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びっくりしました

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涙は止まったけれど、たくさん泣いたせいで瞼が腫れてしまいました。
どっ…どうしましょう…アワアワアワアワ

「あらあら、可愛い浮気相手ですね?旦那様…。」

「ぶっ、くっくっくっくっ…でしょう?」

あっ全様…抱っこですか、ありがとうございます。そして、奥さんスッゴイ美人ですねー。顔が近くなってさらに解る肌の決め細やかさは是非とも将来のために秘訣を教えて欲しいです。

神族は眩い容姿をしているって言ってたけれど…人目見て女神様…って思った。
アホですか、神族ですよ、本当に女神じゃないですか!
止まった涙は良しとして腫れた瞼が隠せない~。

「今年の話し合いは楽しかったようで何よりです。可愛い浮気相手のお世話をしますね。」

「んっ、よろしく~。」



混乱した私は全様から奥さんへヒョイと渡されて抱っこされていることに今頃気がつきます。あっそんな…背中をポンポン頭をナデナデされたりなんかしたらっ…ね…ちゃ…いま……す…


―翌朝―


チュンチュンピチュン チチチチチチ…

どうもおはようございます。

これが朝チュン?なのでしょうか……?
鳥の鳴き声が聞こえます。
まだ一才の子供が何を言ってるとお考えの方のために説明しましょう…。

女神様な奥さんに背中ポンポン、頭ナデナデされてぐっすりと寝て起きた一糸まとわぬ姿の私の横に美男子が上半身裸で寝ているのです。
前世で経験ですか?
有るわけナイナイ…。
だって世の中の30代、全部がそうだとは言わないけれど…肌肉がブニブニ、白髪が交じった黒髪、生活優先で遊び参加も無視。その上、酒も強くて襲う隙もまったくない。そんな女に誰が相手してくれるのか…。あっ…でも今は生まれ代わったんだよ、可愛いウサギ獣人に!
…生まれてからまだ一才でわたしはまだ幼児なんですけど…。

横で寝ているこの美男子は誰なんでしょうか…?


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