5 / 136
プロローグ
自己紹介
しおりを挟む
再び目を覚ますきっかけになったのは赤ちゃんの泣き声だった。
「おい、泣くなよ。」
戸惑うあの人の声に私は小さく笑みを浮かべ、瞼を押し上げると赤ちゃんをあやすあの人の姿があった。
あの人は私に気づいていないのか、必死にあの「子」をあやしている。
私は体を起こし、声を掛ける。
「お腹すいているのかもしれないから、こっちに。」
「お前。」
目を見開くあの人に両手を広げて私は微笑みかける。
「……すまない。」
謝りながらその「子」を抱き上げ、魔素を注ごうとするが何故か受け入れてくれなかった。
「どうしたんだ?」
「いえ…。」
不思議そうにしていた私にこの人は困惑したように訊いてきた。
「普通に魔素を送ったのですが、受け入れてくれなくて。」
「……あのやり方じゃなくても出来たのか?」
どこか怒ったような顔をするこの人に私はその質問に答える。
「あの時はこの子が飢餓状態だったから、直接魔素を受け入れてもらわないといけなかったから、あの方法が一番だったんです。けど、今は意識がはっきりしているから、こっちから送れば自然に受け入れてくれると思ったのですが……。」
「受け入れてもらえない?」
「はい…。」
困ったように私が眉を下げるとこの人は何を思ったのか、私から離れて体を反転させた。
「あの?」
「あの方法しかないんだろう、さっさとしろ。」
「……はい。」
この人が言うようにその方法しか残っていないので再び授乳ならぬ授素によって与えるのだった。
そして、満足したのかこの「子」はぐずる事無くすやすやと眠り始めた。
私たちが危害を与えないと知っているからかのんびりしているこの「子」に私とは違うのだと思った。
「終わったか?」
「あっ、はい。」
服を見苦しくないように整え終えるとあの人はこっちを向いた。
「毎回こうなるのか……。」
どこかげっそりとしたこの人に私は本気で分からず首を傾げる。
「そう言えば、起きて平気なのか?」
「まだ、少しだるいですけど、大丈夫です。」
「……。」
私の顔をじっと見つめ、この人は溜息を零す。
「あの……。」
「名前。」
「えっ?」
「名前は何だ、いつまでも、おい、や、お前じゃ嫌だろう。」
私は数回瞬きをする。何せ「前」の時私には名前なんていうものはなく、いつも、おい、お前、だったのかなり違和感を覚えた。
因みに私は「前」のこの人の事を「マスター」と呼んでいたが途中から嫌そうな顔をしていたので何も呼べずにいた。
「で、名前。」
「マラカイト。」
「……………。」
この人はジッと私を見つめ、そして、納得したように頷く。
「確かにその眼は孔雀石(マラカイト)だな。」
「義母(はは)にもそう言われました。」
「……家族は?」
「数年前の流行病で亡くなりました。」
「……。」
私の言葉を聞いて、軽く目を見張り、そして、死者を悼むように顔を歪め、黙り込むこの人に、やはりこの人は優しい方だと思った。
「すまなかった、辛い事を思い出させて。」
「いえ。」
「……。」
「……。」
沈黙が私たちの間に落ちるが、私はフッと腕の中に眠る「子」に名前を与えるべきか考える。
「前」の私は別に名前なんて必要じゃなかったが、流石にこんな小さな「子」に名前を与えないのは釈然としなかった。
「………おい。」
「えっ?はい?」
急に呼びかけられ、私はハッとなる。
どこか怪訝な顔をするこの人に私は誤魔化すように笑った。
「何ですか?」
「名乗ってなかったな。」
「えっ?」
「ジェダイド、オレはジェダイド・――。」
家名を名乗ろうとしたこの人に私はそっと指で彼の唇に触れた。
「ここで名乗らない方がいいです。」
「何故だ?」
「ここは私のテリトリーですが、それでも、どこに何の目や耳があるか分かりません。」
「……。」
「なので、今は名乗らないのが一番かと。」
「分かった。」
頷くこの人……何故でしょうか、睨まれました。
「ジェダイド。」
名前を言うこの人ーー。
「ジェダイドだ。」
「……。」
私は顔を引きつらせる、どうやらこ……ジェダイドは私に名前で呼ばれたいみたいです。本当に呼んでいいのでしょうか?
