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序幕
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空虚。空虚だ。空っぽ、空き缶、中身のない菓子の箱。
僕の人生もそんなものだ。親に装飾された菓子の箱。その中身を期待して見て見れば―――何一つ入っていない。
生まれてこの方、十七年。高校二年になっても、僕の中身は一つもなかった。人の人生をクッキーだとか、チョコレートだとかの菓子の箱だとして、それぞれいろんな種類があって、それぞれが袋詰めされていたり、アーモンドが入っていたりと、工夫の痕跡があるはずなのに。
僕の中身は一つも埋まってなかった。僕の中身は一つもなくて、だけどその箱ばかりは、親が施した過剰なデコレートが利いていた。流麗なイラストだったり、金のかかるだろう金メッキだとか、もしかしたら真珠のようなものまであったのかもしれない。十七年、ありとあらゆる装飾を施された僕の人生の外見は、豪勢で、滑稽なまでに手がかかっていた。
山間の廃校。そこの屋上。
僕はそこが好きだった。
そこは、僕の人生とはまるで正反対な、中身が詰まったボロボロな菓子箱だった。いろいろな記憶や経験が蓄積され、えもいわれぬ魅力がある。乙である、なんて言いたくなるような木造校舎だった。山奥の、誰も来ないような場所。
夕日がまぶしい。人生最後の夕日だと思うと、猶更。
僕は学生服のポケットから四角い箱を取り出した。煙草だ。ライターもある。咥えてみた。誰からも魅力的だと言われる唇でそれを咥え、火をつける。一瞬ついた火に煙草の先端があぶられ、小さな灯がそこに灯った。
吸い込んでみた―――苦い。口いっぱいに煙が広がる。
さらに吸い込んでみた―――喉が、痛い。
耐えきれなくなって吐き出した。うっすらとした煙が、夕焼けに赤く染まる空に昇った。それを済ましてしまうと、もうこんなものは用済みで、僕はそれを屋上から投げ捨てた。下には整備もされず、荒れ果てるに任せたグラウンドがあった。そこに、小さな煙草がテンテンとするのが見えた。
ああ、これが中身か。初めてできた、誰にも言わない、袋詰めの秘密。そんなものに喜びを感じる僕は、正真正銘何もない人間なのだと、自己嫌悪が心に広がった。
屋上の、錆びて朽ちてしまいそうな鉄の柵。僕はそこに寄りかかって、しばらく夕焼けを眺めていた。自転車で来るにしても遠いここを見つけたのはただの偶然だ。とある日の、高校からの帰り道。山裾に見えた木造三階建の校舎。建築に興味があったわけでも、木造の建物が好きだったわけでもない。ただ、山裾からチラリと覗く、その後者がなんでそこにあるのか、なぜ今まで形を保っているのかが気になっただけだった。高校一年生の秋口だったと思う。
そこを最初に見た感動は、とても言い表せない。何十年ほったらかしにされたのかは分からないが、道は完全に無くなっており、そこには夏場人間の手が入らずにほったらかしにされた樹木の奔放な姿。生命力にあふれるその姿が、僕にとっては新鮮だった。都会育ちで、そうした人の手が入っていない森林を見たのが初めてだったからだろう。以来、ここは僕の秘密の場所になった。
そこから、半年。
僕ははっきりと絶望していた。
その種はいくらでもあった。装飾だけでは生きていけない。自分の個性、特徴。そうした人を引き付ける何かが、僕には決定的に足りなかった。どんな時でもその場しのぎ。そこには自分の何か、なんてなかった。自分ではなく、他人。自分を入れるための菓子箱の中身は、他人の素性を調べたメモ用紙ばかりが入っている様なものだった。
このままではだめだ。
人に頼ってはだめだ。
何かを作らないといけない。どのようにいびつでも、どんなに汚くても、間違いなく自分のものだといえる、そんな何か。
半年、努力だけはしてみた。
全て無駄だった。抜け出そうともがけばもがくほど、僕を見る他人の顔は、気味悪いものを見るかのような顔になっていった。おちゃらけてもみた。クールを気取ってもみた。そのすべてが、その場での対応。その場だけのもの。
むなしかった。空虚だった。自分ですら、自我を全うできないしんどさ。まわりに合わせないと、社会にすらついて行けないむなしさ。
ある日、帰り道。
僕はいっそ死んでしまおうと思いついた。
※
死ぬのに、特別な理由なんて必要ない。いつも普通に使っている日用品でも可能だ。はさみ、カッターナイフ、鉛筆だって、自分が死のうとするために使えば簡単にくたばることが出来る。
空虚な僕が死んでも、悲しむのは両親か、装飾過多の菓子箱を見て喜ぶような馬鹿暗いだろう。
でも、そんなのは嫌だった。死ぬ時くらい、派手に行こうじゃないか。自分の部屋でこそこそナイフを使って死ぬのなんて嫌だった。どうせ死ぬなら、自分の好きな場所で死にたい。
繁華街――嫌いじゃないが、迷惑だ。
河原―――高校生が死ぬには渋すぎやしないか?それにその二つとも公衆の目がある。実行に移したが最後。いろいろな人がやってくるし、親が教育云々と社会から叱られる羽目になってしまうだろう。過剰な装飾をして、僕を際立たせようとしたとはいえ、そこまで努力をしてくれたのは紛れもなく両親だった。悲しませることをしたとしても、迷惑をかけるようなことだけはしたくない。
そうした意味でこの廃校はうってつけの場所だった。人の目はないし、注目もされない。しかし、もし万が一見つけられれば、騒ぎにもなるし、明らかに狙った自殺だ。そしてこの死を納得させるための下準備もしてきた。
煙草を、咥えようとしてやめた。咥えて吸い始めてしまえば、あと一本あと一本と長丁場になってしまう。それは、潔くない。
手すりを乗り越える。真正面に、真っ赤な夕日が上っていた。
ああ、そうだ。あの夕日に、飛び込んでみるみたいに飛べばいいじゃないか。そうすれば、簡単なことだ。全てが簡単に終わる。
簡単?
僕は簡単だと思ったか?
自分の人生なのに、そのおわりすら、簡単でいいのだろうか?
僕は、手すりに背中を預けて、ふと考えた。
自分の人生に、彩りが欠けていると思っていた。だけれど、それは自分から何かやりたいと思ったことがなかったからかもしれない。まだ、人生を終えるには、早いんじゃないのか。そうだ。こんなのはおかしい、今すぐにでもやめるべきだ。
生きたいという本能が悲鳴を上げていた。僕は手すりに深く腰をつけた。ああ、死のうと決心していたのに、いや、決心という程でもないのだろうか。おそらくは、若気の至り、その程度で片づけられてしまう程の、泡みたいな脆さを持っていたのかもしれない。
風が吹いた。それは突風というにふさわしい強さだった。夏の季節には珍しい、山に吹く風。颪とも言われるそれが、突然、このタイミングで吹いた。
僕はよろめき、前にたたらを踏む。
あ、いやだ。死にたく―――。
一歩、二歩。たたらを踏んで前に行き、三歩目には、足元が無くなっていた。
あ、嫌だ、ああ。
前に重心が行っていたせいで、足元がないと、僕は中空に向けてまっしぐらだった。地面が迫る。三階建ての木造建築は、高さが四メートルほど。下は固く成らされた地面だ。頭からまっしぐらと落ちていく僕―――死んだと思った。
どうせ死ぬのなら、この空中で意識さえも手放してしまいたい。痛くないといいな、ああ、なにもできなかった。
真っ逆さまに落ちていく途中。僕は下を見るのをやめた。迫ってくる固い地面。それは死と同じ意味を持っていた。死への最中、僕はそれを直視することが出来なかった。したくもなかった。初めて見る、具体的な形を持った、死。
一メートル、いや、三〇センチ、否、一センチ自分の身体が落ちていくごとに、迫ってくる死、死、死。
もうすぐ地上だ。当たる、ああ、嫌だ。そんな思いとは裏腹に、僕の身体はあきらめたようにまっすぐとなり、地上に向かっていく。
二階の窓が見えた。そして間髪入れずに、一階の窓―――窓際に、誰か、いた。
その誰かは横向きだった。誰かは誰かと話しているようだった。ああ、ここには僕以外もいたんだな、そんなことを思った。
僕の人生もそんなものだ。親に装飾された菓子の箱。その中身を期待して見て見れば―――何一つ入っていない。
生まれてこの方、十七年。高校二年になっても、僕の中身は一つもなかった。人の人生をクッキーだとか、チョコレートだとかの菓子の箱だとして、それぞれいろんな種類があって、それぞれが袋詰めされていたり、アーモンドが入っていたりと、工夫の痕跡があるはずなのに。
僕の中身は一つも埋まってなかった。僕の中身は一つもなくて、だけどその箱ばかりは、親が施した過剰なデコレートが利いていた。流麗なイラストだったり、金のかかるだろう金メッキだとか、もしかしたら真珠のようなものまであったのかもしれない。十七年、ありとあらゆる装飾を施された僕の人生の外見は、豪勢で、滑稽なまでに手がかかっていた。
山間の廃校。そこの屋上。
僕はそこが好きだった。
そこは、僕の人生とはまるで正反対な、中身が詰まったボロボロな菓子箱だった。いろいろな記憶や経験が蓄積され、えもいわれぬ魅力がある。乙である、なんて言いたくなるような木造校舎だった。山奥の、誰も来ないような場所。
夕日がまぶしい。人生最後の夕日だと思うと、猶更。
僕は学生服のポケットから四角い箱を取り出した。煙草だ。ライターもある。咥えてみた。誰からも魅力的だと言われる唇でそれを咥え、火をつける。一瞬ついた火に煙草の先端があぶられ、小さな灯がそこに灯った。
吸い込んでみた―――苦い。口いっぱいに煙が広がる。
さらに吸い込んでみた―――喉が、痛い。
耐えきれなくなって吐き出した。うっすらとした煙が、夕焼けに赤く染まる空に昇った。それを済ましてしまうと、もうこんなものは用済みで、僕はそれを屋上から投げ捨てた。下には整備もされず、荒れ果てるに任せたグラウンドがあった。そこに、小さな煙草がテンテンとするのが見えた。
ああ、これが中身か。初めてできた、誰にも言わない、袋詰めの秘密。そんなものに喜びを感じる僕は、正真正銘何もない人間なのだと、自己嫌悪が心に広がった。
屋上の、錆びて朽ちてしまいそうな鉄の柵。僕はそこに寄りかかって、しばらく夕焼けを眺めていた。自転車で来るにしても遠いここを見つけたのはただの偶然だ。とある日の、高校からの帰り道。山裾に見えた木造三階建の校舎。建築に興味があったわけでも、木造の建物が好きだったわけでもない。ただ、山裾からチラリと覗く、その後者がなんでそこにあるのか、なぜ今まで形を保っているのかが気になっただけだった。高校一年生の秋口だったと思う。
そこを最初に見た感動は、とても言い表せない。何十年ほったらかしにされたのかは分からないが、道は完全に無くなっており、そこには夏場人間の手が入らずにほったらかしにされた樹木の奔放な姿。生命力にあふれるその姿が、僕にとっては新鮮だった。都会育ちで、そうした人の手が入っていない森林を見たのが初めてだったからだろう。以来、ここは僕の秘密の場所になった。
そこから、半年。
僕ははっきりと絶望していた。
その種はいくらでもあった。装飾だけでは生きていけない。自分の個性、特徴。そうした人を引き付ける何かが、僕には決定的に足りなかった。どんな時でもその場しのぎ。そこには自分の何か、なんてなかった。自分ではなく、他人。自分を入れるための菓子箱の中身は、他人の素性を調べたメモ用紙ばかりが入っている様なものだった。
このままではだめだ。
人に頼ってはだめだ。
何かを作らないといけない。どのようにいびつでも、どんなに汚くても、間違いなく自分のものだといえる、そんな何か。
半年、努力だけはしてみた。
全て無駄だった。抜け出そうともがけばもがくほど、僕を見る他人の顔は、気味悪いものを見るかのような顔になっていった。おちゃらけてもみた。クールを気取ってもみた。そのすべてが、その場での対応。その場だけのもの。
