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38話 水の祟り
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お昼休みの後、午後の授業も終わって放課後。
今日も野田くんが都さんに声をかけて、断られた野田くんが腹いせに僕を殴って帰っていく。
……のが、いつもの流れなんだけど、今日は野田くんが都さんに声をかけている間に教室を出た。
午後の授業中に都さんから、『先に部室で待ってて』というLINEが入ってた。
この打ち合わせ自体は昨日のうちに都さんとやっていて、部室の合鍵まで作ってもらってしまっている。
そんな事していいのかな?と思ったけど、都さん――と一宮さんと白井さん――が持っている鍵自体、一宮さんが勝手に作った合鍵らしくて今更ってことらしい。
ただ、今日は久しぶりの晴天なので部室が使われていないかは分からない。
むしろ、晴れてるんだから普通に使ってるんじゃないの?と思ったんだけど、都さんが言うにはうちのサッカー部は本当にやる気がなくって、晴れていても部室を使うような部活はほとんどしていないらしい。
ならなにをやっているのかと聞いたら『ナンパ』って言ってた。
うちの学園、つまりお金持ち学校のサッカー部ってだけで他校からはモテるらしい。
そんな部活ってどうなんだろ?とは思うけど、使わせてもらっている僕としては助かるのでそのまま不真面目でいてください。
今日もサボっててくれますよーに、と祈りながら部室に向かう途中、なんか廊下が騒がしい。
どうやらトイレでなにかあったらしくて、遠巻きに生徒が集まっている。
なんだろう?と思って近寄ってみたら、それだけでだいたい分かった。
トイレの前の廊下が水浸しになっている。
漏れ聞こえる話からすると、トイレの手洗い場の蛇口が壊れて水が吹き出しているらしい。
どうにも昨日から水には祟られるなぁ。
そんなことを考えながら、遠回りになるけど一度外に出てから部室のある部活棟に向かった。
危うく水のせいで今日は部活に行くのを諦めるところだった。
都さんにも遠回りしてくるように伝えておこう。
幸い、都さんの話通りサッカー部はお休みだったのでこっそりと鍵を開けて部室に入り込む。
部室の中は相変わらず変なニオイでいっぱいだった。
ここしばらく都さんのいい匂いで一杯になっているはずなのに、次の日にはもう臭くなっている。
部活はしていないはずなのになんでだろう?
不思議に思いながらせっかくの晴れの日なので換気をすることにする。
これで少しはニオイがマシになれば良いんだけど……。
窓を開け放った後、都さんに『やっぱり部活休みでした』とLINEを入れる。
『了解』というスタンプが返ってきたので、あとは都さんが来るまでスマホでも見ながら時間を潰していよう。
しばらく待っていたら部室のドアに鍵をさす音がする。
都さんが来たようなので慌てて窓を閉めて、スマホをしまう。
特になにがあるってわけじゃないけど、なんとなく都さんを待っていて退屈していたと思われたくなかった。
「おまたせ」
だから、都さんにそう言われて、マンガかなんかで見たセリフが思い浮かんだ。
「ううん、いま来たとこ」
マンガではデートのときの定番のセリフだったけど……ちょっと言ってみたくなっちゃったんだからしょうがない。
「なにそれっ!」
都さんもどんな時のセリフか思い当たったのか少し恥ずかしそうに笑っている。
でも、これから都さんと二人で……イチャイチャするんだしある意味学校デートと言ってもいいのではっ!?
「優太くん、目がやらしいよ?」
えっ!?
「ご、ごめん、ちょうど今からすること考えてたから……」
顔に出ちゃってたみたいだ……。
「え?そうなの?