「いいから呼べ。」
呼ぶしかないのね。と私は諦めたように彼の名前を呼ぶ。
「ジェダイド?」
名前を呼ぶように強要したのは彼の方なのに何故か、私が名前を呼ぶと顔を真っ赤にしている。
何をしたかったのでしょうか?
「マラカイト。」
「はい?」
名前を呼ばれ首を傾げると、ジェダイドは口元を隠して震えている。
「…………あの。」
「何だ?」
「この「子」の名前何にしましょう?」
私は取り敢えずよくよく分からない空気から脱出する為に、話題を振った。
ジェダイドは眉を寄せ、この「子」を見つめる。
「女の子だよな?」
「いいえ。」
「……ちょっと待て、アレがついていなかったぞ。」
「この子は精霊なので性別はありませんよ。」
怪訝な顔をしたジェダイドに私はそう言うと、何故か鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする。
「何でそんな事に詳しいんだ?」
ジェダイドの問いに私は曖昧に微笑んだ。
「……本当に教えてくれないのか。」
「すみません。」
「………そいつの名前だな。」
私をじっと見つめていたジェダイドは私が口を割らないと悟ったのか、寂しそうな顔をして私から目を離した。
私は心中で謝り、話題を変えてくれた事にありがたいと思いながらのっかかる。
「ええ。」
「……グレー?」
「……。」
この「子」の髪を見ながらそう言うジェダイドに私は残念な目で彼を見てしまった。
「………お前はなんか思いつくものがあるのか。」
私の視線の意味をしっかりと理解していたジェダイドは眉を寄せて、その緑色の瞳に僅かに怒りが宿っている。
「セラフィナイト。」
私は緑色の石を思い出しそれを口にする。
「セラフィナイトか。」
「はい。」
「いいんじゃないか?」
「グレーじゃなくてよかったんですか?」
「嫌味か?」
その顔に苦渋を見せるジェダイドに私は首を横に振った。
「いいえ、貴方……ジェダイドが一生懸命に考えたので、私ので良かったのかと思いまして。」
名前を呼ばなかったので睨まれてしまって、言いなおすと元に持ったジェダイドに私はこっそりと息を吐く。
「構わない、というか、お前もっと砕けた言い方が出来ないのか?」
「出来ません。」
きっぱりと言う私にジェダイドは何か言いたそうな顔をするが、私はそれに気づかないふりをして、この「子」――セラフィナイトの灰色の髪を撫でる。
そして、セラフィナイトは目をぱっちりと開けて緑色の瞳が私を映す。
「よろしくね、セラフィナイト。」
私に返事するようにセラフィナイトは「あー」と言って私に手を伸ばした。
私は指を出すとしっかりと小さな手が私の指を掴んだ。
嬉しそうな顔をするセラフィナイトに私はどこか複雑な感情が芽生える。
この子は私と同じ「道」を歩む事になるかもしれない、私自身は後悔などなかったが、それでも、こんな小さな子が歩むなんて私は嫌だった。
「あなたも私が守るから…。」
誓おう、私はあの人である「ジェダイド」も昔の私と同じ存在として生まれて来た「セラフィナイト」をこの命に代えても守ってみせる。
あの未来にならないように私はどんな手を使ってでもこの二人には幸せになって欲しかった。
私は気づかなかった、この時ジェダイドが私の言葉を聞いて私と同じように何かを誓った事を。
知らなかった、小さな命の真の意味を、それを知るのはずっとずっと未来(さき)の話――。
「おい、泣くなよ。」
戸惑うあの人の声に私は小さく笑みを浮かべ、瞼を押し上げると赤ちゃんをあやすあの人の姿があった。
あの人は私に気づいていないのか、必死にあの「子」をあやしている。
私は体を起こし、声を掛ける。
「お腹すいているのかもしれないから、こっちに。」
