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第二章
第二十五話
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一瞬だけ自らの目を疑う。しかし、すぐに同型のアンドロールだろうという思考に行きついて戦闘態勢へ。
「させるかよ!」
一気に距離を詰めて狙撃銃で殴り掛かった。すかさず、凜モドキも手に持った銃で対抗し、鍔迫り合いの状態に。
「……離れてください!」
ジェットの如く飛んできた本物の凜は、飛び蹴りの要領で相手に当たり、後方へ吹き飛ばした。そのまま、目にも止まらぬ速さで乱打の応酬が繰り広げられる。
そして数十秒で形勢は決定していた。明らかに本物の凜の拳打がヒットしている。それどころか、偽物の凜は防戦一方まま、じりじりと後退していった。
性能差は一目瞭然。
最後は力技で偽物の凜を地面に叩きつけると、うつ伏せの敵を抑え込む。
「……直秋さん! 狙撃銃で撃ってください!」
凜のホルスターには弾切れになったであろう拳銃が収められている。彼女は、敵を完全に機能停止させるための手段を失っていた。
俺は無表情ではあるが、凜に抵抗しようともがくアンドロールへ銃を構えた。
凜に似ている、銃身の先のアンドロールの顔。狙撃銃を握る手には、じっとりと汗がにじみ出ている。
『……人類に加担する危険因子。失敗作であり、プロトタイプの貴方は破壊されなければならない。貴方のシステムを人類に知られる訳にはいかない』
「……私は量産型です。貴方と同じ」
『……いいえ。試作改良された失敗作』
「……早く撃ってください!」
俺は語気が強まる彼女に従うように引き金を引いた。撃つ瞬間、普段は見開いているはずの目を閉じてしまう。
低音の発砲音が、周囲から聞こえる銃声よりも大きく響く。
そっと目を開ければ、静かに起き上がった凜と、目の光を失って動かない迷彩服の彼女。動かなくなった物体から褐色の潤滑油らしきものが流れ出ていた。
「直君!」
威嚇射撃のように撃ちながら、こちらへ走り込んできたイリーナの表情は決して芳しいものではなかった。
「よく分からないけど、この辺りの通りに敵が殺到してるの! ここから早く逃げないと!」
上から狙撃していた彼女が言うのであれば間違いないだろう。
事実、イリーナの遥か後方に大勢のアンドロールが銃弾と共に迫ってきている。味方の姿も見えない。勝ち目が無いならば逃げなければ。
「……あの曳光弾は何でしょうか」
今度は凜の言葉で空へ首を傾けた。
アンドロールが迫る方角と真反対の空に上がった赤い光。それが何個も空中に上がり、大きく弧を描いて落ちていく。
あれは――――砲撃支援を求める曳光弾だ。一般人が多くいるはずだが、前線から離れた場所でアンドロールが現れたとなれば、他の内地を守るために容赦なく砲弾を撃ち込むということか。
「最高だね。ほら、敵も来てるし全力で走らないと!」
敵のアンドロールの反対方向へ走り出す。途中で振り返りながら、牽制するために発砲を繰り返した。しかし、徐々に距離が詰められてしまう。
「マズイよな」
「直君の言う通り。このままだと追いつかれる」
銃弾が頬を掠めていく。もちろん、細い路地に逃げ込みたい。しかし、一度入り込んでしまうと行きたい方向へ行くのは、この辺りを熟知していないと難しい。
路上に転がるものを壁にしつつ、さらに足を動かすが……イリーナの息遣いが荒く、早くなっている。
「大丈夫か、イリーナ」
「ちょっとだけ……マズイかも」
「……私が持ちます」
先頭を駆けていた凜が、華麗なステップで後方を振り返る。そして、一回り大きいイリーナを抱え込もうとした時、不気味な風切り音が頭上を通過していった。数秒後には、轟音や熱風と共にアンドロールの破片が飛んでくる。
「もう始めやがったぞ」
次々と降り注ぐ砲弾の雨、吹き付ける熱風、徐々に近づいてくる爆発音と白地交じりの黒煙。
「……このままでは砲弾に追い付かれます」
「とにかく私達は――――」
次の瞬間、イリーナの言葉を遮って現れたのは――俺達を覆う大きさの影。いや、上空をホバリングする大型のヘリコプターだ。
後部と操縦席のドアが開かれたかと思うと、スキッド部分を掴むことが出来る高さまで降りてくる。機を操る操縦士、咲さんが大声で何かを叫んでいるが、ローターが勢いよく回転する音にかき消されてしまう。
