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~〇☆○~sideくるる
「隣国の仮面舞踏会の警備?」
スピカの口から出たのは突拍子もない言葉だった。
「そこの仮面舞踏会にいる奴らの名簿観たら。ほら、厄介な奴らが多かったので。」
まあ、よく見ると、そうかもしれない。マーカー部分には、見覚えがある名前たち。
元々元老院や貴族、商人により運営されていたこの国は、腐ったそいつらを全員いなくなるように便宜を図っている。
便宜、つまり、別に全員殺せ!死ね!というわけではない。
国外へ行け、や、手を出せないようにしたりだとか、なるべく優しい手段をとって、利害を一致させて、この国の政治から追い出している。
それでも、甘い蜜を知ってしまった虻たちは、またその蜜を吸いに来る。
そんな怪しい動きをしたときには、そういう専門のキチガイに頼むのだが、そいつは今、夕寝を貪っている。
「この舞踏会は正式な参加じゃなく、あくまで応援要請みたいなものか。だから、記録に俺たちは残らない。」
「国外に逃げた奴らも結構いて、そこからの情報流失は避けられないかもとかライが言ったので、」
「まあ、そうだろうな、前政権とは言えど軍備情報とか知られたらシャレにならん。」
「なんでこんな隣国にまで要請をかけているかって、多分、国内で動くとばれてしまう、という危険回避。」
「それか、まだ周知していなくて、十分な戦力がないか。まあ、どちらでも何かがそこで起きるのは確か。」
そこで、と、二枚目の紙を俺に差し出してくる。
それには、明朝体のテロ予告が張られていた。
「…裏付けは?」
「完璧ですよ、私の友人の友人の友人の友人の知り合いがそのチームでした。」
もう他人だろ、それ。
「私たちがそこにいる痕跡はゼロ。テロ予告があり、それに乗じて何かを行うことも可能。だけど。」
赤色の目が細められる。
「そこにいる人たちは。あくまで、“厄介な奴”どまり、だから、」
”とおりすがって”いただけません?
にこり、と、夕焼け空をバックにスピカは笑った。
白でもない、黒でもない。
仇をなす前の芽吹くかもしれない種の入った土を燃やすとき。
…その行動に利己的な理由しか付けられないとき。
彼女はいつも。俺にとおりすがりの人Aを背負わせる。
共犯ではない、その一線は、俺には越えさせないという意思が見える。
全ては国のため、民の笑顔を、安泰を、平穏を、日常を守るため。
それでも、スピカが今から殺すのも、笑顔になり、安泰を求め、平穏で暮らす権利のある人民なのだ。
返事を一つ、感謝が返ってくる。
彼女は、声を上げずに少し笑った。
それが、愉悦なのか、嘲笑なのか、それとも、苦笑いなのか。
そんなことさえ、逆光の彼女からはわからなかった。
ーーーーーーーー
キチガイと書いてきのすけと読む、これ大事。これ大好き。
この小説、スピがどうやって戦うかのオリエンテーションみたいな小説になるので
大体スピカが底知れない感マックスです。あと色々はしょる。
しょうがないじゃん!!!自分で作ったきゃだらもん!!!愛着あるもん!!!
あ、別にそれ以外の人も結構愛着ありますよ。
くとの無双話書きてえ…そういえばかいてねえ…
まあ、次本編くとだから多分無双…するはず。
「隣国の仮面舞踏会の警備?」
スピカの口から出たのは突拍子もない言葉だった。
「そこの仮面舞踏会にいる奴らの名簿観たら。ほら、厄介な奴らが多かったので。」
まあ、よく見ると、そうかもしれない。マーカー部分には、見覚えがある名前たち。
元々元老院や貴族、商人により運営されていたこの国は、腐ったそいつらを全員いなくなるように便宜を図っている。
便宜、つまり、別に全員殺せ!死ね!というわけではない。
国外へ行け、や、手を出せないようにしたりだとか、なるべく優しい手段をとって、利害を一致させて、この国の政治から追い出している。
それでも、甘い蜜を知ってしまった虻たちは、またその蜜を吸いに来る。
そんな怪しい動きをしたときには、そういう専門のキチガイに頼むのだが、そいつは今、夕寝を貪っている。
「この舞踏会は正式な参加じゃなく、あくまで応援要請みたいなものか。だから、記録に俺たちは残らない。」
「国外に逃げた奴らも結構いて、そこからの情報流失は避けられないかもとかライが言ったので、」
「まあ、そうだろうな、前政権とは言えど軍備情報とか知られたらシャレにならん。」
「なんでこんな隣国にまで要請をかけているかって、多分、国内で動くとばれてしまう、という危険回避。」
「それか、まだ周知していなくて、十分な戦力がないか。まあ、どちらでも何かがそこで起きるのは確か。」
そこで、と、二枚目の紙を俺に差し出してくる。
それには、明朝体のテロ予告が張られていた。
「…裏付けは?」
「完璧ですよ、私の友人の友人の友人の友人の知り合いがそのチームでした。」
もう他人だろ、それ。
「私たちがそこにいる痕跡はゼロ。テロ予告があり、それに乗じて何かを行うことも可能。だけど。」
赤色の目が細められる。
「そこにいる人たちは。あくまで、“厄介な奴”どまり、だから、」
”とおりすがって”いただけません?
にこり、と、夕焼け空をバックにスピカは笑った。
白でもない、黒でもない。
仇をなす前の芽吹くかもしれない種の入った土を燃やすとき。
…その行動に利己的な理由しか付けられないとき。
彼女はいつも。俺にとおりすがりの人Aを背負わせる。
共犯ではない、その一線は、俺には越えさせないという意思が見える。
全ては国のため、民の笑顔を、安泰を、平穏を、日常を守るため。
それでも、スピカが今から殺すのも、笑顔になり、安泰を求め、平穏で暮らす権利のある人民なのだ。
返事を一つ、感謝が返ってくる。
彼女は、声を上げずに少し笑った。
それが、愉悦なのか、嘲笑なのか、それとも、苦笑いなのか。
そんなことさえ、逆光の彼女からはわからなかった。
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キチガイと書いてきのすけと読む、これ大事。これ大好き。
この小説、スピがどうやって戦うかのオリエンテーションみたいな小説になるので
大体スピカが底知れない感マックスです。あと色々はしょる。
しょうがないじゃん!!!自分で作ったきゃだらもん!!!愛着あるもん!!!
あ、別にそれ以外の人も結構愛着ありますよ。
くとの無双話書きてえ…そういえばかいてねえ…
まあ、次本編くとだから多分無双…するはず。
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