「お前。」
目を見開くあの人に両手を広げて私は微笑みかける。
「……すまない。」
謝りながらその「子」を抱き上げ、魔素を注ごうとするが何故か受け入れてくれなかった。
「どうしたんだ?」
「いえ…。」
不思議そうにしていた私にこの人は困惑したように訊いてきた。
「普通に魔素を送ったのですが、受け入れてくれなくて。」
「……あのやり方じゃなくても出来たのか?」
どこか怒ったような顔をするこの人に私はその質問に答える。
「あの時はこの子が飢餓状態だったから、直接魔素を受け入れてもらわないといけなかったから、あの方法が一番だったんです。けど、今は意識がはっきりしているから、こっちから送れば自然に受け入れてくれると思ったのですが……。」
「受け入れてもらえない?」
「はい…。」
困ったように私が眉を下げるとこの人は何を思ったのか、私から離れて体を反転させた。
「あの?」
「あの方法しかないんだろう、さっさとしろ。」
「……はい。」
この人が言うようにその方法しか残っていないので再び授乳ならぬ授素によって与えるのだった。
そして、満足したのかこの「子」はぐずる事無くすやすやと眠り始めた。
私たちが危害を与えないと知っているからかのんびりしているこの「子」に私とは違うのだと思った。
「終わったか?」
「あっ、はい。」
服を見苦しくないように整え終えるとあの人はこっちを向いた。
「毎回こうなるのか……。」
どこかげっそりとしたこの人に私は本気で分からず首を傾げる。
「そう言えば、起きて平気なのか?」
「まだ、少しだるいですけど、大丈夫です。」
「……。」
私の顔をじっと見つめ、この人は溜息を零す。
「あの……。」
「名前。」
「えっ?」
「名前は何だ、いつまでも、おい、や、お前じゃ嫌だろう。」
私は数回瞬きをする。何せ「前」の時私には名前なんていうものはなく、いつも、おい、お前、だったのかなり違和感を覚えた。
因みに私は「前」のこの人の事を「マスター」と呼んでいたが途中から嫌そうな顔をしていたので何も呼べずにいた。
「で、名前。」
「マラカイト。」
「……………。」
この人はジッと私を見つめ、そして、納得したように頷く。
「確かにその眼は孔雀石(マラカイト)だな。」
「義母(はは)にもそう言われました。」
「……家族は?」
「数年前の流行病で亡くなりました。」
「……。」
私の言葉を聞いて、軽く目を見張り、そして、死者を悼むように顔を歪め、黙り込むこの人に、やはりこの人は優しい方だと思った。
「すまなかった、辛い事を思い出させて。」
「いえ。」
「……。」
「……。」
沈黙が私たちの間に落ちるが、私はフッと腕の中に眠る「子」に名前を与えるべきか考える。
「前」の私は別に名前なんて必要じゃなかったが、流石にこんな小さな「子」に名前を与えないのは釈然としなかった。
「………おい。」
「えっ?はい?」
急に呼びかけられ、私はハッとなる。
どこか怪訝な顔をするこの人に私は誤魔化すように笑った。
「何ですか?」
「名乗ってなかったな。」
「えっ?」
「ジェダイド、オレはジェダイド・――。」
家名を名乗ろうとしたこの人に私はそっと指で彼の唇に触れた。
「ここで名乗らない方がいいです。」
「何故だ?」
「ここは私のテリトリーですが、それでも、どこに何の目や耳があるか分かりません。」
「……。」
「なので、今は名乗らないのが一番かと。」
「分かった。」
頷くこの人……何故でしょうか、睨まれました。
「ジェダイド。」
名前を言うこの人ーー。
「ジェダイドだ。」
「……。」
私は顔を引きつらせる、どうやらこ……ジェダイドは私に名前で呼ばれたいみたいです。本当に呼んでいいのでしょうか?
「いいから呼べ。」
呼ぶしかないのね。と私は諦めたように彼の名前を呼ぶ。
「ジェダイド?」
名前を呼ぶように強要したのは彼の方なのに何故か、私が名前を呼ぶと顔を真っ赤にしている。
何をしたかったのでしょうか?
「マラカイト。」
「はい?」
名前を呼ばれ首を傾げると、ジェダイドは口元を隠して震えている。
「…………あの。」
「何だ?」
「この「子」の名前何にしましょう?」
私は取り敢えずよくよく分からない空気から脱出する為に、話題を振った。
ジェダイドは眉を寄せ、この「子」を見つめる。
「女の子だよな?」
「いいえ。」
「……ちょっと待て、アレがついていなかったぞ。」
「この子は精霊なので性別はありませんよ。」
怪訝な顔をしたジェダイドに私はそう言うと、何故か鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする。
「何でそんな事に詳しいんだ?」
ジェダイドの問いに私は曖昧に微笑んだ。
「……本当に教えてくれないのか。」
「すみません。」
「………そいつの名前だな。」
私をじっと見つめていたジェダイドは私が口を割らないと悟ったのか、寂しそうな顔をして私から目を離した。
私は心中で謝り、話題を変えてくれた事にありがたいと思いながらのっかかる。
「ええ。」
「……グレー?」
「……。」
この「子」の髪を見ながらそう言うジェダイドに私は残念な目で彼を見てしまった。
「………お前はなんか思いつくものがあるのか。」
私の視線の意味をしっかりと理解していたジェダイドは眉を寄せて、その緑色の瞳に僅かに怒りが宿っている。
「セラフィナイト。」
私は緑色の石を思い出しそれを口にする。
「セラフィナイトか。」
「はい。」
「いいんじゃないか?」
「グレーじゃなくてよかったんですか?」
「嫌味か?」
その顔に苦渋を見せるジェダイドに私は首を横に振った。
「いいえ、貴方……ジェダイドが一生懸命に考えたので、私ので良かったのかと思いまして。」
名前を呼ばなかったので睨まれてしまって、言いなおすと元に持ったジェダイドに私はこっそりと息を吐く。
「構わない、というか、お前もっと砕けた言い方が出来ないのか?」
「出来ません。」
きっぱりと言う私にジェダイドは何か言いたそうな顔をするが、私はそれに気づかないふりをして、この「子」――セラフィナイトの灰色の髪を撫でる。
そして、セラフィナイトは目をぱっちりと開けて緑色の瞳が私を映す。
「よろしくね、セラフィナイト。」
私に返事するようにセラフィナイトは「あー」と言って私に手を伸ばした。
私は指を出すとしっかりと小さな手が私の指を掴んだ。
嬉しそうな顔をするセラフィナイトに私はどこか複雑な感情が芽生える。
この子は私と同じ「道」を歩む事になるかもしれない、私自身は後悔などなかったが、それでも、こんな小さな子が歩むなんて私は嫌だった。
「あなたも私が守るから…。」
誓おう、私はあの人である「ジェダイド」も昔の私と同じ存在として生まれて来た「セラフィナイト」をこの命に代えても守ってみせる。
あの未来にならないように私はどんな手を使ってでもこの二人には幸せになって欲しかった。
私は気づかなかった、この時ジェダイドが私の言葉を聞いて私と同じように何かを誓った事を。
知らなかった、小さな命の真の意味を、それを知るのはずっとずっと未来(さき)の話――。
0
あなたにおすすめの小説
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
お妃さま誕生物語
すみれ
ファンタジー
シーリアは公爵令嬢で王太子の婚約者だったが、婚約破棄をされる。それは、シーリアを見染めた商人リヒトール・マクレンジーが裏で糸をひくものだった。リヒトールはシーリアを手に入れるために貴族を没落させ、爵位を得るだけでなく、国さえも手に入れようとする。そしてシーリアもお妃教育で、世界はきれいごとだけではないと知っていた。
小説家になろうサイトで連載していたものを漢字等微修正して公開しております。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。
逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、
“立て直す”以外の選択肢を持たなかった。
領地経営、改革、そして予想外の縁。
没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる