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第一章 出会い
動き出す歯車
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二週間はあっという間だった。
最初の一週間はご飯を食べて、魔法を学んで、
ご飯を食べて、魔法を学んで、ご飯を食べて、寝ての繰り返しだった。
シェーンと二人で食休みに外に出た時、ルトさんとディグニが稽古をしていた。ディグニは両手に剣を持っていて、対するルトさんは片手だけ剣を持っていた。
二人の攻防は早すぎて目で追えなかった。
「ははっ。レベルが違いすぎるわ。」
そうシェーンは呟いていた。
その言葉も気になったが、二人の稽古の方が気になってしまう。
段々と目が慣れていく。
「すごいね。ディグニの速い攻撃。
それに段々早くなっていく。それを片手でいなしているルトさんも。」
「え、ええ。そうね。そろそろ戻しましょう。ペルを待たせちゃう。」
もっと見ていたかったが、
僕は今魔法を使いこなせるようにならなくちゃと思いその場をあとにした。
魔法は、人間の方も段々とコツを掴めてきた。
そして段々とペルが厳しくなってくる。
場所の位置が分かりにくいように小さい傷になったり、逆に大きい傷にしたり、
複数の傷、それも傷の大きさがばらばらな傷を同時並行で治したり、
魔力を練るのが難しくなる。
しまいには、ペルがどこに傷をつけたかわからない状態で始まったりした。
探すのに時間がかかってしまう。
「まだまだですね。もう一回。」
「はい。」
間髪入れずにまた治癒魔法をかける。
ペルが壊して僕が治す感覚が短くなっていく。
ペルも熱が入っているのか、
区切りの時間を告げるのがシェーンの場合が増えていく。
「そろそろ、お昼ね。休憩しましょう。」
「あ、はい。そうですね。」
シェーンの魔法の授業も難しくなっていく。
でも、知らないことを知られるので段々と楽しくなっていく。
それに知れば知るほど魔法が使いやすくなっていくし、応用もできるようになる。
それが楽しくて仕方ない。
ただ、昼食をとった後、カクン、カクン、眠りかけて、
パシンとシェーンに叩かれるのは相変わらずなくならなかった。
シェーンはたまに僕が実践をしている時抜け出すようになった。
そして必ず違う服で戻ってきて何食わぬ顔で本を読んでいる。
なんで?と聞こうと何度も思ったが、集中して本を読んでいて聞きづらかった。
それに、聞いてもはぐらかされそうだったのでやめた。
そんな一週間を過ごした。僕は決意し、朝部屋でディグニに告げる。
「ディグニ。僕、着いていくよ。レーグル王国に。」
理由はいわなかった。恥ずかしかったから。
それに未熟な僕がディグニの役に立てるか不安だったから。
ディグニはそっけなく答えた。
「そうか、わかった。じゃあいろいろと準備しなきゃな。忙しくなるぞ。」
その日の内に街に行く。魔法の授業は二人に誤って休みにしてもらった。
急にいったから怒られると思ったが、そんなことはなかった。
「ごめん。今日は魔法の授業休みにして欲しいんだ。」
「そうね。毎日魔法漬けだったものね。今日は休みにしましょう。」
案外容易く許してくれた。
セフォンに乗って街に向かう。セフォンを適当なところに繋いで買い物をした。僕の防具や武器。旅に必要な薬品など。
「万が一の場合は、自分で身を守るんだぞ。」
突き放すような言葉。ただ、その時はあまり気にしなかった。
買い物をしていると、見知った背の高い見つけやすい人、クラフトがいた。
そばには、女の人と子どもが一人おり、
手を繋いで楽しそうに話しながら歩いていた。おそらく家族だろう。
「邪魔しちゃ悪い。あっち行くぞ。」
そういうとディグニは、裏道に入っていく。
そこで僕は、気になるもの露店を見つける。
それはアクセサリーの店だった。
「なんだ?気になるのか?」
「うん。ちょっと見ていい?」
ディグニは「いいぞ。」と許可してくれる。
しばらく物色して欲しいものが決まる。
「これがいい。二つ欲しいな。」
「二つ?まあいいぞ。ええと、値段は・・・」
しばらく固まっていたが、ゆっくり動きだす。
