【完結R18】おまけ召還された不用品の私には、嫌われ者の夫たちがいます

にじくす まさしよ

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22 Goeie môre 義妹とその婚約者たち R15←最後の方……右手です。

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物語も折り返し地点を超えて、徐々に終焉に向かいつつあります。
つまりR18が近づくという事であります。

いつもの右手が冴えわたるシーンがあります。
※※※※ ↓↓↓印の後です。
一番最後のほうですので、スルーしても問題ありません。
※※※※ ↓↓↓印までの部分まで読んでやめて頂いても差しさわりはありません。
※※※※ ↓↓↓印のあとは、雰囲気クラッシャーです。ゼファーにナニさせてるんだと何かを投げつけたくなるかもしれませんが……ナニをさせます。健全な25才ですからね。お許しください。カレンには絶対に秘密にしていてくださるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
それではどうぞ。

募集の件、皆様たくさんご応募いただきありがとうございます。全て目を通して、紙に書きだしています。
うちのハムを応援してくださる数名の方のためにも、ハムも心して選んでくれると思います。
人物紹介にちょい役ですが、名無しキャラだった子たちに名前をつけさせていただいてもおります。ご提案などありがとうございます。
結果は近況でお知らせいたしますね。







「おお、よく来てくれた! ニンスール、ゼファー殿、待ちくたびれたぞ。して、バイクとやらはどこに?」

「フェザー殿下、大変お待たせいたしました。殿下のご要望を十二分に詰め込んだ世界唯一のバイクでございます。殿下のためだけの、今世紀最高の逸品でございます! 偉大なるイワトビ国で、殿下が初めてのオーナーになるとは、バイクもさぞや僥倖でありましょう」

 ニンスールが、大げさにそう言いながら、赤い布で覆われたバイクをフェザー王子に披露する。赤い布を引く時、思わせぶりにゆっくりしたのが、商売人というよりもエンターテイナーみたいで苦笑する。
 隠さずそのままバイクを見せてもいいだろうと呟けば、そんな面白みもない、購買者も楽しみに待ち望んでいたものなのだから、ようやく今か今かとドキドキする瞬間すら商品なのだ、と長々と説明された。

「おおお……なんと……。私の髪と瞳の色とは。まさしく、私のためにうまれたバイクというわけか……!」

 すると、ニンスールの、通信販売の人気キャスターさながらの口上に気を良くしたフェザーが待ちきれないとばかりに近づいて来た。

 通信販売のキャスターとは一体なんなのだ……まただ。カレンが家に来てから、知らない単語が頻繁に思い浮かぶ。これまではほとんどバイクの事くらいだったのが、こんな風に何でもないような状況であっても湧き出てしまい、カレンの前で思わず呟く事が増えていた。その都度、カレンは不思議そうに俺を見るが、俺にもさっぱりわからないから誤魔化している。

「流石、殿下お目が高い。仰る通り、ボディは殿下の黒い髪、そして、その黒い髪の間にさらに魅力を増すように覗かせている黄金が、ハンドルとフロントタイヤを繋ぐフロントフォークやマフラーを飾り、慈愛と知性を兼ね備えている赤をタイヤのホイールに施してあります。実は、殿下の素晴らしさを表すには18金しかないと我々は確信しておりました。ですが、その金属だけを使用しては、力強くありがならも繊細さを兼ね備える殿下のように柔らかすぎて、殿下のようなパワーを持つバイクを支える事が不可能でして。それはもう、開発には試行錯誤を重ね……ついに! 殿下の御威光が製作チームに神の福音のごとく届いたおかげでありましょうか、なんと! 18金の輝きをそのままに、重量が軽く頑丈なアルミ合金を中にふんだんに入れております。これにより、殿下のバイクは圧倒的パワーを誇る逸品になりました。この車体に殿下が乗って地を駆け巡ると、まるで漆黒の稲妻が、金色と赤の火花を散らしているかのように人々の目には映る事でしょう……!」

……要するに、フロントフォークと、カウルから覗いているマフラーに硬い合金を使用してその上に金メッキを施しているだけだ。ホイールは赤色を魔法で定着させている。

「ふむふむ。なるほどなるほど。気に入ったぞ。1年以上待った甲斐があるというもの。して、どのように運転するのだ?」

 俺は、兼ねてから予定していたイワトビ国に、新製品のバイクを納入しに来ていた。
 まさか、出国の日が、カレンの最終のお見合いの日程とかぶるとは……。母には相当嫌味を言われたし、出国をずらせとまで命令される始末だった。
 そもそも、そんな大事な日を前日まで極秘事項だからと俺にまで内緒にしていた母が悪い。予め知っていれば、出国日時をずらせたのだ。
 カレンは、俺を除いたふたりとお見合いを成功させ、すでに3人は婚約者となったと聞いている。

 じりっと胸の中で、低いような高いような温度の小さな炎が産まれる。これは、出国前からすでに俺の中に存在していて、カレンと離れる日が経過すればするほど、ゆらりゆらりと揺らめきながら大きくなっていった。

「このバイクの名は……フェザー。この世で唯一、フェザー殿下のためだけのバイクですので、FZ1-フェザーと名付けました。お乗りになられますか?」

「おお、良いのか? はは、指先が興奮で震えておるわ」

「武者震いというわけですな。流石殿下でございます。このフェザーは、いわば暴れ馬よりももっと手強い故。これを乗りこなせるのはフェザー殿下以外におりますまい」

 ニンスールが、フェザーの手をそっとハンドルに当てて、まずは初見のバイクに触れさせる。すると、徐々にフェザーも大胆に触るようになり、やがてシートに跨った。

「なるほど。これは確かに……物凄い重圧感が私に襲い掛かって来るようだ……」

「なんと……! バイクにこのような短時間で跨る事が出来るなど。我らはフェザー殿下の豪胆さに感服する所存……!」

 もう俺は帰っていいだろうか……

 ふたりの三流の寸劇を目の前で見させられる事2時間。いい加減にして欲しい。だが、今回の貿易は外交でもあるため、ここで帰れないのが口惜しい。

 やっとふたりの会話が途切れ、運転方法をフェザーに伝えると、武芸にも魔法にも長けている賢い次期王なだけあって、すぐに乗りこなした。
 ニンスールではないが、フェザーの手腕に思わず、ヒュゥッと口笛を吹きたくなる。

 城の外構を走らせて満足したフェザーが帰還した。

「なんと、バイクというのものは素晴らしいものだな。是非とも広めて大勢の民にもこの素晴らしさを味わって欲しいものだ。その、私のプリマベーラにも乗せてやりたいのだが、女性用はないのか?」

 プリマベーラとは、この国の侯爵令嬢だ。一見、他人を睨んでいるかのような面立ちのこの国で、奇跡の妖精といわれるほど可憐で愛らしい美少女らしい。当然、男達が放っておくわけがなく、連日沢山の釣書が彼女の元には届いているという。
 フェザーは「私の」と言っていたが、彼女には婚約者も恋人もいない。彼が勝手に彼女に恋焦がれ、そう呼んでいるだけだ。


「まだ試作品ではありますが、殿下のバイクが1000とすると、女性用のパワーを50ほどに落とし、スピード上限も設けて安全第一に設計したものがありますが、実装はまだ先かと」

「なるほど。いや、プリマベーラはこの国の凛とした美しさの女性たちと違い、それは愛らしい少女でな。まだ私の妃になるとは決まっておらんのだ。だが、必ず彼女を妃にしてみせる故、婚姻した暁にはその女性用のバイクを彼女に贈ってはくれまいか?」

 民のためといいつつ、もっと安価にしろとフェザーが含みを込めて言ってくるが、それを易々とyesというニンスールではない。結局、ニンスールに軍配があがり、俺たちは城で歓待を受けた。
 一緒に来た、ケープ国の外交官も、バイクをこの国に納品した事で有利に新たな交易ルートを設ける事に成功したようだ。

 女性用のバイクについては、完成のめどが立っていない事もあり、出来れば必ず情報を渡すという約束をした。これだけで、太っ腹なフェザーはもう一つの契約書にサインをしたのである。よほどプリマベーラを愛しているのだろう。

  その日、俺たちの歓迎のパーティが盛大に行われた。俺に、イワトビ国の美女が群がろうとするが一瞥して近寄らせはしなかった。

「それにしても、フェザーのカウルの裏に、複雑な文様の文字にみえるものが書かれてあったが、あれは一体なんの印だ?」

「それは、ゼファー殿のバイク製作者としてのサインでございます。カタナと言うようです」

「ほう、カタナとな。なぜカタナと名をつけたのか伺っても?」

「……バイクを初めて作った時に、あれが思い浮かんだのです。それ以来、全てのバイクには剪──カタナと入れており、偽造などの防止のひとつとして利用しています」

「複雑で創世の言葉のような文様に、不思議な韻のサインだな。つまり、あれがゼファー殿が手掛けたバイクという証であるという事か」





 夜も更け、宛がわれた客室でシャワーを浴びて着替えた後ベッドに横になる。

「疲れた……」

 大の字になり、ケープ国とは造りの違う天井をぼうっと見つめた。灯りは小さなものだけにしているため、天井に描かれた、エジプトの壁画のような人物像が少し空恐ろしく感じる。顔が横を向いているのに、視線は真正面にこちらを見つめているので非常に不可解だ。沢山の目に、自分が晒され狙われているかのよう。

「……エジプト? 一体、この記憶はなんなんだ……カレン、あの子と話していると、時々俺しか知らない言葉を彼女が知っているなんて……バイクにしても、GSXだなんて、女の子が言わなさそうな型式をどうして知っている? なぜ、異界のあの子が、俺しか知らない型式を言えるんだ……」

 少し前に俺の義妹になった可愛い少女。もうすぐ16才になるという。誕生日には、初めて会った日に設計したカレンを贈ろう。

 身長は俺よりも30センチ弱ほど低い。いつも俺を見上げる彼女のその視線が、真っ直ぐに貫いて来るかのようで思わず逸らしたくなる。だけどずっと見つめ合っていたいとも思う。




 


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いつもの右手が冴えわたるシーンがあります。スルーしても支障はありません。
作者の右手回をご存知で、なんでも許せる方のみどうぞ

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 折れそうなほどの細い腕。タンデムツーリングした時に、背中に当たった柔らかい場所。

 ベール付きの帽子を無防備に脱いだ時に、ちらりと見えた白い肌にふっくらした頬。ぷるんとした桃色の唇も小さくて、そこにキスを落したくなった。

「何を考えているんだ……」

 ダメだと思えば思うほど、明るく義兄として慕ってくれる彼女の女性らしい体つきが頭と心に住みついて離れない。

『ゼファー……大好き』

 ああ、彼女が俺の胸に縋って来て、潤んだ瞳でそんな風に言われたら……

 俺は体の中心が硬くなり、痛いくらいにズボンを押し上げているのを開放した。途端に弾けるように出てくるそれの先端は、すでに先走りで濡れている。
 ぬちゃりとしたそれを、まぶすようにゆっくり右手で擦りあげていった。

「カレン……カレン……!」

 穢れを知らない彼女が、俺の手で乱されていく。やがて、彼女が頬どころか全身を赤らめ達した。

「……う、あぁ……」

 手のひらで生臭い汚れを受け止め、そっとタオルで拭き取る。もう何度もこうして彼女を妄想の中で抱きしめていた。

 あと数日で帰国できる……。彼女に会ったら、そうしたら……

 俺は窓から、夜空を照らす満月を見上げる。今頃はカレンは夢の中だろう。

 その夢の中に俺が現れていたらいいのに……

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