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誕生日プレゼント大作戦①
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ああ困った。困ったぞ、マジで。もうすぐリアの十一歳の誕生日がやってくる。俺たちが婚約者になってから初めて迎える誕生日だ。一体何をプレゼントしてあげればいいのか、それが分からない。
お母様いわく、「フェルが選んだものなら何でもいい」そうだが、そのことが余計に俺を悩ませることになった。これ完全にセンスが問われますよね? どうして正解を教えてくれないのですか、お母様。
俺の問いにはお父様も答えてくれなかった。「自分で考えろ」だそうである。ケチ。
女性と付き合った経験がそれほどないのがネックだな。一般的な女性が何をプレゼントされれば喜ぶのかが分からない。
殿下の婚約者に聞くということも考えたが……バレたときにとんでもないことになるのが目に見えている。そんな危険は犯せない。
殿下に聞くなど時間の無駄だ。あいつならきっと「スケスケのランジェリーを送れ」とか言い出すだろう。実際に婚約者にプレゼントして紅葉狩りされていたからな。
上の空で手紙を書いているときにふと気がついた。そう言えば、リアは手紙を書くのが好きだよね? 刺繍も好きだけど、手紙を書くのが好きだとも言っていた。もしかしたら、物語も書いているかも知れない。
俺は手に持っている羽根ペンをジッと見つめた。羽根ペン、書きにくいよね? それならば、もっといいペンをプレゼントすれば喜ぶんじゃね?
確か羽根ペンの進化系は付けペンだったはず。でも、この世界ではまだ付けペンが存在しない。付けペンと、付け替え用のペン先を鍛冶工房に頼んで、いくつかオーダーメイドで作ってもらうか? いやでも、プレゼントにしては地味過ぎるな。
うーん……そうだ、ガラスペンにしよう! これならプレゼントにも最適なおしゃれなペンができるはずだ。確か書き心地が良くて、さらにインクの持ちも良かったはず。これならきっと喜んでもらえるはずだ。
万年筆は……無理だな。俺が構造をよく知らない。今の技術で作れるかも不明だ。
思い立ったが吉日。俺は急いでパトロンとなっている鍛冶工房の親方ジョナサンに会いに行った。
「まったく、フェルナンド様もガジェゴス伯爵様によく似ておられますな」
「ごめんなさい」
タイミングが悪いことに、鍛冶工房にはジョナサンの孫が遊びに来ていた。そのお陰でジョナサンの機嫌がすこぶる悪かった。先触れもなしに訪れたことも減点要素だ。
ここは孫を先に仲間に引き入れるべきだな。俺は手土産として持ってきたお菓子をうまく使い味方に引き入れた。餌付けしたとも言う。
「それで、今度は一体何のようですかな?」
孫を膝に抱えたジョナサンが目尻を下げて聞いてきた。話し合いに孫も連れて来て構わないと言ったのだ。そのかいあって、今はただの好々爺である。変わりすぎ!
「ジョナサンにガラスで作ってもらいものがあるんだ。この工房はガラス製品も作れるんだろう?」
「ええ、もちろん。ガラスだけでなく、金属加工もできますよ。ご存じとは思いますが、木工品も得意です」
金属加工もできるのか。そのうち付けペンを開発するのもいいかも知れない。今ならペン本体も、ペン先も独占できるだろう。ガラスペンよりも使い勝手が良さそうだ。何より、落としても割れないからね。
お母様いわく、「フェルが選んだものなら何でもいい」そうだが、そのことが余計に俺を悩ませることになった。これ完全にセンスが問われますよね? どうして正解を教えてくれないのですか、お母様。
俺の問いにはお父様も答えてくれなかった。「自分で考えろ」だそうである。ケチ。
女性と付き合った経験がそれほどないのがネックだな。一般的な女性が何をプレゼントされれば喜ぶのかが分からない。
殿下の婚約者に聞くということも考えたが……バレたときにとんでもないことになるのが目に見えている。そんな危険は犯せない。
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上の空で手紙を書いているときにふと気がついた。そう言えば、リアは手紙を書くのが好きだよね? 刺繍も好きだけど、手紙を書くのが好きだとも言っていた。もしかしたら、物語も書いているかも知れない。
俺は手に持っている羽根ペンをジッと見つめた。羽根ペン、書きにくいよね? それならば、もっといいペンをプレゼントすれば喜ぶんじゃね?
確か羽根ペンの進化系は付けペンだったはず。でも、この世界ではまだ付けペンが存在しない。付けペンと、付け替え用のペン先を鍛冶工房に頼んで、いくつかオーダーメイドで作ってもらうか? いやでも、プレゼントにしては地味過ぎるな。
うーん……そうだ、ガラスペンにしよう! これならプレゼントにも最適なおしゃれなペンができるはずだ。確か書き心地が良くて、さらにインクの持ちも良かったはず。これならきっと喜んでもらえるはずだ。
万年筆は……無理だな。俺が構造をよく知らない。今の技術で作れるかも不明だ。
思い立ったが吉日。俺は急いでパトロンとなっている鍛冶工房の親方ジョナサンに会いに行った。
「まったく、フェルナンド様もガジェゴス伯爵様によく似ておられますな」
「ごめんなさい」
タイミングが悪いことに、鍛冶工房にはジョナサンの孫が遊びに来ていた。そのお陰でジョナサンの機嫌がすこぶる悪かった。先触れもなしに訪れたことも減点要素だ。
ここは孫を先に仲間に引き入れるべきだな。俺は手土産として持ってきたお菓子をうまく使い味方に引き入れた。餌付けしたとも言う。
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