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MEMORIA STORY File 1 : Lefisia・Lezelt・Shelei
Filing1:其れは、抜け殻のような生活
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「目が覚めたか」
——ここは、何処だろう。
「改めて名乗ろう。ロヴィエド・シーズィ」
聞き覚えのある名に、上半身を勢いよく起き上がらせた。
同時に、ぴりって張りのある痛みに襲われて体勢を崩す。
俺——レフィシア・リゼルト・シェレイが兄さんを……中央を裏切ってこの北に身を寄せた事。
あの魔法を使った、らしい事。
それならこの、記憶がぽっかりと穴のように空いている様に納得はいった。
一通りの説明が終わるとロヴィエドは、ずれた眼鏡を整える。
「……以上だ。君の身柄は、私とメルターネージュ様が保証する。それまでゆっくりするといい」
身の安全が保証されるのは安心できたが、今後の生活が分からない。
救いの手を伸ばすか悩ましい所であったが、敵国の総大将にそれは浅はかな考えである。
*
それ以降の生活は想像もできない程に静かだった。
しんしんと降り積もる雪をただ眺めて、戦に出る事もなく、ただ流れに身を任せるような生活。
まだ怪我が癒えていなく、後遺症もあって外には出れないと言われて。
暫くはベッドの上での生活を余儀なくされた。
生きている心地は、これと言って無く。
抜け殻のように時は流れる。
——二年くらいは経っただろう。
レフィシア・リゼルト・シェレイの名はあまりにも知られ過ぎて、安易に名乗れはしないだろう。ある日、ロヴィエドはそれを見通した上なのか、信用している自分の部下を送ると手紙を寄越してきた。
当初の俺はそれを知らずにただ窓に映り込む銀世界を眺めている。活気はそこそこあれど、首都ほどではなく、明るく照り輝く雪は一見すると幻想的ではあるが既に飽き飽きとしてきた。
——後遺症も無くなった頃。
マルシェ家と名乗る子爵一家がお見えになった。マルシェ家次女、ヴァルンティーヌ・マルシェの頼みでその日だけは剣を握る。
ひんやりと冷め切った柄。それでも、懐かしく思う。
数年、数十年。幼少期から続けてきた剣術。
何十、何百。小規模からそこそこ大きめな戦場まで。
久しぶりの体験に少しだけ気持ちが昂った。
二年という月日は経ても劣らず、ヴァルンティーヌ嬢との模擬戦は一瞬で彼女の喉元に剣先をつきつける。
その後は俺が戦う際、何処を見るようにしているのかなどまで教え込んで実際にやらせてみた。やはり初日ならこんなものだろうと他人事のように眺めていた。
苦戦を強いるヴァルンティーヌ嬢に、姉であるロレーヌ嬢も感化されて二人で模擬戦を始めている。
妹と姉。
弟と兄。
俺は剣士で兄さんは魔法士だから目の前で繰り広げられているような光景は叶わなかったけれど。
家族の繋がりを断ち切って、今改めて寂しさを感じた。
だが、それでも俺はきっと覚悟の上で裏切ったのだろう。
——その覚悟の記憶すらも、ないけれど。
「いやはや、素晴らしい。流石の腕前」
同行していたマルシェ家現当主が拍手を送り、
「所でレフィシア殿。折り入った話が」
嫌な予感は的中する——。
「今後の事を考えればレフィシア殿もそろそろ伴侶となる女性を選ぶべきではと。ロレーヌには既に婚約者がおります故、よろしければ我が娘、ヴァレンティーヌ・マルシェと婚約して頂けはくれませんか」
「……確かに私に婚約者は居ません。貴方の意図も理解しております。ですが……その返答はどうかお待ち頂けませんか」
俺は首を横に振った。
彼の言い分は難しく考えなくても安易である。ロレーヌ子爵の娘と結婚したとなれば、北国との友好、親睦を深める事ができる。俺の努力次第では敵対意識を抱く者達とも何は分かり合えるのだろうか。
そう言った意味では俺の為にこうして吹きかけているのはありがたい話だ。今後北国で生活をしていくだけなら、この提案は呑むべきだろう。
でも、俺はまだそれを受け入れたくはなかった。
「すみません。記憶に覚えがないのですが……私には、既に心に決めた女性がいるような、気が、して。まだ引っかかっているのです。だから答えが決まるまでは……」
何故断らずに待つように言ってしまったのだろう。
頭を下げてしまったのだろう。
「レフィシア殿に頭を下げられては此方も引き下がるしかなかろう。こちらこそ、無理にすまなかったな」
「いえ。お心遣いはしてくださったのでしょう。それだけで十分です」
話はこれまで。
マルシェ家はベルスノウルから離れていった。
「逢いたい、な」
声も、顔も、名前すら思い出せない。空いた記憶の中にあったその人に。
恋い焦がれて、思い出せないもどかしさに襲われる。
——が、それで思い出せたら苦悩なんてしない。
俺は腰に差しっぱなしだった剣を手に取って、邪念を消すように素振りする。
今は、兄さんを止める。あれの答えを返すのは、それが終わってからでもいい。
だが、その後は?
——考えるな。
一振り。
二振り。
真剣の重さ。柄を握る握力で掌に熱が生まれる。
「……そろそろ、いいかな」
鈍った身体を叩き直す為に、ゼファー雪山への登山を決めた。中央に居た頃でさえあの山を越えてはいない、未知の領域。
凍てつく気温に適応した魔物とやらを倒しておけば少しは北国の役にも立つだろうか。
——結局、俺に出来る事はこれしかないんだな。
中央であれば大体は身分で解決できたる所が多かったが、他国ではただの人であると噛み締める。
窮屈なのは精神面にて心苦しいが、退屈なのもどうかと思うけれど。
——ここは、何処だろう。
「改めて名乗ろう。ロヴィエド・シーズィ」
聞き覚えのある名に、上半身を勢いよく起き上がらせた。
同時に、ぴりって張りのある痛みに襲われて体勢を崩す。
俺——レフィシア・リゼルト・シェレイが兄さんを……中央を裏切ってこの北に身を寄せた事。
あの魔法を使った、らしい事。
それならこの、記憶がぽっかりと穴のように空いている様に納得はいった。
一通りの説明が終わるとロヴィエドは、ずれた眼鏡を整える。
「……以上だ。君の身柄は、私とメルターネージュ様が保証する。それまでゆっくりするといい」
身の安全が保証されるのは安心できたが、今後の生活が分からない。
救いの手を伸ばすか悩ましい所であったが、敵国の総大将にそれは浅はかな考えである。
*
それ以降の生活は想像もできない程に静かだった。
しんしんと降り積もる雪をただ眺めて、戦に出る事もなく、ただ流れに身を任せるような生活。
まだ怪我が癒えていなく、後遺症もあって外には出れないと言われて。
暫くはベッドの上での生活を余儀なくされた。
生きている心地は、これと言って無く。
抜け殻のように時は流れる。
——二年くらいは経っただろう。
レフィシア・リゼルト・シェレイの名はあまりにも知られ過ぎて、安易に名乗れはしないだろう。ある日、ロヴィエドはそれを見通した上なのか、信用している自分の部下を送ると手紙を寄越してきた。
当初の俺はそれを知らずにただ窓に映り込む銀世界を眺めている。活気はそこそこあれど、首都ほどではなく、明るく照り輝く雪は一見すると幻想的ではあるが既に飽き飽きとしてきた。
——後遺症も無くなった頃。
マルシェ家と名乗る子爵一家がお見えになった。マルシェ家次女、ヴァルンティーヌ・マルシェの頼みでその日だけは剣を握る。
ひんやりと冷め切った柄。それでも、懐かしく思う。
数年、数十年。幼少期から続けてきた剣術。
何十、何百。小規模からそこそこ大きめな戦場まで。
久しぶりの体験に少しだけ気持ちが昂った。
二年という月日は経ても劣らず、ヴァルンティーヌ嬢との模擬戦は一瞬で彼女の喉元に剣先をつきつける。
その後は俺が戦う際、何処を見るようにしているのかなどまで教え込んで実際にやらせてみた。やはり初日ならこんなものだろうと他人事のように眺めていた。
苦戦を強いるヴァルンティーヌ嬢に、姉であるロレーヌ嬢も感化されて二人で模擬戦を始めている。
妹と姉。
弟と兄。
俺は剣士で兄さんは魔法士だから目の前で繰り広げられているような光景は叶わなかったけれど。
家族の繋がりを断ち切って、今改めて寂しさを感じた。
だが、それでも俺はきっと覚悟の上で裏切ったのだろう。
——その覚悟の記憶すらも、ないけれど。
「いやはや、素晴らしい。流石の腕前」
同行していたマルシェ家現当主が拍手を送り、
「所でレフィシア殿。折り入った話が」
嫌な予感は的中する——。
「今後の事を考えればレフィシア殿もそろそろ伴侶となる女性を選ぶべきではと。ロレーヌには既に婚約者がおります故、よろしければ我が娘、ヴァレンティーヌ・マルシェと婚約して頂けはくれませんか」
「……確かに私に婚約者は居ません。貴方の意図も理解しております。ですが……その返答はどうかお待ち頂けませんか」
俺は首を横に振った。
彼の言い分は難しく考えなくても安易である。ロレーヌ子爵の娘と結婚したとなれば、北国との友好、親睦を深める事ができる。俺の努力次第では敵対意識を抱く者達とも何は分かり合えるのだろうか。
そう言った意味では俺の為にこうして吹きかけているのはありがたい話だ。今後北国で生活をしていくだけなら、この提案は呑むべきだろう。
でも、俺はまだそれを受け入れたくはなかった。
「すみません。記憶に覚えがないのですが……私には、既に心に決めた女性がいるような、気が、して。まだ引っかかっているのです。だから答えが決まるまでは……」
何故断らずに待つように言ってしまったのだろう。
頭を下げてしまったのだろう。
「レフィシア殿に頭を下げられては此方も引き下がるしかなかろう。こちらこそ、無理にすまなかったな」
「いえ。お心遣いはしてくださったのでしょう。それだけで十分です」
話はこれまで。
マルシェ家はベルスノウルから離れていった。
「逢いたい、な」
声も、顔も、名前すら思い出せない。空いた記憶の中にあったその人に。
恋い焦がれて、思い出せないもどかしさに襲われる。
——が、それで思い出せたら苦悩なんてしない。
俺は腰に差しっぱなしだった剣を手に取って、邪念を消すように素振りする。
今は、兄さんを止める。あれの答えを返すのは、それが終わってからでもいい。
だが、その後は?
——考えるな。
一振り。
二振り。
真剣の重さ。柄を握る握力で掌に熱が生まれる。
「……そろそろ、いいかな」
鈍った身体を叩き直す為に、ゼファー雪山への登山を決めた。中央に居た頃でさえあの山を越えてはいない、未知の領域。
凍てつく気温に適応した魔物とやらを倒しておけば少しは北国の役にも立つだろうか。
——結局、俺に出来る事はこれしかないんだな。
中央であれば大体は身分で解決できたる所が多かったが、他国ではただの人であると噛み締める。
窮屈なのは精神面にて心苦しいが、退屈なのもどうかと思うけれど。
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