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第1章 再会
いるはずのない人物
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深海の神殿。その名の如く深海にあり。潜りに自信がある者も姿を見ること叶わず。奥には水を纏い紙魔物待ち受け、挑戦者を寄せ付けん。知恵なき者挑むなかれ。もし汝、才人なれば到達しうるであろう。また、粋な者であれば。知恵を示せ、さすれば道は開かれる。
*
潮の匂いが風によって流されてくる。俺たちが今いる場所はメリンの町。港町だ。
「わー、海だよ。ロガ、ねえ、ねえってば」
「うるせー、見りゃわかるよ」
冷静を装いつつも、初めて見る海もそうだが、新たな挑戦が待っていると思うと
心が弾んでいた。
「もう子どもね、恥ずかしい」
「ふふふ」
ディタは俺たちを蔑むような冷たい目で見てくる。なぜおれまでその視線をむけられなければならない。たいするエミンは、子どもがはしゃいでいるのを見守っているお母さんのような温かい目を送ってくる。この視線を気にしつつも、もう一人の反応を横目で確認する。ははは、苦笑いしてら。このノリの対応に困っているのだろう。
「それより宿探さないとな。お金はあるから大丈夫だと思けど、どこかいいところないかな」
当たりを見渡し良さそうな宿屋を探す。慎重に選ばないとこの宿屋選びを間違えれば小言が飛んでくること間違いなしだ。
「何よ」
「別に」
そんなやり取りをしていると、誰かに声をかけられた。どこか聞き覚えのある声に。
「おーい。そこの君たち宿屋探しているのかい。よかったら家においでよ。タダでいいからさ」
怪しさ満点の口説き文句。それでも、俺は怪しまない。なぜならその声の主を知っており、どんな対応をしてくれたか知っているから。それよりも驚きの方が強い。振り返るとやはりその人物がいた。
「「ヒルさん!?どうしてここに?」」
ディタと同じタイミングで一言一句たがわず同じ言葉を口にした。
「どうしても何も、ここでも宿屋をやってるんだよ」
「いや、そういうことじゃなくて・・・」
なぜここにいるか問いただそうとしたが、それよりももう一人の旅の仲間が居心地悪そうに立っているのを見て思い直した。
「えーと、この人はヒルさん。宿屋をやってるんだ。アリエスの町にいた時にお世話になった人」
「一見怪しそうだけど大丈夫だよ~。・・・いたっ痛い。やめてよ~」
後ろで何かを叩いている音が聞こえてくるが気にしない。
「はははっ。大丈夫。気にしてないさ」
俺も気にせず、新しい仲間をヒルさんに紹介した。
「それでこっちが・・・」
「ぼ、僕は、シア・ネシャスです。宜しくお願いします」
「で、どうするんだい?三人ともウチの宿泊ってく?」
ヒルが指さした先に、いい意味で素朴な建物がある。俺の答えは決まっている。二人の様子を窺うと、二人とも頷いてくれた。一人は少し不安そうな顔をしているが
「泊まっていきます」
*
潮の匂いが風によって流されてくる。俺たちが今いる場所はメリンの町。港町だ。
「わー、海だよ。ロガ、ねえ、ねえってば」
「うるせー、見りゃわかるよ」
冷静を装いつつも、初めて見る海もそうだが、新たな挑戦が待っていると思うと
心が弾んでいた。
「もう子どもね、恥ずかしい」
「ふふふ」
ディタは俺たちを蔑むような冷たい目で見てくる。なぜおれまでその視線をむけられなければならない。たいするエミンは、子どもがはしゃいでいるのを見守っているお母さんのような温かい目を送ってくる。この視線を気にしつつも、もう一人の反応を横目で確認する。ははは、苦笑いしてら。このノリの対応に困っているのだろう。
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当たりを見渡し良さそうな宿屋を探す。慎重に選ばないとこの宿屋選びを間違えれば小言が飛んでくること間違いなしだ。
「何よ」
「別に」
そんなやり取りをしていると、誰かに声をかけられた。どこか聞き覚えのある声に。
「おーい。そこの君たち宿屋探しているのかい。よかったら家においでよ。タダでいいからさ」
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「「ヒルさん!?どうしてここに?」」
ディタと同じタイミングで一言一句たがわず同じ言葉を口にした。
「どうしても何も、ここでも宿屋をやってるんだよ」
「いや、そういうことじゃなくて・・・」
なぜここにいるか問いただそうとしたが、それよりももう一人の旅の仲間が居心地悪そうに立っているのを見て思い直した。
「えーと、この人はヒルさん。宿屋をやってるんだ。アリエスの町にいた時にお世話になった人」
「一見怪しそうだけど大丈夫だよ~。・・・いたっ痛い。やめてよ~」
後ろで何かを叩いている音が聞こえてくるが気にしない。
「はははっ。大丈夫。気にしてないさ」
俺も気にせず、新しい仲間をヒルさんに紹介した。
「それでこっちが・・・」
「ぼ、僕は、シア・ネシャスです。宜しくお願いします」
「で、どうするんだい?三人ともウチの宿泊ってく?」
ヒルが指さした先に、いい意味で素朴な建物がある。俺の答えは決まっている。二人の様子を窺うと、二人とも頷いてくれた。一人は少し不安そうな顔をしているが
「泊まっていきます」
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