狂愛サイリューム

須藤慎弥

文字の大きさ
108 / 601
10♡緊急任務

10♡3※

しおりを挟む



 ──好き。 好き。 聖南さん……好き。

 何よりも好き。 誰よりも、大好き。

 こんなに毎日好きを貰ってるのに、まだ全然足りないよ……。

 想いが足りない……。

 まだまだいっぱい、溢れても零れてもいくらでも掬い取るから、……ちょうだい。

 離れていても大丈夫になれるくらい、俺の体に聖南の想いをたっぷり染み込ませてよ……。


「……葉璃、……っ」
「んあぁぁっ……あっ……や、っ……やっ……」


 ずっと、俺の事だけ見てたらいいのに……。

 俺だけの聖南さんで居てほしいのに……。


「葉璃、ヤバイって。 そんな嬉しい事言われたら、俺……っ」
「あっ、あっ……っ、ンっ……」


 押し拓かれた孔へ何度も突き入れてくる熱が、俺の思考をあやふやにさせていた。

 いつこうなったのかも思い出せない。

 抱き締められて、舌を舐められたらもう意識が飛んだ。 ……ううん、正しくは飛んだんじゃない。

 性欲に負けた。

 すごく寂しかったから、とてつもなくこの腕が恋しかったから、聖南の匂いと体温が俺に触れて瞬く間に性欲に溺れた。

 好き。 好き。 好き。 好き。 好き。

 俺は女の子じゃないのに、体内から聖南を受け入れるための愛液が溢れてきたかと思った。

 禁欲中だった聖南も同様で、自ら足を広げた俺を笑ったりしないでゾクゾクするギラついた瞳で見詰めてくれた。

 丹念に解したそこをぐちゅぐちゅに掻き回されて、気持ち良過ぎて意識的に締め付けたら最後、聖南の性器からなみなみと情欲が送られてくる。

 下腹部に触れると、中に収まった聖南の膨らみを感じた。

 内でドクドクと脈打つ感覚も、襞から容赦なく感じさせられた。

 両腕を伸ばすとすかさず抱き締めてくれる聖南から、たっぷりと唾液を送り込まれる。

 その間も打ち付けは止まらない。

 揺れながらキスをする事にも慣れてしまった俺は、苦しくて恥ずかしいけどもっと深い口付けを舌で要求した。


「……っ……ふ……んっ……んっ」


 聖南の興奮が、色っぽい吐息に乗って耳まで犯される。

 ふと唇を離した聖南は、腰を動かしながらほっぺたを付き合わせて耳元で囁いた。


「俺は葉璃のもんだろ? 俺を愛していいのは葉璃だけだ」
「……あっ……っ?」
「俺達がいつか離れてくみたいに言うなよ。 好きなら一緒に居ないとダメなんだ。 俺達は、どっちかが欠けたら片方も死んじゃうんだぞ?」
「んやっ……や、っあぁっ……な、なに、……っ?」
「何って、葉璃が言葉攻めの大サービスしてくっから、止まんねぇんだよ」


 なにそれ、……?

 言葉攻め……? 大サービスって、なんの事……?

 聖南にしがみついてわずかに上体を起こし、ピアスを食みながらどういう意味なんだろって俺は考えた。

 激しく揺さぶられて、際限無くじゅくじゅくと襞を擦られてたらまともに考えられなかったけど、……もしかして、……。


「俺、何か……言ってた……?」
「葉璃の気持ち、全部な」
「……ひぁっ……ぁっ、っ……」
「ちょっとだけ焦らすのも、アリなんだなって分かった」
「ん、っ……ん、っ……」
「 ″寂しい″ の限界超えると、葉璃は究極に甘えたちゃんになるんだなぁ」
「え、あ、っ……あっ? ぅぁ……っ」


 お、俺、思ってた事ぜんぶ口に出してたの……っ?

 言葉攻めの大サービスってそういう意味かぁ……なんて納得してる場合じゃない。

 ───恥ずかしくなってきた。

 上質な笑みを浮かべた聖南の手のひらが、俺の腰を掴む。 舌なめずりをして、俺を誘うように瞳で問い掛けてくる。


『望み通り、たっぷり注いでやる』


 クラクラするほど色気のある声で、欲情した瞳でそう語る聖南は俺が飛びかけていた最中もずっと動いていた。

 心に溜まった想いをうわ言のように口走って曝け出したから、いつにも増して聖南が元気いっぱいだ。

 喜んでもらえて嬉しい。 俺の気持ちを言葉にする事で、聖南が笑顔になってくれるのはすごく嬉しいよ。

 欲しいって言ったのは俺だし、まだまだ足りないとも言った。

 でも……っ。


「せなさ、ん……、待っ……休憩、させ……て……っ」
「まだダメ」
「なん……っ……や、やぁぁ……っ!」


 内側から内臓を押し上げるように深く深く突き上げてきて、先端で最奥をグリグリされたらひとたまりもなかった。

 確かな絶頂を感じたはずが、薄まった精液がピュル、とほんの少ししか出ない。 もはやサラサラに近いそれが俺の短い竿をトロトロと伝う。

 何度目なのか数えてないから分からない。

 経験上だと、四回目……だと思う……。



「足りないなんて言わせねぇから」
「ち、違っ……せなさん……、も、だいじょぶ、……っ……足りたよっ、お腹、いっぱい!」
「何言ってんの。 俺がまだなんだよ」
「いやっ……えっ? むり、俺は……っ」
「葉璃ちゃんも足りねぇって顔してんぞ。 こっから何も出なくなるまで頑張ろ?」
「え、えぇ……!? そんな、明日も仕事……っ」
「禁欲中の俺を煽りまくったら、そりゃこうなるだろ♡ じゃ横なって」
「あ、あぁぁ……っっ、だめ……っ、これ気持ちいいの……っ」
「だよなぁ、葉璃はこの体位好きだもんなぁ。 頑張れそうだろ?」
「……わか、んな……っ、でも、きもちぃ……っ」


 ゴロンと横向きにされた俺は、無理なんて言いながらも内側を擦られて、しっかり啼いた。

 だって、気持ちいいんだもん……っ。

 横向きで挿抜されると、聖南の性器のカリ部分が前立腺を引っ掻くように擦るからたまんないんだ。

 あまりの快感にお尻がぶるっと震える。 羞恥よりも、快感が勝った。

 素直に認めて強引な聖南をキツく見詰めると、いきなり大声で想いを爆発させ始める。


「あーっ、かわいー! これ以上煽るなよ! どんだけ俺をぶっ壊せば気が済むんだよ!」
「ぅあっ、んっ、んっ……んっ、んっ」
「もっと大サービスして、葉璃。 聞かせて。 うわ言でも何でもいい。 俺のこと好きって言って」
「好き……っ、せな、さん……っ、好き! 好き……っ」


 体のいたるところ、すべてが性感帯になった瞬間だった。

 無理な態勢で聖南の肩を抱いて、しがみつく。

 甘い想いを吐露してから孔がさらにヒクヒクしてしまったのは、俺の意思ではない。

 溢れたんだ。

 聖南への好きが、溢れた───。


「はぁ……今死んでも後悔は無え……」


 俺が溢れさせた甘い泉に沈んだ聖南は、恍惚とした表情で一度天井を仰ぎ、休憩ナシで俺を食べる事だけに集中した。

 きっと朝、また俺は後悔するんだろうな。

 軽率に垂れ流した想いは、翌朝の体の疲労と一緒に体内に蓄積されていくという事を……。





しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新! Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

貢がせて、ハニー!

わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。 隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。 社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。 ※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8) ■2025.12.14 285話のタイトルを「おみやげ何にする? Ⅲ」から変更しました。 ■2025.11.29 294話のタイトルを「赤い川」から変更しました。 ■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました! ■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。 ■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。

隊長さんとボク

ばたかっぷ
BL
ボクの名前はエナ。 エドリアーリアナ国の守護神獣だけど、斑色の毛並みのボクはいつもひとりぼっち。 そんなボクの前に現れたのは優しい隊長さんだった――。 王候騎士団隊長さんが大好きな小動物が頑張る、なんちゃってファンタジーです。 きゅ~きゅ~鳴くもふもふな小動物とそのもふもふを愛でる隊長さんで構成されています。 えろ皆無らぶ成分も極小ですσ(^◇^;)本格ファンタジーをお求めの方は回れ右でお願いします~m(_ _)m

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…? 2025/09/12 ★1000 Thank_You!!

元アイドルは現役アイドルに愛される

BL
人気アイドルグループのエースだった奏多は事故により脚を怪我し、グループを脱退する。エースの抜けたグループの人気はみるみる下落し、そのまま解散。そのことに責任と罪悪感を感じた奏多は芸能界の表舞台から引退し、正体不明の作曲家Kとして裏で支えることに。 罪悪感からご飯を食べなくなった奏多の肌は痩せこけ、青白くかつての輝きはなくなっていた。 ある日の打ち合わせでかつてのグループメンバーである颯真と再会する。 メガネとマスクをしているがかつてのメンバーのことは騙せない。 『奏多、会いたかった』 『僕、奏多さんのパフォーマンスを見て、人生変わったんです!』 やけに自分に懐いているワンコ系の後輩リオと、かつてのグループのメンバー颯真に受け止めきれない愛を向けられる話。

超絶美形な悪役として生まれ変わりました

みるきぃ
BL
転生したのは人気アニメの序盤で消える超絶美形の悪役でした。

【完結】お義父さんが、だいすきです

  *  ゆるゆ
BL
闇の髪に闇の瞳で、悪魔の子と生まれてすぐ捨てられた僕を拾ってくれたのは、月の精霊でした。 種族が違っても、僕は、おとうさんが、だいすきです。 ぜったいハッピーエンド保証な本編、おまけのお話、完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! トェルとリィフェルの動画つくりました!  インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのWebサイトから、どちらにも飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...