62 / 62
エピローグ
エピローグ
しおりを挟む
「水野さん」
声をかけられ女性は振り返った。
「柏木さん…」
「お久しぶりです。皆さまのご様子はいかがですか」
「…そうですね、落ち着いたと言ったら変ですけれど…」
女性の娘、ひかりが行方不明になって二ヶ月。
そして声を掛けてきた女性の娘、雫が姿を消したのはその半年前の事だった。
「———少し前に夢を見ましたの。ひかりと雫ちゃんが一緒で…もう会えないけれど、二人一緒だから心配しないでって。…ただの夢とは思ったんですけれど…主人や息子も同じ夢を見たと言うんです」
「……うちも同じ夢を見たんです」
二人の母親は顔を見合わせた。
「…その夢を見たら何だか心が軽くなりまして」
「私もです。きっと…本当にあの子たち、どこかで元気に過ごしているんだろうって」
「ええ…そうですね」
「二人一緒ならば、きっと大丈夫だろうって…思うんです」
どちらともなく空を見上げて———二人は笑みを交わした。
「とっても素敵よルーチェ!」
控え室に入るなりロゼは歓声を上げた。
今日は国中の貴族を招き、ユークとルーチェの婚約お披露目が開かれる。
オーガンジーを幾重にも重ねた、濃い緑色のドレスを身に纏ったルーチェは王家の色である赤いルビーと、アズール家の色、青のサファイアを組み合わせたネックレスをつけ、頭にはティアラが輝いている。
「ありがとう…」
「どうしたの?寝不足?」
心なしか辛そうなルーチェの様子にロゼは首を傾げた。
「眠れなかったの?」
「…刺繍が朝までかかったから…」
「まあ…それは大変だったわね」
ロゼがお披露目の時にヴァイスに自身の瞳の色の糸で刺した刺繍入りのスカーフを贈った話を聞いたユークが、自分も欲しいと言い出した。
あまり刺繍が得意ではないルーチェのために、婚約祝いにロゼが作ろうと申し出たのだが、拙くてもいいからルーチェが刺繍したものがいいと言い張るのでお妃教育の合間に何とか作り間に合わせたのだ。
「殿下はルーチェの事になるとまだ我儘なのね」
ふふっとロゼは微笑んだ。
「本当よ…」
「殿下は喜んでくれたの?」
「それは…まあ、そうね…」
つい先刻、控え室に来たユークに渡したのだが、喜んだユークがキスの雨を降らせたせいで化粧が崩れてしまい、侍女長に怒られたのだ。
その時の侍女たちの生暖かい視線を思い出してしまい、ルーチェは居たたまれない気持ちになった。
今はアズール公爵家の養子になったとはいえ、子爵令嬢でさらに元々は王宮の侍女だったルーチェが王太子の婚約者となる事に反発が予想されたが、今のところ王宮内では好意的に受け止められているようだった。
ユークの我儘ぶりは有名であり、その我儘が嘘のように消えた理由であるルーチェは王太子付きの政務官たちからは救世主とまで言われて歓迎されているのだと、オリエンスが笑いながら教えてくれた。
———侍女たちからはこれまでのユークの我儘は婚約者がいなかった寂しさの裏返しなのでは、とまで噂されてしまっているのはさすがにどうかと思うけれど。
最近のユークは人前でもルーチェに触れようとしてくるのでその噂に拍車がかかってしまうのだ。
(バカップルと思われるのだけは避けたいのに…)
ルーチェが望んでいるのは互いに支え合いながらより良い国を作っていけるような、戦友のような関係であって、人前でイチャイチャするのはやめて欲しいのに。
———そうユークに抗議したら「仲の良さを見せつけるのも大事だ」と聞く耳持たずどころかさらにキスしようとしてきて大変だったが。
「ああそうだわ」
ルーチェが内心ため息をついていると、ロゼが思い出したように手を打った。
「私ね、夢を見たの」
「夢?」
「私とルーチェ…いえひかりがね、日本の家族に会いに行く夢よ」
「日本の家族に…」
「それでね、私たちは一緒にいるから心配しないでって伝えるの」
ロゼは満面の笑みを浮かべた。