…………冗談だったのに……」
と思ったら、単に僕が自爆しただけだった。
エッチなことを考えてたのを自白してしまって、一気に恥ずかしくなる。
都さんも恥ずかしそうにうつむいてしまった。
こ、ここはなにか別の話題を……。
でも、話を変えようとする僕にかまうことなく、都さんはノンブレーキだった。
「……それじゃ、早速する?」
恥ずかしいけど……断る理由はなにもなかった。
「えっとね……」
服を脱ぎながら都さんが恥ずかしそうに口を開く。
「あ、ごめんっ!見過ぎだよねっ!!」
僕も自分の服を脱ぎながら、都さんが服を脱ぐところをジーッと見つめてしまっていた。
……少し自分の手が止まるくらい見つめてしまっていた。
「え?あ、ううん、それはいくらでも見てくれて良いんだけどね」
ほんとっ!?
そんな事言うと僕遠慮なく見るよ?見続けるよっ!?
都さんが一枚一枚制服を脱いでいくのは……なんていうかエッチだった。
だんだん都さんが薄着になって、下着が見えてきて……最後にはその下のキレイな体が……。
その果物かなんかの皮を剥いていくのに似た光景を見ていると、なんというか居ても立っても居られない気分になってくる。
そんな不届きなことを考えながら、もはや完全に自分の手を止めて都さんの着替えに見入っている僕の耳にかろうじて都さんの言葉が届いた。
「ごめん、ゴム、買ってこれなかった……」
ゴム……聞き覚えがある。
昨日都さんがエッチの時に言っていた…………ああ、コンドームのことだ。
コンドームのことだっ!?
「えっ!?コンドーム買おうとしてたのっ!?」
なにやってんの都さんっ!?
「え?だって、まだ生でするのは怖いから……」
『生』これも昨日話しに出た、コンドーム無しですることだ。
そりゃ、そんな事まだ高校生の僕たちにはありえないことだけど……。
ゴム有りでならしようと思ってくれてたんだ……。
改めて考えることでもないけれど、都さんがしようとしてくれてるのはセックスで、セックスは好きな人同士が……。
なんかすごい良い気分になってきた。
心臓はドキドキしているし恥ずかしいけど、それ以上に嬉しくて幸せで胸は暖かくなって……。
これが舞い上がる気分っていうのかもしれない。
「え、えっとね、それは僕の方で用意するから……」
どこに売っているのかも知らないけれど、絶対に僕が買って用意する。
「そ、それに……あの……ス、スル時は……ここじゃなくってもっとちゃんとしたところで……」
『ちゃんとした所』がどこなのか全然見当もつかなかったけど、少なくとも都さんと僕が初めてセックスをするのはこんなところじゃない、と思った。
「…………うん……」
僕の言葉に頷いてくれた都さんの目がもうトロンとしてる。
い、いつの間にやらスイッチ入っちゃったみたいだ。
そ、そうとなれば僕も望むところなので、都さんのキレイな瞳を見つめながら顔を近づけていく。
「都さん……」
「優太くん……」
お互いの名前を呼び合ってから、ゆっくり、ゆっくりと唇を合わせる。
僕の唇で都さんの唇の柔らかさを感じられるのがすごい幸せだ。
そのまま湧き上がってくる衝動に逆らわずに、まだ脱ぎかけの都さんの制服のボタンを外していく。
都さんも僕のベルトを外して、ズボンを脱がそうとしてくれる。
……初めてやったけど、都さんの服を脱がすのってすごいエッチな気分になる。
自分たちで脱ぐより、これからエッチなことをするための準備をしあっているって言う感じがすごいする。
都さんも興奮してくれているのか、唇から漏れる息が少し荒い。
そのまま、お互いに――僕はちょっと都さんに教えてもらいながら――相手の服を脱がし終わる。
その頃にはもうすでに僕のチンチンの先からも都さんのあそこからもトロトロとした液体が流れ出てきていた。
お互いにお互いの性器を撫であって、興奮を確かめたところで都さんが唇を離す。
「それじゃ、今日はこれから優太くんのお勉強を始めます♡」
え?
お勉強……?
僕、ここでお預けされたら爆発するよ?
たぶん、お勉強している間にみっともないことになる。
自信がある。
今日も野田くんが都さんに声をかけて、断られた野田くんが腹いせに僕を殴って帰っていく。
……のが、いつもの流れなんだけど、今日は野田くんが都さんに声をかけている間に教室を出た。
午後の授業中に都さんから、『先に部室で待ってて』というLINEが入ってた。
この打ち合わせ自体は昨日のうちに都さんとやっていて、部室の合鍵まで作ってもらってしまっている。
そんな事していいのかな?と思ったけど、都さん――と一宮さんと白井さん――が持っている鍵自体、一宮さんが勝手に作った合鍵らしくて今更ってことらしい。
ただ、今日は久しぶりの晴天なので部室が使われていないかは分からない。
むしろ、晴れてるんだから普通に使ってるんじゃないの?と思ったんだけど、都さんが言うにはうちのサッカー部は本当にやる気がなくって、晴れていても部室を使うような部活はほとんどしていないらしい。
ならなにをやっているのかと聞いたら『ナンパ』って言ってた。
うちの学園、つまりお金持ち学校のサッカー部ってだけで他校からはモテるらしい。
そんな部活ってどうなんだろ?とは思うけど、使わせてもらっている僕としては助かるのでそのまま不真面目でいてください。
今日もサボっててくれますよーに、と祈りながら部室に向かう途中、なんか廊下が騒がしい。
どうやらトイレでなにかあったらしくて、遠巻きに生徒が集まっている。
なんだろう?と思って近寄ってみたら、それだけでだいたい分かった。
トイレの前の廊下が水浸しになっている。
漏れ聞こえる話からすると、トイレの手洗い場の蛇口が壊れて水が吹き出しているらしい。
どうにも昨日から水には祟られるなぁ。
そんなことを考えながら、遠回りになるけど一度外に出てから部室のある部活棟に向かった。
危うく水のせいで今日は部活に行くのを諦めるところだった。
都さんにも遠回りしてくるように伝えておこう。
幸い、都さんの話通りサッカー部はお休みだったのでこっそりと鍵を開けて部室に入り込む。
部室の中は相変わらず変なニオイでいっぱいだった。
ここしばらく都さんのいい匂いで一杯になっているはずなのに、次の日にはもう臭くなっている。
部活はしていないはずなのになんでだろう?
不思議に思いながらせっかくの晴れの日なので換気をすることにする。
これで少しはニオイがマシになれば良いんだけど……。
窓を開け放った後、都さんに『やっぱり部活休みでした』とLINEを入れる。
『了解』というスタンプが返ってきたので、あとは都さんが来るまでスマホでも見ながら時間を潰していよう。
しばらく待っていたら部室のドアに鍵をさす音がする。
都さんが来たようなので慌てて窓を閉めて、スマホをしまう。
特になにがあるってわけじゃないけど、なんとなく都さんを待っていて退屈していたと思われたくなかった。
「おまたせ」
だから、都さんにそう言われて、マンガかなんかで見たセリフが思い浮かんだ。
「ううん、いま来たとこ」
マンガではデートのときの定番のセリフだったけど……ちょっと言ってみたくなっちゃったんだからしょうがない。
「なにそれっ!」
都さんもどんな時のセリフか思い当たったのか少し恥ずかしそうに笑っている。
でも、これから都さんと二人で……イチャイチャするんだしある意味学校デートと言ってもいいのではっ!?
「優太くん、目がやらしいよ?」
えっ!?
「ご、ごめん、ちょうど今からすること考えてたから……」
顔に出ちゃってたみたいだ……。
「え?そうなの?
…………冗談だったのに……」
と思ったら、単に僕が自爆しただけだった。
エッチなことを考えてたのを自白してしまって、一気に恥ずかしくなる。
都さんも恥ずかしそうにうつむいてしまった。
こ、ここはなにか別の話題を……。
でも、話を変えようとする僕にかまうことなく、都さんはノンブレーキだった。
「……それじゃ、早速する?」
恥ずかしいけど……断る理由はなにもなかった。
「えっとね……」
服を脱ぎながら都さんが恥ずかしそうに口を開く。
「あ、ごめんっ!見過ぎだよねっ!!」
僕も自分の服を脱ぎながら、都さんが服を脱ぐところをジーッと見つめてしまっていた。
……少し自分の手が止まるくらい見つめてしまっていた。
「え?あ、ううん、それはいくらでも見てくれて良いんだけどね」
ほんとっ!?
そんな事言うと僕遠慮なく見るよ?見続けるよっ!?
都さんが一枚一枚制服を脱いでいくのは……なんていうかエッチだった。
だんだん都さんが薄着になって、下着が見えてきて……最後にはその下のキレイな体が……。
その果物かなんかの皮を剥いていくのに似た光景を見ていると、なんというか居ても立っても居られない気分になってくる。
そんな不届きなことを考えながら、もはや完全に自分の手を止めて都さんの着替えに見入っている僕の耳にかろうじて都さんの言葉が届いた。
「ごめん、ゴム、買ってこれなかった……」
ゴム……聞き覚えがある。
昨日都さんがエッチの時に言っていた…………ああ、コンドームのことだ。
コンドームのことだっ!?
「えっ!?コンドーム買おうとしてたのっ!?」
なにやってんの都さんっ!?
「え?だって、まだ生でするのは怖いから……」
『生』これも昨日話しに出た、コンドーム無しですることだ。
そりゃ、そんな事まだ高校生の僕たちにはありえないことだけど……。
ゴム有りでならしようと思ってくれてたんだ……。
改めて考えることでもないけれど、都さんがしようとしてくれてるのはセックスで、セックスは好きな人同士が……。
なんかすごい良い気分になってきた。
心臓はドキドキしているし恥ずかしいけど、それ以上に嬉しくて幸せで胸は暖かくなって……。
これが舞い上がる気分っていうのかもしれない。
「え、えっとね、それは僕の方で用意するから……」
どこに売っているのかも知らないけれど、絶対に僕が買って用意する。
「そ、それに……あの……ス、スル時は……ここじゃなくってもっとちゃんとしたところで……」
『ちゃんとした所』がどこなのか全然見当もつかなかったけど、少なくとも都さんと僕が初めてセックスをするのはこんなところじゃない、と思った。
「…………うん……」
僕の言葉に頷いてくれた都さんの目がもうトロンとしてる。
い、いつの間にやらスイッチ入っちゃったみたいだ。
そ、そうとなれば僕も望むところなので、都さんのキレイな瞳を見つめながら顔を近づけていく。
「都さん……」
「優太くん……」
お互いの名前を呼び合ってから、ゆっくり、ゆっくりと唇を合わせる。
僕の唇で都さんの唇の柔らかさを感じられるのがすごい幸せだ。
そのまま湧き上がってくる衝動に逆らわずに、まだ脱ぎかけの都さんの制服のボタンを外していく。
都さんも僕のベルトを外して、ズボンを脱がそうとしてくれる。
……初めてやったけど、都さんの服を脱がすのってすごいエッチな気分になる。
自分たちで脱ぐより、これからエッチなことをするための準備をしあっているって言う感じがすごいする。
都さんも興奮してくれているのか、唇から漏れる息が少し荒い。
そのまま、お互いに――僕はちょっと都さんに教えてもらいながら――相手の服を脱がし終わる。
その頃にはもうすでに僕のチンチンの先からも都さんのあそこからもトロトロとした液体が流れ出てきていた。
お互いにお互いの性器を撫であって、興奮を確かめたところで都さんが唇を離す。
「それじゃ、今日はこれから優太くんのお勉強を始めます♡」
え?
お勉強……?
僕、ここでお預けされたら爆発するよ?
たぶん、お勉強している間にみっともないことになる。
自信がある。
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