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第89話 天神様と怒り③
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間に合え!
……間に合わないか?
私はレインに追いつこうと、懸命に手分け伸ばしたのだが。
あの子の方が、一歩どころか素早く……聖樹石に触れてしまった。
まばゆい光に包まれたが……私は、間に合わなかったのだ。
私達以外が、石に触れたらどうなるか。まだそれをよく知らぬのだが。
チカチカと光る……フェアリーらしき、光からはクスクスと笑う声が聞こえてきた。
となれば……間に合わなかったのか。
(……どうすれば)
レインを石から引き剥がそうにも……光が強過ぎて、どこに彼の身体があるかわからない。遮ろうにも、強過ぎて目が開きにくい。
しかし……やらなくては。
私の……我々の使命なのだから!
『レイン!』
姿は見えないようにしているが、声は届くだろう。
懸命に呼びかけたが、レインらしき影は動かないでいる。
まさか……意識すらも、フェアリーに何かされたのか?
このままでは、良くない!!
私はさらに手を伸ばし……レインらしき影を掴もうとしたのだが。
スカッと、何故かすり抜けてしまった?
これは……何が起きていると言うのだろうか?
フェアリーは……この幼い子供に何をしたのだ!?
─────────────────────……うふふ、うふふ
遅い……遅い
もう捕まえた
この子は捕まえた
私、あたし達のために
捕まえた捕まえた
石は渡さない
だから……捕まえた
お前達は、もう遅いのだ!!
などと、諫言を言うのだから。
私とて、さらに怒りが込み上げてきたよ!!
……間に合わないか?
私はレインに追いつこうと、懸命に手分け伸ばしたのだが。
あの子の方が、一歩どころか素早く……聖樹石に触れてしまった。
まばゆい光に包まれたが……私は、間に合わなかったのだ。
私達以外が、石に触れたらどうなるか。まだそれをよく知らぬのだが。
チカチカと光る……フェアリーらしき、光からはクスクスと笑う声が聞こえてきた。
となれば……間に合わなかったのか。
(……どうすれば)
レインを石から引き剥がそうにも……光が強過ぎて、どこに彼の身体があるかわからない。遮ろうにも、強過ぎて目が開きにくい。
しかし……やらなくては。
私の……我々の使命なのだから!
『レイン!』
姿は見えないようにしているが、声は届くだろう。
懸命に呼びかけたが、レインらしき影は動かないでいる。
まさか……意識すらも、フェアリーに何かされたのか?
このままでは、良くない!!
私はさらに手を伸ばし……レインらしき影を掴もうとしたのだが。
スカッと、何故かすり抜けてしまった?
これは……何が起きていると言うのだろうか?
フェアリーは……この幼い子供に何をしたのだ!?
─────────────────────……うふふ、うふふ
遅い……遅い
もう捕まえた
この子は捕まえた
私、あたし達のために
捕まえた捕まえた
石は渡さない
だから……捕まえた
お前達は、もう遅いのだ!!
などと、諫言を言うのだから。
私とて、さらに怒りが込み上げてきたよ!!
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