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第63話 ひと段落
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色々あったが、一日が終わろうとしていた。
「にゃ~」
「ふぅ~」
場所は変わって、クレハの家。
ザックさんが、家に必要な家具はすぐに設置出来るけど……少し時間がかかるからと、スインドさんと手分けして改装工事をしてくれることになり。
私は、先に休んだ方がいいからと……クレハの家にお邪魔して、すぐにお風呂に入った。初日同様に、クレハがネコマタちゃん姿で一緒に湯船に浸かっているわけで。
「やっとやんなぁ、ヒロ~?」
「そうだねー。これから、だけど」
協力者も増えたことで、スムーズにお店の開店が出来そうだ。
不便な部分がないわけではないけど……『小料理屋ヒロ』と言う、立派なお店を……このアヤカシの里で営業していくんだ。
メニューも大体は決まったし……居酒屋とは違うけど、お酒も適度にメニューに加えなくちゃいけない部分は……クレハが、里の露店からうまく仕入れることを調整してくれた。
お酒は、一度は試飲しなきゃだから……明日あたりに、スインドさん達と試飲してメニューに載せていく段取りは決まっている。
異世界のお酒……料理酒以外は、まだ口にしたことがないから……気になっているわ。こちらの世界でも、飲酒年齢は二十歳からなので……外見はともかく、年齢は越えている私でもちゃんと飲めるのだ。
だから、とっても楽しみ!
「ヒロー? 酒と料理って、合うん?」
「ええ、そうよ? お酒の種類にもよるけど……食べる前とか後の味わいも、色々変わってくるわ」
ただ、このファンタジー世界だと……清酒は一応あったが、飲み慣れているのだと……多分洋酒が多そうなイメージがある。スインドさん達にも、ビールぽいのとかワインとかはあるって聞いたから。
ビールはともかく、ワインに合う料理……けど、師匠の若い頃はともかく。現代社会だと、ワインに合わせた料理を提供するようになったと言っていた。
私も未熟だけど……ニーズに応えられる料理を作っていきたいわ。そして、協力を得て作り上げた……お店をきちんと営業していきたい。
あと、シミュレーションみたいなことは……クレハの接客練習も兼ねて、明日お客さん役を男性陣にお願いすることになっている。長老おじいちゃんに、クレハがテレパシーか何かで連絡したら……他の長老様を連れてくるんだって。
新規のお客様……緊張するわ!
「あちきらは、酒は酒。肉は肉で食っていたからなあ? けんど、ヒロの料理知ってからは……あちきの認識も変わったわぁ」
「ふふ、いい方向に?」
「そうにゃー」
美味しいものを、より美味しくする方法を伝えられて……何よりだわ。
命の恩人以上に、大切な友達に認められて……嬉しい。
(……けど。場所が場所だけど、あそこにお客さんって来てくれるかしら?)
酔っ払い達がぼろぼろにした……元住居区。
その中に……たった一軒だけ、綺麗になった建物がある状態だ。人間だと、まず普通は近づかないだろうが。
「ねぇ、クレハ」
「んー?」
「……宣伝って、した方がいいのかな?」
「……せんでん?」
「えっと……呼び込みって言うのかな? 美味しい料理があっても、お客さんが来なきゃ店として成り立たないの」
「にゃ~。おじぃが、雪の長老連れて来るんや。そっから決めればええよー?」
「……雪?」
「女にゃ~。ちょぉ、性格がへんてこりんやけどぉ」
「……大丈夫?」
クレハがそんな風にいうくらいだから……ちょっとだけ心配になったが。
クレハ自身は、大丈夫だと頷いたのだ。
「にゃ~」
「ふぅ~」
場所は変わって、クレハの家。
ザックさんが、家に必要な家具はすぐに設置出来るけど……少し時間がかかるからと、スインドさんと手分けして改装工事をしてくれることになり。
私は、先に休んだ方がいいからと……クレハの家にお邪魔して、すぐにお風呂に入った。初日同様に、クレハがネコマタちゃん姿で一緒に湯船に浸かっているわけで。
「やっとやんなぁ、ヒロ~?」
「そうだねー。これから、だけど」
協力者も増えたことで、スムーズにお店の開店が出来そうだ。
不便な部分がないわけではないけど……『小料理屋ヒロ』と言う、立派なお店を……このアヤカシの里で営業していくんだ。
メニューも大体は決まったし……居酒屋とは違うけど、お酒も適度にメニューに加えなくちゃいけない部分は……クレハが、里の露店からうまく仕入れることを調整してくれた。
お酒は、一度は試飲しなきゃだから……明日あたりに、スインドさん達と試飲してメニューに載せていく段取りは決まっている。
異世界のお酒……料理酒以外は、まだ口にしたことがないから……気になっているわ。こちらの世界でも、飲酒年齢は二十歳からなので……外見はともかく、年齢は越えている私でもちゃんと飲めるのだ。
だから、とっても楽しみ!
「ヒロー? 酒と料理って、合うん?」
「ええ、そうよ? お酒の種類にもよるけど……食べる前とか後の味わいも、色々変わってくるわ」
ただ、このファンタジー世界だと……清酒は一応あったが、飲み慣れているのだと……多分洋酒が多そうなイメージがある。スインドさん達にも、ビールぽいのとかワインとかはあるって聞いたから。
ビールはともかく、ワインに合う料理……けど、師匠の若い頃はともかく。現代社会だと、ワインに合わせた料理を提供するようになったと言っていた。
私も未熟だけど……ニーズに応えられる料理を作っていきたいわ。そして、協力を得て作り上げた……お店をきちんと営業していきたい。
あと、シミュレーションみたいなことは……クレハの接客練習も兼ねて、明日お客さん役を男性陣にお願いすることになっている。長老おじいちゃんに、クレハがテレパシーか何かで連絡したら……他の長老様を連れてくるんだって。
新規のお客様……緊張するわ!
「あちきらは、酒は酒。肉は肉で食っていたからなあ? けんど、ヒロの料理知ってからは……あちきの認識も変わったわぁ」
「ふふ、いい方向に?」
「そうにゃー」
美味しいものを、より美味しくする方法を伝えられて……何よりだわ。
命の恩人以上に、大切な友達に認められて……嬉しい。
(……けど。場所が場所だけど、あそこにお客さんって来てくれるかしら?)
酔っ払い達がぼろぼろにした……元住居区。
その中に……たった一軒だけ、綺麗になった建物がある状態だ。人間だと、まず普通は近づかないだろうが。
「ねぇ、クレハ」
「んー?」
「……宣伝って、した方がいいのかな?」
「……せんでん?」
「えっと……呼び込みって言うのかな? 美味しい料理があっても、お客さんが来なきゃ店として成り立たないの」
「にゃ~。おじぃが、雪の長老連れて来るんや。そっから決めればええよー?」
「……雪?」
「女にゃ~。ちょぉ、性格がへんてこりんやけどぉ」
「……大丈夫?」
クレハがそんな風にいうくらいだから……ちょっとだけ心配になったが。
クレハ自身は、大丈夫だと頷いたのだ。
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