「夢だけど夢じゃないみたいな感覚で…きっとセレネが皆に伝えてくれたのね」
「そう…それは良かったわ」
前世での唯一の心残り、それは家族とお別れが出来なかった事だ。
そのお別れが出来たのならばもう心を残す事もないが…それは嬉しい事であるとともに、少し寂しくも感じた。
「…もうセレネはロゼの中にはいないの?」
「多分…」
ロゼは目を伏せると胸に手を当てた。
「その夢を見た後、〝さようなら〟って声が聞こえた気がしたから…」
「そう…」
「今度セレネが眠る湖に行ってみようと思っているの」
ロゼは顔を上げた。
「ランド様も現地調査したいって言っていたし」
「…遠出できるの?」
「分からないけど…お願いはしてみるわ」
二ヶ月前の誘拐未遂事件を受けて、ロゼとルーチェの警備は王族並みの厳重なものになってしまった。
ルーチェは王太子の婚約者になるのだからまだしも、婚約したらヴァイスとお忍びで街に行くのを楽しみにしていたロゼにとっては厳しいものだった。
ディランと彼の共謀者である武器商人の取調の結果、ロゼを売ろうとしていた幾つかの相手候補を特定できた。
それらには今後の牽制も兼ねて国として正式に抗議し、また裏からも圧力をかけたという。
ディランのその後についてロゼたちは聞かされていないが…二度と顔を合わせる事はないと聞かされた。
「私も行ってみたいな…ノワール家の領地なんでしょう」
「ええ、景色がとても綺麗なのよ」
「旅行…したいけど出来ないんだろうなあ」
前世と違い移動手段の少ないこの世界で、まして立場的に気軽に旅行など出来るものでもない。
まだ警備の問題があるとはいえ自由がきくロゼに比べて、ルーチェはこの先、王都の限られた区域にしか行く事ができないのだろう。
「…ツラい?」
ロゼはルーチェの顔を覗き込んだ。
「———そうね…」
前世の感覚からすると、それはとても息苦しいものだけれど。
「でもこれがこの世界の決まりなのだから、仕方ないわ」
ルーチェとして生きていくと、セレネの前で改めて覚悟したのだ。
「それにどこに行かれなくても、こうやってロゼと会えるから」
ルーチェにとって、目の前の親友を守る事———それは王太子の婚約者となっても変わる事はない、大切な事なのだ。
「…ふふ、そうね」
「それにコーヒーも飲めるし」
「ああそれは大事ね」
「コーヒーにロゼのパウンドケーキがあれば充分よ」
「そういえばこっちに戻ってから全然作ってなかったわ…」
お菓子作りは雫の趣味の一つでもあったが、貴族の令嬢は台所には入らない。
だからお菓子を作るという行為を忘れていたのだが…外に自由に出られない代わりに作りたいといえば反対もされにくいだろう。
「じゃあ今度作って持ってくるわね」
ロゼは小指を差し出した。
互いの小指を絡めて、約束の印を結ぶと二人は笑みを交わした。
おわり
最後までお読みいただきありがとうございました。
声をかけられ女性は振り返った。
「柏木さん…」
「お久しぶりです。皆さまのご様子はいかがですか」
「…そうですね、落ち着いたと言ったら変ですけれど…」
女性の娘、ひかりが行方不明になって二ヶ月。
そして声を掛けてきた女性の娘、雫が姿を消したのはその半年前の事だった。
「———少し前に夢を見ましたの。ひかりと雫ちゃんが一緒で…もう会えないけれど、二人一緒だから心配しないでって。…ただの夢とは思ったんですけれど…主人や息子も同じ夢を見たと言うんです」
「……うちも同じ夢を見たんです」
二人の母親は顔を見合わせた。
「…その夢を見たら何だか心が軽くなりまして」
「私もです。きっと…本当にあの子たち、どこかで元気に過ごしているんだろうって」
「ええ…そうですね」
「二人一緒ならば、きっと大丈夫だろうって…思うんです」
どちらともなく空を見上げて———二人は笑みを交わした。
「とっても素敵よルーチェ!」
控え室に入るなりロゼは歓声を上げた。
今日は国中の貴族を招き、ユークとルーチェの婚約お披露目が開かれる。
オーガンジーを幾重にも重ねた、濃い緑色のドレスを身に纏ったルーチェは王家の色である赤いルビーと、アズール家の色、青のサファイアを組み合わせたネックレスをつけ、頭にはティアラが輝いている。
「ありがとう…」
「どうしたの?寝不足?」
心なしか辛そうなルーチェの様子にロゼは首を傾げた。
「眠れなかったの?」
「…刺繍が朝までかかったから…」
「まあ…それは大変だったわね」
ロゼがお披露目の時にヴァイスに自身の瞳の色の糸で刺した刺繍入りのスカーフを贈った話を聞いたユークが、自分も欲しいと言い出した。
あまり刺繍が得意ではないルーチェのために、婚約祝いにロゼが作ろうと申し出たのだが、拙くてもいいからルーチェが刺繍したものがいいと言い張るのでお妃教育の合間に何とか作り間に合わせたのだ。
「殿下はルーチェの事になるとまだ我儘なのね」
ふふっとロゼは微笑んだ。
「本当よ…」
「殿下は喜んでくれたの?」
「それは…まあ、そうね…」
つい先刻、控え室に来たユークに渡したのだが、喜んだユークがキスの雨を降らせたせいで化粧が崩れてしまい、侍女長に怒られたのだ。
その時の侍女たちの生暖かい視線を思い出してしまい、ルーチェは居たたまれない気持ちになった。
今はアズール公爵家の養子になったとはいえ、子爵令嬢でさらに元々は王宮の侍女だったルーチェが王太子の婚約者となる事に反発が予想されたが、今のところ王宮内では好意的に受け止められているようだった。
ユークの我儘ぶりは有名であり、その我儘が嘘のように消えた理由であるルーチェは王太子付きの政務官たちからは救世主とまで言われて歓迎されているのだと、オリエンスが笑いながら教えてくれた。
———侍女たちからはこれまでのユークの我儘は婚約者がいなかった寂しさの裏返しなのでは、とまで噂されてしまっているのはさすがにどうかと思うけれど。
最近のユークは人前でもルーチェに触れようとしてくるのでその噂に拍車がかかってしまうのだ。
(バカップルと思われるのだけは避けたいのに…)
ルーチェが望んでいるのは互いに支え合いながらより良い国を作っていけるような、戦友のような関係であって、人前でイチャイチャするのはやめて欲しいのに。
———そうユークに抗議したら「仲の良さを見せつけるのも大事だ」と聞く耳持たずどころかさらにキスしようとしてきて大変だったが。
「ああそうだわ」
ルーチェが内心ため息をついていると、ロゼが思い出したように手を打った。
「私ね、夢を見たの」
「夢?」
「私とルーチェ…いえひかりがね、日本の家族に会いに行く夢よ」
「日本の家族に…」
「それでね、私たちは一緒にいるから心配しないでって伝えるの」
ロゼは満面の笑みを浮かべた。
「夢だけど夢じゃないみたいな感覚で…きっとセレネが皆に伝えてくれたのね」
「そう…それは良かったわ」
前世での唯一の心残り、それは家族とお別れが出来なかった事だ。
そのお別れが出来たのならばもう心を残す事もないが…それは嬉しい事であるとともに、少し寂しくも感じた。
「…もうセレネはロゼの中にはいないの?」
「多分…」
ロゼは目を伏せると胸に手を当てた。
「その夢を見た後、〝さようなら〟って声が聞こえた気がしたから…」
「そう…」
「今度セレネが眠る湖に行ってみようと思っているの」
ロゼは顔を上げた。
「ランド様も現地調査したいって言っていたし」
「…遠出できるの?」
「分からないけど…お願いはしてみるわ」
二ヶ月前の誘拐未遂事件を受けて、ロゼとルーチェの警備は王族並みの厳重なものになってしまった。
ルーチェは王太子の婚約者になるのだからまだしも、婚約したらヴァイスとお忍びで街に行くのを楽しみにしていたロゼにとっては厳しいものだった。
