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奴隷商①
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ギルマスに連れられて裏路地へと入って行った。この辺りは治安が悪いわけではないが、かといって良い場所とも言えなかった。
通りに面した店では怪しい武器や怪しい魔法薬、怪しい魔道具を販売している店が建ち並んでいる。買うのも自由。使うのも自由。すべて自己責任である。
それでも客足は絶えない。正規品は品質が安定しているだけに値段が高いのだ。駆け出しの冒険者や一般庶民にとっては、このような粗悪品でも立派な商品であるのだ。俺は怖くて絶対に手を出さないけど。
そんな店の中でも一際大きくて、立派な店の前でギルマスは立ち止まった。
レンガ作りの背の高い建物は、古くはあるが耐久性は高そうであり、随所に凝った装飾が彫られている。入り口には紫色の美しい垂れ幕が下げられており、入り口の上部には「奴隷商」の文字がアーチ状に彫られていた。両サイドには腰に剣を挿し、両肩にスパイクがついた鎧を身につけた屈強そうな男が二人、周囲に睨みをきかせていた。
「着いたぞ、ここだ」
「ここは奴隷を売る店じゃないか。どう言うつもりだ?」
つい声が低くなってしまった。この国では奴隷制度が色濃く残っているが母国では五十年ほど前から禁止されている。この大陸に来てからもう三年ほどになるが、今でもこの制度には慣れない。俺は真一文字に結んだ。
「理由は中で話す。とりあえず入れ」
どうやら俺の意見は求めないようである。俺の抗議も虚しく、ギルマスは渋い顔をして中へと入って行った。
ギルマスが受付に何やらささやくとすぐに奥の部屋へと案内された。
どうやら俺たちが来るのはすでに了承済みだったようである。ということは、ギルマスとこの店のオーナーはつながっている可能性が高い。何を買わせるつもりなのかは存ぜぬが油断ならないな。
案内された部屋の奥ではかなりきわどい服を着た女性が待っていた。年齢は不詳だが、妖艶なその様子はまるでサキュバスである。大きく開いた胸元からは、豊満な胸から形成されている谷間がしっかりと見えている。実にけしからん服装だな。
まあ、本物のサキュバスとは違い、明らかな誘惑はしてこなかったが。
「初めまして。この奴隷商のオーナーのマイニですわ。あなたのウワサは聞いておりますよ、プラチナ級冒険者のエルネストさん」
クスクス、とマイニが笑った。この含み笑い、あまり良い印象を受けないな。何だかこちらをだまそうと企んでいるようである。警戒せねば。俺の財布の紐は堅いぞ。オリハルコン並みに堅いぞ。
通りに面した店では怪しい武器や怪しい魔法薬、怪しい魔道具を販売している店が建ち並んでいる。買うのも自由。使うのも自由。すべて自己責任である。
それでも客足は絶えない。正規品は品質が安定しているだけに値段が高いのだ。駆け出しの冒険者や一般庶民にとっては、このような粗悪品でも立派な商品であるのだ。俺は怖くて絶対に手を出さないけど。
そんな店の中でも一際大きくて、立派な店の前でギルマスは立ち止まった。
レンガ作りの背の高い建物は、古くはあるが耐久性は高そうであり、随所に凝った装飾が彫られている。入り口には紫色の美しい垂れ幕が下げられており、入り口の上部には「奴隷商」の文字がアーチ状に彫られていた。両サイドには腰に剣を挿し、両肩にスパイクがついた鎧を身につけた屈強そうな男が二人、周囲に睨みをきかせていた。
「着いたぞ、ここだ」
「ここは奴隷を売る店じゃないか。どう言うつもりだ?」
つい声が低くなってしまった。この国では奴隷制度が色濃く残っているが母国では五十年ほど前から禁止されている。この大陸に来てからもう三年ほどになるが、今でもこの制度には慣れない。俺は真一文字に結んだ。
「理由は中で話す。とりあえず入れ」
どうやら俺の意見は求めないようである。俺の抗議も虚しく、ギルマスは渋い顔をして中へと入って行った。
ギルマスが受付に何やらささやくとすぐに奥の部屋へと案内された。
どうやら俺たちが来るのはすでに了承済みだったようである。ということは、ギルマスとこの店のオーナーはつながっている可能性が高い。何を買わせるつもりなのかは存ぜぬが油断ならないな。
案内された部屋の奥ではかなりきわどい服を着た女性が待っていた。年齢は不詳だが、妖艶なその様子はまるでサキュバスである。大きく開いた胸元からは、豊満な胸から形成されている谷間がしっかりと見えている。実にけしからん服装だな。
まあ、本物のサキュバスとは違い、明らかな誘惑はしてこなかったが。
「初めまして。この奴隷商のオーナーのマイニですわ。あなたのウワサは聞いておりますよ、プラチナ級冒険者のエルネストさん」
クスクス、とマイニが笑った。この含み笑い、あまり良い印象を受けないな。何だかこちらをだまそうと企んでいるようである。警戒せねば。俺の財布の紐は堅いぞ。オリハルコン並みに堅いぞ。
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