23 / 30
23話 ヒロイン、《うんちざまぁ》ルートへ至る
しおりを挟む
もう、なんなのよ‼︎
アーグカルツ先生は、私の臭いの原因を知っているからか、周囲の先生方に耳打ちでコソコソ言って教えているようだけど、私にも教えなさいよ。
「先生、良い加減、私にも教えてください。私の頭上に、何があるんですか? ほら、見てください。頭には、何も付いていませんよ?」
私が頭を触ると同時に、アーグカルツ先生だけが顔を顰めているわ。
「マリエル・クォークス、どうやら本当に自覚がないようだ。というか一晩中、精霊達があれだけ騒いでいたのに、その加護を持つ君だけが何も知らんとは。クォークス、今この場で精霊魔法を使ってみろ?」
精霊が騒いでいた? それも一晩中? 知らない、私は知らないわ。
そういえば、今日は精霊達が姿を見せないわね?
精霊魔法は私のオハコだから、別にいなくても使用できるわ。
当初、聞いたことのない言語だったから覚えるのに苦労したけど、今なら中級魔法と同レベルのものだって扱えるんだから。
「ラ・フィーレイ・ロト(細やかな光を周囲に)」
え、発動しない? どうして?
何度も何度も詠唱しても、魔法が具現化されないわ。
「もういい、これで確信した。天罰が、お前の身に降り下ろされたんだ」
天罰ですって?
馬鹿馬鹿しい、私は転生時に女神にも会っているのよ。
あの方とは転生以降会っていないけど、きちんと毎日感謝のお祈りをしているわ。
あの方のおかげで転生できたのだから、お怒りを買うような行為はしていない…はず。
「どういうことですか? 私は、何もしていません‼︎」
私が数歩前進しただけで、数人の先生方が気絶していく。認めたくないけど、私の身に何かが起きているのよね。
「うお、この臭いは!? マ…クォークス子爵令嬢、何をしている?」
今の声って、まさか!?
職員室のもう一方の入口から入ってきたのは攻略対象者《ジークハルト》、私の大好きな人‼︎
「ジークハルト殿下、周囲にいる人達が何故か私を避けるんです‼︎ 学園生だけでなく先生方も‼︎」
私は、物語のヒロインのような愚かな事をしていないわ。まあ、ジークとの距離感だけはかなり近いこともあって、少数の生徒から注意されている節もあるけど、それ以外の攻略対象者達とは一定の距離間を保っている。だから、虐めとかも多少受けているけど、これはいくらなんでもやり過ぎでしょう?
本当に私の頭上に何かあるのなら、私だって触れるはずよ。でも、さっきから頭を触っても髪の毛以外の感触は感じ取れないわ。え…でも、殿下が私を見て、何故目を見開き驚いているわけ?
「お、おい、それ以上髪に触るんじゃない‼︎ 妹のマフィンから聞いてはいたが、これが【天罰】か。確かに加護を持つ俺やアーグカルツ先生には見えているようだが……余りにも酷い」
加護を持つ人だけが見えている?
私に、どんな天罰が降り下されたのよ?
「殿下、私の頭上に何があるのですか?」
「殿下、ここは私が…」
アーグカルツ先生が教えてくれると思ったら、殿下が右腕を上げて制止したわ。
「いい、俺が直接彼女に言おう。クォークス子爵令嬢、君には幻滅したよ。まさか、あんな裏の顔が潜んでいたとはな。私も、人を見る目がないな。君とは上手くやっていけそうだと思っていたんだが」
裏の顔?
幻滅?
どういうこと?
「まだ、わからんのか? 魔力暴走時、君はグループから無断で離脱したな?」
え、まさか…アレがバレたの?
どうして?
「それは…」
「隠す必要はない。妹のマフィンが、精霊から全てを聞いたそうだ」
え、精霊から!?
あの場には、私と冒険者しかいなかったはずよ?
まさか、あの男性が精霊に話したの?
「君は魔力暴走に巻き込まれ弱った聖獣様に対し、主従契約を迫ったそうだな? 異変を察知した聖獣様は魔法で逃げたにも関わらず、君はそれを追いかけた」
な…なんで…どうして…そこまで正確に知っているのよ?
「ご、誤解です。私は回復魔法で大火傷を治療しようとしただけです‼︎」
「ならば、順番が逆だろう? 何故、先に治療しない?」
「う…それは…その…」
何も言い返せないわ。
逃げられないよう、先に主従契約しちゃえばいいよねと思ったことも事実だもの。
「この件は、他の聖獣や精霊にも伝わっている。君は、精霊からも見離されたのだ。言い逃れはできんぞ」
嘘…それじゃあ、さっき精霊魔法を使用できなかったのは、精霊達の怒りを買ってしまったからなの? 【フィリアナの死】を、他の聖獣達に伝えたの?
