1 / 8
第1話
───まったく。
知らない街に来た初日に早速絡まれるなんて、ツイてない。
「……っぐはっ…!」
「チビだと思ってナメてただろ! バーカ!」
地面に転がって顔を歪めた男に向かって、俺は笑いながらポケットに手を突っ込んだ。
左の脛を一撃で仕留めて、その後腹にグーパンをお見舞いしたからそう簡単には立ち上がれないらしい。
腹と脛の両方を痛がってる様を見ると安心した。
ここ三ヶ月くらい引っ越しの準備で忙しかったからケンカとは無縁だったけど…良かった、腕は落ちてない。
俺がチビだからって、調子に乗ってケンカを吹っかけてきたコイツが悪いんだからな。
「…てめぇ…! 覚えてろよ!」
「覚えてるわけねぇだろ! バーカバーカ!」
転がったままなのにまだいきがる男に吐き捨てて、俺はフンッと鼻息荒くその場から立ち去る。
そんなに金髪が珍しいのかよ。
「だからって絶対黒染めなんてしねぇもん!」
あーあ。 ちょっと目立つナリしてたらすーぐケンカ吹っかけられんだもんなぁ…。
あなたにおすすめの小説
happy dead end
瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」
シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。
魔性の男
久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。
最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。
そう、思っていた。
告白ゲーム
茉莉花 香乃
BL
自転車にまたがり校門を抜け帰路に着く。最初の交差点で止まった時、教室の自分の机にぶら下がる空の弁当箱のイメージが頭に浮かぶ。「やばい。明日、弁当作ってもらえない」自転車を反転して、もう一度教室をめざす。教室の中には五人の男子がいた。入り辛い。扉の前で中を窺っていると、何やら悪巧みをしているのを聞いてしまった
他サイトにも公開しています
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
犬に叱られる夢をみる
壱(いち)
BL
→アンチ寄りの非王道全寮制男子校が舞台ですが王道に辛辣なので苦手な方はご注意くださいませ。
王道を脇役に自治委員長が王道ホイホイになっちゃうかもしれなーい。なんちゃって。ありえません。
→予約更新の為、連載になりますが完結済み。最終は2/20です。