30 / 43
30 元気そうで何よりだね
しおりを挟む
「――」
「何だここは……」
「すごい! 雲の上!?」
頭の上からかすかに複数の声が聞こえてきた。その中にはリンちゃんらしき声もある。
「……そうね、来たみたいね」
え、本当にリンちゃんたちが来たの!?
「もう、エーリックがフラグ立てるから……」
「フラグ?」
「どうしようかしら。黙ってここから立ち去る? それとも勇者たちに会いに行く?」
イルズさんが尋ねた。
「会うわけないだろう」
エーリックが答えた。
「じゃあいったん外に出ましょう。この城の中では魔法が効かないのよ」
「え、そうなんですか?」
「この石玉みたいに媒体を通さないと魔法を使えないように結界が張ってあるの。さ、こっちよ」
イルズさんに誘導されて、通路をいくつか曲がるとさっきとは別の階段を上った。
外に出るとそこは建物の裏側のようだった。
壁の向こうからは勇者たち一行の声がかすかに聞こえる。何を話しているかは分からないけれど、なんだかもめているようだった。
「向こうの人たちは何をしているのかな」
「何もないから焦っているのかもな」
「焦る?」
エーリックの言葉に首をひねる。
「これまでの城は罠だらけだったのが、ここには何もないだろう。だから逆に大きな罠があるのではないかと疑っているかもしれない」
「なるほど……」
確かに。魔法も使えないし、何もないはずがないと思うよね。
納得していると、ふと振動のようなものを感じた。
「……なんか……揺れてる?」
地震? と思った瞬間。
激しい地鳴りが鳴り響いた。
「え、何!?」
「……まさか、城を壊したの?」
イルズさんがつぶやいた。
壁にピシリと亀裂が入ると、ボロボロと壁が崩れ始めた。
「ヒナノ!」
エーリックが私を抱き寄せた。
ダミー城は魔王さんの魔力で作り出している。
私が前に土魔法を使って温泉を作ったように、本物の建物を魔法で作っているのだ。
だから物理攻撃で壊すことができると聞いていたけれど……。
「おい、人がいるぞ!」
「魔物か!?」
「ヒナノさん!」
「……あ、リンちゃん」
あっという間に壊れた壁の向こうで、勇者一行が驚いたようにこちらを見ていた。
「え、ヒナノさんどうしてここに?」
リンちゃんが駆け寄ってきた。
「それはこっちのセリフだけど……」
「すごいんですよ! 塔を登ってたら突然こんな天空城に飛ばされて! やっぱり異世界って不思議ですね!」
「……元気そうで何よりだね」
もう一年以上討伐を続けていて大変だろうに、顔色も良く元気そうなリンちゃんにほっとした。
「ところで、どうして壁を壊しちゃったの?」
「ああ……ここ罠もないし出られもしないから、とりあえず壁を壊してみようって、ロイドの剣で」
「そんな、乱暴な……」
「そう、乱暴なんですこの人たち!」
リンちゃんは他の人たちを指さした。
「男ばっかだし! ヒナノさんはいいなあ、美人のお姉様と一緒で」
「――うわさには聞いていたけれど聖女って変わってるのね」
背後でイルズさんが小さくつぶやいた。
変わっているというか、マイペースなのよね。
「ヒナノというのか」
こちらに歩み寄ってきたのは、前に魔法を見られた若い魔術師の人だった。
「君も聖女とともに異世界から召喚されたのだろう」
「何の用だ」
エーリックが立ち塞がるように前に出た。
「私はこの国の第二王子、カルヴィン・アストリーだ」
青年はそう名乗った。
王子様? あ、もしかしてこの人がリンちゃんたちの上につくことになった人?
「教会が独断で行ったこととはいえ、君たちを異なる世界から無理矢理召喚したことを王家としてわびよう」
「あ、はい……」
「しかも教会は君を魔物討伐に参加させた挙げ句、山に置き去りにしたと聞く」
ああ、そんなこともあったなあ。一年前のことだけど、もうずっと昔の出来事のように思えた。
忘れかけていたけれど、でもあの出来事があったから私は魔法を使えるようになったし、エーリックたちとも出会えたのだ。
「酷い目に遭わせて申し訳なく思う。責任を持って君を国で保護したい」
「え?」
何て? ……私を保護?
