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第十章
第十章「バレンタイン」4
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「何でこうなった。」
「ん?何か言った?」
「いいや、つーか、湯煎しろって言ったよな。」
「どうやるのよ。」
直接チョコを火にかけようとしている雪美に涼也はため息を零す。
「ほら。」
涼也はポットのお湯をボールに移し、それを渡そうとするが、雪美は受け取ろうとしない。
「雪姉?」
「それ、熱いよね。」
「当たり前だろう。」
「……。」
中々受け取ろうとしない雪美に涼也はジトリと彼女を睨むが、彼女は答えていないのか、じっと彼を見つめるばかりだ。
「くそ。」
諦めた涼也は机の上にボールを置き、手順を確認するために、レシピの書かれた本を見るのだった。
事の始まりは昨夜だった。
「涼ちゃん助けて。」
その一言で涼也は己の未来を悟ってしまった。
簡潔に言えば、バレンタインのチョコを作ろうと思うのっだが、自宅ではできないので、場所の提供と指導をしてくれとの話だ。
そして、涼也はそれはきっと自分が女装するのと同じくらい嫌な事だとわかっていたのだが、断ればどんな目に遭うのか分からなかったので、受け入れる事しか出来なかった。
今、彼は雪美の手伝いをしているのだが、かれこれもう二時間も掛かっているのにも関わらず、湯煎すらも出来ていなかった。
「……何時間かかるんだろうな。」
時刻は十一時。
チョコを冷やすのは四時になるのだが、この時の彼は悪い予感しか理解していなかった。
「ん?何か言った?」
「いいや、つーか、湯煎しろって言ったよな。」
「どうやるのよ。」
直接チョコを火にかけようとしている雪美に涼也はため息を零す。
「ほら。」
涼也はポットのお湯をボールに移し、それを渡そうとするが、雪美は受け取ろうとしない。
「雪姉?」
「それ、熱いよね。」
「当たり前だろう。」
「……。」
中々受け取ろうとしない雪美に涼也はジトリと彼女を睨むが、彼女は答えていないのか、じっと彼を見つめるばかりだ。
「くそ。」
諦めた涼也は机の上にボールを置き、手順を確認するために、レシピの書かれた本を見るのだった。
事の始まりは昨夜だった。
「涼ちゃん助けて。」
その一言で涼也は己の未来を悟ってしまった。
簡潔に言えば、バレンタインのチョコを作ろうと思うのっだが、自宅ではできないので、場所の提供と指導をしてくれとの話だ。
そして、涼也はそれはきっと自分が女装するのと同じくらい嫌な事だとわかっていたのだが、断ればどんな目に遭うのか分からなかったので、受け入れる事しか出来なかった。
今、彼は雪美の手伝いをしているのだが、かれこれもう二時間も掛かっているのにも関わらず、湯煎すらも出来ていなかった。
「……何時間かかるんだろうな。」
時刻は十一時。
チョコを冷やすのは四時になるのだが、この時の彼は悪い予感しか理解していなかった。
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