太やかなアラサー女子の嘆き ~どこから突っ込めばよいのでしょうか~

猫宮

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負けましました(sidドワーフ族長)

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わしの種族はドワーフという。
別種族と比べると背の低い見た目と頑丈な身体がわしらドワーフ族の特徴じゃな。
わしの一族は大工や宝石細工、陶芸、鍛冶…後は被服じゃったか?他にもあるがとにかく創ることが好きな一族でな…昔から引きこもりが3割はいる。引きこもって誰も知らん間に突然死なんか何回あったことか…まったく頭の痛い問題じゃ。

一年に一度、各種族の長が集まり獣人族の子供たちを三界に分ける話し合いがある。

正直、わしの考えは住みたい場所に住めばいいじゃろと軽く思うが…昔話に語られる争いの原因のことを思い出すとそういう訳にもいかんのか…と思い直す。

本音はさっさと帰りたいだけなんじゃが…こんな堅苦しい役目も若い者に任せて好きな焼き物作りに没頭できる老後を迎えたいもんじゃ。族長なんぞめんどくさい…。



あ~肩がこるのう…獣人族の子供たちは半分は決まったようじゃな。
今使える能力は大人になった獣人を知っていれば解るしの…。将来に使えるようになる能力は解らんから賭けみたいなもんじゃな。後は見た目も重要じゃ、力仕事は大きい身体を持った獣人。小間使いは小さい身体の獣人。機動力が必要であれば羽を持った獣人。といったところかの…。
ドワーフ族が必要としているのは、今あげた三つ全てじゃな。
美丈夫であれば言うこと無しじゃ。



ハァ、あともう少しで終いになるの…次はウサギの獣人じゃな。



「…ウサギ族の三月といいます。どうぞよろしくお願いします。」

きちんとお辞儀。そしてわしら各代表達の顔を見渡した。礼儀正しい子じゃな。

「私ができることは、文字が読めること、書けること、算術。あとは、炊事、洗濯、掃除、子守り等…母に師事していただきました。種族能力は〈脱兎だっと〉と〈遠耳とおみみ〉です。」

最後ににっこりと可愛らしく笑った。

…こっ…これはっ優良物件、間違いない。絶対に迎えるべきじゃ!渡してなるものかーーーーーーーーーーっ!

パァーーーーーーン

何じゃ!神族の「静かに…。ウサギ族の三月、発言を許します。」

「発言を許してくださり、ありがとうございます。そして…私を必要と言って下さいました各種族代表の方々もありがとうございます。必要とされることに私は嬉しい気持ちで一杯です…。」

うんうん…良い子じゃなぁ…。

「ですが…先ほど私が言った能力以外の事は、種族差はありますがウサギ獣人である私でなくともできることです。…どうかもう一度、私達のできることと能力を聞いて頂けないでしょうか…。」



なっ…何じゃとーーーーーーーーーー!

もう一度、最初からやり直せというのかっ…。これだけの人数をっ!

「ぶっくっ、くくくくくっ、わぁーはっはっはっはっはっはっは…!」

突然大きな笑い声が響き出した。

「何が面白いっ!!神族の!」

こんな時に笑うなど…。真面目にやれ…って三月を神族にじゃとっ!?

「なっ!?今まで一度も望んだ事などなかったではないかっ!!」

「そうですね~私個人が気に入ったってのは理由にならないので…平等の為、ですかね。」

「平等?」

「ウサギ族の三月は言った『種族差はあるが…できること』だと、三月ができることを別の子供はできない…だが三月ができないことを別の子供はできる、その為ですかね。」

「だが…神族は獣人族の子供を望んだ事など過去の一度もない…育てられるのか?」

「そこは天界の別種族の方々に協力と相談にのってもらいますよ。」

「・・・・。」

「ほかの種族の方々も質問ありましたらどうぞ?」

「・・・・。」

「ない様ですね、ではウサギ族の三月は天界、神族が頂きます。決定をお願いします。」

「はっはい!ウサギ族三月!天界に移住!!」

くっ…負けた…。
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