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20話 音楽準備室の謎
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「ゆーたくん……起きて……朝だよ……ゆーたくん……」
いつもの優しい声で揺り起こされる。
まだ重いまぶたをこすりながら開けると、いつもの遥くんの笑顔があった。
……いや、いつもより少し幸せそう?
よく分からないけどご機嫌な様子の遥くんと違って、僕の方はちょっと気まずい気分だった。
別に遥くんがどうってわけではないんだけど……昨日色々なことがあったせいか、初めてエッチな夢というものを見てしまって……気まずい。
とりあえず目を覚まそうといつものルーチンに従って、遥くんと一緒にシャワーブースに……。
「わぁ♡」
ブースに入って、遥くんの声を聞いてようやく気づいた。
恥ずかしいところが恥ずかしいことになっている。
今までこんな事なかったから全然気づかなかった。
「ゆーたくんのエッチぃ♡」
い、いや、朝から変なもの見せて本当にごめん……。
朝からちょっとしたハプニングはあったけど、それからはいつも通り……ではないか。
朝食のときも遥くんの席は僕の隣だった。
これからはここが遥くんの席になるのかもしれない……。
ちょっと食べづらい朝食を食べたあとはいつも通り授業の始まるギリギリに登校する。
少しだけ、昨日のことで佐倉さんが怒っててイジメがエスカレートするんじゃって心配していたけどそんなことはまったくなかった。
いつも通り平和なまま授業が終わって昼休み。
今日も一人寂しく昼食を取りに学食へ向かう。
いつかは遥くんと一緒に御飯食べられるといいなぁ……。
そんな楽しい学校生活を夢見ながら注文したお蕎麦を持って空いているテーブルにつく。
一人小さくいただきますの挨拶をしてお蕎麦をすすろうとしたところ……。
「あ、バンドーみーっけっ♪」
楽しそうに笑う白井さんが向かいの席に座った。
「おーい、バンドーいたよーっ!」
なにが起きたのか分からずに固まってしまっている僕を無視して、白井さんがどこかに向かって手をふる。
そちらに目をやると、佐倉さんと一宮さんがいてこちらに……というか白井さんを目指して歩いてきていた。
そしてそのまま一宮さんは白井さんの隣僕の斜め前、佐倉さんは僕の隣の席に腰を下ろす。
「坂東、アタシ、パスタセットね」
「バンドー、アキはオムライスねー」
「……サンドイッチセット」
そして、口々に食事の名前を挙げる。
えーっと……これは……?
「なにやってんの?
早く買ってこいよ」
状況が掴みきれない僕に、一宮さんが今まで聞いたこと無いような怖い口調で言う。
え?一宮さんってこんな喋り方する人だっけ?
普段はもっとなんていうか可愛らしい感じで……。
「……早く買ってこいって言ってんだろ」
呆気にとられてしまっていたら一宮さんが思いっきり僕を睨みながらドスの利いた声を出した。
「は、はいっ!」
それでようやくカツアゲされていることに気づいて、慌てて席を立って食券機のところに向かった。
…………お蕎麦……伸びちゃう……。
三人分の食事を持って帰ってきたら、案の定お蕎麦は伸び切っていた。
ううぅ……おつゆ吸いきってるよぉ……。
冷めてブニブニになったお蕎麦を涙をこらえながらすする。
そんな僕の横でイジメっ子グループ女子の部は楽しそうに話をしていた。
男子がいるときと違って、女子の部はご飯が届いたらどっかに行ってくれるなんてことはなくってずっと僕と同じテーブルに座ったままおしゃべりを続けている。
と言っても、実際に話しをしているのは一宮さんと白井さんばかりで、佐倉さんはほとんどちょっと控えめに相槌を打っているだけだ。
今は一宮さんと白井さんが、松戸くんたちがまた音楽室に籠もってしまっていることに文句を言っていて、佐倉さんはそれを聞きながら苦笑を浮かべて相槌を打っている。
「昨日に続いてさー、コーキたち酷くない?
彼女ほっとくとかあり得なくない?」
「ほんとほんとっ!
男子だけで遊んでんじゃねーよっ!」
「ほんと酷いよねー」
ご飯を持ってきたあとは僕は完全にいないもの扱いになっているし……お蕎麦は食べ終わったし帰っちゃっても大丈夫かな?
「あ、坂東、紅茶買ってきて。
無糖のやつね」
「アキはカルピスでー」
「……私は水」
「バンドー勘違いすんなよー、水って言ってもミネラルウォーターだからなー」
こっそり帰ろうと腰を浮かしたところで、追加の注文が入った。
逃げるの見つかったのか、それともたまたまか……。
「…………はい」
どちらにしても断ることなんて出来なかった。
その後結局デザートセットまで買ってこさせられた。
白井さんも「太るー」とか言うなら食べないでほしい……。
昨日今日で一気にお財布が軽くなってしまった……。
また貯金降ろしてこないとなぁ……。
4年間振り込まれていた生活費がほとんどそのまま残っているから貯金はまだまだあるけど、それでもカツアゲでお金が減っていくのは悲しい。
でも、今日も佐倉さんのイジメがあったら手数料かかっちゃうなーとか考えながら相変わらず意味がぜんぜん分からない先生の授業を聞き流しているうちに放課後になった。
今日も野田くんは佐倉さんをナンパ?するのかな?
なぜか妙に気になってしまって、チラチラと横目で佐倉さんの方を見るけど……今日は野田くんはナンパ?をせずにそのまま帰ったようだ。
良かった……。
……………………?
なにが良かったんだろう?
…………ああ、そうだよ、佐倉さんナンパ?されちゃったら、一宮さんか白井さんにいじめられることになるからだ。
危ない危ない、その事忘れてた。
今日も佐倉さんがナンパ?されないでよかった。
そんなことを考えていたせいか、今日も部室で佐倉さんと二人きりになったときに思いもしてなかった言葉が口から出てしまった。
「今日は野田くんにナンパ?されなかったんだね」
突然そんなことを言われて佐倉さんが驚いた顔をしている。
いや、言ってしまった僕自身驚いた。
こんな事を言ったら一宮さんと白井さんからのイジメを怖がっていることがバレてしまう。
「……なに?私が野田くんについていかなくて良かった?」
…………ヤバい、バレた。
心配していたとおりバレてしまった……。
「……う、うん」
バレてしまった以上、嘘をついて逆らったと思われるわけには行かない……。
ああ……これでこれから僕をイジメる人は一宮さんか白井さんになるんだ……。
そう思って絶望していたんだけど、佐倉さんはただちょっと赤くなって恥ずかしそうに俯いているだけで、スマホで連絡を取ろうとか、呼びに行こうとかって気配がない。
…………明日からかな?
とりあえず今日は無事過ごせそうな安堵と、明日からエスカレートするであろうイジメを思っての恐怖が同時に襲ってきて自分でもよく分からない気分になってしまった。
自分の気持ちに整理がつかずに黙っている僕を、恥ずかしそうにしている佐倉さんが上目遣いの可愛い顔で見てくる。
「あの……さ、野田くん……というか松戸くんたちが音楽準備室でなにしているか知ってる?」
え?なんで急にそんな話し?
でも、なかなか気持ちに整理がつかないでいたから話題が変わるのはありがたい。
「えっと……バンドの練習……だっけ?」
「時間が惜しいから学校でも練習する」とか野田くんか誰かが言ってたような気がする。
「表向きは、ね。
本当は準備室に女子連れ込んで食べてるの」
出た、野田くんたちの謎の食人行動。
多分なにかの隠語なんだろうけど……今度調べてみようって思うたびに忘れちゃってる。
「えっと、それは?」
この際だから聞いちゃおうと思ったんだけど、言葉が足りなかったみたいだ。
「準備室の壁の下にある窓の一つがね、鍵が壊れてて閉まらなくなっててね。
そこから隣のクラスの女子が覗いたんだって」
『食べる』の意味を聞きたかったんだけど、違う話をされてしまった。
うー、話の大事な部分が分かってないけど、こうなったらもう一度聞くわけにもいかない。
「…………男子って、そんなにエッチなことしたいのかな?」
なんで急にエッチなことの話になったのっ!?
佐倉さんと話していると急にエッチな話になるからびっくりする。
びっくりしている僕の前で、ベンチに座った佐倉さんが指をモジモジさせながらチラチラと赤い顔でこちらを見ている。
こ、この感じは……。
「…………今日もシテいい?」
また今日も佐倉さんは見惚れるほど可愛くイジメ開始を宣言した。
いつもの優しい声で揺り起こされる。
まだ重いまぶたをこすりながら開けると、いつもの遥くんの笑顔があった。
……いや、いつもより少し幸せそう?
よく分からないけどご機嫌な様子の遥くんと違って、僕の方はちょっと気まずい気分だった。
別に遥くんがどうってわけではないんだけど……昨日色々なことがあったせいか、初めてエッチな夢というものを見てしまって……気まずい。
とりあえず目を覚まそうといつものルーチンに従って、遥くんと一緒にシャワーブースに……。
「わぁ♡」
ブースに入って、遥くんの声を聞いてようやく気づいた。
恥ずかしいところが恥ずかしいことになっている。
今までこんな事なかったから全然気づかなかった。
「ゆーたくんのエッチぃ♡」
い、いや、朝から変なもの見せて本当にごめん……。
朝からちょっとしたハプニングはあったけど、それからはいつも通り……ではないか。
朝食のときも遥くんの席は僕の隣だった。
これからはここが遥くんの席になるのかもしれない……。
ちょっと食べづらい朝食を食べたあとはいつも通り授業の始まるギリギリに登校する。
少しだけ、昨日のことで佐倉さんが怒っててイジメがエスカレートするんじゃって心配していたけどそんなことはまったくなかった。
いつも通り平和なまま授業が終わって昼休み。
今日も一人寂しく昼食を取りに学食へ向かう。
いつかは遥くんと一緒に御飯食べられるといいなぁ……。
そんな楽しい学校生活を夢見ながら注文したお蕎麦を持って空いているテーブルにつく。
一人小さくいただきますの挨拶をしてお蕎麦をすすろうとしたところ……。
「あ、バンドーみーっけっ♪」
楽しそうに笑う白井さんが向かいの席に座った。
「おーい、バンドーいたよーっ!」
なにが起きたのか分からずに固まってしまっている僕を無視して、白井さんがどこかに向かって手をふる。
そちらに目をやると、佐倉さんと一宮さんがいてこちらに……というか白井さんを目指して歩いてきていた。
そしてそのまま一宮さんは白井さんの隣僕の斜め前、佐倉さんは僕の隣の席に腰を下ろす。
「坂東、アタシ、パスタセットね」
「バンドー、アキはオムライスねー」
「……サンドイッチセット」
そして、口々に食事の名前を挙げる。
えーっと……これは……?
「なにやってんの?
早く買ってこいよ」
状況が掴みきれない僕に、一宮さんが今まで聞いたこと無いような怖い口調で言う。
え?一宮さんってこんな喋り方する人だっけ?
普段はもっとなんていうか可愛らしい感じで……。
「……早く買ってこいって言ってんだろ」
呆気にとられてしまっていたら一宮さんが思いっきり僕を睨みながらドスの利いた声を出した。
「は、はいっ!」
それでようやくカツアゲされていることに気づいて、慌てて席を立って食券機のところに向かった。
…………お蕎麦……伸びちゃう……。
三人分の食事を持って帰ってきたら、案の定お蕎麦は伸び切っていた。
ううぅ……おつゆ吸いきってるよぉ……。
冷めてブニブニになったお蕎麦を涙をこらえながらすする。
そんな僕の横でイジメっ子グループ女子の部は楽しそうに話をしていた。
男子がいるときと違って、女子の部はご飯が届いたらどっかに行ってくれるなんてことはなくってずっと僕と同じテーブルに座ったままおしゃべりを続けている。
と言っても、実際に話しをしているのは一宮さんと白井さんばかりで、佐倉さんはほとんどちょっと控えめに相槌を打っているだけだ。
今は一宮さんと白井さんが、松戸くんたちがまた音楽室に籠もってしまっていることに文句を言っていて、佐倉さんはそれを聞きながら苦笑を浮かべて相槌を打っている。
「昨日に続いてさー、コーキたち酷くない?
彼女ほっとくとかあり得なくない?」
「ほんとほんとっ!
男子だけで遊んでんじゃねーよっ!」
「ほんと酷いよねー」
ご飯を持ってきたあとは僕は完全にいないもの扱いになっているし……お蕎麦は食べ終わったし帰っちゃっても大丈夫かな?
「あ、坂東、紅茶買ってきて。
無糖のやつね」
「アキはカルピスでー」
「……私は水」
「バンドー勘違いすんなよー、水って言ってもミネラルウォーターだからなー」
こっそり帰ろうと腰を浮かしたところで、追加の注文が入った。
逃げるの見つかったのか、それともたまたまか……。
「…………はい」
どちらにしても断ることなんて出来なかった。
その後結局デザートセットまで買ってこさせられた。
白井さんも「太るー」とか言うなら食べないでほしい……。
昨日今日で一気にお財布が軽くなってしまった……。
また貯金降ろしてこないとなぁ……。
4年間振り込まれていた生活費がほとんどそのまま残っているから貯金はまだまだあるけど、それでもカツアゲでお金が減っていくのは悲しい。
でも、今日も佐倉さんのイジメがあったら手数料かかっちゃうなーとか考えながら相変わらず意味がぜんぜん分からない先生の授業を聞き流しているうちに放課後になった。
今日も野田くんは佐倉さんをナンパ?するのかな?
なぜか妙に気になってしまって、チラチラと横目で佐倉さんの方を見るけど……今日は野田くんはナンパ?をせずにそのまま帰ったようだ。
良かった……。
……………………?
なにが良かったんだろう?
…………ああ、そうだよ、佐倉さんナンパ?されちゃったら、一宮さんか白井さんにいじめられることになるからだ。
危ない危ない、その事忘れてた。
今日も佐倉さんがナンパ?されないでよかった。
そんなことを考えていたせいか、今日も部室で佐倉さんと二人きりになったときに思いもしてなかった言葉が口から出てしまった。
「今日は野田くんにナンパ?されなかったんだね」
突然そんなことを言われて佐倉さんが驚いた顔をしている。
いや、言ってしまった僕自身驚いた。
こんな事を言ったら一宮さんと白井さんからのイジメを怖がっていることがバレてしまう。
「……なに?私が野田くんについていかなくて良かった?」
…………ヤバい、バレた。
心配していたとおりバレてしまった……。
「……う、うん」
バレてしまった以上、嘘をついて逆らったと思われるわけには行かない……。
ああ……これでこれから僕をイジメる人は一宮さんか白井さんになるんだ……。
そう思って絶望していたんだけど、佐倉さんはただちょっと赤くなって恥ずかしそうに俯いているだけで、スマホで連絡を取ろうとか、呼びに行こうとかって気配がない。
…………明日からかな?
とりあえず今日は無事過ごせそうな安堵と、明日からエスカレートするであろうイジメを思っての恐怖が同時に襲ってきて自分でもよく分からない気分になってしまった。
自分の気持ちに整理がつかずに黙っている僕を、恥ずかしそうにしている佐倉さんが上目遣いの可愛い顔で見てくる。
「あの……さ、野田くん……というか松戸くんたちが音楽準備室でなにしているか知ってる?」
え?なんで急にそんな話し?
でも、なかなか気持ちに整理がつかないでいたから話題が変わるのはありがたい。
「えっと……バンドの練習……だっけ?」
「時間が惜しいから学校でも練習する」とか野田くんか誰かが言ってたような気がする。
「表向きは、ね。
本当は準備室に女子連れ込んで食べてるの」
出た、野田くんたちの謎の食人行動。
多分なにかの隠語なんだろうけど……今度調べてみようって思うたびに忘れちゃってる。
「えっと、それは?」
この際だから聞いちゃおうと思ったんだけど、言葉が足りなかったみたいだ。
「準備室の壁の下にある窓の一つがね、鍵が壊れてて閉まらなくなっててね。
そこから隣のクラスの女子が覗いたんだって」
『食べる』の意味を聞きたかったんだけど、違う話をされてしまった。
うー、話の大事な部分が分かってないけど、こうなったらもう一度聞くわけにもいかない。
「…………男子って、そんなにエッチなことしたいのかな?」
なんで急にエッチなことの話になったのっ!?
佐倉さんと話していると急にエッチな話になるからびっくりする。
びっくりしている僕の前で、ベンチに座った佐倉さんが指をモジモジさせながらチラチラと赤い顔でこちらを見ている。
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