きっと早く乗れと言っているはずだ。
考える時間すらないので、凜と俺でイリーナにスキッドを掴ませて上にあげると、今度は凜が自力で上がっていく。
「……手を掴んでください」
スキッド立つ態勢になって手を伸ばす凜。彼女の手を掴んだ時、急に地面から足が離れた。そして、ヘリコプターの高度が上げる。
今度は姿勢が安定していないらしく、上下左右に体が振られ、凜の小さな手を放してしまいそうになる。
命綱となっている彼女へ視線を投げる。視線の先の凜は無表情のまま口を開いた。
「……引き上げます」
「ああ、頼む」
アンドロールの強力で、いとも簡単に引き上げると、俺を機内へ押し込んだ。
機内には、イリーナに加えて数人の知らない人間が乗っていて、先ほど乗り込んだ彼女からヘッドセットを受け取って装着した。
「さて、席についてくれる? 凜ちゃんもね」
「分かりました。咲さん」
「……はい」
ノイズ交じりの声を聞きつつ、未だに揺れ続ける機体の中で席に着く。しかし、凜だけは立ったまま――揺られることなく――外を眺めていた。
「凜、どうした?」
「……先ほどの場所にも砲撃が来ていますが、アンドロール達も進路を変えています」
「本当? あたしが確認して連絡してみるから」
咲さんが操縦桿を倒して、地上が見える角度までバンクを取った。眼下に広がった光景、俺達が先ほどまで居た場所にも砲撃があったのか砂煙を上げている。
「間一髪だったねぇ~3人共」
確かに目前で見せられると、咲さんが来ていなければ爆発に巻き込まれていただろう。
続けるように、彼女は無線で砲撃位置を連絡する。
「こちらゴーストライダー3。攻撃目標の修正を要請する。方位は――――」
彼女の要請の後、ヘッドセットの向こうから、男性の声で咲さんの要請を承認したと応答があった。
「あたし達もここから離れないと――――」
ガツンッ!
刹那、機体の左側で金属同士の接触音が響き、同時に左に傾いていく。
「この! 言うこと聞きなよ、バカヘリコプター!」
「……咲さん! 足の部分にアンドロールが捕まっています」
「申し訳ないけど、チケットが無いお客さんには降りてもらわないとねぇ!」
ヘリコプターの高度が一気に上がっていき、目が回るスピードで右周りに回転する。
これは……まずい。吐きそうになるくらいに体が外側へ引っ張られる。
「……落ちません」
「じゃあ落としてくれる?」
「……イリーナさん、銃を貸してください」
「ごめん! 動けないから勝手に使って!」
俺の隣に座った彼女も引っ張られる力に耐えるのが精一杯だ。
そんな中、遠心力を物とせずに少しだけ広い機内を移動する凜。俺とイリーナの間に置いていた彼女の狙撃銃を手に取ると、強風が入り乱れる開口された入り口に立った。
目を開けるのも辛いが、凜が銃を構える姿を見つめていた。彼女は揺れで姿勢を崩すことなく、真下を狙うと引き金を引いた。
1マガジンが終わるほどの銃声が響いた時、再び高度を上げる機動を取るヘリコプター。
数十秒後、先ほどとは打って変わって安定飛行に入った。
「……敵は落下していきました」
「ありがと、凜ちゃん。おかげで機体のバランスが取りやすくなったからねぇ」
「……では、席に着きます」
何事も無かったように俺の隣へ着座した。狙撃銃は大事に持っているが。
ここまで来たのであれば大丈夫だろう。現在地がどこなのか、正確には分からないが。
「それにしても3人共、とんでもない場所に居たもんだねぇ。まぁ、あの場にいなかったら、助けられなかったけど」
「どうしてあの場所だと?」
「直秋君も面白い質問をするんだね~。君達がいた場所を目指すようにアンドロール達が集まっていたから。何かやらかしたのかと思ったよ」
「私達は居合わせただけです」
イリーナの発言通り、別に敵のアンドロール達が集まるようなことをしていない。その点も気になる。しかし、まだ咲さんに聞きたいことがある。
「他の人たちは無事ですか?」
「さぁね。あたしも敵機が来たのが分かった時点で、逃げる準備をしてたからね。後ろにいる人たちくらいしか乗せられなかった」
俺はイリーナと目を合わせた。
一般人や物資の損失がどの程度かは分からない。加えて、敵の目的や一過性の攻撃なのかも分からない。戦いが終わったのかもだ。
きっと彼女も同じように考えたのだろう。しかし、引き返す訳にも行かないので、一度戻ってから指示を仰ぐしかない。
