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第三章
第二十六話
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「全く……ここのところ災難続きだよな」
「私ももっと美味しいもの食べたかったのに……」
イリーナの不貞腐れた声色が上のベッドから聞こえてきた。俺も下のねぐらから起き上がって、少しだけ頭を整理することにした。
あの後ヘリコプターで基地に戻り、被害状況を聞かされた。半数以上が戻っていないと教えられたが、それ以上を羽柴分隊長は語らなかった。
それと同時に、何故か部屋で待つように指示されたので、じっとしている訳だ。ちなみに空腹に抵抗するため、俺の宝物庫から半ば強制的に接収されてしまった。おかしいだろ。
「……どうでしょうか」
ボーっとしているように見えたのだろう。椅子に座って内職をしている凜が、不意に話しかけてきた。しかも二度見してしまうような姿で。
彼女は、左腕を体から外して、もう一方の腕で肩部分にグリスを塗っている。しっかりと塗布されているか確認してほしいらしい。
「いいんじゃないか」
「……ありがとうございます」
すると、置かれていた左腕がいきなり動き出した。本物にしか見えない指が不自然に震えたかと思うと、俺に向かってピースサインを見せてくれる。
反射的に背筋がビクッとしてしまった。一種のホラーだぞ、これ。
「動くのか? 身体についていなくても」
「……短時間ならば動かすことが可能です」
「アンドロールの構造は本当に不思議だな」
「……人類が生み出した技術を発展させているだけなので、アンドロール側からの意見としては、科学技術がより不思議です」
会話をしながらも、取り外された腕を取り付ける凜。二度ほどグイグイと押し込み、手のひらを結んだり開いたりして感触を確認していた。
「さて、もう休むか。起きていてもここから出られない訳だし」
上の住人に問いかけたつもりだった。しかし、返ってきたのは慎ましい寝息だけで、もう寝てしまったようだ。
「……私も休止状態になります」
凜も宣言すると壁際までテクテク歩いていき、直立不動のまま目の光を消した。
さて、俺も一人だけ起きていてもすることはない。ベッドに寝転んで目を瞑った。
「――――――――起きろ! バカな事は考えるな!」
なんだ? どうしてこんなに騒がしいんだ?
起き上がって、寝ぼけまなこで周囲を確認しようとした時――いや、確認する前に向けられた銃口に意識が持っていかれる。
「早く起き上がれ! 直秋!」
羽柴分隊長の声。銃口からさらに先、その声の主が鬼の形相でこちらを見つめていた。
部屋には、他にも数人の小銃を抱えた人間が立っている。
一体何をしたと言うのか。思い当たる節など無いが、今は指示に従うしかない。イリーナも納得いかない表情で上から降りてきた。
「……何故このような扱いを受けるのでしょうか。理由が分かりません」
「上官の指示に従わないのか!」
「……命令に従います。しかし、不当な扱い――」
「凜、今は黙って従うんだ」
重苦しい空気で分かるというか、ここで何かを言ったところで状況が変わるとは思えない。こんなの異常事態だ。
無表情で俺を見つめた彼女はこくんと頷くと、再び羽柴分隊長に視線を戻して無言になった。
それからは誰一人として口を開くことなく、部屋を出て通路を歩き始める。耳に届くのは、静まり返った空間にコツコツと響く軍靴の音だけだ。
いつものペースよりも早めに歩き続け、階段で数階分を下っていく。発電機がある階までたどり着くと、さらに奥の方へ。排ガスの臭いとタービンの稼働音が大半を占めるその環境に現れたのは、一枚の鉄製のドア。
「入れ!」
騒音に劣らない怒声に圧され、重厚なドアを開いた。
狭い室内は暖色の照明で照らされ、分厚いコンクリート製の壁と床が上下左右を埋めている。その一番奥の壁に寄りかかるように待っていたであろう男性が一人。両脇を固める屈強なアンドロール――表情で判断出来る――もこちらを見つめている。
「さて、君達を呼んだのは他でもない――――」
「あなたは誰ですか?」
遮るようにイリーナが口を挟んだ。反応するように顔を上げた男性は、俺達と同じフィールドグレーの制服を着ているが、左胸に付けられた勲章や襟と袖の装飾で只者では無いことは分かる。
乾いた笑いの後、中年の彼が一歩二歩と近づいてきた。
「これでもここの基地司令だがね」
「失礼しました!」
「まあいいさ。ところで、ここがどこだが分かるかい?」
「分かりません」
「……構造を見る限り、増設された一室です。根拠としては、発電機の辺りと壁の材質が違います。また、天井もこの部屋だけ若干低いです。故意に厚みを持たせるためだと思います。発電に関するものではないことは確かだと考えます」
凜の推測を黙って聞いていた司令。数秒間の沈黙の後、軍靴を鳴らしながら部屋を歩き回り始めた。
「元々この部屋は、不躾なアンドロールや人間を矯正するために作られた。室外の騒音に、この臭いなら何をしてもバレないだろう」
ああ、なるほどな。理由は分からないが、何をされるのか見当がついてしまう。でも何故……。
「……危害を加えるのであれば抵抗します。不躾な態度を取った覚えもありません」
俺とイリーナよりも前に出た凜は、見上げるようにして司令に視線を送る。
「誰も危害を加えるとは言っていないが……ただし、質問の答えによっては3人もろとも喋れない状態にしなければいけなくなる」
「私達に聞きたいことですか?」
「というよりは、そこのアンドロールに聞かなければいけない内容だがね」
「……答えられるものは全て答えます」
「では、まずは――君が偵察任務型のアンドロールであり、試作改良をされたものという認識でいいかな」
「……試作改良ではなく、量産型として制作され、修理を受けました」
「そうか……まぁいい。そして、潜入偵察任務を主とするアンドロールとしての機能を持たされた。だから、この前線基地に投降したと」
「……それは違います!」
戦闘時と同じくらいに声を荒げた彼女の小さな手は、グッと力強く握られて拳を作っていた。
しかし、対面の彼は凜の怒りを全く相手にすることなく、自らに付けられた勲章で手遊びし始める。
「高崎市街の戦闘で捕らえられたアンドロールから話を聞いたが、今回の戦闘と基地に襲ってきた時の戦闘の目的は、君と接触して情報を得るためだそうだ」
そうか。
基地を襲ってきた時はレディシップが、高崎市街の時は凜の量産型とその他大勢のアンドロールが殺到した理由ということか。
ただ、はいそうですかと認める訳がない。
「ちょっと待ってください。あの場に俺は居合わせましたが、接触というより凜を倒すために襲ってきたというべきだと思います」
加えて、バーカンソン博士の見解も合わせれば、凜が他のアンドロールと通じるのは不可能に近いはずだ。
「君達は大事な事を忘れているらしい。アンドロールは機械だ。別に稼働している状態で聞き出さずとも、その脳みそから記憶装置を抜き取ればいい」
「凜には有益な情報が記録されていないとバーカンソン博士も――――」
「君が言う有益な情報とは何か? 人類側の戦力か? はたまた基地の構造か? そうではないだろう」
「じゃあ一体……」
「そこのアンドロールは、潜入偵察の試作だ。どう人間とコミュニケーションを取ったのか、どんなプロセスで人間的な感情を手に入れたのか。そういったことを奴らは入手して、次世代のアンドロールを作り上げようとしていると考えられる。実際、人間側に与するアンドロールが居るからこそ、今の戦況を保っていられる。にも関わらず、潜入できるアンドロールなど出てきたら、人類側は太刀打ち出来なくなる。分かるだろう」
司令は一通り言い終えると、俺達に考える時間を与えるように黙ってしまう。
彼が話した内容を否定しようと思考するが、俺の引き出しではどうにもならない。イリーナも同じみたく、苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
「ということだから、そのアンドロール――――」
「……待ってください!」
「他に何か言いたいことがあるのかい?」
「……私は認めていません! 全て推論です!」
次の瞬間、拳を振り上げようとした凜をイリーナが押さえつける。
「凜ちゃん、落ち着いて!」
今までに見たことないような、怒りの感情を爆発させた彼女。
「直君も手伝ってよ!」
イリーナに言われるがまま、俺も暴れる凜を抑え込みにかかるが……あまりの怪力に彼女を制止するのが難しくなってくる。
「凜! 止めるんだ!」
言葉にならない呻き声にも似た音を発する彼女をあざ笑うかのように見つめる司令は、煽るように言葉を続けた。
「どうして抑え込むのかい? 殴ってくれれば、正式に始末出来るのだが」
「あんたも凜を挑発しないでくれ!」
「君達もそのアンドロールに利用されているだけだ。さぁ早く手を放せ、そうすれば君達はお咎めなしだ」
