2 / 4
◇ 2 ◇
しおりを挟む
◇ ◇ ◇
「ちょっ、陽斗! 何なんだよ! 僕これから生徒会の集まりが……!」
グダつく優等生の襟首を掴んで、昼休みのチャイムが鳴るや引きずるようにして体育倉庫に引っ張り込んだ。
優等生らしく、コイツは生徒会なるものに入っていて今日も体育祭の運営を行っている。まさにこれからその打ち合わせでもあるのか、倉庫の内鍵を閉めて仁王立ちするとめちゃめちゃ焦って俺を見下ろしてきた。
「るせーな。そんなデカい図体してるくせにビビんじゃねぇよ。もしかして怖えの?」
「怖いとかそういう問題じゃない! なんで今なんだよ! あ、あの約束は放課後でいいって言ってたじゃないか!」
……確かに俺はそう言った。
でもあんなかっけぇとこ見せられちまうと、我慢出来なかったんだからしょうがねぇじゃん。
真面目一徹の優等生様をこんな埃っぽいところに連れ込んだ理由なんて、一つしかねぇだろ。
「なんで今かって? そりゃあ……俺がヤりたくなったからに決まってんじゃん?」
「ヤ、ヤりたくなったって……」
ストレートに正解を教えてやると、イケてるツラしといてこれまで女っ気が一切無かったコイツはポッと顔を赤らめた。
その隙に、少し汗ばんだ男らしく太い腕を掴んで扉から離れた場所に移動する。念のためだ。
「とりま俺は自分で解すから、お前は黙ってチンコ扱いて勃たせとけ」
「なっ……そんなの無理だって! 僕は今そういう気分じゃないんだ! いきなりこんなとこに連れ込むなんて……ッ」
「ふーん?」
そういう気分じゃない、か。ガチなテンションで言われるとグサッとくるな。
俺が女だったら、コイツもすぐにその気になったんだろうか。……いや、無いな。
自分で童貞だって言ってたから、場馴れしてないぶん性欲より緊張が勝つのかもしんねぇ。
俺は、ポケットの中に忍ばせといたローションボトルをコッソリ握った。そして、昨日──俺がコイツに打ち明けちまったとんでもない要求を、思い返す。
「ちょっ、陽斗! 何なんだよ! 僕これから生徒会の集まりが……!」
グダつく優等生の襟首を掴んで、昼休みのチャイムが鳴るや引きずるようにして体育倉庫に引っ張り込んだ。
優等生らしく、コイツは生徒会なるものに入っていて今日も体育祭の運営を行っている。まさにこれからその打ち合わせでもあるのか、倉庫の内鍵を閉めて仁王立ちするとめちゃめちゃ焦って俺を見下ろしてきた。
「るせーな。そんなデカい図体してるくせにビビんじゃねぇよ。もしかして怖えの?」
「怖いとかそういう問題じゃない! なんで今なんだよ! あ、あの約束は放課後でいいって言ってたじゃないか!」
……確かに俺はそう言った。
でもあんなかっけぇとこ見せられちまうと、我慢出来なかったんだからしょうがねぇじゃん。
真面目一徹の優等生様をこんな埃っぽいところに連れ込んだ理由なんて、一つしかねぇだろ。
「なんで今かって? そりゃあ……俺がヤりたくなったからに決まってんじゃん?」
「ヤ、ヤりたくなったって……」
ストレートに正解を教えてやると、イケてるツラしといてこれまで女っ気が一切無かったコイツはポッと顔を赤らめた。
その隙に、少し汗ばんだ男らしく太い腕を掴んで扉から離れた場所に移動する。念のためだ。
「とりま俺は自分で解すから、お前は黙ってチンコ扱いて勃たせとけ」
「なっ……そんなの無理だって! 僕は今そういう気分じゃないんだ! いきなりこんなとこに連れ込むなんて……ッ」
「ふーん?」
そういう気分じゃない、か。ガチなテンションで言われるとグサッとくるな。
俺が女だったら、コイツもすぐにその気になったんだろうか。……いや、無いな。
自分で童貞だって言ってたから、場馴れしてないぶん性欲より緊張が勝つのかもしんねぇ。
俺は、ポケットの中に忍ばせといたローションボトルをコッソリ握った。そして、昨日──俺がコイツに打ち明けちまったとんでもない要求を、思い返す。
1
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜
紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。
ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。
そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
彼の想いはちょっと重い
なかあたま
BL
幼少期、心矢に「結婚してほしい」と告げられた優希は「お前が高校生になっても好きな人がいなかったら、考えてやらなくもない」と返事をした。
数年後、高校生になった心矢は優希へ結婚してほしいと申し出る。しかし、約束をすっかり忘れていた優希は二ヶ月だけ猶予をくれ、と告げる。
健全BL
年下×年上
表紙はhttps://www.pixiv.net/artworks/140379292様からお借りしました。
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる