Tril"if"e

さかばんばすぴす

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第一章 赤色の追憶

File2 忘恩 ぼうおん

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Side くと 

スピカから連絡が来る。

 内容を聞いて急いで廊下を走る。
 刹那が倒れたらしい。医務室のドアを開ける。 

「大丈夫!?刹那?」

 そこにはきのすけとライがいた。 

「あっ!ごめんただ単に勢いよく殴りすぎただけ。」

 きのすけの言葉を聞き、安堵する。
よかった。 「じゃあ私、戻るね、」 後ろを向く。
不意に殺気が来る。 ヤバい。殺される。

 とっさに近くのなんかよくわからないスプレーを相手にかける。

 「そんなんのきかグッオッヘッ」

 私を殺そうとした奴が急にむせだした。
顔はきのすけだが、違うのだろう。こんな弱いはずがない。 

…だとすると刹那も違うのだろう。

 「なっ、どうして・・・こうなったら俺が!!」 

偽刹那が一直線に私めがけてやってくる。
スプレーを構える・・・今っ! 銃の発砲音がする。

目を開ける。

 「あれ?」

 スプレーをかけていないのに偽刹那は倒れていた。

 「はあ。本当にわかってなかったのかよ。」

くるるだ。段ボールの陰に隠れていたのだろう。文脈的に、このニセモノたちのことだろう。

「なっ!!わっわかってましたしい~!!」 
「ハイダウト、どもりすぎ。」

 見栄を張る。まあ、ばれてはいるが。 
そういえばこのスプレーは何だろう。
ラベルには『ボクの秘密兵器!!使うな!by きのすけ』と書かれている。 
その下に小さく『CS ガス』と書いてある、あいにく私の知っている薬品ではない。 

くるるに見せると「はっ?なんでここにあんだよ」と言われる。
私に言われても・・・ 

「おつか。」 
「うわっ!びっくりした。」

突然のスピカの出現に声が出る。

「影が薄くってすみませんねえ」 ちょっとすねたように言った。

スピカは… 

「本物ですよ。」 

そういう奴ほど怖い。
これは、確認しなければ、(興味) 

「とりあえずこの地方のれきs「よくぞ聞いてくださった!!まずどこから話しましょうか!」」 


大丈夫だ、本物だ。

…どうやって止めよう 

これから止めるのに数十分かかったのは言うもでもない。 

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