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騎士のまかない⑫
第4話『甘酒の作り方』
とりあえず……少量でも、湯などに混ぜればかなりの量の『アマザケ』が出来るそうだ。
イツキに聞けば、作り方はすぐにわかるだろうと……俺はレクサスから受け取った後、イツキにあとで来てほしいと言われた離宮の簡易厨房に向かう。
扉の外にサフィア殿が控えていたので、俺は調達出来たことを告げれば中に入らせてもらった。
(……少し、甘い酢の匂い??)
近衛騎士団から離宮は少し距離があるので、米の炊き出しとやらが済んだのだろうか??
簡単に聞いたが、殿下が召し上がりたいと言う『チラシズシ』には米が必要不可欠。だが、味付けするらしい。それは、これまでイツキから試食をさせてもらった『まかない』でも多々あった。
だが、今匂ったものは初めてだ。不快ではないが、独特な香り……。
「混ぜ過ぎちゃダメなのよね、イツキ?」
「はい。リュシアーノ様!! ヘラが重くなってきたら、扇子であおいで時々底と上をひっくり返します!!」
ボウルの中にあるらしい米の上で、何故か質の良い女性物の扇子をあおいでいた……殿下が。イツキはイツキで、アボカドを切ってはボウルに入れて混ぜていた。
殿下が料理……時々されるとは聞いていたが、王家の方が料理……をか。
フルコースがあった頃は考えられなかったが、イツキがこのイージアス城に来てくれたことで、俺もだが王族も変わったのだ。いい方向で。
「殿下、ただいま戻りました」
「あら、おかえりなさい。レクサスに聞けたのかしら??」
「はい。アマザケの材料はとりあえず」
「じゃ、イツキ」
「はい。時間もかかりますし……さっそく取りかかりましょう!!」
俺がイツキにアマザケの材料である小瓶を渡せば、イツキは陶器で出来た鍋にそれを開け……別の鍋でゆるく湯気が立っていた湯をゆっくり加えて、ヘラで混ぜていった。
その後、蓋をして……何故か厚紙と毛布ですぐに包み込んでいったが。
「……何をしているんだ??」
「この世界にはパン関連以外の保温容器や器具などがないので……これで一定時間、同じ温度に保つことが出来るんです」
「ほおん??」
「こたつとかストーブとかないものねー? 温度設定出来る城内は、結界で寒さや暑さはあんまり感じないけどー」
つまり、殿下がおっしゃる王宮内の寒さや暑さを防ぐ結界魔法のようなものを……イツキは、今紙や毛布を使ってやっているのか??
たしかに、イツキはまだ高度な魔法は扱えない。のに、それを可能とする方法を異世界にいた頃から知っていた……。
「異世界にはさまざまな知恵があるのだな……」
「機械とか道具が色々ありますからね?? この世界でも似た道具とか食材がたくさんあるので、相違性が少ないのは助かります」
「イツキ~? ツヤ出てきたと思うわ」
「はーい」
感心していると、イツキは鍋をそのまま放置して殿下の方に行ってしまった。
「イツキ……これは??」
「あ、それは六時間くらいそのままで」
「ろ!?」
レクサスの説明にはなかったが、アマザケと言うのはそんなにも作るのに時間がかあるのか??
ただ混ぜて、少し置くだけで出来るものではないのか??
そして、チラシズシと言うのも……冷蔵庫で冷やすのに盛り付けをしてから、薄い絹の布で覆って寝かすらしく。
食べるのは、今日の本来のまかないの時間。
参加者は、俺以外にも隊長も呼ぶことになった。
イツキに聞けば、作り方はすぐにわかるだろうと……俺はレクサスから受け取った後、イツキにあとで来てほしいと言われた離宮の簡易厨房に向かう。
扉の外にサフィア殿が控えていたので、俺は調達出来たことを告げれば中に入らせてもらった。
(……少し、甘い酢の匂い??)
近衛騎士団から離宮は少し距離があるので、米の炊き出しとやらが済んだのだろうか??
簡単に聞いたが、殿下が召し上がりたいと言う『チラシズシ』には米が必要不可欠。だが、味付けするらしい。それは、これまでイツキから試食をさせてもらった『まかない』でも多々あった。
だが、今匂ったものは初めてだ。不快ではないが、独特な香り……。
「混ぜ過ぎちゃダメなのよね、イツキ?」
「はい。リュシアーノ様!! ヘラが重くなってきたら、扇子であおいで時々底と上をひっくり返します!!」
ボウルの中にあるらしい米の上で、何故か質の良い女性物の扇子をあおいでいた……殿下が。イツキはイツキで、アボカドを切ってはボウルに入れて混ぜていた。
殿下が料理……時々されるとは聞いていたが、王家の方が料理……をか。
フルコースがあった頃は考えられなかったが、イツキがこのイージアス城に来てくれたことで、俺もだが王族も変わったのだ。いい方向で。
「殿下、ただいま戻りました」
「あら、おかえりなさい。レクサスに聞けたのかしら??」
「はい。アマザケの材料はとりあえず」
「じゃ、イツキ」
「はい。時間もかかりますし……さっそく取りかかりましょう!!」
俺がイツキにアマザケの材料である小瓶を渡せば、イツキは陶器で出来た鍋にそれを開け……別の鍋でゆるく湯気が立っていた湯をゆっくり加えて、ヘラで混ぜていった。
その後、蓋をして……何故か厚紙と毛布ですぐに包み込んでいったが。
「……何をしているんだ??」
「この世界にはパン関連以外の保温容器や器具などがないので……これで一定時間、同じ温度に保つことが出来るんです」
「ほおん??」
「こたつとかストーブとかないものねー? 温度設定出来る城内は、結界で寒さや暑さはあんまり感じないけどー」
つまり、殿下がおっしゃる王宮内の寒さや暑さを防ぐ結界魔法のようなものを……イツキは、今紙や毛布を使ってやっているのか??
たしかに、イツキはまだ高度な魔法は扱えない。のに、それを可能とする方法を異世界にいた頃から知っていた……。
「異世界にはさまざまな知恵があるのだな……」
「機械とか道具が色々ありますからね?? この世界でも似た道具とか食材がたくさんあるので、相違性が少ないのは助かります」
「イツキ~? ツヤ出てきたと思うわ」
「はーい」
感心していると、イツキは鍋をそのまま放置して殿下の方に行ってしまった。
「イツキ……これは??」
「あ、それは六時間くらいそのままで」
「ろ!?」
レクサスの説明にはなかったが、アマザケと言うのはそんなにも作るのに時間がかあるのか??
ただ混ぜて、少し置くだけで出来るものではないのか??
そして、チラシズシと言うのも……冷蔵庫で冷やすのに盛り付けをしてから、薄い絹の布で覆って寝かすらしく。
食べるのは、今日の本来のまかないの時間。
参加者は、俺以外にも隊長も呼ぶことになった。
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