ディランと彼の共謀者である武器商人の取調の結果、ロゼを売ろうとしていた幾つかの相手候補を特定できた。
それらには今後の牽制も兼ねて国として正式に抗議し、また裏からも圧力をかけたという。
ディランのその後についてロゼたちは聞かされていないが…二度と顔を合わせる事はないと聞かされた。
「私も行ってみたいな…ノワール家の領地なんでしょう」
「ええ、景色がとても綺麗なのよ」
「旅行…したいけど出来ないんだろうなあ」
前世と違い移動手段の少ないこの世界で、まして立場的に気軽に旅行など出来るものでもない。
まだ警備の問題があるとはいえ自由がきくロゼに比べて、ルーチェはこの先、王都の限られた区域にしか行く事ができないのだろう。
「…ツラい?」
ロゼはルーチェの顔を覗き込んだ。
「———そうね…」
前世の感覚からすると、それはとても息苦しいものだけれど。
「でもこれがこの世界の決まりなのだから、仕方ないわ」
ルーチェとして生きていくと、セレネの前で改めて覚悟したのだ。
「それにどこに行かれなくても、こうやってロゼと会えるから」
ルーチェにとって、目の前の親友を守る事———それは王太子の婚約者となっても変わる事はない、大切な事なのだ。
「…ふふ、そうね」
「それにコーヒーも飲めるし」
「ああそれは大事ね」
「コーヒーにロゼのパウンドケーキがあれば充分よ」
「そういえばこっちに戻ってから全然作ってなかったわ…」
お菓子作りは雫の趣味の一つでもあったが、貴族の令嬢は台所には入らない。
だからお菓子を作るという行為を忘れていたのだが…外に自由に出られない代わりに作りたいといえば反対もされにくいだろう。
「じゃあ今度作って持ってくるわね」
ロゼは小指を差し出した。
互いの小指を絡めて、約束の印を結ぶと二人は笑みを交わした。
おわり
最後までお読みいただきありがとうございました。
103
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
追放聖女35歳、拾われ王妃になりました
真曽木トウル
恋愛
王女ルイーズは、両親と王太子だった兄を亡くした20歳から15年間、祖国を“聖女”として統治した。
自分は結婚も即位もすることなく、愛する兄の娘が女王として即位するまで国を守るために……。
ところが兄の娘メアリーと宰相たちの裏切りに遭い、自分が追放されることになってしまう。
とりあえず亡き母の母国に身を寄せようと考えたルイーズだったが、なぜか大学の学友だった他国の王ウィルフレッドが「うちに来い」と迎えに来る。
彼はルイーズが15年前に求婚を断った相手。
聖職者が必要なのかと思いきや、なぜかもう一回求婚されて??
大人なようで素直じゃない2人の両片想い婚。
●他作品とは特に世界観のつながりはありません。
●『小説家になろう』に先行して掲載しております。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚
mio
恋愛
ウェルカ・ティー・バーセリクは侯爵家の二女であるが、母亡き後に侯爵家に嫁いできた義母、転がり込んできた義妹に姉と共に邪魔者扱いされていた。
王家へと嫁ぐ姉について王都に移住したウェルカは侯爵家から離れて、実母の実家へと身を寄せることになった。姉が嫁ぐ中、学園に通いながらウェルカは自分の才能を伸ばしていく。
数年後、多少の問題を抱えつつ姉は懐妊。しかし、出産と同時にその命は尽きてしまう。そして残された息子をウェルカは姉に代わって育てる決意をした。そのためにはなんとしても王宮での地位を確立しなければ!
自分でも考えていたよりだいぶ話数が伸びてしまったため、こちらを姉が子を産むまでの前日譚として本編は別に作っていきたいと思います。申し訳ございません。
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる