており中にはジェネラル社の特殊部隊要員の姿もあった。ほとんどの分隊は感染者に殺されてしまい彼らと同じようになってしまっている。
役場から出て街を歩いて行くとジェネラル社のヘリコプターが直進したところにある道端に何かを投下した。救援物資だろうか?外海とカンウは期待半分で現場を確かめることにした。
「どうやらボックスで何か入っているようだな。中を開けて調べてみようか?」
外海はボックスを開けると中にはMP5A5サブマシンガンと弾倉、そしてハンドガンの弾薬が入っていた。さすがは企業警備に力を入れているだけある。所詮普通の警備員だったとしても銃の所持許可を与えるぐらいだった。施設に不法侵入しようならいつでも射殺せよという事だったのだろう。
2人はありったけの弾薬を弾倉に装填して残りの物資もリュックに入れるとその場を離れた。
進んでいる先の道路に乗り捨てられている救急車の中から救命士の姿をした感染者が早歩きで2人のいる場所に現れた。そしてもう1人突然変異したかのようにしてもう1人の人間と結合して一つになったような生命体の感染者が意味不明な動きをしながら近づいて来た。外海はサブマシンガンで2人の人間が結合した生命体の頭を数発撃ち込んだ。結合した生命体の顔は無残な物になってそのまま倒れた。
カンウは救命士の格好をした感染者の頭をを撃つと救急車の中を覗いてみた。
救急車の中はほとんどの機材や椅子に血が付着している状態だった。さっきの銃声を聞いたせいか感染者が10体ぐらい現れた。
外海とカンウは急いで裏路地に逃げて居酒屋が並ぶ通りに退避した。
「弾は節約しないとな。」
外海は逃げて無駄な戦いを避ける事を優先した。
次どこで弾薬などが手に入るかわからない。走って何とか感染者を振り切りたどり着いた先はどうやら病院のようだった。
トランシーバーで本部に連絡を試しにとってみるが応答しない。またやってみるがやはり反応無し。おそらく連絡手段も遮断されているに違いない。
もうこの街は完全に隔離エリアとされてしまったも同然だった。
病院内は書類が散らばっており一部の扉には椅子や机でバリケードが作られていた。2階に上がり音を立てないように各部屋を捜索して行くと入院室から患者と思われる感染者が数名立っており外海はハンドガンで顔を狙って撃った。
感染者は倒れて動きを止め、ぐったりとなった。
「案の定、病院も大変な事になったようだな。確かに負傷して感染した人間が来るだろうからな。」
カンウは予想通りだと悟る。
2階スタッフルームに入り必要になりそうな鍵やカードキーを集めて回収して行くと看護師長が書いたと思われる置き手紙があった。
(謎の病気により凶暴化してしまった人間が正常な人に襲いかかる事件が起こり負傷した者が病院へと流れ込んできた。最初は忙しく手に負えなかった。仕事をしているうちにいつか私自身も同じ目に遭うと思う。だからこの場を持って逃げます。探さないで下さい。)
置き手紙にはそう書いてあった。
「そりゃ、逃げるが勝ちに決まってるわな。命をあってなんぼの事だし。死ぬよりはマシか…」
外海は呟いた。
この病院ではほとんどの看護師と医師、事務員、警備員がパニックに乗じて逃げ出したようだった。
階段を見つけ地下に行きそこの駐車場にたどり着いた。駐車場は衝突した車や感染者の死体が散乱しており白衣を着た医師を思わせる感染者や年配の看護師の感染者がいた。
外海はナイフで医師の首を掻っ切ってそのあと看護師の頭を撃ち抜いた。
駐車場周辺を見つけるとドアがあり開けて見た。周りは鉄の壁で覆われておりシェルターのようだった。
「まさか核シェルターだったりして。もしそうなら備え万全の病院やな。」
カンウは冷やかすように言った。
「まさか、これぐらい長い通路のある核シェルターなんて日本政府御用達のところでない限りありえんだろ?」
外海はカンウの一言に否定的になった。
2人は中に入り込んで行き通路を歩いた。その先にはドアがいくつかあり脱出ゲームの地図みたいになっていた。
「この地形を進むのは苦手だ。まるで脱出ゲームじゃねえかよ。」
カンウは泣き言を言う。
一つ目のドアを開いて入ると中はゴミなどが散乱していた。黒いゴミ袋からは異様な匂いがした。
「入ってられるか!」
2人は部屋から出てきた。
そのまま廊下を歩いて次の扉を開いて行くと巨大な水槽がいくつかあってほとんど無残に割られていた。地面には白い防護服が捨てられていた。
「なんでこんなところに防護服が?」
外海は疑問に思った。
見渡すと下に続くはしごがあり2人は下に降りた。降りた先はモニタールームのようになっていて各檻を監視する仕組みになっていた。
「まさかこの病院で怪しい実験をしていたりするんじゃ?」
カンウは半信半疑になる。
「水槽と言い防護服と言いしまいには檻やモニタールーム。否定はできないな。」
外海はここが不正な人体実験場であること確信した。
自動で開く扉のところに行き次の場所に移動した。次は廊下で一部、喫煙所と思われる場所があり灰皿置きが設置されていた。次々と進んで行くとドアがあり開いて見ると実験室と思われる空間があった。人間が入っていたと思われるカプセルが破壊されていて上半身裸の実験体が徘徊していた。
カンウと外海はサブマシンガンを構えると実験体は2人に近寄ってきた。実験体は街で見た感染者と同じ表情をしており血の気を感じる恐ろしい顔だった。
2人は実験体の頭を撃ち抜いてしとめた。他の実験体達も襲いかかってきてサブマシンガンで撃退しながら前にある扉まで走って鍵を破壊して開けて実験室を抜け出した。
カンウは大勢の実験体に手榴弾を投げ外海と廊下を駆け抜けて違う部屋に入った。
爆風とともに実験隊の肉片が飛び散って廊下の壁は大惨事の状態になった。部屋の中には段ボール箱やプラスチック性のボックスが置いてあり蓋にはジェネラル社と書き込まれていた。
「ジェネラル社って俺らを警備業として雇用した研究機関と運営する製薬会社だっただろ?」
カンウはびっくりしている。
「この事件にジェネラル社が関わっているなんてのはまさかないだろう。」
外海は受け流した。
部屋の荷物を調べるとガムテームやハサミ、ファイルケースが出てきた。他に使えそうなものは何もなかった。
2人は部屋を出て先へと進んでいく。今回の事件の手がかりとなるのがここで見つかればかなりの大手柄となるはずである。廊下の先にはカードキーの必要となる扉がありカンウは病院で手に入れたカードキーを使って扉をあけた。
扉を開けた先には手術室のように寝台があり上にはライトのような物があり物置には医療器具がたくさん置かれていた。どうやらこの病院地下で如何わしい人体実験が行われていたようたようだ。
手術室を出て先へと進んでいくと外海やカンウと同業者と思われる警備員達の死体が散乱していた。警備員達は紺色の戦闘服に黒い防弾ベストにヘルメットを被っていた。防弾ベストにセキュリティと英語文字で書かれている。しかし確かなのはジェネラル社の私設警備員であるということだった。
私設警備員は元自衛官、軍経験者、警察官、傭兵、外人部隊、義勇兵、工作員、ボディガード、格闘家、復讐代行業者からの志願者で成り立ちほとんどは元軍人か傭兵、自衛官の割合が高かった。
給料はあの日本一規模の高い警備員より高く、福利厚生と休日はしっかりとしておりここら辺の企業や公務員より安定しており待遇も抜群だった。大抵の要員が頭の中身がバックギヤ状態で休みの事や楽しいことばかり考えてる最中で不測の事態に見舞われて死んだんだろう。とても気の毒で仕方ない。
外海は警備員の死体から銃を取り出し弾倉を抜いて弾を確かめて回収して行った。弾はサブマシンガンに付け替えて残りはハンドガンの弾倉に装填した。
カンウはショットガンを手に入れて死体の装具から残りの弾薬を回収して装填をした。ショットガンの弾は少なくここぞというときに使うしか無かった。
遠くから白衣を着た感染者と警備員の装備をした感染者が数体こっちに向かってくる。警備員姿の感染者はヘルメットをかぶっておりヘッドショットは厳しい。
カンウは顔を目掛けてショットガンを発砲して1人目を倒した。外海もハンドガンで目の目の間を狙って撃ち後ろへ後退して行った。残りの感染者を装填されている限りの弾を振り絞って撃っていきなんとか迎撃して撃退した。警備員の死体からまた弾薬を回収して前へ進んでいった。
「なんとかここまで生き延びたな。」
カンウは余韻に浸っている。
この地下施設はまるでシェルターのようになっており箱の中には無数の缶詰の食料やペットボトルの栄養ドリンク、そして警備員専用の銃器があり来るべき時に備えた感じになっていた。
「シェルターとはいえ、感染者の巣窟になってる時点でなんの意味も無いな。そここそ危険地帯で避難所も同じだ。」
カンウはそう言いながらペットボトルボトルの飲み物を飲んで缶詰めのツナを口に頬張った。
「ここにずっと生活するのも何か嫌な感じがするな。」
外海は外に出たがっている。
「真っ直ぐ前に進んでいけばどうにかして外に出れるだろう。」
カンウは外海を励ましの言葉をかけた。
「だと良いがな。」
外海は一言いうと立ち上がり武器も手に取った。
次の通路を進んでいくと辺りは下水処理を行う際に有害な汚染物質を除染してろ過する機械がたくさんあった。今まで環境汚染が無かったのもこれのおかげなのかもしれない。下手に機械に触れるとどんな事が起こるか分からない。触ることをせずにそのまま前に進むべきである。
下水処理除染施設を抜け出して通路を走ってドアを開けると左に進むようにした通路へと出ていた。左の通路に入ると繋ぎ作業服を着た感染者が立っていてこっちを振り向いた。カンウはしっかりハンドガンを構えて頭を撃ち抜いて右側の扉を開いた。
扉を開くと中には幾つかの種類の薬品が廃棄物として集積されており下手に触ることも出来なかった。中には感染性廃棄物も含まれており触る気にもなれなかった。
外海は硫酸の入った瓶を拾って倉庫を出ると迫ってきた感染者に向かってそれを投げた。感染者は怯んで顔を抑え、抑えた状態で外海のところに早歩きで近づいてきた。外海はサブマシンガンを何発か連射して倒した。
「危ない危ない。死ぬところだった。」
ドヤ顔で驚いて死体を避けた。
通路を進んでいくとその先は階段になっており死角になりやすかった。当然感染者もいるかもしれない。外海とカンウは銃を構えながら登っていき次の施設へと向かった。
施設内は虫かごや水槽、檻がありまるで生き物を展示するかのようになっていた。檻に入れられている鳥や犬は腐敗した死体となっており水槽は割られていて地面には魚やウーパールーパーの死体が散らばっていた。
「ここは動物も実験台にしてたのか?」
カンウは完全に絶句して驚いていた。
資料を見つけ読んでみると項目にはキメラ実験や細菌「コンバットキシン」と記載されていた。資料を読んでいくうちに明らかになったのはコンバットキシンと呼ばれる細菌は感染した者は凶暴化して好戦的になり正常な人間を襲うようになるということだった。攻撃は噛みつきで口の中の細菌を体内に入れ込んで宿種を増やそうとするようだった。
世界的にかなりの利益を上げた製薬研究企業ジェネラル社はコンバットキシンを秘密裏に開発しており人間の実験体に囚人や身元不明の死体を使っていたことも明らかになった。
「俺らこんな企業の武装警備員兼緊急対策要員として雇われていたのか?」
カンウは驚きを隠せなかった。
「トランシーバーの電波も遮断されていたのも俺らは置き去りにするという意味だったのかもな。」
外海は呆れたように言う。
感染対象は人間のみで小動物などには適応しないようだ。
2人して施設を抜けると廊下を進んでいき次の扉を開いた。扉を開いた先には張り紙がされて防護袋で囲まれたボックスが置かれてる。張り紙は取引先が書いてありそこには阪仏警察病院と書かれていたりロシアンマフィア、メキシコ麻薬カルテル(サタン・ブリザード)、テロ組織(社会生殖統一軍)といった犯罪組織やテロ組織との不正取引の証拠であろう張り紙も見つかった。携帯のカメラで撮影してもし生き延びることが出来たらジェネラル社の不正取引の証拠を暴露する気でいた。
「ここの警察署も関与してたのか?それで裏金生産ね。映画「アンフェア」みたいでやばくなってきたな!」
外海は唖然とした状態でつぶやいた。
2人はこの地下研究所を脱出するためにその通路を出て徘徊している感染者を倒していき通路奥のはしごを見つけ登り始めた。あともうちょっとで地上に出られる。
外海が扉を開けてカンウと共に地上へと出た。出た先は病院の救急車駐車場だった。救急車は荒らされておりドアは血まみれになっていた。周りは救命士の死体や医者の死体がありもはや病院は地獄の1丁目となってしまっていた。
「残るは街から脱出か。はやいとこ地獄からおさらばだな。」
カンウは弾を装填していつでも戦えるように準備を整えた。
遠くからヘリコプターが飛行しているのが見えた。
「もしかしたらどこかに止まるかもしれんぞ。」
外海はヘリコプターの進行方向へ進むことにした。
道路を徘徊している感染者をを振り切りながら進んでいくとヘリコプターがスーパーマーケットの2階の屋上駐車場に着陸しようとしていた。
「あそこに着陸するようだ。急ぐぞ!」
外海はカンウと共に先を急ぐことにしてヘリコプターの着陸位置へ向かうことにした。
ヘリコプターにはジェネラル社のマークがあり周囲にはJSCRから選抜された特務部隊JSTの隊員が警戒をして警備しておりどうやら救出が目的ではないようだった。
「奴らは何を装備している?」
「M4A1と1人スナイパーがいてG3SG1を装備している。」
2人は作戦を練ることにした。
スナイパーはスコープ内に入った感染者を手当たり次第に頭を狙って撃ち数を数えていた。ヘリのパイロットは居眠りをしていた。
「1時間後、出発するぞ。」
スーツ姿のチーフらしき男は特務部隊隊員に伝達した。
「了解」
隊員は返事をしてヘリコプター着陸地を離れて街へ向かった。
外海とカンウがヘリコプター着陸地に向かっているところを特務部隊の1人の偵察要員が見つけた。
「こちら、アルファ。ジェネラル社の出動要員2名を発見。指示をお願いします。」
隊員がトランシーバーで報告をした。
「奴らも生き延びられても困る。お前らのやり方で始末しろ。奴らも感染したも同然だ。ためらうな。」
「了解です。」
隊員は躊躇いながら返事をした。
カンウは物陰に隠れながら移動している最中にトランシーバーでやりとりしている特務部隊員の偵察要員を見つけた。
「おい、あんたら何の任務で来た?」
質問したら銃を向けられる。
「おい、待てよ。俺は感染してなんか無いぞ。」
カンウは説得しようとする。
偵察要員はカンウの脚をハンドガンで撃った。
「うぉっ。てめえ、何しやがる。何の目的で…」
カンウはうずくまった。
遠くから離れていた外海が向かうとカンウはうずくまって倒れていた。外海は偵察要員をサブマシンガンで連射して仕留めてカンウを引きずり出して遮蔽物に隠れた。救急品袋から止血帯を取り出して止血を施した。
「あともうちょっとだってのに」
カンウは痛みを我慢しながら立ち上がろうとした。
「落ち着くんだ。必ず助けてやる。弾は幸い貫通してる。」
外海はカンウを励ましながら介抱しながら進んで行った。
特務部隊員の奴らがここに来るのも時間の問題。早いところヘリにたどり着かねばならなかった。
「あともう少しだ。」
外海はカンウに言い聞かせながらスーパーマーケットの2階に上っていき前進して行った。
「ここに隠れていろ。あとで来る。奴らが来たらこれを使え。」
外海はあるだけのサブマシンガンの弾をカンウに渡した。
スナイパーは感染者やJSCR隊員を撃って数を数えるのに夢中になっていた。
外海は後ろから拳銃で何発も撃ちながら最後はスナイパーの死体からスナイパーライフルとその弾薬を奪ってヘリに乗せた。そのあとカンウの元に向かった。
幸いヘリコプターのパイロットは居眠りをしており外海の存在に気づいていなかった。カンウと頑張ってようやくヘリコプターにたどり着きカンウを横にして楽にした。
「おはよう。」
外海はヘリコプターのパイロットを起こして挨拶をした。
「今からヘリコプターを出せ。チーフの命令で出せないのなら俺がお前をあの世に送るまでだ。」
外海は脅してヘリコプターを離陸させた。
ヘリコプターは離陸を開始して屋上から離れて飛び始めその場を脱出しようとした。
「いったい、どうなってるんだ。あのヘリを撃ち落せ!」
チーフは投げやりになって特務部隊員に命令した。
特務部隊員は発砲してヘリを落とそうとする。ヘリの装甲板に当たるも飛び続け阪仏市の脱出を始め何とか地獄から切り抜けられたようだ。
隔離エリアの封鎖壁には感染防止のビニールが敷かれており周囲には防護服を着た保健所職員や厚労省、警察機関の者がテントを立てて調査と封鎖活動を行っていた。
警察官達は白い防護服に警察ロゴの付いているヘルメットを被っていた。そしてサブマシンガンで武装している。
上空からは感染者の群れに向かってヘリコプターから焼夷弾が撃ち込まれていき本格的な滅菌作戦が行われた。実行しているのは警察機関と保健所で合同で行われていた。
3日後、外海はジェネラル社の監視を振り切るために潜伏生活を送り、夏の暑い日が続いておりブッシュハットと呼ばれる軍隊が被るハットを被りジーパンにポロシャツを着て市場で食べ物を買って隠れ家として使っている家に帰った。ようやくあの地獄から脱出出来たという達成感しかなかった。
一方、カンウはジェネラル社と中国当局に目をつけられているだろうと悟りアメリカ領の遠い島に移り住んで潜伏を始めた。ダウの死を無駄にせずこれからはジェネラル社の悪事と戦うことを決意した。
阪仏市ではほとんどの感染者が減ったもののまだ戦いは続いている。街は焼夷弾で焼かれた影響もあって感染者の死体や荒れた車両が散らばっていて元の街にするにはかなりの時間と長い道のりを要することになるだろう。
ジェネラル社のヘリコプターは街の上空を飛来して私兵要員達をロープで降下させた。
私兵要員の所属部隊の名称はJSCRであり略してジェネラル・セキュリティ・コンバット・レジメントでいざ会社で万が一の時が起こった時に迅速に対応する私兵部隊のことだった。ほとんどはジェネラル社直属の警備員からなっていて最も任務に身を投じる要員だった。
JSCRに所属する日本人要員である外海辰信はMP5A3サブマシンガンと5.7口径のハンドガンを装備して出動する準備をした。
外海は元右翼構成員で北欧の紛争地域で少数民族で結成された民族解放軍の義勇兵として戦っていた。戦いを終えて帰国するも働き口が思いつかずジェネラル社の警備員として就職した。ジェネラル社からすれば実戦のある日本人要員は貴重らしくあっさりと歓迎してくれたのだった。
「地獄へと前進ね。」
外海は同僚と共にバンから降りて出撃した。
街並みは静けさを漂わせて無人の気配を感じさせていた。大通りのあちこちには車やバイクが乗り捨てられておりパトカーのガラスも無残に割られていた。
「みんな射撃訓練を受けたはずだ。練習した通りに奴らを撃て。躊躇うな。」
分隊長クラスの男が仲間達に言った。
外海と仲間の中国人カンウとフィリピン人ダウ3人で建物の壁に張り付いて周囲の安全を確かめた。
「前方2時の方向に人が1名。」
カンウは外海に報告をした。
「慎重に近づくぞ。危険を察知したら確実に仕留めろ。1発の失敗が命取りになるからな。」
外海は2人に指示をする。
「あの大丈夫ですか?怪我は無いですか?」
ダウが近づいて確かめる。
発見した相手ははうつむいたまま動かなかった。特徴は男で普段着姿だった。
さらに近づいてみると男はダウの方に振り向いた。
男は目が赤くなっており口周りは血が付着していた。男はダウに襲いかかる。
カンウはハンドガンで男の頭を狙い撃ちにした。
3人はホームセンターに逃げ込み中にいる感染者を一掃した。JSCR隊員は基本的に空気孔付きのマスクをしておりゴーグルも着用していた。まるでサバイバルゲームに向かう人のようだった。
「ひと通り店の中は制圧完了ってとこかな。しかし気は抜くなよ。」
外海は2人に忠告した。
恐る恐る前へ進んでいきスタッフルームに入った。スタッフ待機場所と休憩場所を調べて次は警備員室も調べた。
警備員室は幸い無人で防犯カメラもあった。ここで中を監視できる。
「用を足してくる。」
外海はトイレに向かった。
トイレで用を足した時に後ろから物音がした。大便器のところからだった。静かにドアを開けると感染者と同じようになったスタッフに襲われそになった。そしてナイフで首と顎の間から刺して脳に直結するようにしてから仕留めた。
警備員室に入って中の監視カメラの様子を確かめた。
「まだ気配は無い。できるだけ弾は節約した方が良いな。ここぞという時に使うぞ!」
カンウはダウに言った。
ラジオでは警察とレスキュー隊のヘリコプターで人命救助を行っているという情報が入った。
一方、住宅地では外海達と同じJSCR隊員が感染者に対して銃撃を開始していた。感染者の姿はもはや映画「28日後」に登場するゾンビに近かった。そのゾンビの動きがとろくなったバージョンだった。
「クソッ、数が多すぎず。グレネードを投げろ!!」
隊員がグレネードを投げた。
グレネードは車の付近に着弾して爆発した。車は大破して周りにいた感染者の群れは吹き飛ばされる。残りの感染者をハンドガンで一掃して前進して行った。
「制圧完了。」
隊員は分隊長に報告をした。
制圧した箇所は防護マスクをした要員達が死体や汚物を火炎放射器で焼却していく。車の中にいる感染者も見事に焼き殺された。
感染者を撃滅した地域に救出用ヘリを待機させた。逃げ遅れた生存者を探す為だった。
外海ら3人はホームセンターを出て他の生存者の捜索に向かった。通りを歩いていると他のチームの姿がありそこに向かった。
「このチームも無事だったか?俺らはぐれたきりだったからな。」
外海が他のチームの隊員に言った。
「トランシーバーが使えない。」
隊員がトランシーバーで連絡を取ろうとする。しかし全く反応しない。
「おそらく外部に情報が漏れないように通信や電子機器が妨害されている。完全に遮断しているんだよ。」
ダウはトランシーバーをいじくってる隊員に言った。
他の隊員は自分の携帯電話を確かめてみた。
「マジかよ。携帯電話の電波も圏外になっている。」
その言葉に隊員のほとんどが絶望的になった。
「もしかしたら俺たち、見捨てられたのか?」
カンウは疑う。
遠くから感染者達が向かってきた。全員サブマシンガンを構える。
「撃て!」
全員感染者達に向かってサブマシンガンを発砲して駆逐していった。感染者達は倒れて行くが数が減りそうにも無い。大量にわいてくるようだった。
「一旦、引き上げるぞ!」
外海は叫んだ。
隊員達は走ってその場を離れた。
裏路地を進んでいくと感染者のホームレスが1人の隊員に飛びかかって首にかぶりついた。かぶりつかれた隊員は悲鳴をあげて絶命した。
カンウがハンドガンでホームレスの頭を撃ち抜いた。ホームレスは倒れて動かなくなった。絶命した隊員は震えだして起き上がった。
「生きていたか?」
ダウが近寄ると隊員は気が狂ったかのように飛びついた。そしてダウの上腕筋を噛んだ。
「クッソ。迂闊にやられた。」
ダウは噛まれた部位を抑える。
カンウはいたるところから現れる感染者をサブマシンガンで狙い撃ちしてダウを安全な場所に連れて消毒液を傷口にかけた。
「クソ、奴らかなりくるぞ!」
ダウはハンドガンで感染者を撃ちながらカンウと外海と共に退却をして感染者を振り切ろうとする。
走って役場にたどり着き中を見渡すと同僚の隊員の死体があちこちに散らばっていた。
どうやらほとんど部位欠損している状態になっているようだ。どうやら近くにかなりの奴が潜んでいる。
外海は確信した。
ダウは具合が悪そうな顔をして何か吐き出した。
「おい、大丈夫か?」
カンウはダウの心配をする。
ダウは顔を青ざめさせた状態でカンウに飛びかかった。動揺したカンウはハンドガンを数発ダウに撃ち込んだ。
「さすがに助からなかったか…」
カンウはうなだれた。
今、その場に残っているのは外海とカンウだけだった。
街の大通りの道には感染者達が軍隊のように群れをなして徘徊しており中にはジェネラル社の特殊部隊要員の姿もあった。ほとんどの分隊は感染者に殺されてしまい彼らと同じようになってしまっている。
役場から出て街を歩いて行くとジェネラル社のヘリコプターが直進したところにある道端に何かを投下した。救援物資だろうか?外海とカンウは期待半分で現場を確かめることにした。
「どうやらボックスで何か入っているようだな。中を開けて調べてみようか?」
外海はボックスを開けると中にはMP5A5サブマシンガンと弾倉、そしてハンドガンの弾薬が入っていた。さすがは企業警備に力を入れているだけある。所詮普通の警備員だったとしても銃の所持許可を与えるぐらいだった。施設に不法侵入しようならいつでも射殺せよという事だったのだろう。
2人はありったけの弾薬を弾倉に装填して残りの物資もリュックに入れるとその場を離れた。
進んでいる先の道路に乗り捨てられている救急車の中から救命士の姿をした感染者が早歩きで2人のいる場所に現れた。そしてもう1人突然変異したかのようにしてもう1人の人間と結合して一つになったような生命体の感染者が意味不明な動きをしながら近づいて来た。外海はサブマシンガンで2人の人間が結合した生命体の頭を数発撃ち込んだ。結合した生命体の顔は無残な物になってそのまま倒れた。
カンウは救命士の格好をした感染者の頭をを撃つと救急車の中を覗いてみた。
救急車の中はほとんどの機材や椅子に血が付着している状態だった。さっきの銃声を聞いたせいか感染者が10体ぐらい現れた。
外海とカンウは急いで裏路地に逃げて居酒屋が並ぶ通りに退避した。
「弾は節約しないとな。」
外海は逃げて無駄な戦いを避ける事を優先した。
次どこで弾薬などが手に入るかわからない。走って何とか感染者を振り切りたどり着いた先はどうやら病院のようだった。
トランシーバーで本部に連絡を試しにとってみるが応答しない。またやってみるがやはり反応無し。おそらく連絡手段も遮断されているに違いない。
もうこの街は完全に隔離エリアとされてしまったも同然だった。
病院内は書類が散らばっており一部の扉には椅子や机でバリケードが作られていた。2階に上がり音を立てないように各部屋を捜索して行くと入院室から患者と思われる感染者が数名立っており外海はハンドガンで顔を狙って撃った。
感染者は倒れて動きを止め、ぐったりとなった。
「案の定、病院も大変な事になったようだな。確かに負傷して感染した人間が来るだろうからな。」
カンウは予想通りだと悟る。
2階スタッフルームに入り必要になりそうな鍵やカードキーを集めて回収して行くと看護師長が書いたと思われる置き手紙があった。
(謎の病気により凶暴化してしまった人間が正常な人に襲いかかる事件が起こり負傷した者が病院へと流れ込んできた。最初は忙しく手に負えなかった。仕事をしているうちにいつか私自身も同じ目に遭うと思う。だからこの場を持って逃げます。探さないで下さい。)
置き手紙にはそう書いてあった。
「そりゃ、逃げるが勝ちに決まってるわな。命をあってなんぼの事だし。死ぬよりはマシか…」
外海は呟いた。
この病院ではほとんどの看護師と医師、事務員、警備員がパニックに乗じて逃げ出したようだった。
階段を見つけ地下に行きそこの駐車場にたどり着いた。駐車場は衝突した車や感染者の死体が散乱しており白衣を着た医師を思わせる感染者や年配の看護師の感染者がいた。
外海はナイフで医師の首を掻っ切ってそのあと看護師の頭を撃ち抜いた。
駐車場周辺を見つけるとドアがあり開けて見た。周りは鉄の壁で覆われておりシェルターのようだった。
「まさか核シェルターだったりして。もしそうなら備え万全の病院やな。」
カンウは冷やかすように言った。
「まさか、これぐらい長い通路のある核シェルターなんて日本政府御用達のところでない限りありえんだろ?」
外海はカンウの一言に否定的になった。
2人は中に入り込んで行き通路を歩いた。その先にはドアがいくつかあり脱出ゲームの地図みたいになっていた。
「この地形を進むのは苦手だ。まるで脱出ゲームじゃねえかよ。」
カンウは泣き言を言う。
一つ目のドアを開いて入ると中はゴミなどが散乱していた。黒いゴミ袋からは異様な匂いがした。
「入ってられるか!」
2人は部屋から出てきた。
そのまま廊下を歩いて次の扉を開いて行くと巨大な水槽がいくつかあってほとんど無残に割られていた。地面には白い防護服が捨てられていた。
「なんでこんなところに防護服が?」
外海は疑問に思った。
見渡すと下に続くはしごがあり2人は下に降りた。降りた先はモニタールームのようになっていて各檻を監視する仕組みになっていた。
「まさかこの病院で怪しい実験をしていたりするんじゃ?」
カンウは半信半疑になる。
「水槽と言い防護服と言いしまいには檻やモニタールーム。否定はできないな。」
外海はここが不正な人体実験場であること確信した。
自動で開く扉のところに行き次の場所に移動した。次は廊下で一部、喫煙所と思われる場所があり灰皿置きが設置されていた。次々と進んで行くとドアがあり開いて見ると実験室と思われる空間があった。人間が入っていたと思われるカプセルが破壊されていて上半身裸の実験体が徘徊していた。
カンウと外海はサブマシンガンを構えると実験体は2人に近寄ってきた。実験体は街で見た感染者と同じ表情をしており血の気を感じる恐ろしい顔だった。
2人は実験体の頭を撃ち抜いてしとめた。他の実験体達も襲いかかってきてサブマシンガンで撃退しながら前にある扉まで走って鍵を破壊して開けて実験室を抜け出した。
カンウは大勢の実験体に手榴弾を投げ外海と廊下を駆け抜けて違う部屋に入った。
爆風とともに実験隊の肉片が飛び散って廊下の壁は大惨事の状態になった。部屋の中には段ボール箱やプラスチック性のボックスが置いてあり蓋にはジェネラル社と書き込まれていた。
「ジェネラル社って俺らを警備業として雇用した研究機関と運営する製薬会社だっただろ?」
カンウはびっくりしている。
「この事件にジェネラル社が関わっているなんてのはまさかないだろう。」
外海は受け流した。
部屋の荷物を調べるとガムテームやハサミ、ファイルケースが出てきた。他に使えそうなものは何もなかった。
2人は部屋を出て先へと進んでいく。今回の事件の手がかりとなるのがここで見つかればかなりの大手柄となるはずである。廊下の先にはカードキーの必要となる扉がありカンウは病院で手に入れたカードキーを使って扉をあけた。
扉を開けた先には手術室のように寝台があり上にはライトのような物があり物置には医療器具がたくさん置かれていた。どうやらこの病院地下で如何わしい人体実験が行われていたようたようだ。
手術室を出て先へと進んでいくと外海やカンウと同業者と思われる警備員達の死体が散乱していた。警備員達は紺色の戦闘服に黒い防弾ベストにヘルメットを被っていた。防弾ベストにセキュリティと英語文字で書かれている。しかし確かなのはジェネラル社の私設警備員であるということだった。
私設警備員は元自衛官、軍経験者、警察官、傭兵、外人部隊、義勇兵、工作員、ボディガード、格闘家、復讐代行業者からの志願者で成り立ちほとんどは元軍人か傭兵、自衛官の割合が高かった。
給料はあの日本一規模の高い警備員より高く、福利厚生と休日はしっかりとしておりここら辺の企業や公務員より安定しており待遇も抜群だった。大抵の要員が頭の中身がバックギヤ状態で休みの事や楽しいことばかり考えてる最中で不測の事態に見舞われて死んだんだろう。とても気の毒で仕方ない。
外海は警備員の死体から銃を取り出し弾倉を抜いて弾を確かめて回収して行った。弾はサブマシンガンに付け替えて残りはハンドガンの弾倉に装填した。
カンウはショットガンを手に入れて死体の装具から残りの弾薬を回収して装填をした。ショットガンの弾は少なくここぞというときに使うしか無かった。
遠くから白衣を着た感染者と警備員の装備をした感染者が数体こっちに向かってくる。警備員姿の感染者はヘルメットをかぶっておりヘッドショットは厳しい。
カンウは顔を目掛けてショットガンを発砲して1人目を倒した。外海もハンドガンで目の目の間を狙って撃ち後ろへ後退して行った。残りの感染者を装填されている限りの弾を振り絞って撃っていきなんとか迎撃して撃退した。警備員の死体からまた弾薬を回収して前へ進んでいった。
「なんとかここまで生き延びたな。」
カンウは余韻に浸っている。
この地下施設はまるでシェルターのようになっており箱の中には無数の缶詰の食料やペットボトルの栄養ドリンク、そして警備員専用の銃器があり来るべき時に備えた感じになっていた。
「シェルターとはいえ、感染者の巣窟になってる時点でなんの意味も無いな。そここそ危険地帯で避難所も同じだ。」
カンウはそう言いながらペットボトルボトルの飲み物を飲んで缶詰めのツナを口に頬張った。
「ここにずっと生活するのも何か嫌な感じがするな。」
外海は外に出たがっている。
「真っ直ぐ前に進んでいけばどうにかして外に出れるだろう。」
カンウは外海を励ましの言葉をかけた。
「だと良いがな。」
外海は一言いうと立ち上がり武器も手に取った。
次の通路を進んでいくと辺りは下水処理を行う際に有害な汚染物質を除染してろ過する機械がたくさんあった。今まで環境汚染が無かったのもこれのおかげなのかもしれない。下手に機械に触れるとどんな事が起こるか分からない。触ることをせずにそのまま前に進むべきである。
下水処理除染施設を抜け出して通路を走ってドアを開けると左に進むようにした通路へと出ていた。左の通路に入ると繋ぎ作業服を着た感染者が立っていてこっちを振り向いた。カンウはしっかりハンドガンを構えて頭を撃ち抜いて右側の扉を開いた。
扉を開くと中には幾つかの種類の薬品が廃棄物として集積されており下手に触ることも出来なかった。中には感染性廃棄物も含まれており触る気にもなれなかった。
外海は硫酸の入った瓶を拾って倉庫を出ると迫ってきた感染者に向かってそれを投げた。感染者は怯んで顔を抑え、抑えた状態で外海のところに早歩きで近づいてきた。外海はサブマシンガンを何発か連射して倒した。
「危ない危ない。死ぬところだった。」
ドヤ顔で驚いて死体を避けた。
通路を進んでいくとその先は階段になっており死角になりやすかった。当然感染者もいるかもしれない。外海とカンウは銃を構えながら登っていき次の施設へと向かった。
施設内は虫かごや水槽、檻がありまるで生き物を展示するかのようになっていた。檻に入れられている鳥や犬は腐敗した死体となっており水槽は割られていて地面には魚やウーパールーパーの死体が散らばっていた。
「ここは動物も実験台にしてたのか?」
カンウは完全に絶句して驚いていた。
資料を見つけ読んでみると項目にはキメラ実験や細菌「コンバットキシン」と記載されていた。資料を読んでいくうちに明らかになったのはコンバットキシンと呼ばれる細菌は感染した者は凶暴化して好戦的になり正常な人間を襲うようになるということだった。攻撃は噛みつきで口の中の細菌を体内に入れ込んで宿種を増やそうとするようだった。
世界的にかなりの利益を上げた製薬研究企業ジェネラル社はコンバットキシンを秘密裏に開発しており人間の実験体に囚人や身元不明の死体を使っていたことも明らかになった。
「俺らこんな企業の武装警備員兼緊急対策要員として雇われていたのか?」
カンウは驚きを隠せなかった。
「トランシーバーの電波も遮断されていたのも俺らは置き去りにするという意味だったのかもな。」
外海は呆れたように言う。
感染対象は人間のみで小動物などには適応しないようだ。
2人して施設を抜けると廊下を進んでいき次の扉を開いた。扉を開いた先には張り紙がされて防護袋で囲まれたボックスが置かれてる。張り紙は取引先が書いてありそこには阪仏警察病院と書かれていたりロシアンマフィア、メキシコ麻薬カルテル(サタン・ブリザード)、テロ組織(社会生殖統一軍)といった犯罪組織やテロ組織との不正取引の証拠であろう張り紙も見つかった。携帯のカメラで撮影してもし生き延びることが出来たらジェネラル社の不正取引の証拠を暴露する気でいた。
「ここの警察署も関与してたのか?それで裏金生産ね。映画「アンフェア」みたいでやばくなってきたな!」
外海は唖然とした状態でつぶやいた。
2人はこの地下研究所を脱出するためにその通路を出て徘徊している感染者を倒していき通路奥のはしごを見つけ登り始めた。あともうちょっとで地上に出られる。
外海が扉を開けてカンウと共に地上へと出た。出た先は病院の救急車駐車場だった。救急車は荒らされておりドアは血まみれになっていた。周りは救命士の死体や医者の死体がありもはや病院は地獄の1丁目となってしまっていた。
「残るは街から脱出か。はやいとこ地獄からおさらばだな。」