「余計な世話だ」
低い声でエーリックが口を開いた。
「そうよ、ヒナノちゃんは私たちと楽しく暮らしているんだから」
イルズさんも続けて言った。
「あんたたち人間なんかより魔物のほうがずっといいって。ねえ、ヒナノちゃん?」
「あ、はい」
そうね、確かに今の生活はとても楽しくて充実している。
私は大きくうなずいた。
「――それは魔物が彼女をたぶらかしているからではないのか」
王子様が言った。
「なんですって」
「魔物は幻術を使うからな」
眉をひそめたイルズさんに王子様はそう答えた。
「まあ、よく言うわ。人間は魔物を襲ったり城の壁を破壊したりするくせに」
すっかりボロボロになってしまった城を見渡してイルズさんは言った。
「さらに女の子を異世界からさらってきたのでしょう? 向こうのご家族たちも悲しんでいるでしょうに。そこの聖女もむさ苦しそうな男たちの中に放り込まれて、あちこち連れ回されているのでしょう。人間ってずいぶんと非道よね」
「家族……」
ふいにお母さんたちの顔が脳裏に浮かんだ。
それから友人やバイト先の人たち。
みんな、私やリンちゃんが突然行方不明になって……きっと警察にも連絡したし、色々と探しているよね。
急に向こうの世界を思い出して、目が熱くなって視界がにじんだ。
「ヒナノ」
エーリックが私を抱きよせた。
「それは……」
王子様の動揺した声が聞こえる。
「保護なんて言って、どうするか分かったものじゃないわ。ヒナノちゃんは人間の元で暮らすより私たちと一緒のほうがずっと幸せなの。さ、帰りましょう」
「ああ」
「待ってください」
イルズさんとエーリックが歩き出そうとすると、魔術師の一人が口を開いた。
「ここや他の城は……あなた方の魔法で作ったのですか」
「ええ、私たちの城よ」
そう答えて、イルズさんはわざとらしく長いため息をついた。
「ひとの城に無断で入り込んで、破壊するのが人間のやり方なのかしら」
イルズさんの言葉に、王子様はぐ、と口を堅く結び、イルズさんに尋ねた魔術師は気まずそうに視線をそらせた。
「それは……魔王を倒すため、その居場所を探すためだ」
「なぜ魔王を倒すの?」
王子様の言葉に、イルズさんは真顔になった。
「魔王があなた方に倒されなければならないようなことを何かしたかしら」
「……魔物は人間を襲う」
「魔物が人間を襲うのは、自らの身が危険な時に自衛するためよ。勝手な思い込みで襲われるのはたまったものじゃないわ」
イルズさんは王子様を見据えた。
「それに、人間も魔物を襲うわよね。つまり、あなた方の考えだと私たちも人間の王を倒さないとならないということかしら」
「……それは」
「私たち魔物は人間と違うの。くだらない考えは捨てて私たちと関わらないで欲しいわね」
イルズさんは手を上げた。
「私たちの城を壊した罰として、この地にかけた魔法を全て解いておくから。自力で帰ってね」
上げた手から強い光が放たれると周囲が真っ白になった。
「何だここは……」
「すごい! 雲の上!?」
頭の上からかすかに複数の声が聞こえてきた。その中にはリンちゃんらしき声もある。
「……そうね、来たみたいね」
え、本当にリンちゃんたちが来たの!?
