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プロローグ
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放課後、俺は米田と一緒に遊び歩いていた。
家が隣でクラスも同じ、そして気の合う大親友。そんな偶然を抱えた俺達は学校に行く時も帰る時も一緒なのだ。
ともあれ高校生。特に放課後なんて物は部活行って汗を流して青春を謳歌するのが定番であるが俺達は生憎そんな青春を謳歌する訳でもなく夕暮れになるまで適当に外で遊んで帰るのが日課である。
無論、部活には所属してるが1度だけ顔を出して以来行ってすら居ない。
幽霊部員と言うやつである。
それに、ここ数日は葬式終わりの影響もあってなるべく家に居たくなかった。
そんな訳で俺達は帰宅路を逸れて人気の少ない公園で時間を潰していた。
昔は沢山の子供達が遊んでいたのに今じゃ遊具はどれもサビに塗れ雑草は生え放題。今や誰からも忘れ去られたこの場所はある意味、俺達の秘密基地みたいな物になっている。
ボロボロのベンチに2人して座り意味も無く空を仰ぐ。
「なぁ~新太ぁ~?」
「あ~?」
「5時限目の数学理解出来た?」
「どこよ」
「全部。」
「ハゲ山の教え方が悪過ぎて全く分かんなかった。」
「分かるぅ~。大体、数学だってのに√とかπとか記号使ってんじゃねぇよって感じ。πとか聞いた時オッパイしか思いつかねぇって」
「円周率を下ネタに変えんな殺すぞ」
「円の直径求めんだからオッパイ見たいなもんだろ。あ~でっけぇオッパイ揉みてぇ~!誰か揉ませろよぉぉぉ!」
「諦めろよ。俺達彼女すらいねぇんだからよ。」
「うるせぇうるせぇうるせぇ!あ~揉みてぇ~!オッパイ揉みてぇ~!!!!めっちゃくちゃ揉みてぇ!!」
米田の悲痛な願いは当然、叶えられる訳もなく夕暮れ空に吸い込まれ消え去って行く。
しばらく米田は虚空に向かって腕を伸ばしていたがしばらくすると糸の切れた人形の様に腕を下ろす。
「…………つまんね。」
「だなぁ。」
米田に同意しながら何気なしにスマホを取り出して時刻を確認する。
「まだ17時だわ。」
「まじぃ?どうするよ。俺ん家くる?」
「お前ん家の夕飯何よ。」
「ピーマンの肉詰め。」
「おう、絶対行かねぇわ。」
米田がふざけんなと肩を殴った。
それから「ゲーセン行くか」だの「カラオケ行くか」だのと案は出るには出たが財布の中身の薄さに気が付いて悲しみにくれる羽目になった。
「……バイトすっか。」
「……おう…。」
家が隣でクラスも同じ、そして気の合う大親友。そんな偶然を抱えた俺達は学校に行く時も帰る時も一緒なのだ。
ともあれ高校生。特に放課後なんて物は部活行って汗を流して青春を謳歌するのが定番であるが俺達は生憎そんな青春を謳歌する訳でもなく夕暮れになるまで適当に外で遊んで帰るのが日課である。
無論、部活には所属してるが1度だけ顔を出して以来行ってすら居ない。
幽霊部員と言うやつである。
それに、ここ数日は葬式終わりの影響もあってなるべく家に居たくなかった。
そんな訳で俺達は帰宅路を逸れて人気の少ない公園で時間を潰していた。
昔は沢山の子供達が遊んでいたのに今じゃ遊具はどれもサビに塗れ雑草は生え放題。今や誰からも忘れ去られたこの場所はある意味、俺達の秘密基地みたいな物になっている。
ボロボロのベンチに2人して座り意味も無く空を仰ぐ。
「なぁ~新太ぁ~?」
「あ~?」
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「ハゲ山の教え方が悪過ぎて全く分かんなかった。」
「分かるぅ~。大体、数学だってのに√とかπとか記号使ってんじゃねぇよって感じ。πとか聞いた時オッパイしか思いつかねぇって」
「円周率を下ネタに変えんな殺すぞ」
「円の直径求めんだからオッパイ見たいなもんだろ。あ~でっけぇオッパイ揉みてぇ~!誰か揉ませろよぉぉぉ!」
「諦めろよ。俺達彼女すらいねぇんだからよ。」
「うるせぇうるせぇうるせぇ!あ~揉みてぇ~!オッパイ揉みてぇ~!!!!めっちゃくちゃ揉みてぇ!!」
米田の悲痛な願いは当然、叶えられる訳もなく夕暮れ空に吸い込まれ消え去って行く。
しばらく米田は虚空に向かって腕を伸ばしていたがしばらくすると糸の切れた人形の様に腕を下ろす。
「…………つまんね。」
「だなぁ。」
米田に同意しながら何気なしにスマホを取り出して時刻を確認する。
「まだ17時だわ。」
「まじぃ?どうするよ。俺ん家くる?」
「お前ん家の夕飯何よ。」
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「おう、絶対行かねぇわ。」
米田がふざけんなと肩を殴った。
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「……バイトすっか。」
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