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第2章 思惑
緊急臨時閣議
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「畷」「おう、沖」「訓練直後に悪いが少しいいか?」「ああ」「来週の件を確認しておこうと思って」「来週の件?」「忘れてないよな?」「もちろん、忘れてたよ」「ええ~っ」「冗談だよ、冗談」「脅かすなよ。妹が楽しみにしてるんだ」「玲奈ちゃんが?」「ああ。腕によりをかけて御馳走を作るらしい」「出前でいいのに」「味があれだもんな」「俺は何にも言ってないぞ、味のことなんて」「分かってる、分かってる」「土産を持っていくよ」「悪いな」「こちらこそ、呼んでくれて悪いな」「とんでもない」「じゃあ、その時に」「了解」・・・(畷の母からの電話)「もしもし、母さん?」「隼人、今いいかい?」「いいよ、訓練は終わったから」「そりゃお疲れだね」「大丈夫、慣れてるから」「それならいいけど。それでね、来週の土曜日なんだけど、母さんがそっちに行っちゃいけないかい?」「構わないよ。来るの?」「久し振りにお前の顔をみようかと思って」「こんな顔で良ければどうぞ」「じゃあ、午後に着く新幹線で行くから」「駅まで迎えに行くよ」「頼めるかい?」「もちろん」「ありがとう。じゃあ、その時にね」「分かった」
「それでは臨時閣議を始めます。こんな場合ですから、皆さん遠慮なく発言して下さって結構です。但し、ここで決まったことに反する言動は国を預かるものとして容認しません。宜しいですね?」(頷く閣僚たち)「総理、宜しいでしょうか」「どうぞ、副総理」「電話会談で米大統領は何と言っているんですか?」「先入観を与えないよう最後にお伝えするつもりでしたが、今言った方が宜しいでしょうか?」(再び頷く閣僚たち)「分かりました。ドナルドソン大統領は、テロリストとの交渉は一切しないがそれを日本に押し付けるつもりはない。日本独自の判断で行動して下さいとのことでした」「それは日本政府が独自の判断で身代金を支払っても反対しないと言いたいのでしょうか?」「官房長官の解釈通りでしょう」「テロリストに資金提供して国際社会から非難の的になるのは日本であって、米国は何も失わず人質を取り戻せるし支持率低迷に喘ぐ米政権の支持率回復も見込める。いつもながら自国のことしか考えない米国らしい対応ですな」「では副総理はどうするべきと?」「米国民のことは米国政府が解決すべきです」「我が国が身代金を払わなければ人質は確実に殺されますよ。そして、同じことがいつまで続くか分からない」「恐らくそうでしょう」「そうなれば米国内で反日感情が高まり、長期化すれば不買運動に発展しかねませんよ」「総理の御発言を聞いていると既に身代金支払いを決断されているように思えますが」「失礼しました。閣議で決めるべきことでしたね。他にご意見は?」「総理」「どうぞ、官房長官」「払わなければ米国で不買運動が起きるとおっしゃいましたが払った場合、我が国が原油輸入に頼る中東地域でそれ以上のことが起きるかも知れません。事件は中東で起きているのですから。日本には原油を輸出しないと言い出されたらその影響は米国内での不買運動を上回るのではありませんか?」「それは外交努力で回避できるでしょう」「そう言い切れますか?」「回避すべく政権を挙げて努めます」「蒸し返すようで恐縮ですが、そもそも論としてなぜ他国民の身代金を支払わねばならんのです?」「それは先程述べた通りです。他に」「米軍による救出作戦は難しいのですか?」「間に合わないそうです。120時間というタイムリミットはその辺も考えてのことだろうというのがペンタゴンの見立てらしい」「う~ん。支払えば、国際社会で孤立しかねませんよ」「まさかとは思いますが、国連でテロ支援国家と見なされるようなことはなでしょうね。何せ1000億超ですから。大抵のものは買えます。」「防衛大臣」「はい」「自衛隊による救出は無理ですか?」「いけません、総理」「なぜです?官房長官」「法律上、許されません」「解釈で何とでもなるでしょう。そのために法律は常に曖昧に作っているのですから」「いけません。場合によると現地で戦争になりかねません」「そうなったら米軍が助けてくれますよ」「本気でおっしゃっているのですか?」「もちろんです」「失礼ながら無茶苦茶です」「戦争するくらいなら身代金を払う方がよほど良いでしょう?」「どうして何もしないという選択肢がないのでしょうか」「無論、日本が米国の核の傘に守られているからです」「しかし日本の国益を大きく損ないます」「時間もないことですからここは総理の私に一任して頂けないでしょうか?」「どうされるおつもりですか?」「身代金支払いに応じます。その上で国際社会の理解を得られるよう私が各国を巡り、日本の立場を説明して回ります。中東で原油輸出見直しなど起こらぬように。皆さん、分かって頂きたい。日本は米国なしには行きながらえないことを」(頭を下げる竹本総理と渋々頷く閣僚たち)「ありがとうございます、皆さん。他に何かありますか?」「総理」「防衛大臣」「テロリストの発言で気になる箇所が」「どの部分ですか?」「今回支払えば今後、米国人の身代金を求めることは二度とないという表現です」「それのどこが気になるのですか?仮に今後、米国人以外の身代金を求めて来ても一切応じないことも動画の中で触れるつもりです」「私が申し上げたいのは、次に人質に取られるのが日本人の場合です」「それは・・」「他国民に大金を支払って自国民を見殺しにするなどということは許されません」「そうですね。では身代金支払いを表明する動画の中で日本国民に中東地域への渡航を当面自粛することと現地に既に出国又は居住する場合、タイムリミットが切れる前に出国するよう呼びかけましょう。それで宜しいですね?」(三度頷く閣僚たち)「では日本政府として米国人人質の身代金を今回に限り支払うことに決定します。皆さん、御苦労様でした」(浮かない表情の渡邉官房長官)
(小倉駅新幹線ホーム)「母さ~ん」・・「隼人、来てくれてありがとう」「それは僕の台詞だよ。荷物持つよ」「ありがとう」「車は駅前の駐車場に停めたから少し歩くよ」「はいはい」(車中)「新幹線は混んでた?」「贅沢して指定席を取ったから楽だったよ。お前が仕送りしてくれてるから贅沢させてもらえる」「大袈裟だな、新幹線の指定席くらいで」「それはそうと今日は本当に来ても大丈夫だったのかい?」「もちろん」「ところで母さん、沖のことは覚えてる?」「もちろんだよ。お前が自衛隊に入って初めて出来たお友達なんだから。沖さんはお元気かい?」「ああ、元気にしてるよ。それでね、今日は沖の自宅にお呼ばれしてるんだ」「それなら、母さんはお前のアパートで待ってるよ」「いや、母さんも是非御一緒にってさ」「いいのかねエ」「もちろん、いいに決まってる」「ありがたいねえ。でも、沖さんに何も買って来てないよ」「心配要らない、僕がケーキを頼んであるから。途中で取りに寄るつもりで」「それならいいけど」「母さんが何か作ろうか?」「いや、沖の妹の玲奈ちゃんが作ってくれてる」「まあ、母さん何も知らないもんだから迷惑かけるね」「ううん、2人とも母さんが来るのを楽しみにしてるよ」「こんなおばあちゃんをかい?」「母さんはまだおばあちゃんじゃないよ」「そうだね。一人息子に子供が出来るまでは元気でいないとね」「そんな話をしてる訳じゃないんだけど。まあ、いいや。沖の家庭事情はまだ話してなかったね」「何か御事情があるのかい?」「沖が大学生で妹の玲奈ちゃんがまだ中学生の時に御両親が車の事故で亡くなってね」「まあ、お二人ともいっぺんに?」