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幽霊少女サイド
屋上でのひと時
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「…………。」
私はようやく逃げられたと思い、ホッとしたとたん、まるで先ほどの恐ろしさが一気に来たように体が震え始める。
「……。」
何だったのか分からない。
彼女は確かに月子さんの夢見で視た主人公の少女のはずなのに、違う異質なものに感じた。
怖かった。
また、奪われるみたいで。
「また?」
私は自分の思った言葉を繰り返す。
何でそんな事を思ったのか分からない、それはきっと私の中の欠損した記憶が答えを知っているような気がした。
「スピカっ!」
扉が大きく開き、そちらを見れば、息を切らした北斗がいた。
「北斗。」
「どうした、調子が悪いのか?」
息を切らしながら、北斗は私の心配をする。
それが温かった。
「大丈夫…。」
「……。」
北斗は眉を寄せ、そして、無言で私の腕を掴むと壁際に私を座らせ、自分は隣に座る。
北斗から洩れる温かいそれが伝わってきた。
いつの間にか私の震えは止まり、それに気づいた北斗は空気をかえるように呑気な事を言う。
「はー、結局飯くいっぱぐれた。」
「ご愁傷様。」
ぐーぐーと切なげに鳴る北斗のお腹に私は同情するのと同時に、彼の優しさにホッとする。
「食堂は開いてないの?」
「開いてねぇ。」
「そっか。」
「……。」
不機嫌になりながら北斗はポスリと私にもたれかかる。
「北斗、能力の無駄遣いだよ。」
「いいんだよ。」
目を瞑り、彼はぐいぐいと私にのしかかる。
「寝る。」
「それじゃ、お腹は膨れないよ。」
「寝て紛らわす。」
「……。」
本当に寝ようとしているのか、北斗は無言になり、しばらくすると寝息を立てる。
多分、お腹もすいているけど、眠気もあったのだとようやく気付く。
もう少しだけ、もう少しだけ、この優しい時間が続くようにと私は何かに祈った。
北斗が目を覚ましたのは一時間後で、彼は仕方なく生徒会室に戻れば、仕事にいそしんでいると知っている生徒会の顧問が買ってきた炊き込みご飯とから揚げにありつけたのだった。
私はようやく逃げられたと思い、ホッとしたとたん、まるで先ほどの恐ろしさが一気に来たように体が震え始める。
「……。」
何だったのか分からない。
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怖かった。
また、奪われるみたいで。
「また?」
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何でそんな事を思ったのか分からない、それはきっと私の中の欠損した記憶が答えを知っているような気がした。
「スピカっ!」
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「北斗。」
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それが温かった。
「大丈夫…。」
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「はー、結局飯くいっぱぐれた。」
「ご愁傷様。」
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「寝る。」
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「寝て紛らわす。」
「……。」
本当に寝ようとしているのか、北斗は無言になり、しばらくすると寝息を立てる。
多分、お腹もすいているけど、眠気もあったのだとようやく気付く。
もう少しだけ、もう少しだけ、この優しい時間が続くようにと私は何かに祈った。
北斗が目を覚ましたのは一時間後で、彼は仕方なく生徒会室に戻れば、仕事にいそしんでいると知っている生徒会の顧問が買ってきた炊き込みご飯とから揚げにありつけたのだった。
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