むなしかった。空虚だった。自分ですら、自我を全うできないしんどさ。まわりに合わせないと、社会にすらついて行けないむなしさ。
ある日、帰り道。
僕はいっそ死んでしまおうと思いついた。
※
死ぬのに、特別な理由なんて必要ない。いつも普通に使っている日用品でも可能だ。はさみ、カッターナイフ、鉛筆だって、自分が死のうとするために使えば簡単にくたばることが出来る。
空虚な僕が死んでも、悲しむのは両親か、装飾過多の菓子箱を見て喜ぶような馬鹿暗いだろう。
でも、そんなのは嫌だった。死ぬ時くらい、派手に行こうじゃないか。自分の部屋でこそこそナイフを使って死ぬのなんて嫌だった。どうせ死ぬなら、自分の好きな場所で死にたい。
繁華街――嫌いじゃないが、迷惑だ。
河原―――高校生が死ぬには渋すぎやしないか?それにその二つとも公衆の目がある。実行に移したが最後。いろいろな人がやってくるし、親が教育云々と社会から叱られる羽目になってしまうだろう。過剰な装飾をして、僕を際立たせようとしたとはいえ、そこまで努力をしてくれたのは紛れもなく両親だった。悲しませることをしたとしても、迷惑をかけるようなことだけはしたくない。
そうした意味でこの廃校はうってつけの場所だった。人の目はないし、注目もされない。しかし、もし万が一見つけられれば、騒ぎにもなるし、明らかに狙った自殺だ。そしてこの死を納得させるための下準備もしてきた。
煙草を、咥えようとしてやめた。咥えて吸い始めてしまえば、あと一本あと一本と長丁場になってしまう。それは、潔くない。
手すりを乗り越える。真正面に、真っ赤な夕日が上っていた。
ああ、そうだ。あの夕日に、飛び込んでみるみたいに飛べばいいじゃないか。そうすれば、簡単なことだ。全てが簡単に終わる。
簡単?
僕は簡単だと思ったか?
自分の人生なのに、そのおわりすら、簡単でいいのだろうか?
僕は、手すりに背中を預けて、ふと考えた。
自分の人生に、彩りが欠けていると思っていた。だけれど、それは自分から何かやりたいと思ったことがなかったからかもしれない。まだ、人生を終えるには、早いんじゃないのか。そうだ。こんなのはおかしい、今すぐにでもやめるべきだ。
生きたいという本能が悲鳴を上げていた。僕は手すりに深く腰をつけた。ああ、死のうと決心していたのに、いや、決心という程でもないのだろうか。おそらくは、若気の至り、その程度で片づけられてしまう程の、泡みたいな脆さを持っていたのかもしれない。
風が吹いた。それは突風というにふさわしい強さだった。夏の季節には珍しい、山に吹く風。颪とも言われるそれが、突然、このタイミングで吹いた。
僕はよろめき、前にたたらを踏む。
あ、いやだ。死にたく―――。
一歩、二歩。たたらを踏んで前に行き、三歩目には、足元が無くなっていた。
あ、嫌だ、ああ。
前に重心が行っていたせいで、足元がないと、僕は中空に向けてまっしぐらだった。地面が迫る。三階建ての木造建築は、高さが四メートルほど。下は固く成らされた地面だ。頭からまっしぐらと落ちていく僕―――死んだと思った。
どうせ死ぬのなら、この空中で意識さえも手放してしまいたい。痛くないといいな、ああ、なにもできなかった。
真っ逆さまに落ちていく途中。僕は下を見るのをやめた。迫ってくる固い地面。それは死と同じ意味を持っていた。死への最中、僕はそれを直視することが出来なかった。したくもなかった。初めて見る、具体的な形を持った、死。
一メートル、いや、三〇センチ、否、一センチ自分の身体が落ちていくごとに、迫ってくる死、死、死。
もうすぐ地上だ。当たる、ああ、嫌だ。そんな思いとは裏腹に、僕の身体はあきらめたようにまっすぐとなり、地上に向かっていく。
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