スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ

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第537話 外野の心配

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「へ~? 陛下がね」

「応援しようよ、エリー」

「もちろん。陛下には色々お世話になってるし」


 エリーとデートじゃないけど、休みの日に二人でお茶をするようになるのが習慣になってきた。だいたいはお互いの近況を話したりだけど……こう言う時間もいいよね?

 ラティストは少し前にルカリアちゃんと同居生活をスタートしたから、基本的にはいないし。カウルはお師匠さんのところにお邪魔するようになった。ずっとドウコンとかの機材に変身してるわけじゃないから。


「エディは芽生えたばかりだけど、お互いに両想いなら幸せになってほしいよ」

「ケントは世話好きね?」

「悪いこと?」

「まさか。君のいいとこよ?」


 ここで『あたしだけを見て!』とかわめかない辺り、エリーもいい子だなあ。呼び名とかでシェリーにちょっと嫉妬したのは別枠みたいだけど。あれはあれで僕が悪い。彼女より先に友達を呼び捨てする方が良くないもんね?


「リリアちゃんはルカリアちゃんの親友だから、ちょっと戦闘狂なのは似てたね」

「なのに、見た目ふんわり系?」

「そうそう。パンに例えると白パンにクリーム詰めたような」

「世の男どもなら欲しがるタイプ?」

「一般論だけで言うならね」


 エリーはパンに例えると、僕はカレーパンだと思う。しっかりしているところもあるし、親しみやすい気質も兼ね備えている。パン占いとか広めたら面白そうだけど、僕そんな素質ないからそれはやめておこう。

 さておき。


「それだったら、欲しいと思う男は多そうね。だからか、なんか噂になってたの」

「噂?」

「フェアリーのような美少女がスバルに来たって噂」

「あ、うん。多分それ」


 言われてみれば、妖精さんぽい外見だからね。エディが釘付けになったのも仕方がないくらい、あれは可愛い女の子だったから。


「けどまあ。外見もだけど、中身も受け入れているんなら……陛下としては本気出さなきゃ」

「本気だとは思うよ。ただ、稽古で怪我させなきゃいいけどって心配はしてた」

「ルカリアさんとどっちが強いのかしら?」

「ルカリアちゃん的にはリリアちゃんの方が強いらしいよ」

「……それでその外見?」

「ギャップ凄いだろうね」


 けど、エディとしては惚れていることに変わり無いらしいから僕は応援するよ?

 ひとつ気になっているのは、エディに持ち込まれているらしい縁談の山の中から、リリアちゃん家のを蹴ってなきゃいいんだけど。

 エディのことだからうっかり蹴ってそうな気がする。エディって、時々おっちょこちょいだからね? 完璧な人よりは欠点が少しあった方が人間らしいって言うけど、今回ばかりは失敗してないことを祈ろう。
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