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9話 誘拐された子供たちの行方
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アシェルさんは侵入した賊に対して、嫌悪感を抱いていなかった。別れ際にその理由を聞くと、『ミサ嬢の置き手紙に、賊の名前が記載されていたからだよ』と言ってくれたので、僕とレアナお姉さんは驚いた。
賊の名前は【解放者スレイブ】、奴隷商人の界隈ではかなり有名な人物らしい。闇商人によって無理矢理捕縛された国内の違法奴隷たちを、次々と解放させている正義の味方で、訪問先にはご丁寧に家紋のような紋章の描かれた紙を、毎回わざと敷地内に残している。スレイブはスキル[鑑定]を所持しているのか、犯罪歴のある奴隷を残し、契約者に悟られないよう、ない者だけの隷属契約を何らかの方法で解除させ、自由と多少の金銭を与えて去っている。おまけに、スキルで自身の姿を偽装しているため、誰も奴の正体を知らないこともあり、そのミステリアスさも重なって、世間からの人気が非常に高い。
今日の新聞の朝刊に、事件が掲載されたこともあって、街の人々の関心はスレイブに寄せられている。僕たちが大通りを歩いていると、周囲から聞こえてくるのは、その事件の話ばかりだ。
「警備員が発見したのって、レアナお姉さんだよね?」
「うん、私だね」
「ということは、この事態を引き起こしたのは…」
「あはは…言わなくていいよ」
レアナお姉さんが余計なことをしたせいで、こうなったわけか。
「私が子供達を説得して、ミスを帳消しにすればいいんだよ!」
なんか、調子の良いことを言っている。
「その子供たちの潜伏してそうな場所って、何処かな?」
僕が尋ねると、レイナお姉さんはニヤッと微笑む。
「実はね、私たちが何らかの理由で別れ別れになった時の対処法を、パーティーを組んでいる時に決めているんだよ。それが街中の場合、街で一番大きな教会で落ち合おうって決めているの。まあ、この街に来て速攻で行っていなかったけど、今の状況なら…」
「なるほど、いるかもしれないね」
「でしょ! 私は、北地区にある大教会に行くわ。これ以上、ノアを巻き込みたくないから、あなたはゆっくりしてて。とりあえず、昼12時に冒険者ギルドに集合ね」
「え…ちょっと…」
「行って来ま~~~す」
アシェルさんに言われて、僕をこれ以上巻き込みたくない気持ちもわかるけど、こっちの了解を聞かずに、あっという間に突っ走ってしまった。僕は、子供たちの捜索を下りるつもりはないのに。
仕方ない、合流するお昼12時まで、僕1人で動こう。
ミサお姉さんは子供2人を連れているし、3人とも正規の首輪を付けている以上、朝になってこんな大通りを通っていたら、絶対目立つ。今いる場所は街の東地区、子供達が夜間に別地区に移動するとも思えない。多分、この地区内の空き家とかに、スレイブと共に閉じこもっているのかもしれない。レベルアップすれば、人探しに使える家スキルを取得できる可能性もあるから、冒険者ギルドに行って、僕向けの依頼がないかスズナさんに聞いてみよう。
僕が冒険者ギルドを目指して歩いていると、一つの露店に目が止まる。
そこには男性2人がいて、若い男性1人がソーセージを鉄板で炒め、それをパンに挟み、それらを紙で包み込んでから客に渡している。料理名はホットドッグと看板に書かれているけど、リーザの描いてくれた料理本の中にあるものと何か違う。購入客はそれを食べて、ほっこりした顔になっているから美味しいんだろうけど、もう1人の店員40歳くらいのおじさんは、さっきから何をやっているのだろう? 赤く小さな野菜を切ったり潰したりして、何かを作ろうとしているけど、味見するたびに首を横に振っている。何か気になったのでそこへ行ってみると、小さな赤く丸い野菜だけでなく、様々な調味料が並べられている。
「おじさん、さっきから赤い野菜で何をやっているの?」
少しくたびれたおじさんが、僕を見る。
かなり疲れているようで、覇気がない。
「こいつはトマトと言ってな。今、新しい調味料を開発しているところさ」
リーザがサラダを作る時、見栄えよくするために、このトマトを頻繁に入れていた。緑色の独特な形をした葉っぱの付いた赤い身、これって美味しいのかな?
「こいつが近辺の村々で大豊作になっちまって、そのまま市場に出したら値崩れを起こす。だから、トマトを主体にした調味料を開発中なんだが、中々うまくいかなくてな。やっぱり、そんな都合よく作れんか」
もしかして、トマトケチャップを作ろうとしているのかな? それだったら、僕の記憶の中にあるよ。リーザが時々作っていたし、彼女の描いた料理本にレシピも掲載されている。
「僕、作り方を知っているんだけど?」
「坊主、困っている大人を揶揄うもんじゃない」
「本当に知っているよ。僕は、[トマトケチャップ]を作っているところ、間近で見てたもん。レシピを教えるからやってみてよ」
「トマトケチャップ? 潰したトマトが大量にあるから、一応教えてくれないか?」
おじさんは怪しげな目をしていたけど、万策尽きていたのか、僕に頼ってきた。僕は、自分の知る限りのレシピを教えていき、目的の物は1時間程で完成する。
「こいつは…美味い! 坊主も食べてみろ! 口を開けて」
おじさんが小さなスプーンにケチャップを乗せたので、僕も食べてみる。
「美味しい!」
擬人化して初めて口から食べたけど、これが人の感じている味覚なのか!
「坊主、これを作った人を紹介してくれ!?」
おじさんは興奮気味で、両手を僕の両肩に乗せる。
「無理、病気で死んじゃったから」
「え…そうか…惜しい人を亡くしたもんだ」
精霊は種族に関係なく、生物に宿る魂の清浄さを認識できる。悪人なら、魂自体に穢れが生じているけど、この人の魂は清浄だから、全てを任せてみよう。
「あの人は、パンや卵料理にトマトケッチャップを使っていたよ。それ以外の料理にも使えるらしいけど、僕にはわからないんだ。よければ、おじさんがトマトケチャップを広めてあげて」
どうしてリーザは、こんな美味しい調味料を広めなかったのかな?
人間不信のせいかな?
「いいのか?」
「国中に広まれば、きっとあの人も喜んでくれるよ」
「坊主、ありがとよ。物は試しに、今息子が調理しているホットドッグに塗ってみるか」
息子さんは調理と接客をしながら、話を聞いていたようで、行列が途切れたところで、ホットドッグの上に新たな調味料トマトケチャップを塗り、おじさんだけでなく、僕にも渡してくれた。
「いいの?」
「ああ、ただで良い。一緒に食おう」
僕たち3人は一気に頬張ると、ソーセージの濃厚さとトマトの酸味が絶妙に合っていて、あまりの美味しさに一気に食べてしまう。
「親父、このトマトケチャップ、すげえよ! きっと、色んな料理に応用できるぜ!」
「ああ、爆発的にヒットするな。大豊作だから、余裕でこっちに回せる」
「親父、今あるトマトを全てトマトケチャップにして宣伝しよう」
「良いアイデアだ! そうだ坊主」
おじさんが、作ったばかりの大量のトマトケチャップを小瓶に詰めていく。満タンになったところで、小瓶を僕に差し出してきた。
「これは、坊主のもんだ」
「いいの?」
「ああ」
小瓶と言っても、5歳児の子供だと、両手で持たないといけない大きさだ。
「おじさん、ありがとう!」
「トマトケチャップ、亡くなった人のためにも、国中に広げてやるからな!」
僕はおじさんたちに手を振り、冒険者ギルドを目指して歩き出すと、ステータスの更新音が鳴り響く。
【善行[大豊作となったトマトの値崩れを未然に防いだ]により、レベルが5に上がり、進化の分岐点に到達しました。下記の3つから、1つを選んでください】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《ノアの善行日記》
生後8日目
善行:大豊作となったトマトの値崩れを防いだ
僕の残り寿命:108日
リーザ、トマトケチャップのレシピを人に教えちゃったけどいいよね?
進化の分岐点に到達か、どんな選択肢があるのかな?
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今日の新聞の朝刊に、事件が掲載されたこともあって、街の人々の関心はスレイブに寄せられている。僕たちが大通りを歩いていると、周囲から聞こえてくるのは、その事件の話ばかりだ。
「警備員が発見したのって、レアナお姉さんだよね?」
「うん、私だね」
「ということは、この事態を引き起こしたのは…」
「あはは…言わなくていいよ」
レアナお姉さんが余計なことをしたせいで、こうなったわけか。
「私が子供達を説得して、ミスを帳消しにすればいいんだよ!」
なんか、調子の良いことを言っている。
「その子供たちの潜伏してそうな場所って、何処かな?」
僕が尋ねると、レイナお姉さんはニヤッと微笑む。
「実はね、私たちが何らかの理由で別れ別れになった時の対処法を、パーティーを組んでいる時に決めているんだよ。それが街中の場合、街で一番大きな教会で落ち合おうって決めているの。まあ、この街に来て速攻で行っていなかったけど、今の状況なら…」
「なるほど、いるかもしれないね」
「でしょ! 私は、北地区にある大教会に行くわ。これ以上、ノアを巻き込みたくないから、あなたはゆっくりしてて。とりあえず、昼12時に冒険者ギルドに集合ね」
「え…ちょっと…」
「行って来ま~~~す」
アシェルさんに言われて、僕をこれ以上巻き込みたくない気持ちもわかるけど、こっちの了解を聞かずに、あっという間に突っ走ってしまった。僕は、子供たちの捜索を下りるつもりはないのに。
仕方ない、合流するお昼12時まで、僕1人で動こう。
ミサお姉さんは子供2人を連れているし、3人とも正規の首輪を付けている以上、朝になってこんな大通りを通っていたら、絶対目立つ。今いる場所は街の東地区、子供達が夜間に別地区に移動するとも思えない。多分、この地区内の空き家とかに、スレイブと共に閉じこもっているのかもしれない。レベルアップすれば、人探しに使える家スキルを取得できる可能性もあるから、冒険者ギルドに行って、僕向けの依頼がないかスズナさんに聞いてみよう。
僕が冒険者ギルドを目指して歩いていると、一つの露店に目が止まる。
そこには男性2人がいて、若い男性1人がソーセージを鉄板で炒め、それをパンに挟み、それらを紙で包み込んでから客に渡している。料理名はホットドッグと看板に書かれているけど、リーザの描いてくれた料理本の中にあるものと何か違う。購入客はそれを食べて、ほっこりした顔になっているから美味しいんだろうけど、もう1人の店員40歳くらいのおじさんは、さっきから何をやっているのだろう? 赤く小さな野菜を切ったり潰したりして、何かを作ろうとしているけど、味見するたびに首を横に振っている。何か気になったのでそこへ行ってみると、小さな赤く丸い野菜だけでなく、様々な調味料が並べられている。
「おじさん、さっきから赤い野菜で何をやっているの?」
少しくたびれたおじさんが、僕を見る。
かなり疲れているようで、覇気がない。
「こいつはトマトと言ってな。今、新しい調味料を開発しているところさ」
リーザがサラダを作る時、見栄えよくするために、このトマトを頻繁に入れていた。緑色の独特な形をした葉っぱの付いた赤い身、これって美味しいのかな?
「こいつが近辺の村々で大豊作になっちまって、そのまま市場に出したら値崩れを起こす。だから、トマトを主体にした調味料を開発中なんだが、中々うまくいかなくてな。やっぱり、そんな都合よく作れんか」
もしかして、トマトケチャップを作ろうとしているのかな? それだったら、僕の記憶の中にあるよ。リーザが時々作っていたし、彼女の描いた料理本にレシピも掲載されている。
「僕、作り方を知っているんだけど?」
「坊主、困っている大人を揶揄うもんじゃない」
「本当に知っているよ。僕は、[トマトケチャップ]を作っているところ、間近で見てたもん。レシピを教えるからやってみてよ」
「トマトケチャップ? 潰したトマトが大量にあるから、一応教えてくれないか?」
おじさんは怪しげな目をしていたけど、万策尽きていたのか、僕に頼ってきた。僕は、自分の知る限りのレシピを教えていき、目的の物は1時間程で完成する。
「こいつは…美味い! 坊主も食べてみろ! 口を開けて」
おじさんが小さなスプーンにケチャップを乗せたので、僕も食べてみる。
「美味しい!」
擬人化して初めて口から食べたけど、これが人の感じている味覚なのか!
「坊主、これを作った人を紹介してくれ!?」
おじさんは興奮気味で、両手を僕の両肩に乗せる。
「無理、病気で死んじゃったから」
「え…そうか…惜しい人を亡くしたもんだ」
精霊は種族に関係なく、生物に宿る魂の清浄さを認識できる。悪人なら、魂自体に穢れが生じているけど、この人の魂は清浄だから、全てを任せてみよう。
「あの人は、パンや卵料理にトマトケッチャップを使っていたよ。それ以外の料理にも使えるらしいけど、僕にはわからないんだ。よければ、おじさんがトマトケチャップを広めてあげて」
どうしてリーザは、こんな美味しい調味料を広めなかったのかな?
人間不信のせいかな?
「いいのか?」
「国中に広まれば、きっとあの人も喜んでくれるよ」
「坊主、ありがとよ。物は試しに、今息子が調理しているホットドッグに塗ってみるか」
息子さんは調理と接客をしながら、話を聞いていたようで、行列が途切れたところで、ホットドッグの上に新たな調味料トマトケチャップを塗り、おじさんだけでなく、僕にも渡してくれた。
「いいの?」
「ああ、ただで良い。一緒に食おう」
僕たち3人は一気に頬張ると、ソーセージの濃厚さとトマトの酸味が絶妙に合っていて、あまりの美味しさに一気に食べてしまう。
「親父、このトマトケチャップ、すげえよ! きっと、色んな料理に応用できるぜ!」
「ああ、爆発的にヒットするな。大豊作だから、余裕でこっちに回せる」
「親父、今あるトマトを全てトマトケチャップにして宣伝しよう」
「良いアイデアだ! そうだ坊主」
おじさんが、作ったばかりの大量のトマトケチャップを小瓶に詰めていく。満タンになったところで、小瓶を僕に差し出してきた。
「これは、坊主のもんだ」
「いいの?」
「ああ」
小瓶と言っても、5歳児の子供だと、両手で持たないといけない大きさだ。
「おじさん、ありがとう!」
「トマトケチャップ、亡くなった人のためにも、国中に広げてやるからな!」
僕はおじさんたちに手を振り、冒険者ギルドを目指して歩き出すと、ステータスの更新音が鳴り響く。
【善行[大豊作となったトマトの値崩れを未然に防いだ]により、レベルが5に上がり、進化の分岐点に到達しました。下記の3つから、1つを選んでください】
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