太やかなアラサー女子の嘆き ~どこから突っ込めばよいのでしょうか~

猫宮

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代表の中の一人が口火をきると急ききったように誰もが「必要」と言い、話し合いという名の口論が始まった。

「そちらの一族は既にたくさんの獣人を抱えているではないか!」
「我が一族にこそ必要…」
「有用。こちらも欲しい。」
「それこそ冗談にしか聞こえません!こちらの方が最も必要です!」





…大人がギャーギャー喚きたててうるさいですね…。まったく…ん?
代表達の中に静かに座り私達子供を見ている人が独りいた…。
ローブについたフードをかぶり、口元は薄い布で隠した格好の怪しい人…。唯一見ることができた目元を見ると青い空の色をした綺麗な瞳が印象的でした。

容姿を見ていた私と目が会うとただ静かに私を見つめ続ける。『目が口ほどにものをいう』とはいえ、初対面だからわからないんですけどねー。ふむ。

私はギャーギャー喚きたて口論をしている大人達が気がつくかわからないけれど挙手をしてみた…すると…

パァーーーーーーン

「静かに…。ウサギ族の三月、発言を許します。」

先程まで私を見ていた人が手のひらをうち、その場を静かにさせて発言を許してくれた。

「発言を許してくださり、ありがとうございます。そして…私を必要と言って下さいました各種族代表の方々もありがとうございます。必要とされることに私は嬉しい気持ちで一杯です…。」

代表の中のお歳を召した方が来ている種族はうんうんと孫を見るような目で私を見ている。

「ですが…先ほど私が言った能力以外の事は、種族差はありますがウサギ獣人である私でなくともできることです。…どうかもう一度、私達のできることと能力を聞いて頂けないでしょうか…。」

びっくりしていますね…。言ってみればもう一度、最初からやり直せという事ですから…。あっ、あの小さい背の種族の方は怒鳴り出しそうです…が

「ぶっくっ、くくくくくっ、わぁーはっはっはっはっはっはっは…!」

突然大きな笑い声が響き出した。
発信源を見ると先ほど私に発言を許した方でした。

「何が面白いっ!!神族の!」

小さい背の種族代表が怒鳴る

「いやぁ~すみません、笑っちゃって。ですが…神族もウサギ族の三月を望みます。」

ざわっ

「なっ!?今まで一度も望んだ事などなかったではないかっ!!」

「そうですね。」

「なぜ望む!!」

「そうですね~私個人が気に入ったってのは理由にならないので…平等の為、ですかね。」

「平等?」

「ウサギ族の三月は言った『種族差はあるが…できること』だと、三月ができることを別の子供はできない…だが三月ができないことを別の子供はできる、その為ですかね。」

「だが…神族は獣人族の子供を望んだ事など過去の一度もない…育てられるのか?」

「そこは天界の別種族の方々に協力と相談にのってもらいますよ。」

「・・・・。」

「ほかの種族の方々も質問ありましたらどうぞ?」

「・・・・。」

「ない様ですね、ではウサギ族の三月は天界、神族が頂きます。決定をお願いします。」

「はっはい!ウサギ族三月!天界に移住!!」




ということがあって、天界に移住します…。
なぜか神様に気に入られちゃいました。
はて?










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