俺は機外へ視線を映すと、遠目で黒煙を上げる市街地に目をやった。
「させるかよ!」
一気に距離を詰めて狙撃銃で殴り掛かった。すかさず、凜モドキも手に持った銃で対抗し、鍔迫り合いの状態に。
「……離れてください!」
ジェットの如く飛んできた本物の凜は、飛び蹴りの要領で相手に当たり、後方へ吹き飛ばした。そのまま、目にも止まらぬ速さで乱打の応酬が繰り広げられる。
そして数十秒で形勢は決定していた。明らかに本物の凜の拳打がヒットしている。それどころか、偽物の凜は防戦一方まま、じりじりと後退していった。
性能差は一目瞭然。
最後は力技で偽物の凜を地面に叩きつけると、うつ伏せの敵を抑え込む。
「……直秋さん! 狙撃銃で撃ってください!」
凜のホルスターには弾切れになったであろう拳銃が収められている。彼女は、敵を完全に機能停止させるための手段を失っていた。
俺は無表情ではあるが、凜に抵抗しようともがくアンドロールへ銃を構えた。
凜に似ている、銃身の先のアンドロールの顔。狙撃銃を握る手には、じっとりと汗がにじみ出ている。
『……人類に加担する危険因子。失敗作であり、プロトタイプの貴方は破壊されなければならない。貴方のシステムを人類に知られる訳にはいかない』
「……私は量産型です。貴方と同じ」
『……いいえ。試作改良された失敗作』
「……早く撃ってください!」
俺は語気が強まる彼女に従うように引き金を引いた。撃つ瞬間、普段は見開いているはずの目を閉じてしまう。
低音の発砲音が、周囲から聞こえる銃声よりも大きく響く。
そっと目を開ければ、静かに起き上がった凜と、目の光を失って動かない迷彩服の彼女。動かなくなった物体から褐色の潤滑油らしきものが流れ出ていた。
「直君!」
威嚇射撃のように撃ちながら、こちらへ走り込んできたイリーナの表情は決して芳しいものではなかった。
「よく分からないけど、この辺りの通りに敵が殺到してるの! ここから早く逃げないと!」
上から狙撃していた彼女が言うのであれば間違いないだろう。
事実、イリーナの遥か後方に大勢のアンドロールが銃弾と共に迫ってきている。味方の姿も見えない。勝ち目が無いならば逃げなければ。
「……あの曳光弾は何でしょうか」
今度は凜の言葉で空へ首を傾けた。
アンドロールが迫る方角と真反対の空に上がった赤い光。それが何個も空中に上がり、大きく弧を描いて落ちていく。
あれは――――砲撃支援を求める曳光弾だ。一般人が多くいるはずだが、前線から離れた場所でアンドロールが現れたとなれば、他の内地を守るために容赦なく砲弾を撃ち込むということか。
「最高だね。ほら、敵も来てるし全力で走らないと!」
敵のアンドロールの反対方向へ走り出す。途中で振り返りながら、牽制するために発砲を繰り返した。しかし、徐々に距離が詰められてしまう。
「マズイよな」
「直君の言う通り。このままだと追いつかれる」
銃弾が頬を掠めていく。もちろん、細い路地に逃げ込みたい。しかし、一度入り込んでしまうと行きたい方向へ行くのは、この辺りを熟知していないと難しい。
路上に転がるものを壁にしつつ、さらに足を動かすが……イリーナの息遣いが荒く、早くなっている。
「大丈夫か、イリーナ」
「ちょっとだけ……マズイかも」
「……私が持ちます」
先頭を駆けていた凜が、華麗なステップで後方を振り返る。そして、一回り大きいイリーナを抱え込もうとした時、不気味な風切り音が頭上を通過していった。数秒後には、轟音や熱風と共にアンドロールの破片が飛んでくる。
「もう始めやがったぞ」
次々と降り注ぐ砲弾の雨、吹き付ける熱風、徐々に近づいてくる爆発音と白地交じりの黒煙。
「……このままでは砲弾に追い付かれます」
「とにかく私達は――――」
次の瞬間、イリーナの言葉を遮って現れたのは――俺達を覆う大きさの影。いや、上空をホバリングする大型のヘリコプターだ。
後部と操縦席のドアが開かれたかと思うと、スキッド部分を掴むことが出来る高さまで降りてくる。機を操る操縦士、咲さんが大声で何かを叫んでいるが、ローターが勢いよく回転する音にかき消されてしまう。
きっと早く乗れと言っているはずだ。
考える時間すらないので、凜と俺でイリーナにスキッドを掴ませて上にあげると、今度は凜が自力で上がっていく。
「……手を掴んでください」