「そうなんだ。それからは二人で生きて来たんだ。沖は当時、九州大学の学生だったんだけど、妹を養うために退学して働いたんだそうだ」「そんな御苦労を。国立大学にせっかく入れたのにもったいないことだねエ」「そうなんだけど仕方がなかったそうだ。だから、自衛隊には高卒資格で入ってる」「でも、交通事故なら、保険金が出ただろうに」「無免許の学生だったらしくて、当人も事故で死んだんだって」「ひどい話だねエ」「まったくだ。だから、兄妹仲が凄くいいんだ」「妹さんも自衛隊に?」「いいや、大学生だよ。自分は卒業出来なかったけど妹には大学を卒業させてやりたいって」「健気だねエ」「母さん、泣いてんの?」「だってお前、泣けるじゃないか」「相変わらず人が好いね、母さんは。そろそろ着くよ」「待っておくれ。顔をなおすから」「そのままでいいよ」「まさか初対面の人の家にお呼ばれして泣き顔で入って行くわけにはいかないだろ。お前が笑われちゃうよ」「大丈夫、何とも思われないよ。さあ着いた」「待っておくれって」「お見合いに行くわけじゃないんだから顔なんてなんだっていいんだよ、付いてれば」「本当に外見を気にしない子だねエ、相変わらず」「人間は中身なんだから」(沖のマンション玄関)「今晩は、お邪魔します」「いらっしゃ~い、畷さん、お久しぶり」「母です」「すみません、私までお邪魔してしまって」「とんでもありません。さあどうぞお上がり下さい。畷さんのお母さんなら大歓迎です」(リビング)「こちらが玲奈さん?」「そうだよ」「沖玲奈です。初めまして、宜しくお願いします」「まあなんて綺麗なお嬢さん。女優さんですか?」「いらっしゃい、沖、お母さん」「お兄ちゃん聞いた?女優さんですかだって」「あんまりおだてないで下さい。本気にしますから」「いえいえ本心です。うちの田舎にはこんな綺麗な人はいないよね」 「うん、そうだね」「ほら~、畷さんもああ言ってるよ、お兄ちゃん」「分かった、分かった。お前は女優さん並みに美人だ」「でしょう?えへへへ」「玲奈さんは大学生ですって?」「はい。お兄ちゃんが中退した大学に通ってます。」「まあ、それじゃあ国立の?」「はい」「へ~天は二物を与えずって言うけど例外もいるんだねエ」「また誉められちゃった」「玲奈、そろそろ飯にしてくれないか?」「あっ、忘れてた」「嘘だろう?マジか?」「うん、マジ」「だったら私が作りましょうか?」「お客様にそんな」「玲奈さん、手伝ってくれます?」「はい、喜んで」「じゃあ、俺たちはちょっと散歩してくる。出来る少し前に電話してくれるか、玲奈」「オッケ~」
「それでは臨時閣議を始めます。こんな場合ですから、皆さん遠慮なく発言して下さって結構です。但し、ここで決まったことに反する言動は国を預かるものとして容認しません。宜しいですね?」(頷く閣僚たち)「総理、宜しいでしょうか」「どうぞ、副総理」「電話会談で米大統領は何と言っているんですか?」「先入観を与えないよう最後にお伝えするつもりでしたが、今言った方が宜しいでしょうか?」(再び頷く閣僚たち)「分かりました。ドナルドソン大統領は、テロリストとの交渉は一切しないがそれを日本に押し付けるつもりはない。日本独自の判断で行動して下さいとのことでした」「それは日本政府が独自の判断で身代金を支払っても反対しないと言いたいのでしょうか?」「官房長官の解釈通りでしょう」「テロリストに資金提供して国際社会から非難の的になるのは日本であって、米国は何も失わず人質を取り戻せるし支持率低迷に喘ぐ米政権の支持率回復も見込める。いつもながら自国のことしか考えない米国らしい対応ですな」「では副総理はどうするべきと?」「米国民のことは米国政府が解決すべきです」「我が国が身代金を払わなければ人質は確実に殺されますよ。そして、同じことがいつまで続くか分からない」「恐らくそうでしょう」「そうなれば米国内で反日感情が高まり、長期化すれば不買運動に発展しかねませんよ」「総理の御発言を聞いていると既に身代金支払いを決断されているように思えますが」「失礼しました。閣議で決めるべきことでしたね。他にご意見は?」「総理」「どうぞ、官房長官」「払わなければ米国で不買運動が起きるとおっしゃいましたが払った場合、我が国が原油輸入に頼る中東地域でそれ以上のことが起きるかも知れません。事件は中東で起きているのですから。日本には原油を輸出しないと言い出されたらその影響は米国内での不買運動を上回るのではありませんか?」「それは外交努力で回避できるでしょう」「そう言い切れますか?」「回避すべく政権を挙げて努めます」「蒸し返すようで恐縮ですが、そもそも論としてなぜ他国民の身代金を支払わねばならんのです?」「それは先程述べた通りです。他に」「米軍による救出作戦は難しいのですか?」「間に合わないそうです。120時間というタイムリミットはその辺も考えてのことだろうというのがペンタゴンの見立てらしい」「う~ん。支払えば、国際社会で孤立しかねませんよ」「まさかとは思いますが、国連でテロ支援国家と見なされるようなことはなでしょうね。何せ1000億超ですから。大抵のものは買えます。」「防衛大臣」「はい」「自衛隊による救出は無理ですか?」「いけません、総理」「なぜです?官房長官」「法律上、許されません」「解釈で何とでもなるでしょう。そのために法律は常に曖昧に作っているのですから」「いけません。場合によると現地で戦争になりかねません」「そうなったら米軍が助けてくれますよ」「本気でおっしゃっているのですか?」「もちろんです」「失礼ながら無茶苦茶です」「戦争するくらいなら身代金を払う方がよほど良いでしょう?」「どうして何もしないという選択肢がないのでしょうか」「無論、日本が米国の核の傘に守られているからです」「しかし日本の国益を大きく損ないます」「時間もないことですからここは総理の私に一任して頂けないでしょうか?」「どうされるおつもりですか?」「身代金支払いに応じます。その上で国際社会の理解を得られるよう私が各国を巡り、日本の立場を説明して回ります。中東で原油輸出見直しなど起こらぬように。皆さん、分かって頂きたい。日本は米国なしには行きながらえないことを」(頭を下げる竹本総理と渋々頷く閣僚たち)「ありがとうございます、皆さん。他に何かありますか?」「総理」「防衛大臣」「テロリストの発言で気になる箇所が」「どの部分ですか?」「今回支払えば今後、米国人の身代金を求めることは二度とないという表現です」「それのどこが気になるのですか?仮に今後、米国人以外の身代金を求めて来ても一切応じないことも動画の中で触れるつもりです」「私が申し上げたいのは、次に人質に取られるのが日本人の場合です」「それは・・」「他国民に大金を支払って自国民を見殺しにするなどということは許されません」「そうですね。では身代金支払いを表明する動画の中で日本国民に中東地域への渡航を当面自粛することと現地に既に出国又は居住する場合、タイムリミットが切れる前に出国するよう呼びかけましょう。それで宜しいですね?」(三度頷く閣僚たち)「では日本政府として米国人人質の身代金を今回に限り支払うことに決定します。皆さん、御苦労様でした」(浮かない表情の渡邉官房長官)
(小倉駅新幹線ホーム)「母さ~ん」・・「隼人、来てくれてありがとう」「それは僕の台詞だよ。荷物持つよ」「ありがとう」「車は駅前の駐車場に停めたから少し歩くよ」「はいはい」(車中)「新幹線は混んでた?」「贅沢して指定席を取ったから楽だったよ。お前が仕送りしてくれてるから贅沢させてもらえる」「大袈裟だな、新幹線の指定席くらいで」「それはそうと今日は本当に来ても大丈夫だったのかい?」「もちろん」「ところで母さん、沖のことは覚えてる?」「もちろんだよ。お前が自衛隊に入って初めて出来たお友達なんだから。沖さんはお元気かい?」「ああ、元気にしてるよ。それでね、今日は沖の自宅にお呼ばれしてるんだ」「それなら、母さんはお前のアパートで待ってるよ」「いや、母さんも是非御一緒にってさ」「いいのかねエ」「もちろん、いいに決まってる」「ありがたいねえ。でも、沖さんに何も買って来てないよ」「心配要らない、僕がケーキを頼んであるから。途中で取りに寄るつもりで」「それならいいけど」「母さんが何か作ろうか?」「いや、沖の妹の玲奈ちゃんが作ってくれてる」「まあ、母さん何も知らないもんだから迷惑かけるね」「ううん、2人とも母さんが来るのを楽しみにしてるよ」「こんなおばあちゃんをかい?」「母さんはまだおばあちゃんじゃないよ」「そうだね。一人息子に子供が出来るまでは元気でいないとね」「そんな話をしてる訳じゃないんだけど。まあ、いいや。沖の家庭事情はまだ話してなかったね」「何か御事情があるのかい?」「沖が大学生で妹の玲奈ちゃんがまだ中学生の時に御両親が車の事故で亡くなってね」「まあ、お二人ともいっぺんに?」「そうなんだ。それからは二人で生きて来たんだ。沖は当時、九州大学の学生だったんだけど、妹を養うために退学して働いたんだそうだ」「そんな御苦労を。国立大学にせっかく入れたのにもったいないことだねエ」「そうなんだけど仕方がなかったそうだ。だから、自衛隊には高卒資格で入ってる」「でも、交通事故なら、保険金が出ただろうに」「無免許の学生だったらしくて、当人も事故で死んだんだって」「ひどい話だねエ」「まったくだ。だから、兄妹仲が凄くいいんだ」「妹さんも自衛隊に?」「いいや、大学生だよ。自分は卒業出来なかったけど妹には大学を卒業させてやりたいって」「健気だねエ」「母さん、泣いてんの?」「だってお前、泣けるじゃないか」「相変わらず人が好いね、母さんは。そろそろ着くよ」「待っておくれ。顔をなおすから」「そのままでいいよ」「まさか初対面の人の家にお呼ばれして泣き顔で入って行くわけにはいかないだろ。お前が笑われちゃうよ」「大丈夫、何とも思われないよ。さあ着いた」「待っておくれって」「お見合いに行くわけじゃないんだから顔なんてなんだっていいんだよ、付いてれば」「本当に外見を気にしない子だねエ、相変わらず」「人間は中身なんだから」(沖のマンション玄関)「今晩は、お邪魔します」「いらっしゃ~い、畷さん、お久しぶり」「母です」「すみません、私までお邪魔してしまって」「とんでもありません。さあどうぞお上がり下さい。畷さんのお母さんなら大歓迎です」(リビング)「こちらが玲奈さん?」「そうだよ」「沖玲奈です。初めまして、宜しくお願いします」「まあなんて綺麗なお嬢さん。女優さんですか?」「いらっしゃい、沖、お母さん」「お兄ちゃん聞いた?女優さんですかだって」「あんまりおだてないで下さい。本気にしますから」「いえいえ本心です。うちの田舎にはこんな綺麗な人はいないよね」 「うん、そうだね」「ほら~、畷さんもああ言ってるよ、お兄ちゃん」「分かった、分かった。お前は女優さん並みに美人だ」「でしょう?えへへへ」「玲奈さんは大学生ですって?」「はい。お兄ちゃんが中退した大学に通ってます。」「まあ、それじゃあ国立の?」「はい」「へ~天は二物を与えずって言うけど例外もいるんだねエ」「また誉められちゃった」「玲奈、そろそろ飯にしてくれないか?」「あっ、忘れてた」「嘘だろう?マジか?」「うん、マジ」「だったら私が作りましょうか?」「お客様にそんな」「玲奈さん、手伝ってくれます?」「はい、喜んで」「じゃあ、俺たちはちょっと散歩してくる。出来る少し前に電話してくれるか、玲奈」「オッケ~」
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