「……イリーナさんを、直秋さんを傷つけるなら――――私があなたを――」
抑えが利かなくなった時、俺達の手から離れた彼女が目前の司令に殴り掛かかった。
「私ももっと美味しいもの食べたかったのに……」
イリーナの不貞腐れた声色が上のベッドから聞こえてきた。俺も下のねぐらから起き上がって、少しだけ頭を整理することにした。
あの後ヘリコプターで基地に戻り、被害状況を聞かされた。半数以上が戻っていないと教えられたが、それ以上を羽柴分隊長は語らなかった。
それと同時に、何故か部屋で待つように指示されたので、じっとしている訳だ。ちなみに空腹に抵抗するため、俺の宝物庫から半ば強制的に接収されてしまった。おかしいだろ。
「……どうでしょうか」
ボーっとしているように見えたのだろう。椅子に座って内職をしている凜が、不意に話しかけてきた。しかも二度見してしまうような姿で。
彼女は、左腕を体から外して、もう一方の腕で肩部分にグリスを塗っている。しっかりと塗布されているか確認してほしいらしい。
「いいんじゃないか」
「……ありがとうございます」
すると、置かれていた左腕がいきなり動き出した。本物にしか見えない指が不自然に震えたかと思うと、俺に向かってピースサインを見せてくれる。
反射的に背筋がビクッとしてしまった。一種のホラーだぞ、これ。
「動くのか? 身体についていなくても」
「……短時間ならば動かすことが可能です」
「アンドロールの構造は本当に不思議だな」
「……人類が生み出した技術を発展させているだけなので、アンドロール側からの意見としては、科学技術がより不思議です」
会話をしながらも、取り外された腕を取り付ける凜。二度ほどグイグイと押し込み、手のひらを結んだり開いたりして感触を確認していた。
「さて、もう休むか。起きていてもここから出られない訳だし」
上の住人に問いかけたつもりだった。しかし、返ってきたのは慎ましい寝息だけで、もう寝てしまったようだ。
「……私も休止状態になります」
凜も宣言すると壁際までテクテク歩いていき、直立不動のまま目の光を消した。
さて、俺も一人だけ起きていてもすることはない。ベッドに寝転んで目を瞑った。
「――――――――起きろ! バカな事は考えるな!」
なんだ? どうしてこんなに騒がしいんだ?
起き上がって、寝ぼけまなこで周囲を確認しようとした時――いや、確認する前に向けられた銃口に意識が持っていかれる。
「早く起き上がれ! 直秋!」
羽柴分隊長の声。銃口からさらに先、その声の主が鬼の形相でこちらを見つめていた。
部屋には、他にも数人の小銃を抱えた人間が立っている。
一体何をしたと言うのか。思い当たる節など無いが、今は指示に従うしかない。イリーナも納得いかない表情で上から降りてきた。
「……何故このような扱いを受けるのでしょうか。理由が分かりません」
「上官の指示に従わないのか!」
「……命令に従います。しかし、不当な扱い――」
「凜、今は黙って従うんだ」
重苦しい空気で分かるというか、ここで何かを言ったところで状況が変わるとは思えない。こんなの異常事態だ。
無表情で俺を見つめた彼女はこくんと頷くと、再び羽柴分隊長に視線を戻して無言になった。
それからは誰一人として口を開くことなく、部屋を出て通路を歩き始める。耳に届くのは、静まり返った空間にコツコツと響く軍靴の音だけだ。
いつものペースよりも早めに歩き続け、階段で数階分を下っていく。発電機がある階までたどり着くと、さらに奥の方へ。排ガスの臭いとタービンの稼働音が大半を占めるその環境に現れたのは、一枚の鉄製のドア。
「入れ!」
騒音に劣らない怒声に圧され、重厚なドアを開いた。
狭い室内は暖色の照明で照らされ、分厚いコンクリート製の壁と床が上下左右を埋めている。その一番奥の壁に寄りかかるように待っていたであろう男性が一人。両脇を固める屈強なアンドロール――表情で判断出来る――もこちらを見つめている。
「さて、君達を呼んだのは他でもない――――」
「あなたは誰ですか?」
遮るようにイリーナが口を挟んだ。反応するように顔を上げた男性は、俺達と同じフィールドグレーの制服を着ているが、左胸に付けられた勲章や襟と袖の装飾で只者では無いことは分かる。
乾いた笑いの後、中年の彼が一歩二歩と近づいてきた。
「これでもここの基地司令だがね」
「失礼しました!」
「まあいいさ。ところで、ここがどこだが分かるかい?」
「分かりません」
「……構造を見る限り、増設された一室です。根拠としては、発電機の辺りと壁の材質が違います。また、天井もこの部屋だけ若干低いです。故意に厚みを持たせるためだと思います。発電に関するものではないことは確かだと考えます」
凜の推測を黙って聞いていた司令。数秒間の沈黙の後、軍靴を鳴らしながら部屋を歩き回り始めた。
「元々この部屋は、不躾なアンドロールや人間を矯正するために作られた。室外の騒音に、この臭いなら何をしてもバレないだろう」
ああ、なるほどな。理由は分からないが、何をされるのか見当がついてしまう。でも何故……。
「……危害を加えるのであれば抵抗します。不躾な態度を取った覚えもありません」
俺とイリーナよりも前に出た凜は、見上げるようにして司令に視線を送る。
「誰も危害を加えるとは言っていないが……ただし、質問の答えによっては3人もろとも喋れない状態にしなければいけなくなる」
「私達に聞きたいことですか?」
「というよりは、そこのアンドロールに聞かなければいけない内容だがね」
「……答えられるものは全て答えます」
「では、まずは――君が偵察任務型のアンドロールであり、試作改良をされたものという認識でいいかな」
「……試作改良ではなく、量産型として制作され、修理を受けました」
「そうか……まぁいい。そして、潜入偵察任務を主とするアンドロールとしての機能を持たされた。だから、この前線基地に投降したと」
「……それは違います!」
戦闘時と同じくらいに声を荒げた彼女の小さな手は、グッと力強く握られて拳を作っていた。
しかし、対面の彼は凜の怒りを全く相手にすることなく、自らに付けられた勲章で手遊びし始める。
「高崎市街の戦闘で捕らえられたアンドロールから話を聞いたが、今回の戦闘と基地に襲ってきた時の戦闘の目的は、君と接触して情報を得るためだそうだ」
そうか。
基地を襲ってきた時はレディシップが、高崎市街の時は凜の量産型とその他大勢のアンドロールが殺到した理由ということか。
ただ、はいそうですかと認める訳がない。
「ちょっと待ってください。あの場に俺は居合わせましたが、接触というより凜を倒すために襲ってきたというべきだと思います」
加えて、バーカンソン博士の見解も合わせれば、凜が他のアンドロールと通じるのは不可能に近いはずだ。
「君達は大事な事を忘れているらしい。アンドロールは機械だ。別に稼働している状態で聞き出さずとも、その脳みそから記憶装置を抜き取ればいい」
「凜には有益な情報が記録されていないとバーカンソン博士も――――」
「君が言う有益な情報とは何か? 人類側の戦力か? はたまた基地の構造か? そうではないだろう」
「じゃあ一体……」
「そこのアンドロールは、潜入偵察の試作だ。どう人間とコミュニケーションを取ったのか、どんなプロセスで人間的な感情を手に入れたのか。そういったことを奴らは入手して、次世代のアンドロールを作り上げようとしていると考えられる。実際、人間側に与するアンドロールが居るからこそ、今の戦況を保っていられる。にも関わらず、潜入できるアンドロールなど出てきたら、人類側は太刀打ち出来なくなる。分かるだろう」
司令は一通り言い終えると、俺達に考える時間を与えるように黙ってしまう。
彼が話した内容を否定しようと思考するが、俺の引き出しではどうにもならない。イリーナも同じみたく、苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
「ということだから、そのアンドロール――――」
「……待ってください!」
「他に何か言いたいことがあるのかい?」
「……私は認めていません! 全て推論です!」
次の瞬間、拳を振り上げようとした凜をイリーナが押さえつける。
「凜ちゃん、落ち着いて!」
今までに見たことないような、怒りの感情を爆発させた彼女。
「直君も手伝ってよ!」
イリーナに言われるがまま、俺も暴れる凜を抑え込みにかかるが……あまりの怪力に彼女を制止するのが難しくなってくる。
「凜! 止めるんだ!」
言葉にならない呻き声にも似た音を発する彼女をあざ笑うかのように見つめる司令は、煽るように言葉を続けた。
「どうして抑え込むのかい? 殴ってくれれば、正式に始末出来るのだが」
「あんたも凜を挑発しないでくれ!」
「君達もそのアンドロールに利用されているだけだ。さぁ早く手を放せ、そうすれば君達はお咎めなしだ」
「……イリーナさんを、直秋さんを傷つけるなら――――私があなたを――」
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