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全員のまかない
第2話 忍者のまかない
とても……めでたいことが出来た。
もうすぐ……スイードが、陰ながら護衛していた『イツキ=エイペック』様が、ご結婚なさるのだ。
近衛騎士団副隊長……の、アーネスト=ハインツベルト……様と。
喜ばしい、ことだ。
けど、ご結婚されても……イツキ様は、まだまだ厨房には必要な存在、だからと……ワルシュ様に言われているようで……しばらくは、これまでと同じらしい。
住むところが、陛下の命で作られたお屋敷には変わるそうだ。だから、スイードの夜の護衛場所が変わるだけ。
「……むつか、しい」
そして、今日は護衛任務は交代して……スイードは寝床の詰所、で料理をしていた。
あのカキフライ……が忘れられなくて。食堂で出る時はおかわりするくらい、食べていた……んだけど。そろそろ、収穫時期が終わるので食堂にも並ばない。
なら、違うもので出来ないか……と、自分なりに試行錯誤して……いたのだが。
見事に、失敗の山を作ってしまう。
あの、サクサクになるはずの外側が……ベシャッとなるし。
せっかくのカキ……も火が通り過ぎて縮んでしまう。
フライと言うのは……単純な作業のように見えて、ちっともそうでないのが……これでよくわかった。
やはり、イツキ様は特級料理人なのだな……と、スイードも理解出来た。
「おーい! スイードの嬢ちゃん!」
そして、もうひとつ。
スイードは料理を挑戦しただけでなく……変わったことが出来た。
後片付けを簡単にしてから……と思ったが、カキのダメにした部分をどうしようか悩んだ。
しかし……待たせてはいけないので、ざっと焼却の……魔法で焦がして捨てることにした。
「……お待たせ、しました」
来ていただいたのは……ゲイリッシュ様。
あの海辺の村から……定期、的にイージアス城に来ていただけることになった。
スイードだけで、なく……『陰』の指導について。
お頭に……ゲイリッシュ様との以前のやり取りを伝えたら……何故か、このようになった。
主に、気配絶ちと腕試し。
スイード……は、まだまだ未熟なため、どちらも……ゲイリッシュ様に遠く及ばない。
「いいぞ。前に比べれば、格段に進歩している!」
なのに……ゲイリッシュ様からそう言っていただけるのだから。
スイード……は、出来るだけ顔に出さないように頑張るけど。つい、口元が緩んでしまう。
お頭には、嘆息されたが……ゲイリッシュ様には、ニカっと笑っていただけだ。
「……ありがとう、ございました」
「いいってことよ。嬢ちゃん、一緒に食堂行かねぇか? イツキの嬢ちゃんの飯が食いてぇんだ」
「! はい……」
たくさん動いて……料理も失敗してたから、スイードのお腹も空いていた。
なので、お頭に許可をいただこうとしたが……。
「んじゃ、レイド。嬢ちゃん借りるわ!」
と、ゲイリッシュ様に引きずられるように連れて行かれるのだった。
もうすぐ……スイードが、陰ながら護衛していた『イツキ=エイペック』様が、ご結婚なさるのだ。
近衛騎士団副隊長……の、アーネスト=ハインツベルト……様と。
喜ばしい、ことだ。
けど、ご結婚されても……イツキ様は、まだまだ厨房には必要な存在、だからと……ワルシュ様に言われているようで……しばらくは、これまでと同じらしい。
住むところが、陛下の命で作られたお屋敷には変わるそうだ。だから、スイードの夜の護衛場所が変わるだけ。
「……むつか、しい」
そして、今日は護衛任務は交代して……スイードは寝床の詰所、で料理をしていた。
あのカキフライ……が忘れられなくて。食堂で出る時はおかわりするくらい、食べていた……んだけど。そろそろ、収穫時期が終わるので食堂にも並ばない。
なら、違うもので出来ないか……と、自分なりに試行錯誤して……いたのだが。
見事に、失敗の山を作ってしまう。
あの、サクサクになるはずの外側が……ベシャッとなるし。
せっかくのカキ……も火が通り過ぎて縮んでしまう。
フライと言うのは……単純な作業のように見えて、ちっともそうでないのが……これでよくわかった。
やはり、イツキ様は特級料理人なのだな……と、スイードも理解出来た。
「おーい! スイードの嬢ちゃん!」
そして、もうひとつ。
スイードは料理を挑戦しただけでなく……変わったことが出来た。
後片付けを簡単にしてから……と思ったが、カキのダメにした部分をどうしようか悩んだ。
しかし……待たせてはいけないので、ざっと焼却の……魔法で焦がして捨てることにした。
「……お待たせ、しました」
来ていただいたのは……ゲイリッシュ様。
あの海辺の村から……定期、的にイージアス城に来ていただけることになった。
スイードだけで、なく……『陰』の指導について。
お頭に……ゲイリッシュ様との以前のやり取りを伝えたら……何故か、このようになった。
主に、気配絶ちと腕試し。
スイード……は、まだまだ未熟なため、どちらも……ゲイリッシュ様に遠く及ばない。
「いいぞ。前に比べれば、格段に進歩している!」
なのに……ゲイリッシュ様からそう言っていただけるのだから。
スイード……は、出来るだけ顔に出さないように頑張るけど。つい、口元が緩んでしまう。
お頭には、嘆息されたが……ゲイリッシュ様には、ニカっと笑っていただけだ。
「……ありがとう、ございました」
「いいってことよ。嬢ちゃん、一緒に食堂行かねぇか? イツキの嬢ちゃんの飯が食いてぇんだ」
「! はい……」
たくさん動いて……料理も失敗してたから、スイードのお腹も空いていた。
なので、お頭に許可をいただこうとしたが……。
「んじゃ、レイド。嬢ちゃん借りるわ!」
と、ゲイリッシュ様に引きずられるように連れて行かれるのだった。
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