スキッド立つ態勢になって手を伸ばす凜。彼女の手を掴んだ時、急に地面から足が離れた。そして、ヘリコプターの高度が上げる。
今度は姿勢が安定していないらしく、上下左右に体が振られ、凜の小さな手を放してしまいそうになる。
命綱となっている彼女へ視線を投げる。視線の先の凜は無表情のまま口を開いた。
「……引き上げます」
「ああ、頼む」
アンドロールの強力で、いとも簡単に引き上げると、俺を機内へ押し込んだ。
機内には、イリーナに加えて数人の知らない人間が乗っていて、先ほど乗り込んだ彼女からヘッドセットを受け取って装着した。
「さて、席についてくれる? 凜ちゃんもね」
「分かりました。咲さん」
「……はい」
ノイズ交じりの声を聞きつつ、未だに揺れ続ける機体の中で席に着く。しかし、凜だけは立ったまま――揺られることなく――外を眺めていた。
「凜、どうした?」
「……先ほどの場所にも砲撃が来ていますが、アンドロール達も進路を変えています」
「本当? あたしが確認して連絡してみるから」
咲さんが操縦桿を倒して、地上が見える角度までバンクを取った。眼下に広がった光景、俺達が先ほどまで居た場所にも砲撃があったのか砂煙を上げている。
「間一髪だったねぇ~3人共」
確かに目前で見せられると、咲さんが来ていなければ爆発に巻き込まれていただろう。
続けるように、彼女は無線で砲撃位置を連絡する。
「こちらゴーストライダー3。攻撃目標の修正を要請する。方位は――――」
彼女の要請の後、ヘッドセットの向こうから、男性の声で咲さんの要請を承認したと応答があった。
「あたし達もここから離れないと――――」
ガツンッ!
刹那、機体の左側で金属同士の接触音が響き、同時に左に傾いていく。
「この! 言うこと聞きなよ、バカヘリコプター!」
「……咲さん! 足の部分にアンドロールが捕まっています」
「申し訳ないけど、チケットが無いお客さんには降りてもらわないとねぇ!」
ヘリコプターの高度が一気に上がっていき、目が回るスピードで右周りに回転する。
これは……まずい。吐きそうになるくらいに体が外側へ引っ張られる。
「……落ちません」
「じゃあ落としてくれる?」
「……イリーナさん、銃を貸してください」
「ごめん! 動けないから勝手に使って!」
俺の隣に座った彼女も引っ張られる力に耐えるのが精一杯だ。
そんな中、遠心力を物とせずに少しだけ広い機内を移動する凜。俺とイリーナの間に置いていた彼女の狙撃銃を手に取ると、強風が入り乱れる開口された入り口に立った。
目を開けるのも辛いが、凜が銃を構える姿を見つめていた。彼女は揺れで姿勢を崩すことなく、真下を狙うと引き金を引いた。
1マガジンが終わるほどの銃声が響いた時、再び高度を上げる機動を取るヘリコプター。
数十秒後、先ほどとは打って変わって安定飛行に入った。
「……敵は落下していきました」
「ありがと、凜ちゃん。おかげで機体のバランスが取りやすくなったからねぇ」
「……では、席に着きます」
何事も無かったように俺の隣へ着座した。狙撃銃は大事に持っているが。
ここまで来たのであれば大丈夫だろう。現在地がどこなのか、正確には分からないが。
「それにしても3人共、とんでもない場所に居たもんだねぇ。まぁ、あの場にいなかったら、助けられなかったけど」
「どうしてあの場所だと?」
「直秋君も面白い質問をするんだね~。君達がいた場所を目指すようにアンドロール達が集まっていたから。何かやらかしたのかと思ったよ」
「私達は居合わせただけです」
イリーナの発言通り、別に敵のアンドロール達が集まるようなことをしていない。その点も気になる。しかし、まだ咲さんに聞きたいことがある。
「他の人たちは無事ですか?」
「さぁね。あたしも敵機が来たのが分かった時点で、逃げる準備をしてたからね。後ろにいる人たちくらいしか乗せられなかった」
俺はイリーナと目を合わせた。
一般人や物資の損失がどの程度かは分からない。加えて、敵の目的や一過性の攻撃なのかも分からない。戦いが終わったのかもだ。
きっと彼女も同じように考えたのだろう。しかし、引き返す訳にも行かないので、一度戻ってから指示を仰ぐしかない。
俺は機外へ視線を映すと、遠目で黒煙を上げる市街地に目をやった。
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