カンウは弾を装填していつでも戦えるように準備を整えた。
遠くからヘリコプターが飛行しているのが見えた。
「もしかしたらどこかに止まるかもしれんぞ。」
外海はヘリコプターの進行方向へ進むことにした。
道路を徘徊している感染者をを振り切りながら進んでいくとヘリコプターがスーパーマーケットの2階の屋上駐車場に着陸しようとしていた。
「あそこに着陸するようだ。急ぐぞ!」
外海はカンウと共に先を急ぐことにしてヘリコプターの着陸位置へ向かうことにした。
ヘリコプターにはジェネラル社のマークがあり周囲にはJSCRから選抜された特務部隊JSTの隊員が警戒をして警備しておりどうやら救出が目的ではないようだった。
「奴らは何を装備している?」
「M4A1と1人スナイパーがいてG3SG1を装備している。」
2人は作戦を練ることにした。
スナイパーはスコープ内に入った感染者を手当たり次第に頭を狙って撃ち数を数えていた。ヘリのパイロットは居眠りをしていた。
「1時間後、出発するぞ。」
スーツ姿のチーフらしき男は特務部隊隊員に伝達した。
「了解」
隊員は返事をしてヘリコプター着陸地を離れて街へ向かった。
外海とカンウがヘリコプター着陸地に向かっているところを特務部隊の1人の偵察要員が見つけた。
「こちら、アルファ。ジェネラル社の出動要員2名を発見。指示をお願いします。」
隊員がトランシーバーで報告をした。
「奴らも生き延びられても困る。お前らのやり方で始末しろ。奴らも感染したも同然だ。ためらうな。」
「了解です。」
隊員は躊躇いながら返事をした。
カンウは物陰に隠れながら移動している最中にトランシーバーでやりとりしている特務部隊員の偵察要員を見つけた。
「おい、あんたら何の任務で来た?」
質問したら銃を向けられる。
「おい、待てよ。俺は感染してなんか無いぞ。」
カンウは説得しようとする。
偵察要員はカンウの脚をハンドガンで撃った。
「うぉっ。てめえ、何しやがる。何の目的で…」
カンウはうずくまった。
遠くから離れていた外海が向かうとカンウはうずくまって倒れていた。外海は偵察要員をサブマシンガンで連射して仕留めてカンウを引きずり出して遮蔽物に隠れた。救急品袋から止血帯を取り出して止血を施した。
「あともうちょっとだってのに」
カンウは痛みを我慢しながら立ち上がろうとした。
「落ち着くんだ。必ず助けてやる。弾は幸い貫通してる。」
外海はカンウを励ましながら介抱しながら進んで行った。
特務部隊員の奴らがここに来るのも時間の問題。早いところヘリにたどり着かねばならなかった。
「あともう少しだ。」
外海はカンウに言い聞かせながらスーパーマーケットの2階に上っていき前進して行った。
「ここに隠れていろ。あとで来る。奴らが来たらこれを使え。」
外海はあるだけのサブマシンガンの弾をカンウに渡した。
スナイパーは感染者やJSCR隊員を撃って数を数えるのに夢中になっていた。
外海は後ろから拳銃で何発も撃ちながら最後はスナイパーの死体からスナイパーライフルとその弾薬を奪ってヘリに乗せた。そのあとカンウの元に向かった。
幸いヘリコプターのパイロットは居眠りをしており外海の存在に気づいていなかった。カンウと頑張ってようやくヘリコプターにたどり着きカンウを横にして楽にした。
「おはよう。」
外海はヘリコプターのパイロットを起こして挨拶をした。
「今からヘリコプターを出せ。チーフの命令で出せないのなら俺がお前をあの世に送るまでだ。」
外海は脅してヘリコプターを離陸させた。
ヘリコプターは離陸を開始して屋上から離れて飛び始めその場を脱出しようとした。
「いったい、どうなってるんだ。あのヘリを撃ち落せ!」
チーフは投げやりになって特務部隊員に命令した。
特務部隊員は発砲してヘリを落とそうとする。ヘリの装甲板に当たるも飛び続け阪仏市の脱出を始め何とか地獄から切り抜けられたようだ。
隔離エリアの封鎖壁には感染防止のビニールが敷かれており周囲には防護服を着た保健所職員や厚労省、警察機関の者がテントを立てて調査と封鎖活動を行っていた。
警察官達は白い防護服に警察ロゴの付いているヘルメットを被っていた。そしてサブマシンガンで武装している。
上空からは感染者の群れに向かってヘリコプターから焼夷弾が撃ち込まれていき本格的な滅菌作戦が行われた。実行しているのは警察機関と保健所で合同で行われていた。
3日後、外海はジェネラル社の監視を振り切るために潜伏生活を送り、夏の暑い日が続いておりブッシュハットと呼ばれる軍隊が被るハットを被りジーパンにポロシャツを着て市場で食べ物を買って隠れ家として使っている家に帰った。ようやくあの地獄から脱出出来たという達成感しかなかった。
一方、カンウはジェネラル社と中国当局に目をつけられているだろうと悟りアメリカ領の遠い島に移り住んで潜伏を始めた。ダウの死を無駄にせずこれからはジェネラル社の悪事と戦うことを決意した。
阪仏市ではほとんどの感染者が減ったもののまだ戦いは続いている。街は焼夷弾で焼かれた影響もあって感染者の死体や荒れた車両が散らばっていて元の街にするにはかなりの時間と長い道のりを要することになるだろう。
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