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みんな怒ってる(17話)
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さんせき の 17
ワオト おこつて た
かあさん もおこつて あた みぬな こわさつた
みんな いうして ないよく いけない
三石の十七
ワオトが怒っていました。
母さんも怒っていて皆怖かったです。
皆はどうして仲良く出来ないの?
(ごめんね。)
ポチとワオトの関係がちょっぴり良くなった次の日、部屋でワオトと遊んでいるとドタバタと母さんが慌てながら部屋に入って来た。
「ポチ!逃げるよ!!」
入るや否やそう告げる母さんは部屋の隅に纏めてあった背嚢やカバンが置いてある隅へと歩みよるや荷物を乱雑に詰め込み始めた
ワオトと「どう言う状況?」と思わず顔を見合わせる
「姐さん急に逃げるってどうしたんで?」
「あと2、3日はここにいるって言ってたじゃん」
「とにかく此処から逃げるの!早くしなさいな!!」
そう言うと母さんは一瞬だけこっちを見ると荷物入れを1つ投げ付けて作業に戻った
少しだけムスッとしたが言われるがままに従い荷物を詰め込み始める
途中、ワオトも手伝ってくれたお陰で10分も経たずに部屋の隅に置いてあった様々な荷物の山は母さんとポチの背中に収まった。
それから宿屋の主人に宿泊料を半ば投げ付ける様に渡し外に出るや否やワオトが母さんへ耳打ちを初め、一言二言話し終えるとワオトと母さんが「話が違うじゃないっすか!」と「こうするしかなかった」だのと言い争っていた。
ワオトは鼻息が荒く四足をカタカタと鳴らしながら怒鳴りつけて居たが、対する母さんは冷静にワオトの事を見て相槌を打っていた……いやシッポが徐々に大きくなっているからコレは我慢してる。あ、母さんがワオトを殴った。
「嬢ちゃん!?」
「ワオトしつこい!私達はもう行くからアンタはノコノコと飛んで来た姉達に「逃げられました!」とでも言えばいいでしょ!ポチもボサっとして無いで行くよ!!」
「母さ─」
「─早くしなさいな!!」
母さん落ち着いてと言うよりも早く母さんはポチの手を掴むとそのまま強引に町から出ていった
しかもかなりの距離を夜通し森の中を移動させられたので大変疲れた……
ワオトともっと話していたかったな。
さんせき の 17
ワオト おこつて た
かあさん もおこつて あた みぬな こわさつた
みんな いうして ないよく いけない
三石の十七
ワオトが怒っていました。
母さんも怒っていて皆怖かったです。
皆はどうして仲良く出来ないの?
(ごめんね。)
ポチとワオトの関係がちょっぴり良くなった次の日、部屋でワオトと遊んでいるとドタバタと母さんが慌てながら部屋に入って来た。
「ポチ!逃げるよ!!」
入るや否やそう告げる母さんは部屋の隅に纏めてあった背嚢やカバンが置いてある隅へと歩みよるや荷物を乱雑に詰め込み始めた
ワオトと「どう言う状況?」と思わず顔を見合わせる
「姐さん急に逃げるってどうしたんで?」
「あと2、3日はここにいるって言ってたじゃん」
「とにかく此処から逃げるの!早くしなさいな!!」
そう言うと母さんは一瞬だけこっちを見ると荷物入れを1つ投げ付けて作業に戻った
少しだけムスッとしたが言われるがままに従い荷物を詰め込み始める
途中、ワオトも手伝ってくれたお陰で10分も経たずに部屋の隅に置いてあった様々な荷物の山は母さんとポチの背中に収まった。
それから宿屋の主人に宿泊料を半ば投げ付ける様に渡し外に出るや否やワオトが母さんへ耳打ちを初め、一言二言話し終えるとワオトと母さんが「話が違うじゃないっすか!」と「こうするしかなかった」だのと言い争っていた。
ワオトは鼻息が荒く四足をカタカタと鳴らしながら怒鳴りつけて居たが、対する母さんは冷静にワオトの事を見て相槌を打っていた……いやシッポが徐々に大きくなっているからコレは我慢してる。あ、母さんがワオトを殴った。
「嬢ちゃん!?」
「ワオトしつこい!私達はもう行くからアンタはノコノコと飛んで来た姉達に「逃げられました!」とでも言えばいいでしょ!ポチもボサっとして無いで行くよ!!」
「母さ─」
「─早くしなさいな!!」
母さん落ち着いてと言うよりも早く母さんはポチの手を掴むとそのまま強引に町から出ていった
しかもかなりの距離を夜通し森の中を移動させられたので大変疲れた……
ワオトともっと話していたかったな。
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