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8歳。朝目覚め、気づくと俺は以前読んでいた漫画の主人公に転生していた。
自分の姿を鏡で見てみる。黒いツンツンヘアーも漫画のまんま、高校生の主人公がヒロインといろいろなドキドキイベントの末結ばれる話だった。これまでのことを思い出してみたが、転生前は大学までの記憶しかない。今生の記憶ならあった。
主人公としての生活を送ってみる。
学校にはかわいいと思う子はいても、精神年齢が純粋な子供じゃない自分には恋愛対象には見えなかった。どうしても子供に見えてしまう。やはり高校になってヒロインが出てくるまでは恋をしないようになっているのだろうか。
でも、中2のとき。(中2くらいになるとそろそろ異性として意識できるようになってきた。)ある少女を好きになってしまう。
最初はその少女の人より大きな胸がプルンプルン揺れているのに目がいった。そのうちにだんだん気になっていった。
その少女の名前にうっすら聞き覚えがある気がした。そして思い出す。たしか出席取るシーンで一コマだけ出てきた高校で同じクラスになる予定の(モブの)女の子だ!ヒロインは茶髪のおかっぱヘアの元気な子だったが、その子は黒髪のロングヘアだった。主人公が結ばれる予定のヒロインは巨乳設定は特になかった。でもその子は巨乳であった(漫画だと小さいコマだったので分からなかったが)。俺は巨乳が好きだった。顔も好みだった。自分に決められた相手がいようと、その子を攻略して付き合うことを決意する。
最初はバレないようにこっそりできるだけ近くに居るようにし、彼女がプリントを運んでいるときこけて紙を散らかしてしまったのを見て素早く駆けつけ手伝った。彼女は微笑んでありがとうといった。それがきっかけで、親しくなり自分から積極的に話すようになり友達になることに成功し、告白してOKをもらったのだ!
付き合ってみると優しくて女の子らしくて性格も好みだった。そして彼女とデートした夜についムードが盛り上がってしまいキスしてしまった。彼女は赤くなってうつむいていた。俺も顔が火照っていておそらく耳まで真っ赤だったと思う。2人で言葉少なく帰った。2人でいるときはヒロインのことなど頭になかった。ヒロイン?シラネ。もうラブラブ。学校でも俺たちは仲良しカップルとして有名だった。でも、これから高校へいってヒロインが出てきたらどうなるか不安だった。もしかして漫画のあらすじ通りにヒロインを好きになってしまうのだろうか…。いやだ!俺はずっとこの子を好きでいたい!
彼女の家で受験勉強。
「高校を別のとこにしないか?」と相談するが、彼女はどうしてもそこにするのだと聞かない。仕方なく俺もそこを受験する。どうか高校でヒロインに会っても、心変わりしませんようにと俺は願う。
そしてヒロイン登場。見るきっかけがあったがなかなかかわいい。漫画なのでもちろんまったく同じというわけではなかったが、たしかに漫画のヒロインの絵に似た雰囲気があった。だが、自分の彼女よりかわいいというわけではない。もともとこのヒロインは普通よりはちょっとかわいいという設定であり、それならば学校内にはヒロインと同じレベルの子、ヒロインよりかわいい子などいっぱいいても不思議ではなかった。そもそも俺は、嫌いではなかったが、前世からそこまでこのヒロインに魅了されてはいなかった。今付き合ってる子より自分の心が動かされるということはなかった。どうやら漫画の中とはいえ心までは洗脳されないらしい。よかったよかった。
同じクラスだがほとんど付き合いもないので詳しく知らないが、ヒロインは友達と一緒にいつも楽しそうにわいわいはしゃいでいた。
原作でもそうだったので自分の彼女とは同じクラスになることができた。中学のときと同じように、俺たちはすっかりラブラブカップルとして周りに知られていた。
俺はあらかじめ出会うシーンを知ってるのであの手この手を駆使してヒロインと自分にフラグが立たないように頑張った!なぜかやたらとくじ引きで一緒になったり外出先で出会ったりして苦労するが、毎回どうにかやり過ごす。
そしてその日は彼女を呼んで部屋に2人きり。俺たちはキスする。俺はその先に進みたくて仕方なかった。でも、胸に手をやると、「ダメ…」と止められてしまった。俺はHしたいと彼女にいう。が、「まだ早いわ」と許してくれない。彼女は身持ちが固いようだ。だが恥ずかしがる彼女を無理やり説き伏せHしてしまった。
ヒロインはといえば他の男と仲良くしていた。そういえば原作で何人かヒロインを奪いあうライバルが出てきたがあいつらがそうだ。
そして、無事卒業。
大学時代に自分の彼女とうっかり避妊を怠り子供が出来ちゃって俺たちは結婚した。
おわり
自分の姿を鏡で見てみる。黒いツンツンヘアーも漫画のまんま、高校生の主人公がヒロインといろいろなドキドキイベントの末結ばれる話だった。これまでのことを思い出してみたが、転生前は大学までの記憶しかない。今生の記憶ならあった。
主人公としての生活を送ってみる。
学校にはかわいいと思う子はいても、精神年齢が純粋な子供じゃない自分には恋愛対象には見えなかった。どうしても子供に見えてしまう。やはり高校になってヒロインが出てくるまでは恋をしないようになっているのだろうか。
でも、中2のとき。(中2くらいになるとそろそろ異性として意識できるようになってきた。)ある少女を好きになってしまう。
最初はその少女の人より大きな胸がプルンプルン揺れているのに目がいった。そのうちにだんだん気になっていった。
その少女の名前にうっすら聞き覚えがある気がした。そして思い出す。たしか出席取るシーンで一コマだけ出てきた高校で同じクラスになる予定の(モブの)女の子だ!ヒロインは茶髪のおかっぱヘアの元気な子だったが、その子は黒髪のロングヘアだった。主人公が結ばれる予定のヒロインは巨乳設定は特になかった。でもその子は巨乳であった(漫画だと小さいコマだったので分からなかったが)。俺は巨乳が好きだった。顔も好みだった。自分に決められた相手がいようと、その子を攻略して付き合うことを決意する。
最初はバレないようにこっそりできるだけ近くに居るようにし、彼女がプリントを運んでいるときこけて紙を散らかしてしまったのを見て素早く駆けつけ手伝った。彼女は微笑んでありがとうといった。それがきっかけで、親しくなり自分から積極的に話すようになり友達になることに成功し、告白してOKをもらったのだ!
付き合ってみると優しくて女の子らしくて性格も好みだった。そして彼女とデートした夜についムードが盛り上がってしまいキスしてしまった。彼女は赤くなってうつむいていた。俺も顔が火照っていておそらく耳まで真っ赤だったと思う。2人で言葉少なく帰った。2人でいるときはヒロインのことなど頭になかった。ヒロイン?シラネ。もうラブラブ。学校でも俺たちは仲良しカップルとして有名だった。でも、これから高校へいってヒロインが出てきたらどうなるか不安だった。もしかして漫画のあらすじ通りにヒロインを好きになってしまうのだろうか…。いやだ!俺はずっとこの子を好きでいたい!
彼女の家で受験勉強。
「高校を別のとこにしないか?」と相談するが、彼女はどうしてもそこにするのだと聞かない。仕方なく俺もそこを受験する。どうか高校でヒロインに会っても、心変わりしませんようにと俺は願う。
そしてヒロイン登場。見るきっかけがあったがなかなかかわいい。漫画なのでもちろんまったく同じというわけではなかったが、たしかに漫画のヒロインの絵に似た雰囲気があった。だが、自分の彼女よりかわいいというわけではない。もともとこのヒロインは普通よりはちょっとかわいいという設定であり、それならば学校内にはヒロインと同じレベルの子、ヒロインよりかわいい子などいっぱいいても不思議ではなかった。そもそも俺は、嫌いではなかったが、前世からそこまでこのヒロインに魅了されてはいなかった。今付き合ってる子より自分の心が動かされるということはなかった。どうやら漫画の中とはいえ心までは洗脳されないらしい。よかったよかった。
同じクラスだがほとんど付き合いもないので詳しく知らないが、ヒロインは友達と一緒にいつも楽しそうにわいわいはしゃいでいた。
原作でもそうだったので自分の彼女とは同じクラスになることができた。中学のときと同じように、俺たちはすっかりラブラブカップルとして周りに知られていた。
俺はあらかじめ出会うシーンを知ってるのであの手この手を駆使してヒロインと自分にフラグが立たないように頑張った!なぜかやたらとくじ引きで一緒になったり外出先で出会ったりして苦労するが、毎回どうにかやり過ごす。
そしてその日は彼女を呼んで部屋に2人きり。俺たちはキスする。俺はその先に進みたくて仕方なかった。でも、胸に手をやると、「ダメ…」と止められてしまった。俺はHしたいと彼女にいう。が、「まだ早いわ」と許してくれない。彼女は身持ちが固いようだ。だが恥ずかしがる彼女を無理やり説き伏せHしてしまった。
ヒロインはといえば他の男と仲良くしていた。そういえば原作で何人かヒロインを奪いあうライバルが出てきたがあいつらがそうだ。
そして、無事卒業。
大学時代に自分の彼女とうっかり避妊を怠り子供が出来ちゃって俺たちは結婚した。
おわり
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