「もう、エーリックがフラグ立てるから……」
「フラグ?」
「どうしようかしら。黙ってここから立ち去る? それとも勇者たちに会いに行く?」
イルズさんが尋ねた。
「会うわけないだろう」
エーリックが答えた。
「じゃあいったん外に出ましょう。この城の中では魔法が効かないのよ」
「え、そうなんですか?」
「この石玉みたいに媒体を通さないと魔法を使えないように結界が張ってあるの。さ、こっちよ」
イルズさんに誘導されて、通路をいくつか曲がるとさっきとは別の階段を上った。
外に出るとそこは建物の裏側のようだった。
壁の向こうからは勇者たち一行の声がかすかに聞こえる。何を話しているかは分からないけれど、なんだかもめているようだった。
「向こうの人たちは何をしているのかな」
「何もないから焦っているのかもな」
「焦る?」
エーリックの言葉に首をひねる。
「これまでの城は罠だらけだったのが、ここには何もないだろう。だから逆に大きな罠があるのではないかと疑っているかもしれない」
「なるほど……」
確かに。魔法も使えないし、何もないはずがないと思うよね。
納得していると、ふと振動のようなものを感じた。
「……なんか……揺れてる?」
地震? と思った瞬間。
激しい地鳴りが鳴り響いた。
「え、何!?」
「……まさか、城を壊したの?」
イルズさんがつぶやいた。
壁にピシリと亀裂が入ると、ボロボロと壁が崩れ始めた。
「ヒナノ!」
エーリックが私を抱き寄せた。
ダミー城は魔王さんの魔力で作り出している。
私が前に土魔法を使って温泉を作ったように、本物の建物を魔法で作っているのだ。
だから物理攻撃で壊すことができると聞いていたけれど……。
「おい、人がいるぞ!」
「魔物か!?」
「ヒナノさん!」
「……あ、リンちゃん」
あっという間に壊れた壁の向こうで、勇者一行が驚いたようにこちらを見ていた。
「え、ヒナノさんどうしてここに?」
リンちゃんが駆け寄ってきた。
「それはこっちのセリフだけど……」
「すごいんですよ! 塔を登ってたら突然こんな天空城に飛ばされて! やっぱり異世界って不思議ですね!」
「……元気そうで何よりだね」
もう一年以上討伐を続けていて大変だろうに、顔色も良く元気そうなリンちゃんにほっとした。
「ところで、どうして壁を壊しちゃったの?」
「ああ……ここ罠もないし出られもしないから、とりあえず壁を壊してみようって、ロイドの剣で」
「そんな、乱暴な……」
「そう、乱暴なんですこの人たち!」
リンちゃんは他の人たちを指さした。
「男ばっかだし! ヒナノさんはいいなあ、美人のお姉様と一緒で」
「――うわさには聞いていたけれど聖女って変わってるのね」
背後でイルズさんが小さくつぶやいた。
変わっているというか、マイペースなのよね。
「ヒナノというのか」
こちらに歩み寄ってきたのは、前に魔法を見られた若い魔術師の人だった。
「君も聖女とともに異世界から召喚されたのだろう」
「何の用だ」
エーリックが立ち塞がるように前に出た。
「私はこの国の第二王子、カルヴィン・アストリーだ」
青年はそう名乗った。
王子様? あ、もしかしてこの人がリンちゃんたちの上につくことになった人?
「教会が独断で行ったこととはいえ、君たちを異なる世界から無理矢理召喚したことを王家としてわびよう」
「あ、はい……」
「しかも教会は君を魔物討伐に参加させた挙げ句、山に置き去りにしたと聞く」
ああ、そんなこともあったなあ。一年前のことだけど、もうずっと昔の出来事のように思えた。
忘れかけていたけれど、でもあの出来事があったから私は魔法を使えるようになったし、エーリックたちとも出会えたのだ。
「酷い目に遭わせて申し訳なく思う。責任を持って君を国で保護したい」
「え?」
何て? ……私を保護?
「余計な世話だ」
低い声でエーリックが口を開いた。
「そうよ、ヒナノちゃんは私たちと楽しく暮らしているんだから」
イルズさんも続けて言った。
「あんたたち人間なんかより魔物のほうがずっといいって。ねえ、ヒナノちゃん?」
「あ、はい」
そうね、確かに今の生活はとても楽しくて充実している。
私は大きくうなずいた。
「――それは魔物が彼女をたぶらかしているからではないのか」
王子様が言った。
「なんですって」
「魔物は幻術を使うからな」
眉をひそめたイルズさんに王子様はそう答えた。
「まあ、よく言うわ。人間は魔物を襲ったり城の壁を破壊したりするくせに」
すっかりボロボロになってしまった城を見渡してイルズさんは言った。
「さらに女の子を異世界からさらってきたのでしょう? 向こうのご家族たちも悲しんでいるでしょうに。そこの聖女もむさ苦しそうな男たちの中に放り込まれて、あちこち連れ回されているのでしょう。人間ってずいぶんと非道よね」
「家族……」
ふいにお母さんたちの顔が脳裏に浮かんだ。
それから友人やバイト先の人たち。
みんな、私やリンちゃんが突然行方不明になって……きっと警察にも連絡したし、色々と探しているよね。
