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第4章 得たものとモノ
揺れ動くきもち
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そんな話をしていたら、治療が終わっていたみたいだ。立ち上がり歩いて見る。すると、不思議なことに先ほどまで重かった体が軽くなっている。
「楽になった・・・というか気になってたんだけど、なんでヒルさんが回復魔法を?」
問いかけると、ヒルさんがポリポリ頭を掻いている。聞いたらまずかったかな。
「隠してたわけじゃないんだけどね。唯一手に入れることができた魔法が“ヒール”回復魔法だったんだ。まあ、知っての通りそれ以降ダンジョンは攻略できなくてね。そのダンジョンを攻略できたのも奇跡に近かったと思うよ、僕のせいで」
「そうだったんだ」
驚きだった。別にダンジョンを攻略していたことに驚いているのではない。話さなかったことに驚いていた。ダンジョンのことになるとあんなに目を輝かせて聞いてくるヒルさん。なのになぜ自分自身の話はしなかったのだろうか。
「まあ、僕の話はこれくらいにしよう。それより夕食どうする?」
ヒルさんはたぶん話したくないのだろう、何か理由があって。気にならないわけではなかったが、この時は追及するのをやめた。
「うーん。体も楽になったし、食堂で食べるよ」
「わかった。じゃあ、一足先に行って準備してるね」
そう言うと、ヒルさんは俺の部屋から出ていった。俺も荷物の片づけを終え、ヒルさんを追う。食堂にはすでにディタがいた。
「遅いわよ。早く食べましょう。」
「ごめん、ごめん」
「まあまあ、ほら、どうぞ召し上がれ」
「「いただきます」」
「で、今回どうだった?」
いつも通りの食事。ただ、俺にとっては一番気が楽になる瞬間だった。ヒルさんが俺の話に目を輝かせ、“調子に乗らない”とディタに窘められる。そんな他愛もない食事が楽しくて仕方なかった。
次の日、町はずれのテントがあったところに訪れていた。そう、あったところに。
「ここだよな?」
「そのはずだけど」
すでにテントはなくなり、フォルクさんの姿はどこない。場所は間違ってないそれでも、俺はそれを信じたくなかった。
「ああ、ほら。あのダンジョン見えないからここじゃないな。もうちょっと奥だったかも」
そんなことを言い現実逃避をしていると、あっけなく現実に戻される。
「昨日も言ったけど、あれは蜃気楼でできたもの。条件が整わなければならないのよ。現実を見なさい」
「ねえ、こんなところになんかあるよ」
「おい、レクス。遊んでいる暇は」
こんな時レクスは何遊んでいるのかと思い、注意しようとすると俺の声は途中で遮られてしまった。
「ちょっと、ロガこっち来て‼」
「なんだよ、ディタまで遊んでる暇はないんだよ。早くフォルクさんを探さなくちゃ」
「そんな必要ないみたいよ」
何だよ、もったいぶって。ディタの言い方が気になって俺はディタのいる方へ向かう。ディタの手には一枚の紙が握られていた。そこにはここに書かれていた。
“騒がしい奴らへ
お前たち遅い、遅すぎる。待ちきれなかったわい。儂はもう他の町へ行く。ここは暑くて敵わん。今度は涼しくて静かなところにでも行こうかのう。じゃあ、達者でな。ああ、それとフロワストーンはお前たちにやる、もう必要ないからの。
フォルクより”
「楽になった・・・というか気になってたんだけど、なんでヒルさんが回復魔法を?」
問いかけると、ヒルさんがポリポリ頭を掻いている。聞いたらまずかったかな。
「隠してたわけじゃないんだけどね。唯一手に入れることができた魔法が“ヒール”回復魔法だったんだ。まあ、知っての通りそれ以降ダンジョンは攻略できなくてね。そのダンジョンを攻略できたのも奇跡に近かったと思うよ、僕のせいで」
「そうだったんだ」
驚きだった。別にダンジョンを攻略していたことに驚いているのではない。話さなかったことに驚いていた。ダンジョンのことになるとあんなに目を輝かせて聞いてくるヒルさん。なのになぜ自分自身の話はしなかったのだろうか。
「まあ、僕の話はこれくらいにしよう。それより夕食どうする?」
ヒルさんはたぶん話したくないのだろう、何か理由があって。気にならないわけではなかったが、この時は追及するのをやめた。
「うーん。体も楽になったし、食堂で食べるよ」
「わかった。じゃあ、一足先に行って準備してるね」
そう言うと、ヒルさんは俺の部屋から出ていった。俺も荷物の片づけを終え、ヒルさんを追う。食堂にはすでにディタがいた。
「遅いわよ。早く食べましょう。」
「ごめん、ごめん」
「まあまあ、ほら、どうぞ召し上がれ」
「「いただきます」」
「で、今回どうだった?」
いつも通りの食事。ただ、俺にとっては一番気が楽になる瞬間だった。ヒルさんが俺の話に目を輝かせ、“調子に乗らない”とディタに窘められる。そんな他愛もない食事が楽しくて仕方なかった。
次の日、町はずれのテントがあったところに訪れていた。そう、あったところに。
「ここだよな?」
「そのはずだけど」
すでにテントはなくなり、フォルクさんの姿はどこない。場所は間違ってないそれでも、俺はそれを信じたくなかった。
「ああ、ほら。あのダンジョン見えないからここじゃないな。もうちょっと奥だったかも」
そんなことを言い現実逃避をしていると、あっけなく現実に戻される。
「昨日も言ったけど、あれは蜃気楼でできたもの。条件が整わなければならないのよ。現実を見なさい」
「ねえ、こんなところになんかあるよ」
「おい、レクス。遊んでいる暇は」
こんな時レクスは何遊んでいるのかと思い、注意しようとすると俺の声は途中で遮られてしまった。
「ちょっと、ロガこっち来て‼」
「なんだよ、ディタまで遊んでる暇はないんだよ。早くフォルクさんを探さなくちゃ」
「そんな必要ないみたいよ」
何だよ、もったいぶって。ディタの言い方が気になって俺はディタのいる方へ向かう。ディタの手には一枚の紙が握られていた。そこにはここに書かれていた。
“騒がしい奴らへ
お前たち遅い、遅すぎる。待ちきれなかったわい。儂はもう他の町へ行く。ここは暑くて敵わん。今度は涼しくて静かなところにでも行こうかのう。じゃあ、達者でな。ああ、それとフロワストーンはお前たちにやる、もう必要ないからの。
フォルクより”
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