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第三章 変化
想定外
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「ということだ。話は以上だ。・・・さてモルテよ。気持ちは変わったか?」
モルテは下を向いていた。そして一呼吸置き、また王様の眼をじっと見つめている。
「いえ、変わっていません。僕はビスさんと一緒にディグニさんを探しに行きます。」
安堵に包まれる。正直に言ってしまうと揺らいでいるのではないかと思ってしまった。そう思ってしまった俺に嫌気が差す。ただ、今は喜んでおこう。モルテは俺とディグニを探す旅に出ることを選んでくれたのだ。
「そうか。早速で悪いが出発する日を決めよう。準備もあるであろう。一週間後はどうだ?」
「俺は、明日出発しようと思っていました。モルテにも言ってあります。」
王様は口をあんぐり開けていた。
「あ、明日!?確かに私は急いでくれと行ったが、そこまで急ぐ必要は・・・」
必死に気持ちを王様に伝えた。もし、ここで日和ってしまったら王様の案が通ってしまうと思ったから。
「嫌な予感がするんです。・・・それにもうあんな思いはしたくないのです。」
「だがな、準備も必要だぞ。それに、言いたくはないが万が一のこともある。親しい者に挨拶しておく時間も必要だろう。」
まあ、確かに言っておかないと後々面倒くさい人もいる。だからこそいいのだ。
「だからこそです。万が一の時それが言動力になるんです。」
「・・・ふむ。そうか。ビスの意見はわかった。モルテはどうだ?」
モルテは迷っている。どうすべきか。声を掛けるべきか、掛けないべきか。俺は後者を選んだ。モルテが答えを出すことを静かに待った。そしてしばらくして重い口を開く。
「僕は・・・一日時間が欲しいです。」
「それだけでよいのか?」
「はい。」
「・・・それでよいか?ビス。」
俺は下に向けた顔をあげ、答える。
「はい。構いません。」
「よし。話は終わりだ。二人とも頼んだぞ。」
「「はい。」」
玉座を後にして、モルテが謝ってくる。
「ビスさん、すみません。」
「いいよ。別に。」
「でも、昨日から言われていたことだったのに・・・」
モルテ自身で決めたことなのになぜこんなに謝ってくるのか。もっと堂々としていたらいいのにと思ってしまう。それにあれは俺の希望であった。もちろんそれが迷わせていたと思うと申し訳ない気持ちになるが、それよりもモルテの態度が気になった。
「だからいいっていってるだろ。」
「それならいいんですけど。」
モルテは俺の語気から何か悟ったらしい。謝るのを止めた。ただ、モルテの表情は暗いままだった。
「はあ、今日どうするんだ?」
「え、ええ。家に帰ろうと思います。ビスさんはどうするんですか?」
「俺は、城に泊まるよ。家族水入らずに釘を刺すようなことはできないしな。」
「いや、あの人たちはそんなこと思わないと思いますけど・・・」
「おっと済まない。ちょっと寄るところがあったんだ。ここで別れよう。じゃあ、明後日までにちゃんと準備しとけよ。」
俺はそそくさとモルテから離れた。このまま会話を続けていたら何かが爆発してしまうと思ったから。別に出発の時間が遅くなったことを怒っているわけではない。単純に一人になりたかったのだ。
モルテは下を向いていた。そして一呼吸置き、また王様の眼をじっと見つめている。
「いえ、変わっていません。僕はビスさんと一緒にディグニさんを探しに行きます。」
安堵に包まれる。正直に言ってしまうと揺らいでいるのではないかと思ってしまった。そう思ってしまった俺に嫌気が差す。ただ、今は喜んでおこう。モルテは俺とディグニを探す旅に出ることを選んでくれたのだ。
「そうか。早速で悪いが出発する日を決めよう。準備もあるであろう。一週間後はどうだ?」
「俺は、明日出発しようと思っていました。モルテにも言ってあります。」
王様は口をあんぐり開けていた。
「あ、明日!?確かに私は急いでくれと行ったが、そこまで急ぐ必要は・・・」
必死に気持ちを王様に伝えた。もし、ここで日和ってしまったら王様の案が通ってしまうと思ったから。
「嫌な予感がするんです。・・・それにもうあんな思いはしたくないのです。」
「だがな、準備も必要だぞ。それに、言いたくはないが万が一のこともある。親しい者に挨拶しておく時間も必要だろう。」
まあ、確かに言っておかないと後々面倒くさい人もいる。だからこそいいのだ。
「だからこそです。万が一の時それが言動力になるんです。」
「・・・ふむ。そうか。ビスの意見はわかった。モルテはどうだ?」
モルテは迷っている。どうすべきか。声を掛けるべきか、掛けないべきか。俺は後者を選んだ。モルテが答えを出すことを静かに待った。そしてしばらくして重い口を開く。
「僕は・・・一日時間が欲しいです。」
「それだけでよいのか?」
「はい。」
「・・・それでよいか?ビス。」
俺は下に向けた顔をあげ、答える。
「はい。構いません。」
「よし。話は終わりだ。二人とも頼んだぞ。」
「「はい。」」
玉座を後にして、モルテが謝ってくる。
「ビスさん、すみません。」
「いいよ。別に。」
「でも、昨日から言われていたことだったのに・・・」
モルテ自身で決めたことなのになぜこんなに謝ってくるのか。もっと堂々としていたらいいのにと思ってしまう。それにあれは俺の希望であった。もちろんそれが迷わせていたと思うと申し訳ない気持ちになるが、それよりもモルテの態度が気になった。
「だからいいっていってるだろ。」
「それならいいんですけど。」
モルテは俺の語気から何か悟ったらしい。謝るのを止めた。ただ、モルテの表情は暗いままだった。
「はあ、今日どうするんだ?」
「え、ええ。家に帰ろうと思います。ビスさんはどうするんですか?」
「俺は、城に泊まるよ。家族水入らずに釘を刺すようなことはできないしな。」
「いや、あの人たちはそんなこと思わないと思いますけど・・・」
「おっと済まない。ちょっと寄るところがあったんだ。ここで別れよう。じゃあ、明後日までにちゃんと準備しとけよ。」
俺はそそくさとモルテから離れた。このまま会話を続けていたら何かが爆発してしまうと思ったから。別に出発の時間が遅くなったことを怒っているわけではない。単純に一人になりたかったのだ。
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