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朝の支度が始まりました

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えぇっとですね…キョロキョロ…

うん。

誰も周りに降りません、私の目の前にいる美男子以外は…。

そうなると…えーとえっと…全様が…。

くっ(涙)なんかいろいろと悔しい…。

「三月ちゃーん、ごあいさつー。」

「あっ…はい!おはようございます!」

「うんー挨拶は大事だからねー。」

全様は落ち込みそうになった私に挨拶をさせると欠伸をしながらベッドから起き出した…んだけど…全様、前を隠してクダサイ。

「今日はー三月ちゃんの歓迎会するよー。神族の皆を紹介するからねー。」

あぁ(涙)…凛々しくて格好いいイケメンさんから疑いようのない全様の声が聞こえます…。
挨拶したご褒美に頭ナデナデされて喜んじゃってる自分に気づいて更に落ち込みます…。

フニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニ…っていつまで撫でているんですかっ!

「ぜ…全様!歓迎会、た…楽しみにしてますね!」

フニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニ…

「ぜ…全様!そろそろお支度しましょう?」

フニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニフニ…ピタッ

ぞくっ

な…何でしょうか…物凄く毛が逆立ちました。まだ服を着ていないからでしょうか…私の荷物は何処なのでしょう?全様にお聞きしましょう…。

そうして見上げた全様のお顔は…うわぁ…(ドン引き)

全様につれてかれたのは広い衣装部屋、華やかなものから落ち着いた色合いの服がずらりとかけられて並び、なぜか花かんざしやいろんな色の組み紐も並んでいました。御自分の着替えはスパッと着るとまだ裸ん坊な私を前に手をワキワキと…

「三月ちゃ~ん。お着替えしよ~♪」

そうして始まるかと思われた着替えタイムは…

スパパーーーーーーーーーーーーーーン

「旦那様…おはようございます。」

女神な奥様のハリセンで中断されました。
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