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第5章 繋がる望み
02
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「アン!」
今朝もまた、馬車を降りるなり殿下の出迎えと抱擁を受けた。
「おはよう……ございます……」
朝から苦しい……。
殿下といい、ローズモンドといい、どうして全力で抱きしめてくるのだろう。
「おはようございます、マリアンヌ、殿下」
「――またお前はアンと一緒に……」
「今日は別々に来ましたよ」
背後から現れたカミーユが、眉をひそめた殿下に笑顔でそう言うと私へ向いた。
「マリアンヌ、昨日は何もなく過ごせましたか?」
「……ええ、楽しかったわ」
一瞬言葉に詰まってから答えると、とたんにその視線が険しくなった。
この目は……知っている。
私が何か隠し事をしているのを察して追求しようとする時の兄の目と同じだ。
「本当に何もありませんでしたか」
「ええと……」
「マリアンヌ嬢」
言い淀んでいると、アドリアン殿下の声が聞こえた。
「アドリアン殿下……おはようございます」
「おはよう。昨日はあれから大丈夫だったか」
「あ、はい……」
「マリアンヌ様」
殿下の側に控えていたセベリノさんが、小さな袋を差し出した。
「血の廻りが良くなるお茶です。薬草なので少し苦味はありますが、飲んでみてください」
「まあ、ありがとうございます」
袋を受け取ろうとすると、横からカミーユが手を伸ばしてそれを取り上げた。
「昨日何があったんです」
「マリアンヌ嬢が貧血を起こして倒れた場に居合わせたのだ」
険しい表情のままのカミーユにアドリアン殿下が答えた。
「倒れた?!」
「少しだけ……すぐに治りましたわ」
声を上げたフレデリク殿下に慌てて釈明する。
「女性は貧血になりやすいですからね。特に好き嫌いが多くて偏った食事が続くと危険ですから、食生活を改めて下さいね」
……どうしてセベリノさんは私の食生活を知っているの?!
昨日ももっと野菜を食べるよう息子夫婦に言われて……。
「私は医学の心得もありますから。顔色を見れば予測はつきます」
心の声が聞こえたのか、セベリノさんはそう言った。
「では行こうセベリノ」
「はい。マリアンヌ様、お大事に」
「ありがとうございました」
「マリアンヌ」
背を向けて歩き出したアドリアン殿下とセベリノさんにお礼を言うと、カミーユに腕を取られた。
「随分とあの二人と親しくなったようですね」
「……そうかしら? 親切にしてくれたからお礼を言っただけよ」
「親切にとは」
「医務室に運んでくれて、その後も様子を見に来てくれたの」
「それだけですか? 他に何か話をしたり言われたことはないですか」
「……特にはないわ」
どうしてカミーユはそんなに怖い顔をするのかしら。
――確かに、隠していることはあるけれど。
昨日、別れ際。
アドリアン殿下たちと交わした会話の内容は、他の人たちには秘密にして欲しいと言われた。
殿下たちが伯母様を探しにきたことは国元の人たちも知らないらしい。
多分、色々と事情があるのだろう。
私がリリアンであることを殿下たちが知ったことも秘密にしてくれると言ったし、いくらカミーユが怖い顔をしても約束は破れないもの。
「そうですか」
納得したかは分からないけれど、カミーユはそう言って手を離した。
「ですがこのお茶はこちらで貰います」
「え、どうして?」
「薬草だなど、どんな危ないものが入っているか分かりませんからね」
「まあ、危ないものなんて。セベリノさんは変なものを渡すような人ではないわ」
「セベリノさん?」
再びカミーユの目が険しくなった。
「マリアンヌ。親しくもない男の下の名を呼ぶなと祖父に言い含められていませんでしたか」
「……そうだったかしら?」
そんな決まりあったかしら……そういえば、ずっと昔に兄に言われたような?
「いいですか、あなたは無防備過ぎるんです。身内以外の男は全員危険だと思ってください」
「――カミーユって、お兄様と同じことを言うのね」
そんなに私、信用ないのかしら。
「アン」
むくれそうになっていると殿下に抱きしめられた。
「カミーユの言う通りだ。他の男とは口を利くな」
「え……」
「他の男と話すアンは見たくない」
「――殿下、そう言われても……」
学園に通っている以上、それは無理な話だ。
「無理ならば退学して、王宮に住んでもらう」
「ええ?!」
退学って。
「殿下……それはもっと無理ですわ」
「どうして」
「どうしてって……」
どうして――そうやって、皆私の行動を制限しようとするのだろう。
思えば子供の頃から、兄やアルノーに自由行動を禁止されてきた。
彼らは私のことが心配らしいのだが、幼い時ならばまだしも学園に入ってからもそれは続いた。
私はお助けキャラとして、ヒロインであるローズモンドの恋を手助けしないとならないのに、彼らがそれを邪魔をすることもあった。
だから私は屋敷を脱走したり――学園で彼らを撒いたこともあったのだ。
その制限は結婚してからも続いて。アルノーのことは愛していたけれど、それだけが不満で、時には喧嘩して――
ああ、嫌だ。
忘れていたことを思い出していく。
私は――人形でも籠の鳥でも、無垢な幼児でもないのに。
「殿下……退学はさすがに」
カミーユが何か殿下に耳打ちした。
「脱走?!」
殿下が驚いて目を見開いている。
そういえば私、王宮の秘密通路も知っているのよね。
入ったことはないけれど、もしも王宮に閉じ込められることがあったら使ってみようかしら。
そう考えていたことが伝わったのが、殿下が小さく首を振って息を吐いた。
「――退学まではいかなくても……それでも、他の男との会話はだめた」
「どうしてですか」
「アンに好意を抱いたり狙っている者は多い。どんな目に合うか分からないだろう」
「それは……私だけではないのですか」
この学園には何人もの貴族令嬢がいる。
綺麗な子や身分の高い子、婚約者のいない子も多い。
私だけが危険ということもないだろうし、そもそも、学園はそんなに危険な場所ではないはずだ。
「マリアンヌ。皆あなたが心配なのですよ」
「私はもう子供ではないわ」
この子たちの三倍、前世を含めれば四倍以上生きているのだ。
「子供でなくとも、心配なものは心配です」
兄と同じ顔でエミールが言った。
殿下も頷いている。
もしも……このままマリアンヌの魂が戻らなかったら。
私はまた、何十年も彼らに束縛されるのだろうか。
突然湧き上がったそんな不安が、あっという間に胸の中に広がっていった。
今朝もまた、馬車を降りるなり殿下の出迎えと抱擁を受けた。
「おはよう……ございます……」
朝から苦しい……。
殿下といい、ローズモンドといい、どうして全力で抱きしめてくるのだろう。
「おはようございます、マリアンヌ、殿下」
「――またお前はアンと一緒に……」
「今日は別々に来ましたよ」
背後から現れたカミーユが、眉をひそめた殿下に笑顔でそう言うと私へ向いた。
「マリアンヌ、昨日は何もなく過ごせましたか?」
「……ええ、楽しかったわ」
一瞬言葉に詰まってから答えると、とたんにその視線が険しくなった。
この目は……知っている。
私が何か隠し事をしているのを察して追求しようとする時の兄の目と同じだ。
「本当に何もありませんでしたか」
「ええと……」
「マリアンヌ嬢」
言い淀んでいると、アドリアン殿下の声が聞こえた。
「アドリアン殿下……おはようございます」
「おはよう。昨日はあれから大丈夫だったか」
「あ、はい……」
「マリアンヌ様」
殿下の側に控えていたセベリノさんが、小さな袋を差し出した。
「血の廻りが良くなるお茶です。薬草なので少し苦味はありますが、飲んでみてください」
「まあ、ありがとうございます」
袋を受け取ろうとすると、横からカミーユが手を伸ばしてそれを取り上げた。
「昨日何があったんです」
「マリアンヌ嬢が貧血を起こして倒れた場に居合わせたのだ」
険しい表情のままのカミーユにアドリアン殿下が答えた。
「倒れた?!」
「少しだけ……すぐに治りましたわ」
声を上げたフレデリク殿下に慌てて釈明する。
「女性は貧血になりやすいですからね。特に好き嫌いが多くて偏った食事が続くと危険ですから、食生活を改めて下さいね」
……どうしてセベリノさんは私の食生活を知っているの?!
昨日ももっと野菜を食べるよう息子夫婦に言われて……。
「私は医学の心得もありますから。顔色を見れば予測はつきます」
心の声が聞こえたのか、セベリノさんはそう言った。
「では行こうセベリノ」
「はい。マリアンヌ様、お大事に」
「ありがとうございました」
「マリアンヌ」
背を向けて歩き出したアドリアン殿下とセベリノさんにお礼を言うと、カミーユに腕を取られた。
「随分とあの二人と親しくなったようですね」
「……そうかしら? 親切にしてくれたからお礼を言っただけよ」
「親切にとは」
「医務室に運んでくれて、その後も様子を見に来てくれたの」
「それだけですか? 他に何か話をしたり言われたことはないですか」
「……特にはないわ」
どうしてカミーユはそんなに怖い顔をするのかしら。
――確かに、隠していることはあるけれど。
昨日、別れ際。
アドリアン殿下たちと交わした会話の内容は、他の人たちには秘密にして欲しいと言われた。
殿下たちが伯母様を探しにきたことは国元の人たちも知らないらしい。
多分、色々と事情があるのだろう。
私がリリアンであることを殿下たちが知ったことも秘密にしてくれると言ったし、いくらカミーユが怖い顔をしても約束は破れないもの。
「そうですか」
納得したかは分からないけれど、カミーユはそう言って手を離した。
「ですがこのお茶はこちらで貰います」
「え、どうして?」
「薬草だなど、どんな危ないものが入っているか分かりませんからね」
「まあ、危ないものなんて。セベリノさんは変なものを渡すような人ではないわ」
「セベリノさん?」
再びカミーユの目が険しくなった。
「マリアンヌ。親しくもない男の下の名を呼ぶなと祖父に言い含められていませんでしたか」
「……そうだったかしら?」
そんな決まりあったかしら……そういえば、ずっと昔に兄に言われたような?
「いいですか、あなたは無防備過ぎるんです。身内以外の男は全員危険だと思ってください」
「――カミーユって、お兄様と同じことを言うのね」
そんなに私、信用ないのかしら。
「アン」
むくれそうになっていると殿下に抱きしめられた。
「カミーユの言う通りだ。他の男とは口を利くな」
「え……」
「他の男と話すアンは見たくない」
「――殿下、そう言われても……」
学園に通っている以上、それは無理な話だ。
「無理ならば退学して、王宮に住んでもらう」
「ええ?!」
退学って。
「殿下……それはもっと無理ですわ」
「どうして」
「どうしてって……」
どうして――そうやって、皆私の行動を制限しようとするのだろう。
思えば子供の頃から、兄やアルノーに自由行動を禁止されてきた。
彼らは私のことが心配らしいのだが、幼い時ならばまだしも学園に入ってからもそれは続いた。
私はお助けキャラとして、ヒロインであるローズモンドの恋を手助けしないとならないのに、彼らがそれを邪魔をすることもあった。
だから私は屋敷を脱走したり――学園で彼らを撒いたこともあったのだ。
その制限は結婚してからも続いて。アルノーのことは愛していたけれど、それだけが不満で、時には喧嘩して――
ああ、嫌だ。
忘れていたことを思い出していく。
私は――人形でも籠の鳥でも、無垢な幼児でもないのに。
「殿下……退学はさすがに」
カミーユが何か殿下に耳打ちした。
「脱走?!」
殿下が驚いて目を見開いている。
そういえば私、王宮の秘密通路も知っているのよね。
入ったことはないけれど、もしも王宮に閉じ込められることがあったら使ってみようかしら。
そう考えていたことが伝わったのが、殿下が小さく首を振って息を吐いた。
「――退学まではいかなくても……それでも、他の男との会話はだめた」
「どうしてですか」
「アンに好意を抱いたり狙っている者は多い。どんな目に合うか分からないだろう」
「それは……私だけではないのですか」
この学園には何人もの貴族令嬢がいる。
綺麗な子や身分の高い子、婚約者のいない子も多い。
私だけが危険ということもないだろうし、そもそも、学園はそんなに危険な場所ではないはずだ。
「マリアンヌ。皆あなたが心配なのですよ」
「私はもう子供ではないわ」
この子たちの三倍、前世を含めれば四倍以上生きているのだ。
「子供でなくとも、心配なものは心配です」
兄と同じ顔でエミールが言った。
殿下も頷いている。
もしも……このままマリアンヌの魂が戻らなかったら。
私はまた、何十年も彼らに束縛されるのだろうか。
突然湧き上がったそんな不安が、あっという間に胸の中に広がっていった。
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