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第三章 変化
仲違い
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町に戻ってきたのは、太陽が沈み、空の色味が赤く覆われ始めた頃であった。
俺たち二人は服を泥だらけにしていた。
「おい、モルテ。お前汚いぞ。」
「そういうビスさんだって汚いですよ。僕よりも。」
反撃しようと口を開いた時、一人の男の声がする。
「おう、二人とも今日も精が出るな。お疲れ様。どれぐらい討伐してきたんだ。」
ハウだった。ハウは今でも王国の入り口で変わりなく仕事をしていた。
そしてモルテはその声の主を無視してスタスタと町の中に入っていく。
これが反抗期というものなのだろうか。
暇つぶしで読んだ本に親子の物語を描くものがあった。
その時はあまり親の方に感情移入できなかった。
だが、実際にその現場を間のあたりにすると
何とも言えない感情が込み上げてくる。
ハウがいたたまれないと思うような、
それでいてモルテが抱く気持ちは具体的には知らないが、
なんとなく不便に思うような、そんな複雑な感情。
「ははっ。ハウさんもお疲れ様です。そうですね。200ぐらいは倒しましたかね。」
「そうか。そりゃスゲーな。というよりそのさん付け止めてくれないか。
よそよそしいというか、なんか毎回毎回鳥肌が立つ。」
ハウはモルテを気にせず俺一人に照準を合わせる。
「そういうわけにはいきませんよ。一応先輩ですから。ハウさんは。」
「こいつ~。知らないうちに変わりやがってお父さんは悲しいぞ。」
誰がお父さんだ。それに痛い。ハウがこめかみの部分をぐりぐりしてくる。
「い、痛いですよ。止めてください。
・・・それにお父さんならどうにかしてくださいよ。
俺も毎回毎回冷や汗ものなんですから。」
いつも言い出しづらかったが、これを気に思い切って言ってみた。
ハウも俺の言葉に思い当たる部分があるのかその言葉だけで伝わったみたいだ。
ただ、ハウの反応は微妙であった。
「そう言われてもな。俺は普通に接しようとしているんだけど、
モルテがな。・・・はあ、まあ善処するよ。」
ハウも困っているようだ。努力しているみたいだがどうやら無理らしい。
ハウとモルテの間にある亀裂は相当根深いみたいだ。
こんなだと一緒にいるあの人は何か言ってきそうなものだが。
「リベさんは何て?」
そういうとハウは鼻で笑った。
「はっ。この件は自分で何とかしろ、だってよ。
ビス、モルテとの仲取り持ってくれよ。頼むよ。この通り。」
うん。これ以上俺が口を出してはいけない気がする。
「・・・・・善処します。」
「お前それ絶対手伝わねえだろ。はあ、どいつもこいつも。
いいよ、こっちでどうにかするから。」
大の大人が不貞腐れてそっぽを向く。
思ってはいけないと思いつつ、大人がこんなに不貞腐れることが
こんなに見苦しいものだとはと思ってしまう。
「それじゃ俺町に戻りますから、ハウさんは仕事頑張ってくださいね。」
ハウはこっちに向き返って返事をする。
「ん。そうか。またな。」
さっきまでの不貞腐れていた顔とは打って変わって
いつも通りの陽気なハウに戻っていた。
少し進んで言い忘れていたことを思い出す。
「ああそうだ。今日リベさんの宿泊まりますから。」
そういって町へと入っていく。さて、宿の方ではどうなっているかな。
泊まるのが久しぶりで楽しみもありつつ、怖さもあった。
まあ怖さより楽しみの方がでかいのだが。はあ、早く会いたいな。
俺たち二人は服を泥だらけにしていた。
「おい、モルテ。お前汚いぞ。」
「そういうビスさんだって汚いですよ。僕よりも。」
反撃しようと口を開いた時、一人の男の声がする。
「おう、二人とも今日も精が出るな。お疲れ様。どれぐらい討伐してきたんだ。」
ハウだった。ハウは今でも王国の入り口で変わりなく仕事をしていた。
そしてモルテはその声の主を無視してスタスタと町の中に入っていく。
これが反抗期というものなのだろうか。
暇つぶしで読んだ本に親子の物語を描くものがあった。
その時はあまり親の方に感情移入できなかった。
だが、実際にその現場を間のあたりにすると
何とも言えない感情が込み上げてくる。
ハウがいたたまれないと思うような、
それでいてモルテが抱く気持ちは具体的には知らないが、
なんとなく不便に思うような、そんな複雑な感情。
「ははっ。ハウさんもお疲れ様です。そうですね。200ぐらいは倒しましたかね。」
「そうか。そりゃスゲーな。というよりそのさん付け止めてくれないか。
よそよそしいというか、なんか毎回毎回鳥肌が立つ。」
ハウはモルテを気にせず俺一人に照準を合わせる。
「そういうわけにはいきませんよ。一応先輩ですから。ハウさんは。」
「こいつ~。知らないうちに変わりやがってお父さんは悲しいぞ。」
誰がお父さんだ。それに痛い。ハウがこめかみの部分をぐりぐりしてくる。
「い、痛いですよ。止めてください。
・・・それにお父さんならどうにかしてくださいよ。
俺も毎回毎回冷や汗ものなんですから。」
いつも言い出しづらかったが、これを気に思い切って言ってみた。
ハウも俺の言葉に思い当たる部分があるのかその言葉だけで伝わったみたいだ。
ただ、ハウの反応は微妙であった。
「そう言われてもな。俺は普通に接しようとしているんだけど、
モルテがな。・・・はあ、まあ善処するよ。」
ハウも困っているようだ。努力しているみたいだがどうやら無理らしい。
ハウとモルテの間にある亀裂は相当根深いみたいだ。
こんなだと一緒にいるあの人は何か言ってきそうなものだが。
「リベさんは何て?」
そういうとハウは鼻で笑った。
「はっ。この件は自分で何とかしろ、だってよ。
ビス、モルテとの仲取り持ってくれよ。頼むよ。この通り。」
うん。これ以上俺が口を出してはいけない気がする。
「・・・・・善処します。」
「お前それ絶対手伝わねえだろ。はあ、どいつもこいつも。
いいよ、こっちでどうにかするから。」
大の大人が不貞腐れてそっぽを向く。
思ってはいけないと思いつつ、大人がこんなに不貞腐れることが
こんなに見苦しいものだとはと思ってしまう。
「それじゃ俺町に戻りますから、ハウさんは仕事頑張ってくださいね。」
ハウはこっちに向き返って返事をする。
「ん。そうか。またな。」
さっきまでの不貞腐れていた顔とは打って変わって
いつも通りの陽気なハウに戻っていた。
少し進んで言い忘れていたことを思い出す。
「ああそうだ。今日リベさんの宿泊まりますから。」
そういって町へと入っていく。さて、宿の方ではどうなっているかな。
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まあ怖さより楽しみの方がでかいのだが。はあ、早く会いたいな。
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