今世ではのんびりしたいのですが…無理ですか…

弥生 桜香

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第二章

《属性判断 3》

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「おい、セイラ、その男は誰だ?」
「セイラ様そちらの青の貴婦人はどなたですか?」

 カルムは燃えるような赤い髪をした男性を指さし、ミラは蒼い髪の女性を見ている。

「ちょっと待って。」
「ああ。」
「「はい。」」

 セイラはまず現状確認をする為にカルムたちに質問をする。

「カルム、ミラ、レラ、あなたたちはそちらにいる方がたの姿は見えているの?」
「……赤い男しかいないよな?」
「青の貴婦人の身ですよね。」
「緑色のお姉さんだけですよね?」
「……。」

 取り敢えず彼らが見えているのは一人ずつなのだとセイラは理解する。
 そして、セイラは六人の男女を見る。

「あなた方は?」
『はじめまして、いとし子。』
「いとし子?」
『そうです、わたくしたち四大精霊王とーー。』
『闇の精霊王。』
『光の精霊王。』
『が加護を与えてもいいと認めた方ですから。』
「……。」

 セイラの頭の中であの白い空間の記憶を呼び起こされた。
 力が欲しいとは思ったが、まさか、これが、と彼女の頬が若干引きつっていた。

『おーい、セイラが固まってるぞ。』
『真にお主らは固いの。』
『そうそう、もっと気楽に、気楽に。』
『『『……。』』』

 気軽げに言う三人に残りの三人は彼らを睨む。

『サラマンダーとシルフは分かる。』
『ノーム、あなたがそいうのは意外ですね。』
『ちょっと待て。』
『サラマンダーと一緒にしないでよ。』
『それはこっちのセリフだ。』
「……。」

 何となく聞きなれた会話の内容にセイラは頭を押さえる。

『そのへんにしておけ。』
『何だよ。』

 闇の精霊王と名乗った彼にサラマンダーと呼ばれた男が噛み付く。

『セイラが困っている。』
『あー。』
『……。』
『うむ。』
『……しまったなー。』
『ふう…。』

 闇の精霊王の言葉に五人はそれぞれの反応をする。

『済まぬ、セイラ。』
「いえ。」
『我は闇の精霊王、四大精霊王と違い通称はない。』
「そうなのですか?」
『ああ、光のと我にはないが、そちらの奴らは右から順に、ウンディーネ。』
 蒼い髪の女性が膝を軽く折る。
『ウンディーネと申します。』
『シルフ』

 ふんわりとしたウエーブの緑色の髪を靡かせた彼女はにっこりと微笑む。

『さっきも名乗ったけど、シルフよ。』
『ノーム。』

 フードを深くかぶっているが茶色い髪の少年がこちらを見る。

『ノームと申す。』
『ノーム固い。』
『そうだ、そうだ。』

 茶化すようなシルフとサラマンダーにノームは睨むが、二人は全く堪えていないのか平然としている。

『………屑。』
『おい、何で俺だけがそんなにぞんざいな扱いをされるんだ。』
『日頃の行いだ。』
『だよね~。』
『ですね。』
『だな。』

 赤い髪の青年――サラマンダーは項垂れる。

「……。」

 セイラは色々諦めたのか溜息を零したと思ったら、息を吸う。

「いい加減にしてくださいっ!」

 セイラは森中に響くと思われるほど大きな声で怒鳴った。
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