急に向こうの世界を思い出して、目が熱くなって視界がにじんだ。
「ヒナノ」
エーリックが私を抱きよせた。
「それは……」
王子様の動揺した声が聞こえる。
「保護なんて言って、どうするか分かったものじゃないわ。ヒナノちゃんは人間の元で暮らすより私たちと一緒のほうがずっと幸せなの。さ、帰りましょう」
「ああ」
「待ってください」
イルズさんとエーリックが歩き出そうとすると、魔術師の一人が口を開いた。
「ここや他の城は……あなた方の魔法で作ったのですか」
「ええ、私たちの城よ」
そう答えて、イルズさんはわざとらしく長いため息をついた。
「ひとの城に無断で入り込んで、破壊するのが人間のやり方なのかしら」
イルズさんの言葉に、王子様はぐ、と口を堅く結び、イルズさんに尋ねた魔術師は気まずそうに視線をそらせた。
「それは……魔王を倒すため、その居場所を探すためだ」
「なぜ魔王を倒すの?」
王子様の言葉に、イルズさんは真顔になった。
「魔王があなた方に倒されなければならないようなことを何かしたかしら」
「……魔物は人間を襲う」
「魔物が人間を襲うのは、自らの身が危険な時に自衛するためよ。勝手な思い込みで襲われるのはたまったものじゃないわ」
イルズさんは王子様を見据えた。
「それに、人間も魔物を襲うわよね。つまり、あなた方の考えだと私たちも人間の王を倒さないとならないということかしら」
「……それは」
「私たち魔物は人間と違うの。くだらない考えは捨てて私たちと関わらないで欲しいわね」
イルズさんは手を上げた。
「私たちの城を壊した罰として、この地にかけた魔法を全て解いておくから。自力で帰ってね」
上げた手から強い光が放たれると周囲が真っ白になった。
97
あなたにおすすめの小説
私、竜人の国で寵妃にされました!?
星宮歌
恋愛
『わたくし、異世界で婚約破棄されました!?』の番外編として作っていた、シェイラちゃんのお話を移しています。
この作品だけでも読めるように工夫はしていきますので、よかったら読んでみてください。
あらすじ
お姉様が婚約破棄されたことで端を発した私の婚約話。それも、お姉様を裏切った第一王子との婚約の打診に、私は何としてでも逃げることを決意する。そして、それは色々とあって叶ったものの……なぜか、私はお姉様の提案でドラグニル竜国という竜人の国へ行くことに。
そして、これまたなぜか、私の立場はドラグニル竜国国王陛下の寵妃という立場に。
私、この先やっていけるのでしょうか?
今回は溺愛ではなく、すれ違いがメインになりそうなお話です。
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって!女の子は変われますか?変われました!!
皇子(みこ)
恋愛
辺境の地でのんびり?過ごして居たのに、王都の舞踏会に参加なんて!あんな奴等のいる所なんて、ぜーたいに行きません!でブスなんて言われた幼少時の記憶は忘れないー!
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤
凪子
恋愛
私はローラ・クイーンズ、16歳。前世は喪女、現世はクイーンズ公爵家の公爵令嬢です。
幼いころからの婚約者・アレックス様との結婚間近……だったのだけど、従妹のアンナにあの手この手で奪われてしまい、婚約破棄になってしまいました。
でも、大丈夫。私には秘密の『ポイント帳』があるのです!
ポイントがたまると、『いいこと』がたくさん起こって……?
最後の魔法は、ひとを待つための魔法だった
まるねこ
恋愛
「忌み子」として忌避された少女クロエを拾い、大魔法使いユーグは『次代の魔法使い』として育てる。
ユーグはクロエが最愛の人の生まれ変わりだということを告げぬまま、次の生へと旅立った。
残されたクロエは、ユーグが遺した記憶の断片から自分が最愛の人の生まれ変わりであることを知る。
師への恋心を抱くことはないと自らを戒めながらも、やがて再び生まれ変わってくるユーグを待つ決意を固める。
何百年もの時を経てついにユーグは転生する。
その時、クロエは……。
Copyright©︎2025-まるねこ
捨てられた地味な王宮修復師(実は有能)、強面辺境伯の栄養管理で溺愛され、辺境を改革する ~王都の貴重な物が失われても知りませんよ?~
水上
恋愛
「カビ臭い地味女」と王太子に婚約破棄された王宮修復師のリディア。
彼女の芸術に関する知識と修復師としての技術は、誰からも必要性を理解されていなかった。
失意の中、嫁がされたのは皆から恐れられる強面辺境伯ジェラルドだった!
しかし恐ろしい噂とは裏腹に、彼はリディアの不健康を見逃せない超・過保護で!?
絶品手料理と徹底的な体調管理で、リディアは心身ともに美しく再生していく。
一方、彼女を追放した王都では、貴重な物が失われたり、贋作騒動が起きたりとパニックになり始めて……。
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる