迅雷上等♡─無欠版─

須藤慎弥

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⑦曲解

─迅─⑨※

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 積極的なのは何も悪いことじゃねぇ。 むしろ願ったり叶ったりなんだけど。

 てかいいの? マジで? 雷にゃんがしたいっつーならしょうがねぇなぁ?

 若干怖気付いた腰を抱いて、再確認してみる。 正確には〝前置き〟。


「やっていいならヤるけど」
「あ……っ♡ い、いやいやいや、ちょっと待て! また俺の意思を無視してんぞ! 俺様迅様!」
「狭いけどいけっかな」
「おーいー!! 人の話を……ッッ」
「シーッ。 誰かに見つかってチン○縮ますのはお前だぞ、雷にゃん」
「ぐぬぅぅ……! んっ♡」


 確認は取った。

 尖った唇にキスして、それから雷の体を反転させる。 小せぇから扱いやすい。

 最高の申し出を自分からしといて、ほっぺた真っ赤にしやがった雷のあざとさに俺はまんまとやられる。

 一丁前にゴムが装着されたチン○が萎えてねぇとこをみると、興奮してんのは俺だけじゃねぇと分かってホッとした。

 雷にゴム装着お願いすんのは次でいい。 今モタモタしてたら絶好の機会を逃しちまう。

 手早くそれをムスコに嵌めて、雷のズボンとパンツを太ももまでずり下げる。

 モチモチなケツに触りてぇ衝動は死ぬ気で堪えて(穴に指がいっちまいそうになるからだ)、薄い腹に左手を添えた。


「壁に手付いて」
「うぅ~~ッッ!」
「そう、そのままケツ突き出して」
「わぁぁんッ! こんなの恥ずか死ぬぅぅッ」
「雷にゃん何回恥ずか死ぬんだよ」


 フッと笑いつつ、太ももを締めさせてから付け根辺りにチン○をあてがった。 雷の気が変わんねぇうちに、早速ぬちゃぬちゃと音立てて素股開始。

 ゼリー多めのゴムがこんなとこで役に立つとは思わなかった。

 滑りはバッチリ。 カリで雷の体温感じられて俺はシアワセの絶頂。 挿れてる感覚とはまるで違うが、俺たちのセックスの第一歩はまさにコレ。


「まったくだ! 俺……あンッ♡ あっ♡ あっ♡ ……やばい、……もうっ、きもちぃ……ッ」


 俺も。 俺も気持ちいい。

 壁に両手を突っ張って、頑張って耐えてる雷の腰を取る。

 ゴム越しだがチン○が擦れ合うのもハッキリ分かるし、個室で制限かかってて動きにくいがチビ雷の腰を持ち上げれば何とかピストン出来た。

 素股はあの宿でヤっちまった以来だけど体はしっかり覚えてる。

 ほんとは正常位で乳首舐めながらヤりてぇ。

 キスで喘ぎ声さらって、苦しそうに涙目になった雷から睨まれてぇよ。

 いやもっと言えば、一日も早く繋がりたい。

 ムリだって分かってっけど、多めに塗布されてるゼリーが悪戯心を呼び起こす。

 腰引いて突く時、うっかり穴に導かれそうになって忍耐を試された。 それに従うとイタズラでは済まない事態になる。


「あー……挿れてぇな……」
「……え、?」


 揺れる金髪に触りながら、つい本音を呟いていた。 トロ顔で振り返ってきた雷に、無性にキスしたくなる。

 俺は別に、セックスしたくて雷と付き合ってるわけじゃねぇけどさ。

 やっぱ繋がりてぇよ。

 男なんか絶対ムリとか二度と言えねぇ。

 腰振って雷のチン○と擦れ合う度に、遅漏と名高い俺があっという間にイきかける。

 校内でヤるのは初めてじゃねぇのに。

 相手が雷だってだけでこんなに違う。


「雷にゃんのこと傷付けたくねぇからまだ我慢すっけど、やっぱ挿れてぇよ」
「……うっ? うっ……ふ、ふぇ……ッ」
「へぇ……。 雷にゃん、泣くほど太ももエッチ好きなんだ? してやれば良かったな」
「……ッ、ふ、……んっ……んっ……」
「雷にゃん?」
「んむッ……ン、ッ……ッ……んっ……」
「可愛いな。 声我慢してんの?」
「ふぇ……っ」


 急におとなしくなったと思ったら、声押し殺して泣いてやがんの。

 俺がどんだけ我慢してるか分かったのかもしんねぇ。

 あざとい上に健気とか……可愛過ぎるって。

 メロテク使ってんの雷の方じゃん。

 雷のことはめちゃめちゃ大事にしたい。 俺のチン○は規格外だしコトを急いで傷付けたくねぇ。 セックスは痛いもんだ、なんて最悪な記憶を雷のちんまい脳ミソに刻みたくねぇ。

 大切に扱いてぇんだよ。

 気持ちいいことだけ教えてやりてぇんだよ。

 こんなに誰かを可愛いと思ったこと無ぇんだよ。


「……こっち向け、雷にゃん」
「んん……ッ!?」
「ん。 可愛い」
「────ッッ!!」


 背中を丸めて抱きしめながら、たっぷり感情込めて言ってみた。

 俺のチン○を太ももで挟んだ超絶色気ムンムンな雷が、華奢な体をプルっと震わせる。 目を閉じて全身を力ませた雷は自分の体重を支えきれず、壁から両手を離したところをすかさず抱き留める。

 雷の股間に目をやると、ゴムの中が白く濁っていた。 開始からものの五分だ。


「……ふ、ッ……うっ……うぅッッ」
「やっぱ俺の声でイけんじゃん」
「う、うぅるせぇぇッッ」
「そんな腰抜かすほど良かった?」
「ちがうぅぅ……ッッ」


 可愛い可愛いと頭を撫でてみても、ガキみてぇにグズった雷の涙はなかなか止まらなかった。

 恥ずか死ぬって言ってたくらいだし、羞恥に耐えらんなくなったのか? ……っつっても、ちょっと罪悪感を覚えるほど泣かなくてもよくないか?

 下半身丸出しでも構わねぇで、シクシクじゃなくわんわん泣いてる雷の様子がおかしい事に、俺はその時やっと気付いた。


「なんだよ、ガチ泣きじゃん。 どうした? なんでそんな泣いてんの?」
「ふぇッ……うッ……うぅッ! 痛てぇんだよぉぉ……チクチクすんだよぉぉッ」
「は……? なんで?」
「迅が……ッ、挿れてぇなー、とか、言うからぁぁ! わぁぁんッッ」
「あ、……あ?」




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