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16 Goeie môre 本性に変身できない男
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俺は研究室で新しいバイクのデザインや性能などを考えつつ、一向に進まないままの大きな白い紙を見つめため息を吐いた。いつもなら、趣味であり仕事でもあるこの作図用の紙を前にすれば、あっという間に一台のバイクの設計図が出来るというのに。
……泣いていたな
「カレン、か……」
気が付けば、さっきサイドカーに乗せた少女の事を思い出す自分がいて、その都度頭を振るものの彼女の事が頭から離れなかった。
なぜか気にかかるカレンという名前と、ベールに隠された小さな少女の姿を思い、ペンを走らせ定規を滑らせる。
すると、真っ白だった製図面には、今までなかった可憐で可愛らしいバイクの設計図が出来ていた。
どうみても、今の主流である大型のバイクとは違い、まるで女性が乗るかのような軽くて頼りないボディのそれは、スピードもそれほど出ないようになっていた。パワーもスピードも、俺の愛車の1/10以下だろう。
自分で書いたはずなのに、なぜこんなものが書きあがったのか分からない。
頭をひねりながら、これも一応製品のモデルとして、俺の取引先であるキングペンギンの貿易商に提案するかと、出来上がったばかりの設計図とバイクデザインの紙を丸めた。
バイクの名前が書き込まれたスペースには、カレンと記されていた。
※※※※
俺が、かわいらしいバイクの新製品を開発した数時間前の事だった。
『ゼファー、あなた暇でしょう? ちょっと最新式のサイドカーを2台出してちょうだい』
『母上? 俺は暇では……。それに最新式のサイドカーったって、俺以外だと運転できる奴なんて限られていて……』
『つまりいるんでしょう? 別にあなたじゃなくてもいいの。とにかく、安全で最速のサイドカーで城から戻りたいのよ。たぶん大丈夫だとは思うんだけど、狙われているから念のために浚われないようにしないと』
『何? 狙われているって危ない人がいるのですか? 大丈夫なのですか?』
『だから、さっきからそう言ってるじゃないの。まったく……今日からカレンちゃんはあなたの義理の妹になるんだから、ちゃんとしてあげなさい。わかったらさっさと来てちょうだい』
さっきからそう言っているという母の言葉を聞いて、最初の言葉だけで全容を理解するなんて不可能だろう。
だが、その事に一言でも文句を言えば、100倍になって返ってきて、脱線しまくり一体何を話していたのかわからなくなってしまう。もたもたすれば、俺に日ごろの不満を言ってくる。
容易にげんなりする未来が想像でき、俺は渋々研究室から部下をひとり連れて、異界から来た今日から義理の妹になるカレンという少女を迎えに行った。
そういえば、神託の乙女と一緒に来た子供が実は15才だったからって、男達が研究そっちのけで浮足だっていたなと思い出す。
サイドカーで城に行くと、大きな帽子に厚いベールを被った小さな女性が母と共に現れた。その後ろには、滅多に城に来ないゼクス王子や、多忙のはずのシビル騎士団長までいる。
サイドカーの側まで来た義妹の白い手を取った。女の子の扱いなんて今まで母と義妹にしかした事がないから、乱暴にならないようにそっと。俺の手にすっぽり収まる小さな手はとても細くて折れそうだ。
一応、義理の妹になるとはいえ、お互いに独身の男女だ。不躾に見ないように無言でエスコートする。
ベールの向こう側の顔は分からない。でも、バイクを走らせていると、隣にいる彼女が時々手を目のあたりに持って行って、なるべく声をあげないように涙を拭いているのが雰囲気で分かった。
今すぐバイクを止めて、ハンカチでそっと涙を拭きとってあげたいだなんて、らしくない思いが湧き出てきた。馬鹿な事を考えるなと軽く頭を振り家を目指す。
俺は生まれつき本性に変身できない。確かに母と父の子なのに。その証拠に、ふたりにそっくりな顔のパーツに色をしている。
こんな現象は初めてだと、国中の名医に見てもらったものの、誰一人として俺の体を治す事は出来なかった。
幸い魔法が使えたため、それほど困った事態にはならなかった。いや、嘘だ。
この国の獣人として、本性になれないなど前代未聞の難病なのだ。遺伝などを恐れ、俺には嫁の来てが一切なく、25才になるというのに、彼女ひとり出来た試しがない。
両親も、出来る限り伝手を当たってはくれたものの、女性の少ない昨今、誰が不治の病を抱えるいわば欠陥品の俺を夫になどするだろう。
身体的に何の問題もない男もあぶれて独身を貫く者も少なくはない。侯爵家の後継者として生を受けたものの、俺には一生子供は出来ないだろうから、年頃になるとさっさと弟にその権利を譲った。
更に俺には、幼い頃から、誰も知らない言葉を時々言う癖があった。
『スマホがあったらすぐに調べられるのになあ』
『馬車なんてまだまだ遅いよ。4ストローク 2バルブ 空冷直列4気筒エンジンを搭載して、せめて50馬力前後でもあったら、馬車の何倍も速いんだから!』
『ゼファー? それは一体なんなんだい?』
『んー? うーん……知らなーい! わかんない!』
自分で言っていて、スマホやエンジンってなんだろうと首をかしげつつ、大人に聞かれる度にそう答えていた。
現在仕事にしている、様々なバイクの制作に携わっているのも、小さな頃の俺が何の気なしに書いた下手くそな絵を見た遠い島国から来ている貿易商が興奮して、大儲けになると根ほり葉ほり俺に聞いたのがきっかけだ。この絵を現実にしたいと言い出し、あれよあれよという間に、俺のデザインがバイクとして形になるための施設や工場が出来たのである。
バイクはガソリンがないと動かない。ガソリンって何だと思いつつ、そんなものがこの世にないっていうのが何となくわかった。
駆動のために必要な部品を魔法で動くように改良し、出来たバイクは、世界をまたにかけるキングペンギンの貿易商であるニンスールに売ってもらう。
すると、どうだろう。世の中の金持ちたちはこぞってそれを欲しがった。大量生産できないため、希少価値が上がり、庶民は勿論の事、経済力のない貴族には手の届かないレアな乗り物として人気を博している。
おかげで、これ以上バイクの新作を発表しなくとも、左うちわの財力が俺にはある。この国で歴史のある公爵家なんて目じゃないほど。
ニンスールも、俺という金鉱でありダイヤモンド鉱山でもある人材を早期から独占しているため、うはうはの状態らしい。平和主義者だから巨万の富を得た彼は悪用する事無く、彼も俺も慈善事業に携わっている。
一応この国に所属する貴族の一員だから、俺の作ったバイクは数点ずつ上納していて、サイドカーもそのひとつだ。
そのサイドカーの運転は、大きくて性能がいいものほど魔力を膨大に消費する。そのため、俺を始め、国に数えるほどしかライダーがいないのが現状だ。
カレンを家に送り届けたあと、暫く待つように母に命令された。彼女を部屋に案内した母が俺の所に戻り、こう言ったのだ。
『ねぇ、ゼファー。カレンちゃんはどうかしら? ね、彼女ならあまりあなたの体質なんて気にしないんじゃない? それに、あなたがカレンちゃんを妻にしたら、本当に義理の娘になるのよ! こんな素晴らしい事ってないわ? ゼファー、今日からカレンちゃんに会うためにこの家から職場に通いなさい! そして、カレンちゃんのハートを射止めるのよ!』
『母上……しかし、それは他家が黙っていないのでは……それに、彼女の気持ちはどうなるのです。好きな相手などはいないのですか?』
『いないから言っているのよ! でもね、あなたのライバルになりそうな強敵がふたりもいるのよ? ゼファー、これはチャンスなの。あなただってかわいいお嫁さんが欲しいでしょう?』
『それはそうですけど……でも、本人の気持ちをですね』
『そうでしょう? そうでしょうとも! ふふふ、そうと決まれば! 今日は職場に戻っていいけれど必ず毎日帰って来なさい。いいわね?』
『ですからね、母上、俺は嫁なんて……』
『い・い・わ・ね? あ、でも決してカレンちゃんに無理強いとか嫌がる事はしちゃダメよ? わかってるわよね?』
『それはもちろんそうでしょう。ですからね、かのじょのきもちを、だいいちににですね……あの、ははうえ、きいてます?』
『さあ、これから忙しくなるわぁ。ああ、不肖の息子だけど、かわいいカレンちゃんがあなたに恋をして娘になってくれるだなんて、物凄く楽しみよ。お見合いが舞い込んできたら、カレンちゃんはお相手と会わなきゃいけないのよね。そのお相手と恋におちたらアウトなのよ。だから、ゼファー! フラれないようにしっかりしなさい!』
『ははうえ……ですからね、そういうのは……ああ、行ってしまった……』
俺の言葉なんて耳が素通りどころか、何か結界でも張っているのか母には一切届かない。ああなったら誰の話も聞かないし、それを知っているから父だって母の思う通りにさせている始末。
母は、彼女を本当に気に入っているのだろう。
とはいえ、はっちゃけてああ言いつつも、俺と義妹の今後なんてどうなるかわらかないから、結婚できたらラッキーで、ダメならダメでかまわないとも思っているのが分かる。
『取り合えず、言う通りに毎日帰るか……まあ、嫁とかはともかく、折角出来た義妹だ。事情は気の毒だし、義理の兄として大切にしないとな』
俺は母の様子を思い出し長ーい溜息をつく。
仕事を途中で放置していたため、職場に戻ったのであった。
……泣いていたな
「カレン、か……」
気が付けば、さっきサイドカーに乗せた少女の事を思い出す自分がいて、その都度頭を振るものの彼女の事が頭から離れなかった。
なぜか気にかかるカレンという名前と、ベールに隠された小さな少女の姿を思い、ペンを走らせ定規を滑らせる。
すると、真っ白だった製図面には、今までなかった可憐で可愛らしいバイクの設計図が出来ていた。
どうみても、今の主流である大型のバイクとは違い、まるで女性が乗るかのような軽くて頼りないボディのそれは、スピードもそれほど出ないようになっていた。パワーもスピードも、俺の愛車の1/10以下だろう。
自分で書いたはずなのに、なぜこんなものが書きあがったのか分からない。
頭をひねりながら、これも一応製品のモデルとして、俺の取引先であるキングペンギンの貿易商に提案するかと、出来上がったばかりの設計図とバイクデザインの紙を丸めた。
バイクの名前が書き込まれたスペースには、カレンと記されていた。
※※※※
俺が、かわいらしいバイクの新製品を開発した数時間前の事だった。
『ゼファー、あなた暇でしょう? ちょっと最新式のサイドカーを2台出してちょうだい』
『母上? 俺は暇では……。それに最新式のサイドカーったって、俺以外だと運転できる奴なんて限られていて……』
『つまりいるんでしょう? 別にあなたじゃなくてもいいの。とにかく、安全で最速のサイドカーで城から戻りたいのよ。たぶん大丈夫だとは思うんだけど、狙われているから念のために浚われないようにしないと』
『何? 狙われているって危ない人がいるのですか? 大丈夫なのですか?』
『だから、さっきからそう言ってるじゃないの。まったく……今日からカレンちゃんはあなたの義理の妹になるんだから、ちゃんとしてあげなさい。わかったらさっさと来てちょうだい』
さっきからそう言っているという母の言葉を聞いて、最初の言葉だけで全容を理解するなんて不可能だろう。
だが、その事に一言でも文句を言えば、100倍になって返ってきて、脱線しまくり一体何を話していたのかわからなくなってしまう。もたもたすれば、俺に日ごろの不満を言ってくる。
容易にげんなりする未来が想像でき、俺は渋々研究室から部下をひとり連れて、異界から来た今日から義理の妹になるカレンという少女を迎えに行った。
そういえば、神託の乙女と一緒に来た子供が実は15才だったからって、男達が研究そっちのけで浮足だっていたなと思い出す。
サイドカーで城に行くと、大きな帽子に厚いベールを被った小さな女性が母と共に現れた。その後ろには、滅多に城に来ないゼクス王子や、多忙のはずのシビル騎士団長までいる。
サイドカーの側まで来た義妹の白い手を取った。女の子の扱いなんて今まで母と義妹にしかした事がないから、乱暴にならないようにそっと。俺の手にすっぽり収まる小さな手はとても細くて折れそうだ。
一応、義理の妹になるとはいえ、お互いに独身の男女だ。不躾に見ないように無言でエスコートする。
ベールの向こう側の顔は分からない。でも、バイクを走らせていると、隣にいる彼女が時々手を目のあたりに持って行って、なるべく声をあげないように涙を拭いているのが雰囲気で分かった。
今すぐバイクを止めて、ハンカチでそっと涙を拭きとってあげたいだなんて、らしくない思いが湧き出てきた。馬鹿な事を考えるなと軽く頭を振り家を目指す。
俺は生まれつき本性に変身できない。確かに母と父の子なのに。その証拠に、ふたりにそっくりな顔のパーツに色をしている。
こんな現象は初めてだと、国中の名医に見てもらったものの、誰一人として俺の体を治す事は出来なかった。
幸い魔法が使えたため、それほど困った事態にはならなかった。いや、嘘だ。
この国の獣人として、本性になれないなど前代未聞の難病なのだ。遺伝などを恐れ、俺には嫁の来てが一切なく、25才になるというのに、彼女ひとり出来た試しがない。
両親も、出来る限り伝手を当たってはくれたものの、女性の少ない昨今、誰が不治の病を抱えるいわば欠陥品の俺を夫になどするだろう。
身体的に何の問題もない男もあぶれて独身を貫く者も少なくはない。侯爵家の後継者として生を受けたものの、俺には一生子供は出来ないだろうから、年頃になるとさっさと弟にその権利を譲った。
更に俺には、幼い頃から、誰も知らない言葉を時々言う癖があった。
『スマホがあったらすぐに調べられるのになあ』
『馬車なんてまだまだ遅いよ。4ストローク 2バルブ 空冷直列4気筒エンジンを搭載して、せめて50馬力前後でもあったら、馬車の何倍も速いんだから!』
『ゼファー? それは一体なんなんだい?』
『んー? うーん……知らなーい! わかんない!』
自分で言っていて、スマホやエンジンってなんだろうと首をかしげつつ、大人に聞かれる度にそう答えていた。
現在仕事にしている、様々なバイクの制作に携わっているのも、小さな頃の俺が何の気なしに書いた下手くそな絵を見た遠い島国から来ている貿易商が興奮して、大儲けになると根ほり葉ほり俺に聞いたのがきっかけだ。この絵を現実にしたいと言い出し、あれよあれよという間に、俺のデザインがバイクとして形になるための施設や工場が出来たのである。
バイクはガソリンがないと動かない。ガソリンって何だと思いつつ、そんなものがこの世にないっていうのが何となくわかった。
駆動のために必要な部品を魔法で動くように改良し、出来たバイクは、世界をまたにかけるキングペンギンの貿易商であるニンスールに売ってもらう。
すると、どうだろう。世の中の金持ちたちはこぞってそれを欲しがった。大量生産できないため、希少価値が上がり、庶民は勿論の事、経済力のない貴族には手の届かないレアな乗り物として人気を博している。
おかげで、これ以上バイクの新作を発表しなくとも、左うちわの財力が俺にはある。この国で歴史のある公爵家なんて目じゃないほど。
ニンスールも、俺という金鉱でありダイヤモンド鉱山でもある人材を早期から独占しているため、うはうはの状態らしい。平和主義者だから巨万の富を得た彼は悪用する事無く、彼も俺も慈善事業に携わっている。
一応この国に所属する貴族の一員だから、俺の作ったバイクは数点ずつ上納していて、サイドカーもそのひとつだ。
そのサイドカーの運転は、大きくて性能がいいものほど魔力を膨大に消費する。そのため、俺を始め、国に数えるほどしかライダーがいないのが現状だ。
カレンを家に送り届けたあと、暫く待つように母に命令された。彼女を部屋に案内した母が俺の所に戻り、こう言ったのだ。
『ねぇ、ゼファー。カレンちゃんはどうかしら? ね、彼女ならあまりあなたの体質なんて気にしないんじゃない? それに、あなたがカレンちゃんを妻にしたら、本当に義理の娘になるのよ! こんな素晴らしい事ってないわ? ゼファー、今日からカレンちゃんに会うためにこの家から職場に通いなさい! そして、カレンちゃんのハートを射止めるのよ!』
『母上……しかし、それは他家が黙っていないのでは……それに、彼女の気持ちはどうなるのです。好きな相手などはいないのですか?』
『いないから言っているのよ! でもね、あなたのライバルになりそうな強敵がふたりもいるのよ? ゼファー、これはチャンスなの。あなただってかわいいお嫁さんが欲しいでしょう?』
『それはそうですけど……でも、本人の気持ちをですね』
『そうでしょう? そうでしょうとも! ふふふ、そうと決まれば! 今日は職場に戻っていいけれど必ず毎日帰って来なさい。いいわね?』
『ですからね、母上、俺は嫁なんて……』
『い・い・わ・ね? あ、でも決してカレンちゃんに無理強いとか嫌がる事はしちゃダメよ? わかってるわよね?』
『それはもちろんそうでしょう。ですからね、かのじょのきもちを、だいいちににですね……あの、ははうえ、きいてます?』
『さあ、これから忙しくなるわぁ。ああ、不肖の息子だけど、かわいいカレンちゃんがあなたに恋をして娘になってくれるだなんて、物凄く楽しみよ。お見合いが舞い込んできたら、カレンちゃんはお相手と会わなきゃいけないのよね。そのお相手と恋におちたらアウトなのよ。だから、ゼファー! フラれないようにしっかりしなさい!』
『ははうえ……ですからね、そういうのは……ああ、行ってしまった……』
俺の言葉なんて耳が素通りどころか、何か結界でも張っているのか母には一切届かない。ああなったら誰の話も聞かないし、それを知っているから父だって母の思う通りにさせている始末。
母は、彼女を本当に気に入っているのだろう。
とはいえ、はっちゃけてああ言いつつも、俺と義妹の今後なんてどうなるかわらかないから、結婚できたらラッキーで、ダメならダメでかまわないとも思っているのが分かる。
『取り合えず、言う通りに毎日帰るか……まあ、嫁とかはともかく、折角出来た義妹だ。事情は気の毒だし、義理の兄として大切にしないとな』
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