買ったものを僕に渡してくれる。
「大事にしろよ。」
「うん。まあ、僕がつけるんじゃないんだけど。」
ディグニは「ん?」と疑問そうな顔をしていたが無視をした。
最後に荷物を取りにリベの宿屋に寄った。
仕事なのかハウの姿はない。リベの宿屋に向かう途中モルテに会った。
あった時はなんだか穏やかじゃなかった。
「父さんはそんな人じゃない!馬鹿にするな!」
同級生らしき人たちと喧嘩しているみたいだった。
モルテがこちらに気付いたのか。
同級生らしき人たちには目もくれずこっちに駆け寄ってくる。
「お久しぶりです。今日は家に泊まるんですか。」
あの時と同じ感じだった。
「いや、今日は荷物を取りに来たんだ。それより、友達は大丈夫か。」
「あ、はい。それに友達じゃないですし。」
さっきのただならぬ雰囲気がモルテを包んだ。
「そ、そうか。一緒に行くか。」
「はい。」
そして今に至る。
「あら、ディグニ。それにビス。今日泊まるの?」
「いや、荷物を取りにきた。きてすぐで申し訳ないけど、
荷物を取ったらすぐ城に戻るよ。」
「えー、そうなの。ご飯食べてってくれたらよかったのに。」
「すまない。」
いつものやり取りなのか、
ディグニは足早に二階に向かって荷物を取って戻ってくる。
「じゃあ、また。」
本当にすぐだった。
「はーい。またね。」
リベは台所で忙しそうにしていて片手間で返事をしていた。
城に戻ってきたのは、日が沈みかけていた時だった。
街を出たのは、早かったが、帰りに時間がかかった。
セフォンがいつもの速さを出せなかったからだ。
荷物が多くてセフォンは大変そうだった。
その日は疲れて、ご飯を食べ、お風呂に入って、
ベッドにはいると泥の様に眠った。
次の日からは、また魔法に専念した。
出発する前日までに、人の人形をほとんど完璧に治せるようになった。
でも、ペルはきびしかった。
「まだまだですが、及第点です。」
それを聞いたシェーンは、徐に自分の指を切った。
「ちょっ。」
さすがのペルも驚いていた。
「シェーン様⁉」
「ビス。治してよ。」
シェーンは切った指を指しだしてきた。
「はあ。」とペルが溜息をついている。
「うん。」
緊張する。初めて生身を治す。
傷を探し、見つけ、魔力を練る。指は光に包まれた。
「ヒール」
静かな時間が流れる。
傷は完璧に治せてはいたが、
治っていたとしても異常が出る場合があるとペルに言われていて不安だった。
「どう?」
「痛みもないし、どこにも異常はないわ。」
やった。成功だ。少し自信がついた。
「じゃあ、もう一回。」
シェーンがまた傷をつけようとしていた。
「シェーン様‼」
「じょ、冗談よ。」
全然冗談には思えなかった。ペルも感情を抑え切れなかったみたいだ。
そのあとは、また人形で練習をする。
「そろそろ、夕食ですね。」
ペルが授業の終わりを告げる。二人とも食堂に向かおうとする。
「ちょっと待って。渡したい物があるんだ。」
二人は身を翻しこっちを向く。まずシェーンに渡す。
なんだか照れくさくて愛想なく渡してしまう。
それになんて言って渡せばいいかわからなくて、拙い言葉で渡す。
「これ。どうぞ。魔法を教えてくれたお礼です。」
「良かったですね。シェーン様。」
「ペルにも」
「私にもですか⁉開けてもいいですか。」
二人は袋を開ける。
「ネックレスだよ。買ったのはディグニだけど。
でも、選んだのは僕なんだ。」
小さい十字架がついたネックレス。
二人に同じものを買った。反応が怖くて下を向いてしまう。
「「ありがとう」ございます。」
顔をあげると、そこには嬉しそうな二人の顔があった。
二人はお互いに付け合い、僕に「似合う?」と聞いてくる。
「うん。似合うよ。よかった。」
なんでか、シェーンが顔を赤くしていた。
「今度はビスのお金で買ってね。」
一番痛い所をつかれてしまった。ペルはクスクス笑っていた。
夕食を食べ、お風呂に入り部屋に戻る。
「明日は早く出るからな。今日は早く寝るんだぞ。」
「うん。」
楽しい時間は過ぎるのが、早かった。
シェーンやペル、それにルトさんとお別れだ。
ちゃんとお別れを言いたかった。
「ごめんな。こんなこっそり出ていくことになって。」
「ううん。わかってくれるよ。きっと。」
そう願って眠りに着く。
最初の一週間はご飯を食べて、魔法を学んで、
ご飯を食べて、魔法を学んで、ご飯を食べて、寝ての繰り返しだった。
シェーンと二人で食休みに外に出た時、ルトさんとディグニが稽古をしていた。ディグニは両手に剣を持っていて、対するルトさんは片手だけ剣を持っていた。
二人の攻防は早すぎて目で追えなかった。
「ははっ。レベルが違いすぎるわ。」
そうシェーンは呟いていた。
その言葉も気になったが、二人の稽古の方が気になってしまう。
段々と目が慣れていく。
「すごいね。ディグニの速い攻撃。
それに段々早くなっていく。それを片手でいなしているルトさんも。」
「え、ええ。そうね。そろそろ戻しましょう。ペルを待たせちゃう。」
もっと見ていたかったが、
僕は今魔法を使いこなせるようにならなくちゃと思いその場をあとにした。
魔法は、人間の方も段々とコツを掴めてきた。
そして段々とペルが厳しくなってくる。
場所の位置が分かりにくいように小さい傷になったり、逆に大きい傷にしたり、
複数の傷、それも傷の大きさがばらばらな傷を同時並行で治したり、
魔力を練るのが難しくなる。
しまいには、ペルがどこに傷をつけたかわからない状態で始まったりした。
探すのに時間がかかってしまう。
「まだまだですね。もう一回。」
「はい。」
間髪入れずにまた治癒魔法をかける。
ペルが壊して僕が治す感覚が短くなっていく。
ペルも熱が入っているのか、
区切りの時間を告げるのがシェーンの場合が増えていく。
「そろそろ、お昼ね。休憩しましょう。」
「あ、はい。そうですね。」
シェーンの魔法の授業も難しくなっていく。
でも、知らないことを知られるので段々と楽しくなっていく。
それに知れば知るほど魔法が使いやすくなっていくし、応用もできるようになる。
それが楽しくて仕方ない。
ただ、昼食をとった後、カクン、カクン、眠りかけて、
パシンとシェーンに叩かれるのは相変わらずなくならなかった。
シェーンはたまに僕が実践をしている時抜け出すようになった。
そして必ず違う服で戻ってきて何食わぬ顔で本を読んでいる。
なんで?と聞こうと何度も思ったが、集中して本を読んでいて聞きづらかった。
それに、聞いてもはぐらかされそうだったのでやめた。
そんな一週間を過ごした。僕は決意し、朝部屋でディグニに告げる。
「ディグニ。僕、着いていくよ。レーグル王国に。」
理由はいわなかった。恥ずかしかったから。
それに未熟な僕がディグニの役に立てるか不安だったから。
ディグニはそっけなく答えた。
「そうか、わかった。じゃあいろいろと準備しなきゃな。忙しくなるぞ。」
その日の内に街に行く。魔法の授業は二人に誤って休みにしてもらった。
急にいったから怒られると思ったが、そんなことはなかった。
「ごめん。今日は魔法の授業休みにして欲しいんだ。」
「そうね。毎日魔法漬けだったものね。今日は休みにしましょう。」
案外容易く許してくれた。
セフォンに乗って街に向かう。セフォンを適当なところに繋いで買い物をした。僕の防具や武器。旅に必要な薬品など。
「万が一の場合は、自分で身を守るんだぞ。」
突き放すような言葉。ただ、その時はあまり気にしなかった。
買い物をしていると、見知った背の高い見つけやすい人、クラフトがいた。
そばには、女の人と子どもが一人おり、
手を繋いで楽しそうに話しながら歩いていた。おそらく家族だろう。
「邪魔しちゃ悪い。あっち行くぞ。」
そういうとディグニは、裏道に入っていく。
そこで僕は、気になるもの露店を見つける。
それはアクセサリーの店だった。
「なんだ?気になるのか?」
「うん。ちょっと見ていい?」
ディグニは「いいぞ。」と許可してくれる。
しばらく物色して欲しいものが決まる。
「これがいい。二つ欲しいな。」
「二つ?まあいいぞ。ええと、値段は・・・」
しばらく固まっていたが、ゆっくり動きだす。
買ったものを僕に渡してくれる。
「大事にしろよ。」
「うん。まあ、僕がつけるんじゃないんだけど。」
ディグニは「ん?」と疑問そうな顔をしていたが無視をした。
最後に荷物を取りにリベの宿屋に寄った。
仕事なのかハウの姿はない。リベの宿屋に向かう途中モルテに会った。
あった時はなんだか穏やかじゃなかった。
「父さんはそんな人じゃない!馬鹿にするな!」
同級生らしき人たちと喧嘩しているみたいだった。
モルテがこちらに気付いたのか。
同級生らしき人たちには目もくれずこっちに駆け寄ってくる。
「お久しぶりです。今日は家に泊まるんですか。」
あの時と同じ感じだった。
「いや、今日は荷物を取りに来たんだ。それより、友達は大丈夫か。」
「あ、はい。それに友達じゃないですし。」
さっきのただならぬ雰囲気がモルテを包んだ。
「そ、そうか。一緒に行くか。」
「はい。」
そして今に至る。
「あら、ディグニ。それにビス。今日泊まるの?」
「いや、荷物を取りにきた。きてすぐで申し訳ないけど、
荷物を取ったらすぐ城に戻るよ。」
「えー、そうなの。ご飯食べてってくれたらよかったのに。」
「すまない。」
いつものやり取りなのか、
ディグニは足早に二階に向かって荷物を取って戻ってくる。
「じゃあ、また。」
本当にすぐだった。
「はーい。またね。」
リベは台所で忙しそうにしていて片手間で返事をしていた。
城に戻ってきたのは、日が沈みかけていた時だった。
街を出たのは、早かったが、帰りに時間がかかった。
セフォンがいつもの速さを出せなかったからだ。
荷物が多くてセフォンは大変そうだった。
その日は疲れて、ご飯を食べ、お風呂に入って、
ベッドにはいると泥の様に眠った。
次の日からは、また魔法に専念した。
出発する前日までに、人の人形をほとんど完璧に治せるようになった。
でも、ペルはきびしかった。
「まだまだですが、及第点です。」
それを聞いたシェーンは、徐に自分の指を切った。
「ちょっ。」
さすがのペルも驚いていた。
「シェーン様⁉」
「ビス。治してよ。」
シェーンは切った指を指しだしてきた。
「はあ。」とペルが溜息をついている。
「うん。」
緊張する。初めて生身を治す。
傷を探し、見つけ、魔力を練る。指は光に包まれた。
「ヒール」
静かな時間が流れる。
傷は完璧に治せてはいたが、
治っていたとしても異常が出る場合があるとペルに言われていて不安だった。
「どう?」
「痛みもないし、どこにも異常はないわ。」
やった。成功だ。少し自信がついた。
「じゃあ、もう一回。」
シェーンがまた傷をつけようとしていた。
「シェーン様‼」
「じょ、冗談よ。」
全然冗談には思えなかった。ペルも感情を抑え切れなかったみたいだ。
そのあとは、また人形で練習をする。
「そろそろ、夕食ですね。」
ペルが授業の終わりを告げる。二人とも食堂に向かおうとする。
「ちょっと待って。渡したい物があるんだ。」
二人は身を翻しこっちを向く。まずシェーンに渡す。
なんだか照れくさくて愛想なく渡してしまう。
それになんて言って渡せばいいかわからなくて、拙い言葉で渡す。
「これ。どうぞ。魔法を教えてくれたお礼です。」
「良かったですね。シェーン様。」
「ペルにも」
「私にもですか⁉開けてもいいですか。」
二人は袋を開ける。
「ネックレスだよ。買ったのはディグニだけど。
でも、選んだのは僕なんだ。」
小さい十字架がついたネックレス。
二人に同じものを買った。反応が怖くて下を向いてしまう。
「「ありがとう」ございます。」
顔をあげると、そこには嬉しそうな二人の顔があった。
二人はお互いに付け合い、僕に「似合う?」と聞いてくる。
「うん。似合うよ。よかった。」
なんでか、シェーンが顔を赤くしていた。
「今度はビスのお金で買ってね。」
一番痛い所をつかれてしまった。ペルはクスクス笑っていた。
夕食を食べ、お風呂に入り部屋に戻る。
「明日は早く出るからな。今日は早く寝るんだぞ。」
「うん。」
楽しい時間は過ぎるのが、早かった。
シェーンやペル、それにルトさんとお別れだ。
ちゃんとお別れを言いたかった。
「ごめんな。こんなこっそり出ていくことになって。」
「ううん。わかってくれるよ。きっと。」
そう願って眠りに着く。
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