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第五章
第五章「文化祭」34
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夕方少し走って来た涼太はタオルで汗を拭きながら冷蔵庫に冷やしている麦茶をグラスに入れて飲んでいると、電話が鳴る。
「誰だよ。」
小さく舌打ちをして涼也は受話器を上げる。
「もしもし、本城です。」
「ヤッホー、涼ちゃん。」
「雪姉。」
「せいかーい。」
嫌にテンションの高い雪美に涼也はどこかげんなりとしてしまう。
「どうしたんだよ。」
「ふふふ、よくぞ聞いてくれました。」
涼也の頭の中で笑い声が「腐腐腐」と変換されてしまい、やばい、雪姉に毒されていると、頭を振った。
「祝、明日生BLっ!」
「………………………。」
涼也は額に手を当て、一体誰が雪美に明日文化祭がある事を言ったのだと、その誰かを恨みたかった。
「誰に聞いたんだ?」
「京ちゃんよ。」
「………。」
京也ぁぁぁっ!涼也は心の中で絶叫する。
「はぁ……キサキさん押しが生で見れるなんて。」
「……。」
「しかも、受けが女装……めちゃ美味しいじゃない。」
「……。」
「でもでも。敢えて攻めが女装でも美味しいし、ふぅ、涼ちゃんはどっち派?」
「どっち派もねぇよっ!つーか、雪姉の所為であいつらを変な目で見てしまっているだぞ。」
「あら、いいじゃない。」
「よくねぇよ。」
「そうそう、涼ちゃんの彼氏とかいる?」
「いねぇよ。」
「えー、残念。」
「残念ってなんだよ、残念って。」
「だって、可愛い妹分に恋愛相談されたいじゃない。」
「妹分ってなんだよ、弟分だろうがっ!」
「最近の涼ちゃんって女子力高いし、完全受けじゃない。」
「何でそうなるんだよ。」
涼也は落ち着く為に麦茶を口に含んだ。
「大丈夫、ウエディングドレスはキサキさんと一緒に考えてあげているからね。」
「ん?……げほっ!」
涼也は雪美の言葉に引っ掛かりを覚え彼女の言葉を良く思い出し、咳き込む。
「げほ…ごほ……考えて「あげる」じゃなくて「いる」って言ったよな、聞き間違えだよなっ!」
「聞き間違えじゃないよ、うん、マーメードもいいし、Aラインもいいよね、色は白?それとも相手のイメージカラー?」
「恐ろしい事は止めろっ!」
「あっ、お祝いは何が良いかな?」
「何のお祝いだよっ!」
「そりゃ、脱しょーー。」
「言うなっ!絶対に言うなっ!」
恐ろしい言葉を聞きたくなくて涼也は叫ぶ。
「もう、涼ちゃんは我儘だな。」
「絶対違う。」
「しょうがない、今回はここまでにしてあげるから、涼ちゃん絶対に彼氏ができたら教えてね。」
「だから何で彼氏限定だよ。」
「えー、だって。」
「やっぱいい、言うなっ!」
電話の向こうで溜息が聞こえたが涼也はそれを無視する。
「もう、涼ちゃんは酷いわね。」
「酷くないし、つーか、マジ何の用で電話してきたわけ?」
「うん、明日行くからエスコートよろしく。」
「やだよ、目立つ。」
「えー、こんな可愛い子が一人歩くなんてないわよね?」
「自分で言うか?」
「何かもんあるかしら?」
「……。」
「ないようね、まあ、本当はシズを誘おうと思ったんだけど、外出許可が下りなかったんですって。」
「あっ、誘っていたんだ。」
「もち、あいつ顔だけはいいし。」
「……。」
「という事で、門の前で待っていてね。」
「はぁ?」
「じゃっ!」
一方的に切られて涼也は叫ぶが、残念ながら耳に入るのは無情な電子音だけだった。
「誰だよ。」
小さく舌打ちをして涼也は受話器を上げる。
「もしもし、本城です。」
「ヤッホー、涼ちゃん。」
「雪姉。」
「せいかーい。」
嫌にテンションの高い雪美に涼也はどこかげんなりとしてしまう。
「どうしたんだよ。」
「ふふふ、よくぞ聞いてくれました。」
涼也の頭の中で笑い声が「腐腐腐」と変換されてしまい、やばい、雪姉に毒されていると、頭を振った。
「祝、明日生BLっ!」
「………………………。」
涼也は額に手を当て、一体誰が雪美に明日文化祭がある事を言ったのだと、その誰かを恨みたかった。
「誰に聞いたんだ?」
「京ちゃんよ。」
「………。」
京也ぁぁぁっ!涼也は心の中で絶叫する。
「はぁ……キサキさん押しが生で見れるなんて。」
「……。」
「しかも、受けが女装……めちゃ美味しいじゃない。」
「……。」
「でもでも。敢えて攻めが女装でも美味しいし、ふぅ、涼ちゃんはどっち派?」
「どっち派もねぇよっ!つーか、雪姉の所為であいつらを変な目で見てしまっているだぞ。」
「あら、いいじゃない。」
「よくねぇよ。」
「そうそう、涼ちゃんの彼氏とかいる?」
「いねぇよ。」
「えー、残念。」
「残念ってなんだよ、残念って。」
「だって、可愛い妹分に恋愛相談されたいじゃない。」
「妹分ってなんだよ、弟分だろうがっ!」
「最近の涼ちゃんって女子力高いし、完全受けじゃない。」
「何でそうなるんだよ。」
涼也は落ち着く為に麦茶を口に含んだ。
「大丈夫、ウエディングドレスはキサキさんと一緒に考えてあげているからね。」
「ん?……げほっ!」
涼也は雪美の言葉に引っ掛かりを覚え彼女の言葉を良く思い出し、咳き込む。
「げほ…ごほ……考えて「あげる」じゃなくて「いる」って言ったよな、聞き間違えだよなっ!」
「聞き間違えじゃないよ、うん、マーメードもいいし、Aラインもいいよね、色は白?それとも相手のイメージカラー?」
「恐ろしい事は止めろっ!」
「あっ、お祝いは何が良いかな?」
「何のお祝いだよっ!」
「そりゃ、脱しょーー。」
「言うなっ!絶対に言うなっ!」
恐ろしい言葉を聞きたくなくて涼也は叫ぶ。
「もう、涼ちゃんは我儘だな。」
「絶対違う。」
「しょうがない、今回はここまでにしてあげるから、涼ちゃん絶対に彼氏ができたら教えてね。」
「だから何で彼氏限定だよ。」
「えー、だって。」
「やっぱいい、言うなっ!」
電話の向こうで溜息が聞こえたが涼也はそれを無視する。
「もう、涼ちゃんは酷いわね。」
「酷くないし、つーか、マジ何の用で電話してきたわけ?」
「うん、明日行くからエスコートよろしく。」
「やだよ、目立つ。」
「えー、こんな可愛い子が一人歩くなんてないわよね?」
「自分で言うか?」
「何かもんあるかしら?」
「……。」
「ないようね、まあ、本当はシズを誘おうと思ったんだけど、外出許可が下りなかったんですって。」
「あっ、誘っていたんだ。」
「もち、あいつ顔だけはいいし。」
「……。」
「という事で、門の前で待っていてね。」
「はぁ?」
「じゃっ!」
一方的に切られて涼也は叫ぶが、残念ながら耳に入るのは無情な電子音だけだった。
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