Tril"if"e

さかばんばすぴす

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第一章 赤色の追憶

(2)

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~❀☆❀~side くるる 
くとがホワイトボードに線を引く。

 『幹部、奪還さくせん!』

 「それでは始めまーす」 

いつものおちゃらけ要員がいないためすっごく静かな会議が始まる。
早く奪還しなくては(使命感)

 「では作戦がある人挙手!」 

くとが言う・・・静寂。

これは、早く奪還しなくては(使命感) 手を挙げたのは、スピカだった。

 「物理。」 

いや物騒。 

「・・・いいねそれ。」

 ホワイトボードに書かれる、おい、くと。それ作戦じゃないだろ。
そしてスピカは楽しんでいる気がする。

「いや、作戦でもねーし。あと、戦力あっちにほとんどいるから、やめた方がいいんじゃないか?」

 そういうと、くとが 「え~くるるさん。負けそうなんですかあ^^」 と煽ってくる、
・・・やってやろうじゃねえか。 
席の近くに立てかけていた愛用のスナイパーライフルを持つ。

 「じゃあ決まりね!300 えんでマカロン何個買えるかなあ♪」

 300 円って、どこの遠足だよ。 

「・・・行く気満々で悪いんですけど、どうやってアジトへ行くんですかねえ。」 

『あっ』 

というか、スピカ。お前が言うな。
 そういえばどうやって見つけるか考えるの忘れていた。 
「どーしよー、」 くとが足をばたつかせながらいう。
あれ、そういえば、、 

「さっきの奴らに聞けばいいんじゃ」 

独り言のように言うと、二人が俺の方を向いて 『・・・ナイス』 とハモリながら言う、

仲いいな。 

「そうと決まればしゅっぱああつっ!!!」 

嫌な予感がして来た。 

もしかして、
|
拷問《くとの特技》が始まるのでは??? 

気が気でならない。
そして、その予感が当たってしまったのが、一番悲しい。
地下室からうめき声と笑い声が聞こえた後。

返り血を浴びたくとが帰ってくる。
これには隣で悠々と本を読んでいたスピカもボソッと「うわっ」と言いながらひいていた。 
どうやらうちの女王様は血が大丈夫らしい、とってもにこにこしている。 

はっきり言って、怖い。
そして見慣れてしまっている俺も怖い。
此奴らを残した敵を憐れみながら、敵の基地に潜り込む準備をした。 

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