「幻滅だ、君も有象無象の欲の権化ともいえる令嬢達と同じだったんだね…残念だ」
や…やばい…この言い方って…まさか…
「そうそう、君の身に何が起きているかだったな? 私達は君の身に天罰が降りかかるとは聞いてはいたが、その内容は報されていなかった。私も、今知ったばかりだ。君の頭上にあるのは、【とぐろを巻いた大きなうんち】だ」
え…うんち?
嘘…でしょ?
「いやああああぁぁぁ~~~~」
なんで、そんな物が頭に付いているのよ~~~~!!!!!
全然、そんな感触を感じないわよ‼︎
「聖獣様の言った通り、加護を持つ者にしか見えない。そして、君自身は絶対に触れられないようだな。その《うんち》が何なのかわからんが、《臭い》以外にも《畏怖》を感じる。正直、ここにいるだけで、足が震えるよ」
意味がわからないわ。
なんで私の頭上に、うんちが付いているのよ?
フィリアナが私を恨んでいる?
だから、呪われたの?
「あ…あの…私は…」
「言い訳は結構‼︎ 君は、聖獣や精霊を怒らせてしまった。おそらく、頭上のソレは一生とれないだろう。昨日の時点で、君への対処は決まったようなものなんだが、今の君を見て私の腹も決まった。本当に残念だよ」
どうして、そんな悲しい表情をするのよ?
私への処分って…
「殿下、そこからは私が言いましょう。担任の私にも、こうなった責任があります。マリエル・クォークス、《聖獣保護法》に基づき、今日をもって君を【退学処分】とする。今日中に寮内にある私物を片付け、学園から出て行きなさい。今頃、クォークス子爵にも、この処分が伝わっているはずだ。また、聖獣を傷つけた女子生徒に関しては、故意に行ったものではないと判断し、停学処分を一ヶ月から三ヶ月へと変更されている。君も彼女と同様、この罰を受け入れなさい」
《聖獣保護法》
・無闇に聖獣を傷つけた者には、身分に関係なく処分の対象となる。
・聖獣と主従契約を結びたい場合、必ず話し合いを行う事。相手の許可なく契約を行使した場合、身分に関係なく処分の対象となる。
どうして退学処分なの…私自身は聖獣を傷つけていないのに。
それに話し合いだって、一応やったわよ。
退学処分…嘘でしょう?
アーグカルツ先生は、私の臭いの原因を知っているからか、周囲の先生方に耳打ちでコソコソ言って教えているようだけど、私にも教えなさいよ。
「先生、良い加減、私にも教えてください。私の頭上に、何があるんですか? ほら、見てください。頭には、何も付いていませんよ?」
私が頭を触ると同時に、アーグカルツ先生だけが顔を顰めているわ。
「マリエル・クォークス、どうやら本当に自覚がないようだ。というか一晩中、精霊達があれだけ騒いでいたのに、その加護を持つ君だけが何も知らんとは。クォークス、今この場で精霊魔法を使ってみろ?」
精霊が騒いでいた? それも一晩中? 知らない、私は知らないわ。
そういえば、今日は精霊達が姿を見せないわね?
精霊魔法は私のオハコだから、別にいなくても使用できるわ。
当初、聞いたことのない言語だったから覚えるのに苦労したけど、今なら中級魔法と同レベルのものだって扱えるんだから。
「ラ・フィーレイ・ロト(細やかな光を周囲に)」
え、発動しない? どうして?
何度も何度も詠唱しても、魔法が具現化されないわ。
「もういい、これで確信した。天罰が、お前の身に降り下ろされたんだ」
天罰ですって?
馬鹿馬鹿しい、私は転生時に女神にも会っているのよ。
あの方とは転生以降会っていないけど、きちんと毎日感謝のお祈りをしているわ。
あの方のおかげで転生できたのだから、お怒りを買うような行為はしていない…はず。
「どういうことですか? 私は、何もしていません‼︎」
私が数歩前進しただけで、数人の先生方が気絶していく。認めたくないけど、私の身に何かが起きているのよね。
「うお、この臭いは!? マ…クォークス子爵令嬢、何をしている?」
今の声って、まさか!?
職員室のもう一方の入口から入ってきたのは攻略対象者《ジークハルト》、私の大好きな人‼︎
「ジークハルト殿下、周囲にいる人達が何故か私を避けるんです‼︎ 学園生だけでなく先生方も‼︎」
私は、物語のヒロインのような愚かな事をしていないわ。まあ、ジークとの距離感だけはかなり近いこともあって、少数の生徒から注意されている節もあるけど、それ以外の攻略対象者達とは一定の距離間を保っている。だから、虐めとかも多少受けているけど、これはいくらなんでもやり過ぎでしょう?
本当に私の頭上に何かあるのなら、私だって触れるはずよ。でも、さっきから頭を触っても髪の毛以外の感触は感じ取れないわ。え…でも、殿下が私を見て、何故目を見開き驚いているわけ?
「お、おい、それ以上髪に触るんじゃない‼︎ 妹のマフィンから聞いてはいたが、これが【天罰】か。確かに加護を持つ俺やアーグカルツ先生には見えているようだが……余りにも酷い」
加護を持つ人だけが見えている?
私に、どんな天罰が降り下されたのよ?
「殿下、私の頭上に何があるのですか?」
「殿下、ここは私が…」
アーグカルツ先生が教えてくれると思ったら、殿下が右腕を上げて制止したわ。
「いい、俺が直接彼女に言おう。クォークス子爵令嬢、君には幻滅したよ。まさか、あんな裏の顔が潜んでいたとはな。私も、人を見る目がないな。君とは上手くやっていけそうだと思っていたんだが」
裏の顔?
幻滅?
どういうこと?
「まだ、わからんのか? 魔力暴走時、君はグループから無断で離脱したな?」
え、まさか…アレがバレたの?
どうして?
「それは…」
「隠す必要はない。妹のマフィンが、精霊から全てを聞いたそうだ」
え、精霊から!?
あの場には、私と冒険者しかいなかったはずよ?
まさか、あの男性が精霊に話したの?
「君は魔力暴走に巻き込まれ弱った聖獣様に対し、主従契約を迫ったそうだな? 異変を察知した聖獣様は魔法で逃げたにも関わらず、君はそれを追いかけた」
な…なんで…どうして…そこまで正確に知っているのよ?
「ご、誤解です。私は回復魔法で大火傷を治療しようとしただけです‼︎」
「ならば、順番が逆だろう? 何故、先に治療しない?」
「う…それは…その…」
何も言い返せないわ。
逃げられないよう、先に主従契約しちゃえばいいよねと思ったことも事実だもの。
「この件は、他の聖獣や精霊にも伝わっている。君は、精霊からも見離されたのだ。言い逃れはできんぞ」
嘘…それじゃあ、さっき精霊魔法を使用できなかったのは、精霊達の怒りを買ってしまったからなの? 【フィリアナの死】を、他の聖獣達に伝えたの?
「幻滅だ、君も有象無象の欲の権化ともいえる令嬢達と同じだったんだね…残念だ」
や…やばい…この言い方って…まさか…
「そうそう、君の身に何が起きているかだったな? 私達は君の身に天罰が降りかかるとは聞いてはいたが、その内容は報されていなかった。私も、今知ったばかりだ。君の頭上にあるのは、【とぐろを巻いた大きなうんち】だ」
え…うんち?
嘘…でしょ?
「いやああああぁぁぁ~~~~」
なんで、そんな物が頭に付いているのよ~~~~!!!!!
全然、そんな感触を感じないわよ‼︎
「聖獣様の言った通り、加護を持つ者にしか見えない。そして、君自身は絶対に触れられないようだな。その《うんち》が何なのかわからんが、《臭い》以外にも《畏怖》を感じる。正直、ここにいるだけで、足が震えるよ」
意味がわからないわ。
なんで私の頭上に、うんちが付いているのよ?
フィリアナが私を恨んでいる?
だから、呪われたの?
「あ…あの…私は…」
「言い訳は結構‼︎ 君は、聖獣や精霊を怒らせてしまった。おそらく、頭上のソレは一生とれないだろう。昨日の時点で、君への対処は決まったようなものなんだが、今の君を見て私の腹も決まった。本当に残念だよ」
どうして、そんな悲しい表情をするのよ?
私への処分って…
「殿下、そこからは私が言いましょう。担任の私にも、こうなった責任があります。マリエル・クォークス、《聖獣保護法》に基づき、今日をもって君を【退学処分】とする。今日中に寮内にある私物を片付け、学園から出て行きなさい。今頃、クォークス子爵にも、この処分が伝わっているはずだ。また、聖獣を傷つけた女子生徒に関しては、故意に行ったものではないと判断し、停学処分を一ヶ月から三ヶ月へと変更されている。君も彼女と同様、この罰を受け入れなさい」
《聖獣保護法》
・無闇に聖獣を傷つけた者には、身分に関係なく処分の対象となる。
・聖獣と主従契約を結びたい場合、必ず話し合いを行う事。相手の許可なく契約を行使した場合、身分に関係なく処分の対象となる。
どうして退学処分なの…私自身は聖獣を傷つけていないのに。
それに話し合いだって、一応やったわよ。
退学処分…嘘でしょう?
0
あなたにおすすめの小説
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる